尼崎JR脱線事故の現場カーブ付近で自動列車停止装置(ATS)が作動し、電車が急停車したケースをJR西日本が公表していなかった問題で、同社の佐々木隆之社長は17日の定例記者会見で「そもそも電車が現場で止まらない仕組みをつくる」と述べた。 JR西によると現行のATSは、設定を超えた速度を感知すると直ちに非常ブレーキがかかり急停車するため、緩やかに減速する新型ATSを手前に設置し、現行ATSを作動させず安全にカーブを通過できるようにする方針。同社は新型ATSに対応する車両を投入する来年3月のダイヤ改正までに、こうした仕組みを整備するとしている。 2010/12/17 23:00 【共同通信】