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(続)「H≠B」はやはりドイツ式
 ドイツ式B(べー)は英米式のB、 H(ハー)はB!
1=442Hzは国内音楽ホールのピアノ調律の多数派

 楽器メーカーKORGのサイトに「H(ハー)」「B(べー)」の由来が詳解されていました。単に「ドイツ式」というだけではなく、ドイツでの「B(べー)」は音そのものが違って、英米式表記では「B♭」相当になるという記事です。(右カコミ参照)

 「H」ってなに? B(ベー)管てなに?

 音楽を習い始めるとときおり出てくる「H」という音名。そんな音名はチューナーにもないし、一体なんのことでしょう。


B(ベー)管の代表格、トランペット
@Wikipedia
 「H」とはドイツ語の音名で「シ」のことです。「ドレミファソラシ」はイタリアなどのラテン語由来の表記方法ですが、これが英語圏表記だと「CDEFGAB」になり、ドイツ式だと「CDEFGAH(ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハー)」となります。ややこしいですね。

 さらにややこしいことに「Hのフラット」をドイツ式では「B(ベー)」と表記し、クラシック音楽界ではよく使われていたりします。

     ・・・・・・・・

 明治の開国とともに日本にヨーロッパの音楽がやってきました。そのときの経路は主にドイツと、イタリアやフランスのラテン国からでした。以降、ドレミファソラシとCDEFGAHと、さらに日本独自の「ハニホヘトイロ」、加えて、もはや世界のスタンダードの英語式(CDEFGAB)が大混在して現在に至っています。

 「ハ長調」の曲を演奏するために楽譜をドレミで覚え、なおかつ、人に音名を伝えるときに「ゲーのところからもう一回」、なんてことが日常的になっていても大した差支えもなく動いている日本の音楽界、ちょっと面白いですね。   (河野朝子:KORG)

「H」ってなに?「B管」ってなに (河野朝子:KORG)

 コンサート・ホールが持つ基準ピッチ

「今日、このホールはヨンヨンニ(442)です!」
演奏会の開始前によく聞かれる言葉です。

コンサート・ホールにはホールごとに基準ピッチというものがあります。主としてそのホールが所有するピアノの基準ピッチが元となっています。

近年、日本では基準ピッチが442Hzでピアノが調律されているホールが増え、「ほとんど」と言っても過言ではない状況になってきています。

このため、練習の時点で442Hzを採用する楽団も増えています。

コンサート・ホールが持つ基準ピッチ (河野朝子:KORG)
 「h」はやはりドイツ系(CDEFGAC)で、クラシック由来でした。
 ということは、日本での一般流通を言うと、中学・高校の音楽教科書にも古くから採用されている英米式の「b」(CDEFGABC)が圧倒的ですから、それが理科年表採用に妥当ということになるでしょう。

 その先で分かれるのが、クラシックでドイツ式を常用か、ポップス・フォークなどで英米式のままかですが、コード名で演奏していくのはポップスやフォーク、歌謡曲で、歌詞にコード名を添付するだけでも演奏でき、「コード表」さえ単行本で多数売られているのに対して、クラシック系では音名としては使われても、コード名で演奏することはありませんし、楽譜に個々のコード名が記載されることもありません。そういう違いもあって英米式音名CDEFGABC(A〜G)を理解する人が多数となり日本を席巻したのでしょう。

 私自身、小中学校ではハニホヘトイロハが主で楽器のキーなどとしてA〜Gが使われていて高校以降では音楽授業はなくなり大学卒業後にクラシックギターに手を出しましたが、そこではコード名は扱われず、ドイツ式の「H(ハー)」というのはクラシックギターで説明されたことを全く記憶していませんでした。説明があったとしても「H」の実践が何処にもないのです。フォークとポップス、歌謡曲では英米式のコード名ばかりですから、少数派の「H」が広く一般に知られる機会はごく少なかったのでしょう。

442Hzはホール・ピアノ調律の多数派
日本の音楽ホール    <2>

 理科年表注記記載の「現在、音楽関係では主として1=442Hzが用いられている」という内実は、日本国内の音楽ホールに設置しているピアノが公称442Hzで調律されるものが圧倒的に多くなったということで、ISOやJISの基準が変わったのではないそうです。「公称」としたのは実は狂っているところも多いと・・・・・・。手許の理科年表1967年版〜2003年版では「440Hz:現在,音楽関係では主としてこの値が用いられている」となっている訳で、近年の状況変化です。

 各ホールに専任調律師が就いて音作りをするようになると、華やかな音を求めて高め高めへシフトするようになるのは、「基準ピッチインフレ」の流れのが止まってないということです。世界レベルでの2度の合意が無視されて、バッハの時代の410Hz台からモーツァルトで422Hz前後、フランスでの法制定435Hz、現行ISOの440Hz、実在楽団445Hzという高域シフトの流れのままになっています。

 従って基準が変わったかの誤解を生じそうな表現「現在、音楽関係では主として1=442Hzが用いられている」は、物理データブックである「理科年表」では避けて、具体的な現状記述として「日本の音楽ホールのピアノは基準音1=442Hzで調律している施設が多くなった」あるいは「最近日本に音楽ホールが次々開設されてそのピアノに専任調律師が就くようになり多くが基準音1=442Hzで調律している」「従前のホールは演劇などと兼用で、音楽『専用』ホールはあまり無かった」とすべきでしょう。

 また基準周波数は音楽文化の基礎でもありますから、これ以上の基準周波数の漂遊を防ぐためには文化関係の法律に宣言規定を設けて、公的ホールの調律は著名調律師の個人プレーには任せず、制定した基準周波数で行うように「勧告規定」として定めたらどうでしょう。
 細かにみますと1950年前後にはアメリカのオーケストラが高めの基準音だったのが、今は440Hzに落ち着いているのに対し、ヨーロッパ系が逆に高めというのですから、公共ホールのピアノの設定という、個々のプレーヤーへの規制ではない実質支配力の大きい基準で漂遊は収まるでしょう。

 芸術文化表現に関することなので、個々には各プレーヤーに任されるべきことで、強権規制は全く筋違いですが、公共ホールに備え付けで、公共財として提供されるピアノは基本的に利用者がそのまま使うものですから、一般的な調律基準周波数は現在の制定値440Hzを選ぶのが筋でしょう。敢えて「宣言規定」というのは違反しても無罰だということで、プレーヤーの指示で演奏会用に変えるのは妨げません。公的設備の調整基準で、公演を終えたら標準に戻しておくものとする。

[ギターの開放弦調弦図]  <Tune>
ギターの開放弦調弦図

[調弦周波数表] (ギター:実音は1/2)
弦周波数[Hz]高調波備考
平均律整数比×3×4(×5)
1E1318.511320.00 (3960.00
2B987.77 990.00
(977.7
(3960.00
(3911.1

(不採用
3G783.99782.2 2346.6 (3911.1
4D587.33586.6 1760.002346.6
5A440.00440.00 1320.001760.00 A音叉較正
6E329.63330.00990.001320.00
「2B」×4=「3G」×5調弦では10Hz余(1%)の誤差を生ずる。
「6E」×3=「2B」、「6E」×4=「5A」×3=「1E」 調弦では誤差がない。
こちらの調弦が妥当。



cf.   「基準ピッチ」って何ですか (河野朝子:KORG)
      「基準ピッチのインフレ」
      「モーツァルトの頃の基準ピッチは422Hzくらいだったようだ、」
◎ギター用チューナー「CORG AW-2G」 \2,147.(送料代引手数料込)を発注しました.
 平均律調弦機能のみかもしれませんが、その場合は基準弦5A 440.0Hzのみを合わせて他は慣れている開放弦整数比調弦(右図)を行うつもりです.

◎ギターの高調波調弦法(開放弦調弦法)See→和声/開放弦調弦法


治療優先を通せるか?皇太子妃スペイン外遊実施!
適応障害鬱症状患者つぶしで一貫の週刊新潮記事  <3>

 一貫して弱い者苛めで売る週刊新潮が、今度は、皇太子妃攻撃に、皇太子の働きが悪いと搦め手から攻めて、症状改善の外遊計画を攻撃、ありえない「完治宣言」を条件に掲げて長期の適応障害鬱症状治療計画の妨害を図っています。
(週間新潮'13年2月7日号p22〜 「皇太子殿下ご公務いささかで雅子さまスペイン外遊の風当たり」)
[年表メモ]by新潮
86/10 スペインエレナ王女レセプション出会い
93/  結婚
94/  中東諸国訪問、スペイン訪問
95/  中東諸国訪問
02/  ニュージーランド・オーストラリア訪問
03/  療養開始
04/05 人格否定発言
06/  オランダ静養(非常に良好)
08/06 ブラジル訪問
08/07 スペインサラゴサ国際博覧会シンポ講演。
    帯同できず
09/  ヨルダン葬儀、ベルギー婚儀
13/04 オランダ訪問検討中 (by文春)
13/06 スペイン訪問検討中
 引いてみれば、長期的には世界的な共和制移行主流の流れのなかで、彼等右派潮流の要求する皇室像には近寄りたくない人達を増やして王室・皇室制度自己崩壊を速める流れなので、その点は放って置けばよいのですが、同時に不当な病者攻撃であり、「合理化」による過密労働で発生している多数の過労性疾患・鬱病など労災職業病患者の治療への無知で乱暴な攻撃でもあって、それへの悪影響は見過ごせません。

 翌々週号でさらに攻撃を続けて、「国内さえ出られないのに、「ずっと負担の大きい」国外のオランダとは筋が通らない」と、煽ってるのですが、いくら売らんかなのクズ雑誌でも馬鹿も休み休み言いなさい。一番負荷を軽くして病状快復の展望を示したのは、2006年のオランダ静養だったでしょう。ストレス源の環境から隔離できれば多くの場合症状は劇的に快復し、治癒を展望できます。週刊新潮記事の「外国行きが負担が重い」とは客観事実を逆に描いて患者攻撃を煽り、快復の機会を奪おうとする原因者達の陰湿な世論工作というほかありません。(02/22補足)

 かっての非公式オランダ療養(2006年)が劇的な症状改善をもたらして快復への希望を強く持てる状況を作り、発病原因のストレス源が国内の役所と宮殿周辺にあることを浮き彫りにしましたから、病状改善・治療優先の方針であれば、以降、好調・成功体験を繋いで快復訓練・耐性強化の軸とするハズが、全くアベコベに国外脱出厳禁で揚げ足取りのああしろ!こうしろ!の要求を突き付けて病状快復の足を引っ張る妨害状況が続いてきました。「適応障害」の原因者達が、それがさらに明らかに確認されるのを妨ごうと、快復のきっかけとなる「外遊」の試みを阻止しようと様々悪意のリークをしている状況に見えました。

 病状快復優先方針であれば、やれそうなもの、やってみたいものを速やかに試行して、途中、意に反して不調であればさっさと中止する、それこそ君子豹変、朝令暮改で差し支えなく、試行した結果が良かったことで病状快復を実感する、「完治」も後から遡って振り返り「あの頃あたりから完治だったなぁ」と感じ評価する性質のものなのですが、それをアベコベにあれが足らないこれが足らないと根拠のない因縁を付けてあげつらい、快復策試行まえに「完治宣言が必要」などと悪意の妨害前提を設けて快復への試みを攻撃している訳です。

 元々不安定で好悪を繰り返す病気に「完治宣言」など絶対厳禁!記者会見での日程質問には「治療最優先で予定を立てて、その実行は日々患者当人と現場が決め、手配すること。その詳細は日々には承知しないし把握の意思もない」で押し切れば済むこと。それを疑問に思う方が間違ってるのですから。こういう悪意のリークを重ねるお役人たちを総て一般国民相手の一般職に配置転換して介入不能にする方が早い気がします。
 結局、記者会見に応じているお役人の立場も曖昧で、意識せずに記者側の発想に立っていて療養する患者を護りきれなくなって両側に悪くなるのでしょう。療養優先の結果、外からはうかがい知れない活動参加・不参加となると、割り切って貰う。簡単なことなのに、さも重大視して攻撃するのが週刊新潮記事などの立場。体調でパンダの公開を停止したからと言って「パンダ出て来い!」という記事を書きますか?!って。

 また「病名が違う」だから「治し方が違う」というのも、患者治療中心の善意のものではないでしょう。元々の病態が「機能障害」ですから、頚肩腕障害背腰痛症などと同様に各医療者の着目点で診断名が異なるのはむしろ当然で、そうしたレッテル貼りには全く意味がなく、どういうプロセスで生活機能を快復・安定させるかが患者にとって最重要です。

 そうしてみたときに、早期快復には雑音一切を切り捨てて、良くなる条件を追求する。外遊でストレス源から遠ざかるのが良いのなら、悪意の雑音に捕らわれず、春休み夏休みなどを最大限利用して断固実行して快復可能を実感することが最良です。雑音に負けてこの基本を貫徹しないで逡巡することが快復の機会を捉えきれない原因でしょう。
 今回週刊新潮から批判的に報じられているスペイン訪問は治療方針に沿って出たものと思われ、患者自身の強い希望というなら、それこそ退位を掛けて妨害を退け一家で出掛けたら良いことです(妨害勢力に退位させるそんな力はないでしょうが)。天皇には憲法に定められた国事行為がありますが、「それ以外の政治的行為はやってはならない」のが基本原則で、ましてや皇太子や皇太子妃には法定の義務付けられた公式な役割などどこにもありません。皇室制度維持のパフォーマンスに気が向いてできることをやればいいだけの話。

 このあたりのワカランチンの攻撃は、長らく聞き覚えがあり、かって過労性労災職業病患者の療養で、会社側からばかりでなく理解の意思のない無知な同僚からもかなり執拗に行われて、時に国営放送NHKまでが「個人体質論」の番組を持ち込んで会社責任の治療を妨害する動きをしましたが、その都度、表立っての攻撃困難にするまでの宣伝戦を繰り返し職場の空気を変えてきましたし、労災申請時や、職場復帰訓練要求時、労災打ちきり反対、審査請求、再審査請求時など折々で真実を訴え続けて療養数ヶ月〜最長10年ほどで職場復帰・完治を実現させてきました。認定患者と同様症状を運良く「気力」で治した同僚もおり、それが自己の気力闘病経験を絶対化して聞く耳持たずに攻撃する現象にも起こり、逆に周辺の理解から攻撃が収まる様なことも起こりました。重症者というのはそうした必死路線でこじらせているのですから自分が運良く治ったことで攻撃するのは筋違いなのですが、なかなか客観化できないようです。
     cf.See→健康の維持・快復に卓効!:日記#314
 皇太子のカミさんの場合は、良く理解した味方が遠く、自由が効かない分、病状がこじれて治りにくいのでしょうが、報道に見る限り(真相は知る由もなし)父ちゃんの方は山歩きが好みと見受けられ協力可能のようですし、治療優先方針を貫徹させて機能障害から這い上がって欲しいものです。

 当時のNHKの取材は、伝手の病院から紹介された御用第2組合員の患者1人だけに限り、他の組合員患者や、その治療や労災認定手続きに係わって他にも多くの実績のある病院や労働組合の取材は敢えて避けて、患者を通じての提供資料も一切不採用で、実際に放送した内容は番組タイトルの数秒間に映し出すカバーガールにのみ使って患者の証言内容も総てボツで、中味は患者の証言とは対極の個人体質論という酷い編集の番組でした。
 患者・当事者情報拒否の非常な偏見の感じられる取材姿勢からロクな番組にはならないだろうと話していたのですが、案の定の財界国営放送ぶりで「美貌のカバーガールとしては認めてくれたんだねぇ」などと笑ったものです。NHK番組の「個人体質論」はその後の「新型うつ解説」でも一貫していて劣悪な職場環境の影響を否定して個人責任に誘導し続けています。現場は比較的まともなものを作って上級命令で改竄された従軍慰安婦番組とは違い、かなり酷いものでした。この変わらぬ国営放送基準では皇太子妃の発症原因は「個人的体質」で片付けられることになるでしょうが、耐性を越えた過負荷に見舞われれば誰でも発病するものを、「耐えられないのは総て個人体質」という論議構造ですから実に酷いものです。
   ●退位権、世襲拒否権だってあるだろう!
   ●適応障害患者つぶしが深刻!
(2013/02/05)


ヴェトナム懲罰戦争、フィリピン、ヴェトナム武力占拠
戦争も外交手段のうち、中国と日本の危険    <4>

 中国のフリゲート艦が公海上で日本の自衛艦とヘリコプターに火器管制レーダー(攻撃照準レーダー)を照射して、外務省を通じて中国政府に厳重抗議したという防衛相記者会見が行われました。
 今後も粘り強く行われる外交的措置とは別に、純軍事技術的には、ECMなどを使った攻撃回避措置と、相打ちで被害を抑えるための攻撃準備の逆照準操作を行って、発射が確認されれば応戦・防御の態勢で相手に火器管制レーダー照射をやめるよう要求するのでしょうが、中国側がかなり挑発的・好戦的な状況であることが心配されます。

 中国政府の近年のやり方を振り返りますと、ショッキングだったのが中国の言いなりにはならないからと10万人の軍隊で一方的に国境を越えて攻め込んで撃退された「ヴェトナム懲罰戦争」をはじめ、対フィリピンなど勝手に領有権宣言した島に軍と住民を送り込んで実効支配してしまう武力占領主義が特に目立っています。ヴェトナムと領有を争う南沙諸島、西沙諸島の強行進駐も、それらと同一パターンになりかねない尖閣列島領有問題も、日本の戦前の平和的領有と居住の事実を無視して、国連機関の資源調査の結果を聞いて突然領有権主張をし始めて、平和条約交渉で実質棚上現状維持の口頭了解を押し込んで強引に領有問題化し、今また直接の武力による支配をちらつかせている訳で、それはかって良くみた帝国主義侵略者の強盗の論理ではないでしょうか。

 これらの暴挙に国際世論喚起による強いブレーキを掛けるべき時季です。
 ところが、今の軍事優先で戦争のできる国へ変えようとしている、靖国派に象徴される自公民政権・侵略肯定勢力は中国・韓国との領有権紛争に絡むこの事件も最大限利用して自衛隊の活動制限撤廃、国防軍創設、「戦争できる国」への体質改悪を図っていますから、このエスカレートの先には相互の経済原理を越えて高い確度で武力衝突発生があるように思えてなりません。

 かっての中国共産党指導部は非常に理性的で、戦争による領土拡張を追求するヤルタ合意など拡張主義的・帝国主義的であったスターリン時代のソ連とは違い、中国国民に統一戦線政策「国共合作」を訴えて中国国土を蹂躙する日本帝国主義を追い出す闘いを優先するよう呼び掛けて実現、戦勝後の撫順戦犯管理所では日中戦争中に中国人民の大量虐殺に手を下した将兵達にねばり強く反省を求めたうえで、党決定として赦免・本国送還した 撫順戦犯管理所のエピソードは人々に深い感銘を与えました。赦免された将兵達の中国での行為は他の連合国戦犯裁判では当然に死刑になっていたものでした。
    参照→撫順戦犯管理所で何があったのか (中国帰還者連絡会サイト)
       忘れてはならない『モンテンルパの夜は更けて』 (フィリピン)
       ああモンテンルパの世は更けて 渡辺はま子 You Tube。 (亡くなった婆さまが良く唄ってた気がします)
 私の大叔父の一人は通信兵として中国大陸に派遣されて1945年の敗戦でソ連軍の捕虜になり強制労働に就かされて一般捕虜としては最も遅い1949年春に復員しましたが、中国が日本兵捕虜に対してほとんど強制労働を命じず(=ゼロではなく、また「協力要請」での革命軍への従軍はあったが)すぐに送還・復員させただけでなく、中国人民の憎悪の対象であった大量殺戮戦犯の将兵をきちんと教育して自らその非を認めさせて、救命・赦免したことに深い尊敬と支持の気持ちを持っていました。そのため晩年の毛沢東が「文化大革命」と称する醜悪な流血の権力闘争を開始してもかなり長期にその善意を信じていました。
 ソ連に対しても抑留中罹患した2度の大病をソ連の先端医療で救われ、日本に居たら助からなかったと感じて悪感情を持ってはいませんでした。日本人捕虜シベリヤ抑留の最初の冬に数万人にも及ぶ大量の死者を出してしまい以後は対策したことで運良く救われたものと思います。復員後の日本でのシベリヤ・パージで腕の良い熟練工ながら原職精工舎復職も他への就職もできなかった理不尽な扱いが辛かったと云います。国の強制で戦争に行き敗戦で捕虜になったというのにそれを理由に日本で就労差別を受けるとは!(抜き型作りの腕を活かして南方で戦死した分家済みの兄宅を自宅工場として引き継ぎ自営で切り抜けましたが)

 また、中国共産党毛沢東の言う「ソ連修正主義主敵論」に与せず自主独立路線を掲げて言いなりにならない日本共産党を敵視して「4つの敵」の一つに挙げて、そのうち「米帝」と「日帝」と「ソ連修正主義」とは平和的関係を結びましたが、唯一日本共産党に対しては、日本国内に敵対する中国派共産党を作って支持と様々の資金を与え破壊工作を続けて日本に内政干渉し関係断絶を続けました。
 長らく関係断絶の日中共産党の関係修復にあたり、中国共産党は率直にその非を認めて、日本国内の中国派共産党組織(=人民の星、日共左派、山口県委員会など)と完全絶縁し、資金援助も断つという明確な態度を取ったことで、日本共産党としては同様の不当干渉をしても曖昧な態度で責任を負わないソ連共産党との対比で、その原則的理性的態度を高く評価しています。ソ連が日本国内に作ったソ連派日本共産党(日本の声)は議員・役員党で一般支持者基盤がなく早々と崩壊したから厳密な対処は不要だったのかも知れませんが、その評価に異論はありません。

 しかし一方で、日本への乱暴な組織干渉と全く同根の中華大国主義の現れである「ヴェトナム懲罰戦争」については少しの反省もありません。俗に言われるカンボジアの毛沢東派ポルポト政権崩壊、ヘンサムリン政権樹立にヴェトナムが力を貸したのは、ポルポト政権がその国民を大量虐殺して、ヴェトナムへの重なる武力侵攻を重ねた後のことでポルポト政権自身の責任だったのは当時の報道を辿っても判ります。中国の「懲罰戦争」に何等正当理由はありません。中国がそれほど理性的だというなら中国のヴェトナム越境懲罰攻撃を世界に打電して、ヴェトナム領内に攻め込んだ中国軍狙撃兵に射殺された高野赤旗新聞ハノイ特派員(三菱樹脂試用解雇争議高野氏の兄)の犠牲に対して一言あっても良いでしょう。
 この辺の首尾一貫しない不当な態度から中国の態度を一面的に、或いは額面通りには受け取れないと思うようになりました。

 他国への懲罰戦争にしろ、武力領有にしろ、突然の領有権主張にしろ、中国産の食べ物の危険性にしろ、パクリ製品の自力開発主張にしろ、自分の得にさえなれば見境なく力尽くで何をやっても良いかの実にさもしい姿が見えてきて、かっての深く尊敬された中国は何処へ行ってしまったのか!?と思ってしまいます。今の中国は「誇り高い」のではなく、非常に功利的で「力尽くで批判拒否の傲慢」:かっての大日本帝国主義の傲慢を彷彿させるのです。
 そういう危うい相手に手を拱いて実力占拠や武力対決を心待ちにして日本軍復活を策する危うい道を進むのではなく、正当な主張による国際世論喚起で乱暴の手を縛る言葉戦こそが今必要なことでしょう。


 そこで気になるのが、アメリカの意向に逆らった政治家達のスキャンダル暴露による失脚振りをみると、不利な条件を押しつけられた政治家というのは相手国の諜報機関に腐敗情報を握られて言いなりに操られたのではないか?!という疑問を消せません。「国外、最低県外。アジア重視」の鳩山由起夫氏が莫大な子供手当の暴露、対米独自路線を言った小沢一郎氏がヤミ献金と政治資金規正法違反、日中国交回復の田中角栄氏がロッキードヤミ献金の規制法違反、・・・・・・、鳩山氏の末路に怯えた菅直人も野田佳彦も対米追従メロメロで自公より酷くなりました。
 日本は腐敗政治家の支配する後進国で、アメリカン・スキャンダル・コントロールなのか!と。

 日本の独立直前に韓国により李承晩ラインが宣言されて、その領域内の竹島が韓国により軍事占領され、独立後に掛けて、日本の漁民達数十名が越境を理由に銃撃され死傷して現在に至るわけですが、その紛争が続く中で、1隻の日本の旧軍艦流用艦が起こしたという伝説があります。
 日本の漁民保護に出動中、韓国軍に囲まれて同道するよう要求されて、ソウル近くの港まで連れて行かれて、乗艦検査を要求されたときに旧海軍軍人だった艦長は「公船に対する不当な主権侵害要求」として装備の大砲を行政府建物に向けて照準を合わさせて、国際法に則って乗艦拒否。韓国側は全く手を出せずに出港を認め、開放したという話がs40前後にアンダーグランドで伝わっています。国内的には応戦法規未制定でも国際法上の対応は妥当だと囃されたわけで、真偽の確かめようはなかなかありませんが、状況を見てある日突然肯定される日を待って伏せられているのかもしれません。
    「李承晩ライン」の設定と韓国による竹島の不法占拠(外務省サイト)
 先の、火器管制レーダー照射時に、日本側も対抗して照準を合わせていた可能性はあると思います。軍艦が哨戒任務中に攻撃に気付いてやられっぱなしということの方が考えがたく、発射命令さえあれば撃てる段階までは対応しているのではないでしょうか?「回避動作だけ」というのは外向けの発表で、撃沈されるかも知れない差し迫った状態を無為無策で待っている訳はないでしょう。

2013/02/08 18:30

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