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滞在時間表示で質感を加え
使い易くなった新アクセス解析「アナライズ」

 無料のアクセス解析ツールである侍Factoryの忍者ツールに、従前の「アクセス解析」に加えて「アナライズ」が増えたので導入してみましたが、当サイトで最も有用な新機能はファイル毎・アクセス毎の「滞在時間」表示と、アクセス数で降順にソートされた表示、加えてファイル数制限100の撤廃でした。
 従前の「アクセス解析」では、ファイル毎のアクセス件数は表示されますが、滞在時間表示は無くて、事項別のアクセス件数が主で、日記はその1/5だったのですが、今回導入の「アナライズ」で見ますと、アクセス件数の少ない日記にも数分以上の長時間閲覧が多く、また通常は古いページ程アクセスが疎らになるもので、既に完結して売られていない「鉄道データファイル」誌批判ページなどはアクセス低下で関連補足ページはアクセス0もありますが、現役販売中の川島尼崎脱線本事故批判ページにはその2.5倍以上のアクセスが続いているのは典型例ですが、古くても一定量のアクセスが続くページがあることが分かりました。
 アクセス件数の多い事項別ファイルは従前の認識とは若干のズレがあり、 VVVF概説が意外な断トツ・アクセスで、以下、 曲線速度制限衝突解析法イナーシャATS-P概説3本光学・露光等震度−加速度−長周期地震(地震直後だけ急増)、 数学常用公式集川島事故本批判2本電鉄整流方式ATS-Ps解説3点を通る円の半径(「おしえて」リンク)、 「本則」とは整流波形周波数AT/BT饋電概説日比谷線事故変周式解説、ときて次が 最新日記と続き、以降下位アクセスになる程事項ページの滞在時間が減るのに対して、日記ページは長時間滞在が目立つ状況です。むろん見向きもされない日記ページも少なくありませんが。
意に反して非常に手間ヒマを掛けてしまった 定在波生成動画鉄道データファイル」誌批判ページもこのあたり。
 宿毛事故、尼崎事故、羽越線事故といった著名事故の解析は意外にも日比谷線事故の半分弱で、西鉄ATSの誤出発動作推定など、数式解析絡みへのアクセスは滞在時間が特に長いのですが、数としてはサイト管理人の意図に逆行して軒並み低空飛行というのに、逆にもっと純粋数式のイナーシャと光学・露光関係、数学常用公式が上位というのも意外です。どうも相互に読者層が違うのかもしれません。数学好きなら遊び半分の鉄ヲタサイトより金看板的に信頼度の高い専門ページがあるでしょうに。

 意外なヒットも混じり、「アクセス」では目立っていた「教えて・・・・」からのアクセスがアナライズでは中位の上程度など少し意外なデータも混じりますが、概ね手を掛けたページが良く読まれて滞在時間が長くなっている傾向にあり、ライターとしてはほぼ納得できる「アナライズ」結果が出ています。
 滞在時間気録の残らない瞬間アクセスも多数あるのですが、数分〜15分〜30分、最大2時間近くも読み続けて下さる閲覧記録を見て驚き激励される状況です(放置して他の作業というのも有り得ますが、多数のページをアクセスして数ファイルが長時間閲覧というのは実際の閲覧でしょう。私と同類の変人も少なくはないと(w)
 従前のアクセス解析に違和感のある方は、滞在時間の分かるこの「忍者アナライズ」を導入されてみてはいかがでしょう。

 「アナライズ」になって無くなった機能が、最大4ヶ月までの集計機能(指定しても不動作で、従前の「アクセス解析」との対比でバグと思われ「操作仕様の変更」で、集計開始日と終了日をクリックすると集計表示される)、ホスト別・リンク元プロバイダ別集計、リンク元URLの表示と逆リンクで、これが必要な場合は元々の「アクセス解析」を残したままアナライズを導入し新解析tagを貼れば済みます。取ってしまうと、話題の対象などがアクセスしてくる様子は見えなくなって、対応用データが減ってしまいます。関連団体ホストからのアクセスが突然数件〜10件〜20件と重なるときには流石に緊張します。当然のことを言っていても、悪徳高利貸し武富士のように言論弾圧目的の高額訴訟でも仕掛けられると、勝訴してもそれだけで50万円100万円の弁護費用が掛かってしまいますから個人は破産です(w。

 無ソートのファイル名別集計も無くなり、これはウエブマスター側からは不便。またソートされたリストには行番号が欲しく、そのURL表示は右詰にしてファイル名毎の集計にすれば、現行のプロバイダ名だけが表示されている=全く同じ表示で埋められる無意味な欄が生き返ってきます(最近'12/07は枠幅が拡がってファイル名もほぼ表示)。サイトのオーナー自身が見る集計表ですからファイル名優先で、プロバイダー名は同一だから無用でハミ出し可というわけです。但し、「csv出力機能」があって、そのアイコンをクリックすると集計データが自動的にエクセル上にダウンロードされて順位表示があるので、セルを調整すれば見ることができます。

 さらに、延べ閲覧時間順集計が有りますと、件数稼ぎの滞在時間ゼロ・アクセスが排除されてアクセス件数稼ぎの迷惑なテクニックが陰を潜めてくれます。ダウンロードしてからオフラインで読むダイヤルアップ時代の通信費節約の読み方はもう考えなくて良いでしょうから、そこも考えて貰いたい。

 またアクセス推移を示す折れ線グラフ表示は、1時間、1日単位の表示ですから、元の棒グラフ表示の方が適切でしょう。そしてページビューと実訪問とを従前通り一緒に表示すれば良いと思うのですが。将来的に「アナライズ」に一本化したいなら、ホスト別アクセス集計は残して欲しいもの。記事への反応が良く分かりますから。以上の不足分は大した手間にはならないと思われますので、是非是非改良して貰いたいもの。

 アナライズ機能は、従前のツールに新ツールが加わった形であり、アナライズしたいhtmlファイル総てに同文のタグを貼り付けるだけ。その点、最大100種の頁番号タグをそれぞれのファイルに貼り付ける「アクセス解析」よりは使い易くなっています。

 データ集計論理としては、わざわざ別登録ツールにしなくても、従前の蓄積データの処理法を変えれば実現できないか?「アナライズ」「アクセス」両用で解析画面だけ増やせば足りるじゃないかと思ってしまいますが、現行記録ファイルに滞在時間の記録を増やせないのか、或いは今回の改訂で有料オプションを入れたことでユーザに乗り換えを迫る意図かも知れません。300近いファイルに新たな解析タグ貼り付けましたが大きな労力に見合った有用な改造だったと思います。


適応障害患者皇太子妃つぶしが深刻!
皇室勤務役人たちが束になって攻撃情報漏洩か!?    <2>

 継続する皇太子妃バッシング情報がTVや、中吊り広告からイヤでも我が耳目に入るのだけれど、その様子は売らんかなの週刊誌やワイドショーが面白可笑しく脚色して患者を叩いて儲けているだけでなく、天皇一族を私生活を含めて支えるとされる役人一同の裏の意思で、攻撃材料に仕立てて積極的にリークしている様に見えだしました。あれでは治るはずの適応障害を、敢えて深刻化させて日常生活を不可能に追い込もうとするモノです。少し意外に思えるのが、いつもはやかましい極右国粋主義者たちからの攻撃ではないこと。皇室維持勢力内部からの激しい攻撃だということです。
参照(旧記事) 適応障害とは:日記#162#PS 07/06/16、
オランダ療養関係(中段):日記#80-note3〜4'06/08〜'06/09
 振り返れば、「〜すべきだ論」の機械的な介入を抑えて、生活を治療中心の組立にして、一家揃ってのオランダ静養などで症状が劇的に回復して、以後の治療路線を確定させ、従前の患者あしらいが根本から間違っていたことを証明した訳ですが、今回の系統的で陰湿な動きは、その病状を起こさせた犯人集団たちが、反省して対応を改めるのではなく、攻撃を更に強化して追い出しに掛かっている状態。まるで逃げられない檻に入れて廻り中から棒でつついている状態です。症状回復に非常に有効だったオランダ静養計画を企画・実施した人は既に追い出されてしまったってホントですか?その追い出し時点で病状固定追い出し体制が固められたようなモノです。

 患者に充分な休養と気分転換で徐々に体力を回復して貰い、病状回復計画の観点から好き勝手、自由に飛び回って貰って、自信を持って動ける範囲を日々拡げて確認していくのが適応障害、過労症候群、鬱症状軽快治療の基本原則で、やれそうなモノをやって成功させて、やれるモノに固定化していく、そのためには面倒な浮き世の付き合いは放り出して、心理的負担無く可能なものだけ摘み食いすれば良く、回復への積極アタックに体が付いていかなければドタキャンも大いに結構。元々を言えば、「国の象徴」としての義務的行為があるのは天皇だけで、戦前はカミさんの方はほとんど表には出てないわけで、特別の義務無きことを共稼ぎ感覚を利用して世論から攻撃させるというのはかなり陰湿なものがあります。

 オランダ静養が、矛盾発生箇所から遠ざかることで急速な症状回復が起きたのだから、何度も外遊を繰り返して、元気になれる実感を患者に持たせるのが治療の筋なのに、アベコベにプレッシャーの犯人たちが外遊絶対阻止に走り、自分たちの悪影響がそれ以上証明されないように手を打ってきました。その極端が、集団の悪意のリークでしょう。

 わが左系労働組合は30件余の過労性労災認定・職場復帰闘争に取り組んで概ね成功させ、鬱症状など「一般常識」では考えがたい大変な症状を目の当たりにして来ましたが、信じられない症状に最も困惑し不安と恐怖に押しつぶされそうになっているのは患者自身です。そこをワカランチンの馬鹿上司が無神経・無配慮に「そんなこと信じられない!ブッ弛んでる。詐病じゃないか」などと週刊新潮型攻撃をしたところで急激な病状悪化が起こり、年単位の休業加療に追い込まれたのが際だった特徴でした。この辺は某巨大電機メーカ某柴の職場でも同様だそうで、重症者には極端な重症化の引き金となったとなった馬鹿上司が居る!上司と職場が庇ったところでは数日から数週間の休業治療で復帰して極端に悪化しないで済んでおり、労働組合の啓蒙活動として全社に病気の内容と対応法を訴え続けて、個人責任論などの無益な攻撃を職場世論として抑えていくことで、治療・リハビリ患者の居場所を作り完全職場復帰を成功させてきました。患者の半数前後は発症時に御用第2組合所属で、「組合病」という資本側からの常套的攻撃も効きませんでした。その経験からして、リーク攻撃を重ねているとされる皇居従業員軍団と、クズ週刊誌群の攻撃記事は、皇太子一家を徹底して潰す方向のものに見えます。

 この上は、皇位継承権をさっさと返上するか、皇太子妃を辞任して、悪意のストレス源を断つのも有効な手で、皇室費は出るのだし、財産分与で財産管理会社を貰って暮らすという手があり、それを逆側から攻撃に回り、廃嫡にしろと勇ましく吠えてるのが第3夫人のデビ・スカルノおばはんでありまして、対応形態がおん出たか、おん出されたかで患者への打撃が大きく違うので、英国国王型のおん出るスタイルで解決するのが有力な1案。国外脱出して「戻らない」と宣言すれば、対応する法律が後から付いてきます。

 別案として、底意地悪く慇懃無礼に敵対する天皇家廻りのお役人さんたちを、一斉に配置転換して、「原発事故苦情承り係」とか、「年金手続き苦情承り係」など、当人個人の責任ではないのに職務として無条件で言い分を承って謝り続けなければならない作業を数年間担当して戴いて、国民の批判を承る辛さ、まして自分たちが繰り返した悪意の攻撃がどれほどのモノかをじっくり体験して定年退職して戴きたいもの。あまりの慇懃無礼さに激昂する市民続出で、彼等へのプレッシャーを増幅して、たっぷり自分のしてきたことを理解して戴くと。雑務要員は「家柄」だなんて下らないことを言わなければ、いくらでもいます。現世代では天皇の名で家族の命の供出を求められたり処罰されて恨みを抱いている人など居ないので、穏やかな関係で行けるでしょう。東京都の君が代日の丸大量処分は天皇名ではなく、極右政治家臣石原慎太郎名などで強行されており天皇とは無関係。

 世界的に見れば君主を戴く国は極少数で、国連加盟192ヶ国の圧倒的多数が一応は共和制を敷いており、いずれかの時期に共和制に移行することになるのでしょう。不自然な制度である皇室がいずれ公式制度としては無くなるのは時の流れとして全く構いませんし、現在の事態は皇室の自壊作用なのでしょうが、個人が陰湿に謀略的に潰されていくのは大変後味の悪いモノです。かっての大奥1000人とか、・・・・・100媚生じて後宮3000人並み居る粉黛*顔色無しとか言っていた時代とは違って、夫人を一人と決めたときから確率的にはいずれは世継ぎが居なくなることは覚悟の事態で、その時、暫く空位で置いて、落ち着いてから共和制宣言をするのでしょうか?天皇教をイスラム式に改訂して第4夫人までは可とか、実質は一般の法を超越した別世界のこととはいえ今さらやりにくいでしょう。謀略や武力で這い上がろうだなんて無茶なのが出ないと良いのですが。
*粉黛:おしろいと眉墨、化粧、転じて美人。高校の漢文読本に収載された白楽天の「長恨歌」で、唐の6代皇帝玄宗をメロメロにした『傾国の美女:楊貴妃』の美しさを表して「後宮佳麗三千人・・・・・・・・・並み居る粉黛顔色無し」などと使われていて3000人の出所。(実際は子と孫で50人未満説あり)

   <3>

 近年、会社側や、NHKが、適応障害、鬱症状の原因について、他罰的な個人資質論など患者個人の固有の特性にのみ帰するキャンペーンを張って、その内容で間接的に皇太子妃非難の輪に加わっていますが、現実問題は周りの環境が大きく影響して、そこの酷い状態を変えないと、病気は治らず問題解決しません。多くの場合、退職に追い込まれて良くない環境から切り離され、生活を維持できれば時間経過と共に回復していくのですが、それはNHKが番組で紹介したような「個人の資質が原因」とは違います。それを多勢に無勢で問答無用に「お前が悪い」と意地悪く攻められたら唯一治癒可能な選択として「皇太子妃を辞めます」としか言いようが無いでしょう。

 もう大昔ですが、NHKが治療の病院を通じて御用組合の過労性労災患者の取材に来たことがあり、患者から相談を受けた左翼系第1組合は「番組は必ずしも患者の味方になってくれる訳じゃなく、国営放送として個人体質論で攻撃してくることも承知なら、最低限ウソを放映させないためにも、きちんと資料を揃えて取材に応じて記者個人としては理解させても良いんじゃない。組合の資料は提供するよ」として、患者は取材に応じて詳しく訴えたのですが、案の定、国営放送は番組冒頭のタイトルバックに数秒間カバーガールとして絵を使っただけで、肝心の内容は総て捨てられて、取材内容とは逆方向の個人体質責任論に誘導される内容になっていました。後の慰安婦問題番組改竄と同様の立ち位置です。失意のその患者さんだけは労災打ちきり攻撃を乗り越えられず職場復帰解決できないまま郷里に帰って退職となりました。他の患者は長期間の審査請求&再審査請求が退けられたときには全日就労を成功させており、労働省の企んだ長期療養労災患者解雇はさせませんでした。審査請求を却下した審査官がその患者の職場復帰完治を知らされて「よかった!ありがとう!」と喜んだって、日本全国で2400人あまりの一斉労災打ち切り解雇容認が資本側の意を受けた企業の手先:労働省の労働者いじめ方針で、審査官個人の良心では如何ともし難いものだったことを浮き彫りにしました。

 大昔のヴェトナム侵略戦争に不同意になって空母イントピレットから脱走した4人の米兵を、市民団体が秘密裏に追っ手の掛からない中立国へ脱出させた事件がありましたが、状況次第では陰湿な「皇室関係者軍団」からの介入回避に国外へ送り出したって良いと思ってる国民はかなり居るはず。安保条約で入出国手続きが必要なく取り締まり対象外となる米兵とは違い、密出国の幇助に問われる危険はありますが、人道配慮の方が重要で、知らぬ存ぜぬの完全黙秘で22日間頑張って不起訴に持ち込もう。教育問題だって嘗ては学校ではなく家庭教師でやってきてる訳で、庶民と違って学歴は関係ない立場で、上級校も認定次第で受け入れられる身分。

 原因となった勢力がその責任逃れにあの手この手の症状回復の試みを、悪意にまぶしてリークするのは止めさせなければいけませんが、おそらく正当性を言い募って引かないでしょうから、東宮として残るのなら、空気が維持されてしまう中途半端な人数ではなく、関係スタッフの総取っ替え配転が現実的な解決策でしょう。交換補充はいくらでも居るでしょうに。


「ドラ公僕」って?(w
労働基準監督官物語    <4>

 青年漫画週間誌「ビッグコミック」にアウトロー型の労働基準監督官が新人教育を兼ねて酷い労働環境を暴いて是正させるマンガが連載され始めました。「どら公僕」というのですが、題材は、安全基準違反で死亡事故になり隠蔽したのを調査と推論で暴露するとか、システムエンジニアの過労死水準の長時間労働・残業手当不払い問題、名ばかり店長の過剰労働残業代不払い摘発とか、読者にその内容を知られると雇い主に対しての是正要求続発という課題を次々と暴露。いつもは問答無用の殺し屋物語が最大の売りの雑誌でその殺伐さと、貨物ヤードの描写が無茶苦茶など、メカ系の絵に手抜きが酷く肌が合わなくて私にはズ〜〜〜っと対象外の雑誌だったのですが、このテーマは、30年前後に亘り共産の国会議員が150回前後の委員会質問で具体的な実情を暴露、あかはた新聞がキャンペーンを張って、政府・労働省に強力な指導を迫っていた問題です。

 近年有名な闘いは、白木屋・モンテローザ事件(日記#259第1話中段)では各地の地域労連の全面支援を受けた労働組合結成解雇争議で不払いの罰金と共に、未払い残業手当38億円を払わせて、残業手当の支払いを社会常識化させましたが、それらの事例が毎号のストーリーの柱になっていて、リーマンショックによる労働者切り捨てホームレス化路線への批判と怒りで、青年マンガレベルで通るようになったんだなぁと一種感慨。この日記の余談項にも時々出現してますが。
   See→最賃規制に抵触、倍額解決:日記#288-8、週間金曜日残業計算→:日記#259

 高度成長期では、未成年である中卒新卒者に違法な強制残業を課して、定時制高校への通学を不可能にしてしまい、抗議に訪れた高校の先生方に「融通を利かせて卒業させろ。他校では授業に出なくても卒業させてる」と逆ねじを喰わせ、紹介指定校から外してしまい、この時の監督署はいくら違法強制残業を申告しても、必ず事前通告で手入れにはいるため、その日だけは定時に帰して違反の現認を避けて、違法な未成年の残業は無かったことにしました。集団就職で多数上京していましたから、進学の希望を受け入れ先企業が踏みつぶして、それを告発を受けた労働基準監督署が黙殺・容認したのです。

 その数年後、こんどは詳しい資料を添えた未成年者強制残業隠蔽システムの匿名告発が監督署にあり、実地調査で確認され違法を警告されましたが、やはり非公開の始末書で済まされてしまい、以降、労働組合結成まで定時制高校通学保証には至りませんでした。告発者たちは労働組合結成を目指して非公然で活動していた工場現場の若い女性たちの模様で、当時、40km余も離れた他工場への頻繁な分散配転などで一般労働者への影響を遮断されていました。それは日経連指導の方針で、警察OBなどを通じて得た公安警察情報をもとに非公然組合員や党員・支持者を特定して行われていたとか。弾圧解雇を避けて、配転命令には従いながら各地で支持を増やし組合役員に当選して労働組合を民主的に体質改善を図ったPioneer社などの例もあって、「労務対策失敗例」として労務担当の蔵書で労務対策本「民青同(社青同)対策100例集」に収録されていました。

 一方、社員数千人で、新入社員数百人のうちの幹部候補生たち10人ばかりは、職場研修で、女工さんたちを騙し騙し働いて貰う方法の具体例とか、「監督署に如何に短時間で現場査察を切り上げさせ接待にお連れできるかが庶務のウデだ」と自慢話をされているわけで、監督対象とお役人たちの癒着の関係が長期に温存されて、労働者保護は後回しになっていることを示します。ノーパンしゃぶしゃぶ接待の暴露あたりから末端は厳しくなりましたが、中枢はなかなかで。
 新人幹部候補生研修では、労務担当が「我が社はちゃんと手を打ってるから組合はまずできない」と自信を持っていたのに、翌々年には組合弾圧反対絡みのボーナス闘争で組合が結成されて、新人幹部候補生の7割や技術者たちの6割がその組合に参加し、組合役員、委員を引き受けたのだとか。御用組合が同時に結成されたのですが、その役員の顔ぶれが強制残業・罰残業を命じた工場監督者の人達だったので、組合加入を迷っていた人達が「あれは御用組合だ!」と一斉に対向側の闘う第一組合に加入しました。

 その当時の労基署の監督の酷さから比べれば、マンガの骨子に取り上げられる様な労働者保護行政を実施するようになったというのは大いなる前進ではあります。
 但し、その当時は派遣ではなく、正社員採用でしたから、夫婦2人で働けば概ね自宅は持てましたので、非正規採用が半数以上でホームレス予備軍という現在よりは安定して恵まれていたかもしれません。闘う労働組合絶滅に総評つぶしに国労粉砕を策した国鉄分割民営化法と、際限のない労働条件切り下げを策した派遣解禁法制定以来の26年間で急降下を続けて、とんでもない酷い世の中にされたモノです。

連載修了! 「ドラ公僕」  <5>

 主人公が他所へ配転という形で「ドラ公僕」は連載修了が告知されました。まだまだネタは尽きないのに連載8ヶ月で打ち切りというのは何処からかのプレッシャーや過剰な自主規制の匂いもしないではありませんが、8ヶ月とは言えこういう切実な課題を取り上げたことに意義があるのでしょうか。労働基準監督官が労働者を護ろうとすると「ドラ」公僕になってしまう企業寄りの酷い労働行政の告発の面もありますが、法定のタテマエを示して解決できる範囲のエピソードは良く紹介していました。最終回が他の法律での「違法」を暫く見逃して軟着陸での解決時間を与える内容ですから、もう商業雑誌で表現できる限界なのでしょう。
 これ以上は、白木屋・モンテローザなど悪徳企業に労働基準法を守らせるための運動構築・世論形成作業を描く必要を生じて、商業雑誌として取り上げきれないのかも知れません。労働基本権・労働条件の確保は、新自由主義などの剥き出しの資本主義:搾取の自由:に抗して働く者の暮らしを護る闘いとのせめぎ合いで形成される部分で、現在不当な「既得権剥奪」キャンペーンに煽られて、一般世論が自分で自分の首を絞める愚行に加担してしまい青年労働者の過半数が暮らしの成り立たない非正規臨時雇用にされる大変情けない状況ですが、どう闘って反転攻勢とするかは追求し続ける必要があります。リーマンショックに便乗した大量首切り多発に対して、具体的にどう闘ったら良いかを解説したDVDが神奈川や埼玉などで工場門前配布されましたが、不当解雇の連鎖は収まって居らず、必要な方は配布元を辿って入手されてはいかがでしょう。たしか神奈川労連、厚木地区労、全日本金属労組(JMIU)が配布していましたから、そこを辿ればDVD原盤データに辿り着き入手可能のハズ。コピーフリーですぞ(w
           (2012/08/13追記)

2011/12/28 23:00

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