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女学生の『自由研究』?(w
無邪気に過ぎるSTAP論文表現手法
改ざんなら下手すぎ&解説・補助部には明記必要!悪意ナシか?

 STAP細胞の存在を示すとするデータが、改ざんなのか、悪意のないミスや解説措置なのかで、弱点のある論文を書いた小保方嬢個人をトカゲの尻尾にして追試不成功のピンチを切り抜けようと大騒ぎになっていますが、どうも論点ズレと混同でセンセーショナル度を上げているようで、状況を整理したくなりました。

 科学誌論文掲載発表会見後に、先ず問題とされたのは、データ写真への貼り込み疑惑と、他論文へのデータの流用が、理研内部告発を疑わせる詳細さで匿名ネットに流され、さらに論文内容の追試不成功ということで、問題が大きくなり、所属する理研自体が当初の「世の追試の結果で確認・証明されるのを待つ」というごく普通の姿勢を一転、疑惑有りと動き出したことで大問題化しました。

 論点としては、新学説・新発見の報告・発表手法と、その真偽の確認法と、その分野毎の微妙な相違、特に功を焦った妖しげなものも良く混じる科学上のそれ:新学説・新発見の取扱の「常識」が問題になるのと、今回の欠陥が故意・悪意かどうか、善意(=悪意が立証できない場合)で外れた場合、ミスの場合の適切な措置は何か、=理研の「捏造」「不正」認定は妥当なのか?その判断への政府首脳の過剰介入といった問題です。

 そもそも新発見、新理論は、発表する研究者が最も説得力ある形に整理して世に出すものですから、そこをさらに越えた解説を求めても無茶なのです。 本質的でない細かなエラーならギリギリ訂正・補足可能ですが、本質部分は第3者が繰り返し追試に成功して確かめられ、或いは他の現象との整合性で確認されるもので、決着まで数年掛かることも良くあります。 発表に何等かの欠陥があっても、その程度に応じて信用性を落とすだけで、必ずしも内容の全面否定になる訳ではなく、追試成功なら認められ、追試不成功で次第に陰が薄れ、矛盾する他の事実の出現で完全否定されてお終い。 再現性のある実験なら問題になりにくいのだけれど、小柴先生ノーベル賞受賞のきっかけとなった、カミオカンデで検出した1000年に一度の超新星爆発に伴う現象など簡単に再現できる訳はなく、目的を持って採取した当該データの発見・解釈の問題でしょう。 残念ながら総てに卓越する「水戸黄門の印籠」は存在しません。 かっては新理論ありきで、かなり好い加減な「実証実験」を添えて発表したのは結構あり、後で証明されて結果オーライの世界でもありました。
 そういう場面に科学研究では御法度の世界的権威のご威光を持ち込んで真実性のアピールをしてしまった理研が、思わぬエラー発見で大きなしっぺい返しを受けてトカゲの尻尾切りで離脱を図っている図ではあります。印籠提示がなければ真偽の決着まで静かに時が過ぎたでしょう。
 悪意の政治的迎合では、獲得形質が遺伝するとする「ルイセンコ学説」みたいな酷く好い加減なものもあり、科学の理論自体が観測力の向上や理論的深化に伴って幾多の変遷を経ている、入口ではかなり胡散臭いものも多く混じる分野です。 著名な核物理学者のニールス・ボーアなど、「新理論はキチガイじみているものほど正しい」とか言ってるそうであります。 この入口である新発見・新理論の発表について「新たな証明を行え!」という形の追及をすること自体全く筋違いですが、男女問題の憶測まで流されて、ウブな笠井先生の瞳にピンクのハートが飛び込んだか!wwという「美味しいワイドショーネタ」として日々マスコミの餌食になっている異常事態です。新発見、新理論に、発表論文以上の説得性をもつ解説をしろ!というのは、まず不可能な要求で、真相究明よりもセンセーショナルな撃墜演出が目的のアクションです。

 小保方氏の釈明会見のポイントは
@分かり易くするための対比解説画像を無注記で貼り込んでしまった。
A実験結果画像は、取り違えで、掲載論文誌に対し既に差し替えの手続きをしている。
B注記が絶対的に必要なことを知らなかった。
CSTAP細胞はある。既に200回(個?)は作っている。
D既にSTAP細胞製作に成功した人もいるが、個人名は今は、明かせない。
E存在証明のための公開追試実験は選択肢。してくれる人がいれば全面協力したい。
ということの様で、釈明を聞いた印象としては「女学生の『夏休み自由研究』発表だったのか!?」「どうも、悪意・故意は無さそうで、無邪気に貼り絵をしてしまったか!」と感じました。
 しかしながら、4月初の弁明会見で却って不審を持たれてしまったのが
D追試に成功した人はいるが名は明かせない、
CSTAP細胞は200回ほどは作ってる、
の2点。
F加えて、送った細胞と違うものが送り返されていた!
Gそこに「若返りの可能性」などという空想的リップサービス分が、予期せず発生した疑念促進でマイナス効果で被ってきてしまう(w。誤解発生のリスクばかり増やす無意味な発言はしないことでしょう。

 追試成功は成功者自らが発表すべきで、それを疑惑を持たれた当人が匿名で指摘しては更に疑惑を深める逆効果ですし、工程分担があり一人では完結できない作業なのに、他のメンバーの証言無しで、確認作業を含めて「200回」は無かろう、既に死んだSTAP細胞のプレパラートでもないのかい!?何かまだ未公表のトラブルがありそうだ、という印象を生じさせてしまいました。
 もしかすると、善意ではあるが、主観的データ評価による壮大な思い込みなのかもしれない!新発見・新理論には常にこのリスクが付きまとうもので、第3者の追試成功で次第に認められていくものですから、それは小保方ちゃん論文に限ったことではありません。

 何等かの歪曲意図を持って、すなわち悪意で画像を貼り込んだのなら、画面の明るさのトーンを調整して目立たなくして貼り込んだ上で更にブラシツールなどを駆使して繋ぎ目消去をするでしょう。パソコン添付のフォトレタッチソフトを起動すれば分かりますが、画像階調の任意調整機能(カーブ調整機能)は必ずあって、デフォルトでもハイコントラストだの、明るめ、暗め、といった補正が準備されていて、絵全体を見やすく加工するようになっています。
 一般社会では、写真は「修正」するものですし、印刷は版分けして領域毎に最適調整して見やすくするのは常識的技法で、カラー印刷など色毎に最低3種〜4種に分解して印刷しています。
 カラープリンターのインクがまさにそれでシアン、マゼンダ、イエローの3色を基本に黒を加えて4色、中間色と、書類の経済性に拘って、と深黒の6色とかあり、プリンターは全自動ですが印刷機は版毎に順次印刷する訳です。
 印刷では、写真と文字とで版を分けて別に刷るとか、学校や労働組合などに普及の自動孔版印刷機の高級機では「コマンド・シート」で版下原板を領域分けして、それぞれ別の設定で印刷版を作ります。
 「写真修正」では、昔から原盤に手を加えるのは常識で、シミ、アバタを取ったりしましたし、印画紙自体が階調規格があってそこから選択、焼具合とトリミングで印象を変えるものです。
 デジカメの場合も調整するのは平均明度、コントラスト、色調、明度カーブ、輪郭強調、ゴミ補正、といった調整をして見やすくするものです。
 警察の鑑識係は当初、デジカメは加工できるから証拠能力が劣ると銀塩カメラに拘り、デジカメを使いませんでした。郵政村木冤罪事件のフロッピーデータ改ざんを警察組織としては当初から危惧していたのです。(今はどうなんでしょうか?デジタル技術加工の結果を銀塩フィルムに焼き込む改竄も可能で、真実性の担保が難しくなってしまいましたから、データの扱いやすさでデジカメ許容に変わっているかも知れません)

 そういう人為的調整で大きく変わる手段でデータを現してるから、その人為調整の許容範囲の社会的合意が必要で、何等かの必要から限界をはみ出すものには注記を外せません。

 ここは小保方氏弁明通り「実験結果を見やすくするため」「隣に比較対象データを貼り込んだ」「説明文か、画面仕切による注釈を入れるべきだったが、それが禁忌だとは知らなかった。」というのは、博士号を持つ科学者としてあまりに嘘みたいで研究業界のタブー破りで驚きますけど、どうやら本当なんでしょう。
 一般社会の常識は、写真は修整しますし、印刷だって文字と写真や色で版を分けて印刷するのは日常作業ですから、それを科学データ表示に使う場合に疑義を生まないための特別の規約・プロトコルがあるのを教育されてこなかったということでしょう。先端の科学者が肝心のそこを教育されていなかった!と。 解説のための貼り込みは明記が必要だという極めて当たり前の簡単なことで、そのエラー=不適切の指摘は必要ですが、軽々な意図的捏造認定は妥当ではなく、対するペナルティーは故意でなければ軽いものでないと釣り合いが取れません。

 一般社会的にはOK!しかしかっての錬金術のいかがわしい流れも負の遺産である研究業界としては、発表の信用性維持のためのあれこれのプロトコルで捏造疑惑発生を防いで来たことを真っ向から蹴破る暴挙ではあり、事の実質ではなく形態で「不正あり!」とレッテル貼りしてしまったのかも知れません。
 博士号を取るような「研究者」が実はC調一般学生並みのコピペ派で、30歳に至るまで実験技術の基礎の基礎をきちんと教えて点検してくれるところがなかった!大学院で代返とコピペ技術研鑽の学部生感覚のまま博士として世に送り出したW大は酷いっ!て話なのでしょうか(ww? 学部の一般学生ならコピペ論文ぐらい珍しくもないでしょうし、この辺が一般感覚と研究界の判断基準と処罰など対応の大きな差になるのでしょう。

 わがイニシエを思い起こせば、大学入学直後に一般講義の他に単位外で物理学科出身助手を講師にした「物理学実験概論」とか、高校物理・化学の総ざらい復習とかで高校での物理学非選択者(生物・地学選択者など)も含めた学力基礎均しは図られて、「一つの実験データを得るのに少なくとも20回の実験をそれぞれ独立に行って、中心値や分散:標準偏差を求めなければならない!サンプル調査の場合の処理は自由度が1減・・・・・・」などと一応は「基本原則」を叩きこまれたものですが、実習授業としての現実の実験ではかなり手抜きで通して貰っていました。
 実習・実験のデータ・レポートのコピペについては、私自身がソースとして級友に廻すことは良くありましたが、最も面白く遊べる実験解析・考察部分の作成権を放棄して他人のものを借りる気にはなりませんでした。学校の授業料を結構きついバイトや奨学金で支払って受講権を得ていながら、それを放棄して人の結果を貰おうだなんて損なことは考えられません。第一、実験データ解析は、普通高校受験組出身の学友たちより部活も含めて工高時代から繰り返している雑草組の私の方が絶対上手い!(w)妥当な微修正も!(w)。 学友会などからは「大学の産学協同路線下の知識の切り売り化!」と学問に不足のあることを糾弾されていた訳で、余程下らない授業内容とか激疲労などで付いていけないのなら別ですし、居眠りは個々の勝手で良く寝たものですが・・・・・、自分で稼いで学費を払って切り売りで渡される折角の知識・学習機会を積極的に放棄する動機はないでしょう。均せば1時限当たりン1000円余としたって、学校近所の3本立て名画映画館の5倍以上高いのですから。 単位にもならない他学部の各種「記念講演」などはまさに学校kk(某日大のことではありませんよ)からの無償サービスで、好き者同士かたらって聴きに行ったものです。 学資稼ぎの徹夜のバイト:上野駅や両国駅での郵便仕分け発送作業などで体力消耗して、登校した実験室の机の下で仮眠する学友も居まして、ノートを借りて自分なりに焼き直す程度のコピペですから事情やむを得ずノート貸しは協力していました。
 学生自治会が「全学スト決行!」というもので「掲げる諸要求は支持するが、授業ボイコットなど権利放棄型のストはアベコベで断固反対!自分で学資を稼がないおぼっちゃま感覚の怠学闘争方針は改めよ!」と強く反対したことで、民青同系とされる執行部・活動家達から「許し難い保守反動派」と目を付けられてしまいましたが、闘争長期化につれてサークル系など無期限全学スト支持派が登校しなくなり、こちとらスト反対派がピケを維持するようになって臨時学生大会を経て無期限全学ストは崩壊。 それから暫くしての民青同系学生運動の基本方針は「学問の府で勉学を妨げる方針は軽々に採るべきではない」というきつい上級指導でも受けたのか?安易な怠学スト回避に方向転換されました。(これがバルサン効果を発揮してか、学生運動参加のお誘いはありませんでしたw)。実際上、学部での実習で20回以上も独立に実験を繰り返すなんて出来ませんからやむを得ない処ですが、本格的な研究者である大学院の、しかも博士課程以降で厳密ではないるんるん実験のままだったなんて、つい笑ってしまいます。

科学学説の毀誉褒貶

(例)

【暫時工事中!】

●錬金術→化学の大進歩

●ルイセンコ学説

●大陸移動説→プレート・テクトニクス

●アボガドロの仮説→アボガドロの法則

●重力の伝播速度:ニュートン→無限大
  水星の近日点移動現象→光速

元々「仮説」を「有望な仮説に戻す」は
おかしい!笠井先生の弁明

 新理論は当初は「仮説」として扱われて、第三者の追試で次々と確認されて始めて「法則」として認められるものです。たとえばロートル世代では、物理化学の法則である、「分子量グラムの気体の分子数は「アボガドロ数」で等しい=同温同圧での体積は等しい」とする「アボガドロの法則」は、まだ「アボガドロの仮説」として教科書に載っていました。質量数1で分子構造がH2ある水素ガスの分子量は2だが、「分子量2の水素ガス2グラムは、1気圧0℃下で22.4リットルの体積になる」というのが水素の場合のアボガドロの仮説。窒素N714ですと、分子はN2で、分子量28ですから、「分子量28の窒素ガス28グラムで22.4リットルの体積になる」というのが「アボガドロの仮説」で、詳細定義としては炭素原子質量数12グラムがアボガドロ数R個 NA = 6.022 141 29(27) × 1023 /mol の分子数だとされてボイル・シャルルの法則と一体化して教わりましたが、年月を経てそれは「アボガドロの法則」と書かれるようになりました。
 この方式では、発表時の小保方新発見はあくまで「仮説」であり、第三者の追試の成功などで認められて「法則」や「理論」「新発見」となるものですから、論文誌発表直後の現在は未公認の「仮説」状態であり、それを「有望な仮説に戻す」というのは全くおかしい話です。
 正邪どちらかが第3者により確定されるまでは放置でよいのが「仮説」への本来の対応で、妄言と疑われないためのあれこれのアリバイ工作が不十分だったことを以て、意図的捏造だ、懲戒解雇対象だと糾弾するのはかなりやり過ぎ。

工学系は簡単!
結果優先・製品化の可否で決着

 工学系なら理屈はどうあれ製品になるかどうかで結果が出て簡単に決着しますのでレポート捏造の必要性は薄く、影響も深刻ではなく、特許申請での実施時期の争いや、非公表技術の産業スパイの方が問題でしょう。製品設計など仕事に直接使える良く整理されたテキスト的文書が高く評価されます。その基礎理論すら結果さえ出れば厳密な証明が無くても良く、工業高校以降で実計算に古くから使われる複素数による回路計算(交流回路のオームの法則)で、微分方程式の定常解を代数的に解いてしまうとか、ラプラス変換に理論整理前の演算子法での線形微分方程式の解法があり、かなりラフでも転がってきました。See→→日記#206.雑情報W & X
 ある日、新人設計技術者たちが、様々書き込みのある設計資料のコピーを持って、原設計著者である戦闘的労働組合役員の先輩に教えを請いに来るのですが、正式登録された資料なので会社の書庫には原紙が保管されていて、出庫申請すれば書き込みのない技術資料が入手できるのに、なぜ汚れ摺り切れた資料のコピーで仕事を学ぶか不可解で、問い詰めますと、図庫も管理する工場労務課が「アカ組合活動家の資料の使用禁止」を決めていてコピー出来ず、他の先輩個人持ちの資料からコピーしているといいます。
 公式登録した資料は会社自身の財産で、優れたものを社員が活用してこそ価値が出てくるのですが、会社としてはそれ以上に労働組合敵視で、入社前の新人合宿中に「アカ組合!」「仕事のまるでダメな生産阻害者」などと徹底中傷してユニオンショップ制で養殖御用組合に加入させていましたが、現実に仕事を始めてみると直接仕事に役立つ資料は「アカ組合活動家」の作成したものが多くて、恐る恐る質問に来たことが分かりました。
 しかし、労働組合攻撃を意図した技術資料のコピー出庫禁止は、その意図とは逆に新入社員達に第1組合活動家たちが優れた技術者であることを強烈に印象付けて会社・養殖御用組合の「アカ攻撃」を逆効果にしましたが、不当な組合敵視・差別措置を公表・糾弾してしまうと情報出所が割れて「初任等級昇格遅延」など嫌がらせ攻撃されそうなので、公式には放置として、アンダーグランドで、有用な技術資料の出庫コピー禁止の会社の愚が職場に拡がって左派自主結成労働組合への信頼を拡げ、会社推薦養殖御用組合の酷さを明らかにして優秀層が御用組合活動に全く近付かなくなって更に信頼感を落としました。国労も本社支部鉄道技研分会などを「特別執行委員」「専門委員会」などと最大限活用しシャブリ尽くせば良いものを、社会党支持反共主義卓越の反主流「アカ」扱いで有効な攻勢材料を捨ててしまいました。この辺は千葉動労の方が上手かった!というか、主要活動家に業務の専門知識が有って妥当な方針を出せたことで、主導権を握る極左中核派の仕事否定とは宗旨違いながら職場に支持を拡げられたと(w。私見ですが、自分自身のセクト内の影響力維持に極端な仕事否定を言い募って他を学ばせず優位を保ったのではないかとの疑問があります。仕事で一目置かれない活動家の影響力は偏って小さいものですから。
s.19原回路再現に現物合わせ設計で無意味に複雑化させてしまった疑い!s.22報告。 右が復調器原回路で単純明快

 前掲回路図はその幻の鉄道省ATS車上装置の制御コード読み出し回路部だが、戦前に設計製作したものの回路図はスッキリしているが、戦後のレポート掲載のものは、何等改良無く非常に複雑化されている。
 不合理化の原因として思い当たるのは、きちんと動作状態を把握・解析しないままの「現物合わせ設計」で走ったのではないか?戦争中は国家総動員で戦場や軍需工場に居て授業どころではなかったから、通信兵上がりとかが基礎的解析力のないまま設計に当たり、超低周波2Hzを扱うトランス設計を担当して無手勝流現物合わせ術ででっち上げてしまったとか(w。 せいぜい負荷抵抗を置く程度の改良で足りそうなものを、トランスも共振コイルもタップだらけにしてしまい最適設計ではない、異常な構造であることは確かです。

 列車の衝突防止装置である自動列車停止装置:ATSは戦前から鐵道省を軸に開発が進められ1941.10の山陽線網干駅急行列車追突惨事を機に東海道山陽鹿児島本線に連続コード式速度照査付きの本格的なATSの設置決定、1945年春に広島−門司間の工事がほぼ完了して運用開始直前に米軍の爆撃で車上装置がほぼ全損し挫折、戦後山陽線幡生−門司間で試験運用を開始しGHQに工事再開申請するも不急の工事として不許可・試験運用中止となり完全に途絶えて、新生国鉄は1951.10.参宮線六軒事故を契機に衝突を管理しない 欠陥ATS を採用して以降事故を繰り返すことになってしまいました。

 定量的な解析が間に合わず、現実に適合する設計公式を作れなかった場合には、製品性能さえ保障できれば現物合わせで大量生産製品を作ってしまうこともままありまして(w、酷い場合には可変抵抗器だらけで基礎的な製品設計調査していたりして、プロは様々な試作実験・計測環境もあって現物合わせ開発も可能なのですが、そこに適切な解析モデル案=等価回路案と解析式を持ち込めば解析派には実に美味しい機会で、様々な製品仕様に対して算出誤差5%以内で定数決定出来る程度の汎用設計式に追い込めれば有無を言わさぬバイブル・テキストとして大いに重用される!先出図庫アク禁設計資料の由来です。 それはデータが唯一新情報を語る主役ではないから許されるものです。 終戦後再現させた右鐵道省型ATS受信機回路図はどうやら現物合わせが量産品としては上手く行かなかった例のようです。
 中にはエサキ・ダイオード(トンネル・ダイオード)の様に理論解明の前に製品化されているものも珍しくありませんし、逆に、製品化を大々的に発表したものの、原理的不安定は克服できずに量産化には失敗しアドバルーンに終わるなんて醜態もそんなに珍しいことではありませんが、「開発失敗で多額の投資損失で業績悪化」で済んでしまいます。

 従って、人工的でない結果には手を加えない、スケール・対象物添付など人工的部分は誤解無いよう明記するというのが基本的な掟でしょう。小保方嬢ちゃんはここに気付かなかった!これまで教えられてこなかった、ということでしょう。 私が写真データを作り上げるのなら少なくとも背景明度ぐらいは合わせて継ぎ目を見えなくします。大抵のフォトレタッチソフトには調整機能として明度、コントラスト、彩度、色調に加えて、コントラストカーブの任意設定機能はあり、境界を消すブラシ機能もあるわけで、捏造の意思があればバレない程度には簡単に作り込めます。 着目データではない比較対象画像を解説的に貼ったが注記の必要性に気付かなかったとする弁明に説得力はあり、同時に博士号を持つ研究者が「女学生の夏休みの自由研究」みたいなレポートを書いちゃイケナイよ!と思いました。 他の研究者の評価が特に厳しいのは、錬金術のイニシエからのうさんくささも引きずる業界として必死の信用性確立プロトコルを追ってきたものを、いとも簡単にネタバラししてしまったことへの怒りを感じますが、我々門外漢一般と致しましてはもう少し引いてゆっくり模様眺めで良いことだと思います。


規制が掛かるか?アマチュア無線からの妨害、好き勝手!    <2>

 当サイトの閲覧記録を眺めたところ、大出力アマチュア無線局からの烈しい混信妨害のレポートページに一瞬間!他の閲覧を圧倒する厖大なアクセスがあり、そのほとんどがFace Bookから飛んできたもので、どこかの人気Face Bookの話題になったものと思われます。 どんな論議がされているのでしょうか?アウトロー・アマ局側ですと妨害の強行突破の謀議、逆側ですと妥当な点検規制法、さてどちら側から話題になっていますでしょうか?

 現状は、無線局免許さえあれば電子機器への妨害は電波法上は合法で、近隣にどんなに迷惑を掛けても運用禁止規定や処罰規定はなく、しかも免許を越える過電力運用をしていても全く取締が行われず、「被害を受けるセットの妨害耐性不足」とされてしまい、横着なアマチュア無線家のやりたい放題になっています。

 どんな条件でも全く妨害を受けないセットというのは有り得ず、大出力無線局との相対関係ですから、一般市販セットに妨害を与える場合には、空港騒音訴訟同様に違法性を生じて、加害側に対策義務があり、損害賠償責任を負うだけでなく、公益性を持たないと定められているアマチュア無線局に対しては差し止め請求が成立する可能性が強くあります。
 商業無線局は大電力局とはいっても、広い敷地やビルの屋上など一般住居からは距離のあるアンテナから送信されますが、アマチュア無線局の場合はアパート・マンションや20坪台の密集地域内に200WだのKW(1000W)だのの送信設備を稼働させ、しかも対応技術力が非常に不足するので、オーディオアンプ、電話、インターフォン、テレビといった電気機器全般に影響を与えてしまいます。長波136kHz同様に離隔距離に応じた出力制限を掛けて、アパマンは10Wを上限出力にする等の有効な規制が必要です。

 空港・基地・新幹線訴訟で差し止め請求が却下された理由はその公共性にありましたし、深夜〜早朝については事実上の差し止め状態もありますから、専ら個人的な趣味で特定の目的を持ってはならないアマチュア無線が妨害を発したまま運用するのは、裁判判決としては認められないでしょう。

 総務省も、アメリカバンド市民無線トランシーバ取締の時のように無線パトロールカーを出して巡回し、臨検により過電力運用アマチュア無線局を摘発して機器没収・破壊する取締を行うべきでしょう。 日本のアマチュア無線界の現状は諸外国のアマチュア無線家から「Japanese 10W」と揶揄される、免許以上の過電力運用が常識化していて、出力10W機の方が少ない無法状態。けっして「紳士の趣味」などではなく、「横暴な専制君主=王様の趣味」状態であります。

2014/04/29 19:35

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