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深夜の保線作業に遭遇  <1>

 健康回復・維持に毎日速歩1万歩、実績2/3の目標を建ててはみたものの、雑作業に追われて気付くと深夜で、これを夏休みの宿題方式で押し迫ってこなしますと、ノルマ達成に最低90分は掛かりますからいきおい深夜徘徊となるのですが、その時間帯ですと、終電の早い京成千葉線や総武快速線ではしばしば保線作業と大型保線機械が見られます。

 メーカーの名を取って「スペノ」と呼ぶレール研削車や、バラスト道床を突き固める「マルチプル・タイタンパー」、補充用の砂利やレールを現場に運ぶ電動無蓋車、レール走行ユンボ(小型パワーシャベル)などが見られます。
 右写真は京成電鉄の保線作業で、マルチプル・タイタンパー(マルタイ)による道床突き固め作業(検見川第2踏切付近)と、マルタイの使えない分岐器部分の人力によるバラスト交換作業(幕張駅渡り線)でレール走行ユンボが写っています。
京成電鉄マルチプルタイタンパー@検見川第2踏切先 2013/07/12 01:47
枕木1ピッチ毎に停車してバラストを掘り起こす動作。
隣接総武線のマルチプルタイタンパーは定速走行しながらバラストを掘り起こしている。

軌道走行ユンボ@京成幕張駅渡り線 byスマホ

手作業バラスト交換@京成幕張駅渡り線 2013/12/13未明
レール研削バイト  日中でも毎時5本×4以上もの路線で列車間合いを縫っての限界内メンテ作業など、作業の安全を考えればリスクが大きすぎるので、深夜の線路閉鎖作業になるのでしょう。
 レールの軋み割れや折損多発で「レールが危ない!」と内部告発したのを処分したのはJR千葉支社ですが、その時点では既に新幹線で10年余に亘り試行済みで卓効のあった知見としてスペノで毎年0.08mm研削することで数100分の1の発生率に抑えられることが分かってJR東日本も2000年にスペノを増備して対応していたのを保線現場労使とも知らずに処分していたという、実に締まらないお粗末な話がありました。こういう重要情報が担当現場に伝わらないなんて、JR北海道だけでなく東日本も会社組織としての情報伝達がまるでなってない会社です。    See→原因と対策:日記#140、  告発本「レールが危ない」:日記#123

 しかしながら、0.08mm〜0.1mmのレール頭頂研削作業というのは「スペノ」を多数回通してようやく実現できる値で、大変作業性が悪いため、フライス盤(ミーリング・マシン)のようにレール表面を研削バイト(右写真@鉄道技術展2013)で削り取り1通しで研削作業を終えられるマシンが製品化され提案されています。
京王線調布駅周辺地下化工事2012/08切換

調布駅地上線路跡(↑橋本・八王子方向→)

京王線地下化地上線路跡@布田→調布
レールは撤去済みだが線路両側の柵が残る

シールドトンネル掘進中@布田駅付近の鉄製リング
(鉄枠部(黒枠)を外して駅プラットホームを作る)→(公開)


ライトアップ(byスマホ)                  建設中
スカイツリー@錦糸町駅ホーム
 レーザー距離計

セオドライト/トータルステーション
@調布−布田付近シールド機掘進監視
全反射プリズム原理図

京王線調布駅地上部の痕跡  <2>

 2012年8月に地下線化した京王線調布駅周辺は地上線跡地利用計画がまだ固まらない模様ですが、先ずは旧橋上仮駅が撤去され、線路が順次撤去されています。
 線路跡が遊歩道化されますと国領駅西側など側道が一部繋がらず踏切障害回避で交通が頻繁な裏道を使っていたのが、野川から鶴川街道先まで繋がり、裏道で野川・多摩川堤防サイクリングコースと繋げると、市内何処からでも変化有るコースとして利用できる、健脚周回散歩コースになります。
 狛江の小田急高架立体化で狛江三叉路渋滞が緩和され、京王立体化で国領狛江通り、鶴川街道渋滞が大きく緩和されて、裏道通行が激減して歩きやすくなり、多摩川土手にしろ野川遊歩道にしろ、元々、早朝・未明から利用者の多い散歩道ですが、これを繋ぐ周回コースを設定しやすくなったわけです。これまでは同じコースを引き返す利用が多かったのが、変化に富む周回コース化は私のように大変飽きっぽいタチには朗報です。(w

完成!ライトアップ・スカイツリー  <3>

 建設中に千葉からも見えていたスカイツリーがライトアップされると右写真のように綺麗に幻想的に夜空に浮かびますが、千葉からは展望台を水平回転する灯りが2灯の点滅灯として見えるのが普通です。よほど見通しが良い時には一瞬!ゲイン塔を照らす照明が見えることもありますが、陸上23kmでは見えにくく、やはり数km程度には近寄らないと綺麗な写真は撮りがたい。

レーザ距離計\9800←測距儀\240万  <4>

 「プロ向け」の「業務スーパー」が各地にできましたが、千葉市美浜区のアマチュア向けDIY店「UNIDY」の建物が東日本大震災で損壊して閉店となってしまい、内陸、「機関車道路」沿いの業務スーパーにメンバー登録し「プロ」扱いで出入りする様になりました。大昔の秋葉原電気街が店の入り口に「一般の方、お断り」の札が下がっているのを擦り抜けて様々買いに行ったものですが、作業服姿で測量作業や地中レーダー探査をして報酬を得たりすることも有るので今や文句なく立派な「プロ」であります。職人さん達が部品コストを一般人に知られるのを嫌って「プロだけ対象」を求めるようですが、職人としての加工技術の高さをお客さんに正当に評価されるよう腕を磨いて頑張って貰いたいものです。

 その「業務スーパー」の店頭で「レーザー距離計」\9,800.〜\24,000.を発見。かって使ったことのある「レーザー測距儀」は、単体で\2,400,000.くらいした超精密計測器で、「セオドライト」とか、特別の演算部を持つものを「トータル・ステーション」とか呼んでいました。「・・・・儀」というのは、測量のための「望遠鏡+方位尺」(=トランシット)と水平儀とが一緒になった装置で、そこに望遠鏡と同軸にレーザー距離計がセットされていて、さらにオプションでステッピングモーターとその制御・駆動装置が付いてパソコンと結んでシールド・トンネル工事測量データのリアルタイム演算・表示・記録装置(ロガー)として使ったものでしたから距離計だけの製品とは直接比較できませんが、25年を経て売価で200倍もの差。システムとしての稼働まで4ヶ月前後も張り付いてレーザー測距儀でシールド掘進機を自動追尾させる計測・記録ソフトを完成させたもので、懐かしさも手伝ってつい衝動買いしてきました。今はプログラマブルの計算・記録機能内蔵測距儀が増えて、距離表示も見上げ・見下ろしの水平距離換算(×cosθ)で表示するものが標準になりまして、リアルタイム計測でパソコンによるものは消滅しました。計画線との偏差表示や姿勢表示がリアルタイムではできなくなりましたが、トンネル工事での必要性からは過剰品質だったのかも知れません。
 自動的に建築限界計算をして図示するソフト搭載の測距儀が先の「鉄道技術展2013」に出展されていましたが、それならオイラン車を出動させなくても簡易に点検できますが、本来は並行して総合試験車に建築限界点検機能を搭載して全線をくまなく廻るべきものでしょう。「七つ星」をこすっちゃったって、大事故にならなくて良かったですけど、JR九州も必要な定期点検をサボっていたということです。新幹線で開業以来絶対位置計測をサボって運転士が標識に当たって瀕死の重傷を負う事故を起こして慌てて在来線同様のオイラン車検査を導入しましたが、そういう犠牲を経ながら、なぜ必要な定期点検管理を忘れてしまうのでしょうか?

 距離計に「室内用」とあるのは、レーザー出力が日中の戸外で使うには小さ過ぎて計測できないためです。実際に使ってみますと、暗くなった夕刻以降ですと42mまで測れて、さらに2データの和と差、面積や容積演算、直角三角形を想定した非接触高度算出モードがありまして、最高30m高弱までは測定できましたから、ギリギリ7〜8階までの中層ビルの高さは算出できますが、夜でも14階の高さの計測は無理、日中の屋外では使えない「室内仕様」でした。レーザー出力を上げてしまうと失明事故のリスクを生じるのと、発光素子自体が安価には入手できなくなるのかも知れません。
 しかし、最大測定距離40mでは中途半端で、実用としては測距能力最低80m〜100mは欲しいところで、値段は2倍〜3倍になります。

 レーザー測距儀を使う場合には、どの方向からの入射光も正方向反射させる「標準プリズム」(右図参照)を測量基準点上に置いて、プリズム基準点までの距離を測っていましたが、入手したレーザー距離計は、対象物の反射光を直接拾って計測するタイプで、反射率の高い白い壁ほど遠くの距離が計測できました。その計測補助として製造各社とも反射素子を発売していますが総て「取り寄せ」で店には有りませんでしたから、手軽な簡易計測用として買われている様です。

 試しに測ってみますと高圧線の電柱高さが11m前後、堀割の車道幅11m、高層アパートの最上階床下が39m、オーディオ関係への混入妨害著しい隣家大電力アマチュア無線鉄塔が13.5m高+ロータリーアンテナ取付軸部4mなど、演算機能を働かせると計測精度が著しく落ちるものの、軒高や室内高を測ったりの簡易計測には十分使え、標的の設置が無用のため脚立に乗らなくて良いので重宝します。
 しかし簡易測量に使うには、水平儀付き三脚と、水平の出せる取付面は必要で、さらに記録を考えますと、Index付きやGPSデータ付きでメモリーに記録でき、USBなどを介してパソコンで読み出せるものが欲しいところで、10点ほどはメモリー記録できる機種も有るようです。携帯電話へのGPS機能搭載義務付けで素子コストが大幅に下がっていますから、コンデジ・カメラ同様、近いうちにGPS付き距離計が実現されるでしょう。

2013/12/17 23:55

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