<speed>
【 速度計測 】
レールの長さは25mが標準なので,
- 90秒カウント法
90秒間のジョイント音(線路の繋ぎ目通過音)を数えると,それが時速.
誤差は≒1/時速.
時速=90n/90=n [km/h]
- 45秒カウント法
45秒間のジョイント音を数え,2倍すると時速. 誤差は≒2/時速.
時速=90n/45=2n [km/h]
- ジョイント音基準の速度計測
ストップウォッチに拠り,ジョイント音(n+1)回の時間Tを計測.
誤差は0.2/T程度.
時速=25×n/T×3.6=90n/T [km/h]
計測時間20秒で誤差1%くらい
以上,ロングレールでも熔接痕の音で計測できる場合が多い.
ロングレールの熔接部には焼ナマされた柔らかい部分ができ、これが列車走行で先に変形・摩耗してジョイント音を発するようになる.
だからロングレール敷設当初はジョイント音はごく小さく、摩耗の進行に連れて大きく目立つ様になる。
<kasoku>
【 鉄オタ式加速度計測法 】
- かぶりつき型
速度計を眺め,加速にVkm/hまでT秒を計測.
平均加速度α=速度V/時間T
- 等加速度中の走行距離:20m車4両分を何秒で加速かを測る!
これなら103のATC仕様車や183など速度計が見えない車両も測定できます.
初加速度=7.2×列車長/時間秒^2
車両特性に拠り,加速力が35km/h〜55km/hから落ちるので,具体的には
計測列車長≦速度^2/(7.2想定加速度km/h/s)により
(通勤型) 40^2/(7.2*3)=74.1≧計測長:4両80mまで
(特急型) 55^2/(7.2*2)=210.≧計測長:10両200mまで
平均加速度=7.2×(n両×車長20m)/時間秒^2
で算出可能.
☆[測定法A]停止位置目標などを目印に,起動から4or5両目が通過するまでの時間を測定.
=スタンディング・スタート80m〜100m!で加速力を測定!:地上測定
☆[測定法B]停止位置目標が1本の場合,4両目後側ドアから停目を観測,加速開始から4−5連結部を停目が通過する時間を測定.日中の車上測定.
【 加速度測定表 】
形式名 | 加速度 km/h/s | | 時間 [秒] | 位置 (両)
| | 車長m | 補正 (m) | | 場所 備考
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E217 | 2.22 | 18.0 | 5 | 20.0 | | 錦.01/12/07夜
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E231 | 2.88 | 15.8 | 5 | 20.0 | | 錦
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E231 | 2.81 | 16.0 | 5 | | 錦
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E231 | 2.08 | 18.6 | 5 | | 新
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485 | 1.56 | 19.6 | 4 | 20.5 | 1.0 | 錦.菜の花4M2Tc
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京王6000 | 2.19 | 16.2 | 4 | 20.0 | | 国
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都10 | 2.43 | 15.4 | 4 | 20.0 | | 明
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京王9000 | 2.12 | 18.4 | 5 | 20.0 | | 国01/12/10
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485系「なのはな」も「走るんですシリーズ」も意外に頑張ってます.
E231は,うわさ通り加速に2モードあるのか?それともフル加速をしなかったか?
都営新宿線もそこそこですが,地下と地上で加速特性を切り替えてるはず.
軽々に「走るんですは加速が悪い!」なんて言えません.良くはないですが.
(ATS復活 01/12/05 #256, 01/12/08 #263)
<ATS-ST>
【 ATS地上子の設置位置計測 】
実地測量が不可能という条件下で,計測単位と,較正基準をどこに求めるかの問題.
[計測単位]は,レール長25m当たりの枕木数が規定されているので,これを数えると,1/4ピッチ程度の分解能の計測が可能である.但し,スラブ軌道の場合,スラブ1枚当たり枕木は8〜5本と一定ではないのでスラブ単位で数えてはいけません.
[較正基準]は,ホーム付近であれば,停車目標と最後尾位置が列車長さだから,型式が解ればその間の距離絶対値が解る.これが得られない場合の概算としては,ホーム長さが列車長さ+15m〜10mであることを基準に取る.またレールの長さは切断されてなければ25mが標準なので100m〜200mの間に何本の枕木があるかを数えればこれも精度1/300以上のかなり正確な較正基準になります.
[計測実例]=
ATS-ST時素型速照過走防止装置調査
この調査は,列車長さを基準に,枕木数で位置を計測しています.ホームや側道から数えられない場合,ビルの上から写真を撮って数える等で計測します.
[ 数値処理とHTML化 ]
計測値は一旦,表計算ソフトに展開して,基準値を元に換算式を埋め込んで変換処理を行い,速照点速度などを算出,この表の数値を方形範囲コピーでエディターに張り付けると,区分記号がtabのテキスト・ファイルになるので,HTML table tag の各TAGと置き換えて表を作成します.以上により算出ナマ数値を打鍵する必要は無くなります.
<Vrmax>
【 曲線通過速度 】
曲線での速度制限計算
軌間と最大傾斜角
カント限界は「許容高重心点からの垂線が軌間の1/3まで」
すなわち「軌間中心から1/6まで」と規定
重心高の最大規格に対して
tanθ≦軌間W/6重心高H, ∴θm=atan(W/6H)
最大カントCm=W・sinθm
=W^2/sqrt(W^2+(6H)^2)
=W/sqrt{(6H/W)^2+1}
重心高H=1,716mm と仮定するとき(最大カント110mm規定/1,067mmから逆算)
軌間W 最大カントCm 最大傾斜角θmは,
W Cm θm[ ゚ ]
1,067mm 110mm 5.917゚
1,372mm 181mm 7.590゚
1,435mm 198mm 7.934゚
広軌の方が最大傾斜角を大きく採れ,制限速度を高く出来る!
<kyori>
【 見通し距離推定法 】
- 曲線での見通し距離計算
- 曲線出口での見通し距離計算
<point>
【 分岐番号と最大曲率半径,制限速度 】
- 分岐番号定義と
最大曲率半径,制限速度算出法
常用三角函数定理
公式
マクローリン展開と三角函数
算出
三角・対数・指数函数の
電卓算出
DEF FN函数活用ハンドブック
1991/02/〜/05 The BASIC連載、水島哲生執筆 <DEFFN>
【 VBA雑伎:ユーザー定義函数 】
スクリプトエディター内での式の記述法はVisual Basicそのものである.
See→[VBA雑伎:ユーザー定義函数]
06/03/21 追記、07/12/21分離別ファイル化
馬力(Horse Power)とは文字通り馬1頭の平均的出力として蒸気機関を実用化したジェームスワットが実験を元に定義したもので550feet・pound/secondを1馬力として蒸気機関の出力を表したことが起源である。
これがフランスに渡ってメートル法で再定義され 75kgf・m/s を1馬力PSとし仏馬力として区別する。これにより元々の馬力は英馬力として区別した。
日本で自動車出力表示に常用されるのは仏馬力PSだが、一時、日馬力として750Wを1馬力とした。
しかし、米国車の出力表示は英馬力を使っている。
一方、重力加速度g=9.80665[m/s^2]、1Pound=0.45359[kgw]、1feet=0.3048[m] としてそれぞれの馬力定義により国際単位SI換算すると
1[HP=英馬力]
| =550 | [lbf・ft/s]
| 定義,米車
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=550×0.45359×0.3048×9.80665 [Nm/s=J/s=W]
|
=745.6960 | [W]
|
1[PS=仏馬力]
| =75 | [kgf・m/s] | 定義,日車
|
=75×9.80665 | [Nm/s=J/s=W]
|
=735.499 | [W]
|
1[HP=日馬力]
| =750 | [W] | 定義,(不使用)
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<HARM>
【 和音・和声・ハーモニー 】:存在しない幻の音が聞こえる!
物理的に見た場合,「和音・和声・ハーモニーとは,複数の音を同時に聞いた場合に,それぞれの周波数の最大公約数付近の周波数の音が聞こえる現象」を言い,物理的な計測を行ってもハーモニーで耳に聞こえる周波数は存在しません.この現象を積極的に活用して音楽を構成します.
詳細は
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/8897/music/harm/harm.htm#HARM 参照
<ARM>
(若干HP分野違いですが,BGMファイル作成時の加弦法の参考に)
mail to:
adrs
Last update: 2006/03/21 2004/01/15
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