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Geo日記
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フェイルセーフ構造ではなかったのか!?
笹子トンネル吊り天井構造
日曜朝に起きた中央高速道笹子トンネル崩落事故は、詳細が判るに連れて、経年劣化管理不適切だけでなく、フェイルセーフ構造でないばかりか、連鎖破壊を起こす設計不良があったことが明らかになってきました。
笹子トンネルの構造が、トンネル上部に換気風洞があることは公表されていましたが、それがトンネル壁のコンクリートと一体構造ではない、ネジ止めされた「付帯設備」だったことを今回の崩落事故が初めて明らかにしました。
重さ1トン以上のコンクリート板を並べてボルトと鉄版で吊っていて、それが抜け落ちたことで、他の吊り構造も130mパネル200数十枚に亘って連鎖破壊させたとの報道ですが、
1本抜けても支えきれる予備強度は必須なのに、吊り構造の梃子で荷重が増倍されて強度限界を超え、連鎖破壊となり被害を発生させてしまい、
それ以前に、劣化しても落ちない一体構造にしなかったのか?
という疑問を生じます。
簡単な試算しますと、質量Mで長さWのコンクリートパネルを2本の鉄筋で両端から1/8Wの位置で吊っていた場合、正常時にはそれぞれの鉄筋は1/2Mの重量を支えていますが、1本外れると、もう1本の鉄筋には、コンクリートパネルの端を支点とし、重心位置(W/2)位置にMの重量が掛かりますから、鉄筋に掛かる力は、梃子の作用点距離に反比例して(W/2)/(W/8)=4倍:4Mの負荷、すなわち(W/2)の8倍の力が掛かるわけで、目の子算の2倍を基準にしていては壊れてしまう!
今回の笹子トンネル事故ではさらに鉄板の継ぎ目と、コンクリート板の継ぎ目をずらしていたことでボルトの抜け落ちによる他ボルトへの負荷増がさらに激しくなり取付鉄板6m(個?)1単位で次々落ちてしまった可能性が指摘されています。
笹子トンネルは(土を掘るシールド工法ではない)山岳トンネルなので、トンネル掘進後に鉄筋コンクリートの内壁を巻くわけで
※2
、そのトンネル壁に置いた鉄筋に自動車の走路や換気ダクト用の鉄筋を相互に熔接して予め出してコンクリートを打設して鉄筋コンクリート構造物にするので、そうした一体構造の床や、隔壁が両側から相互に支え合う構造(例えばハの字で相互に支えてこれを吊れば落ちにくいなど)で作っていれば、経年劣化して剥離落下はあり得ても、走路や換気ダクトが丸ごと落ちるようなことは起こりません。
なぜ落下の余地のある吊り構造を選んだのか?ダクトを上部に設置する何らかの必要性があっても緩まない落ちない構造は選べ、また緩む構造を採用せざるを得ない場合は吊り橋のようにその劣化懸念部分の検査規定を制定してメンテで経年劣化を確認・補修しながら使うもので、これは元々の設計の問題でしょう。東京湾横断道トンネルのように走路下に換気ダクトがある構造なら同様に走路の落下は考え難いでしょう。
現状の報道で強調されている「経年劣化検査」も必要ですが、検査には一定の割合で見落としが付きものであり、そういう不良・欠陥を許容する余裕と、経年劣化して壊れはじめても致命的事態は回避できる構造採用が必要でしょう。
2012/12/04 23:55
笹子トンネルは
改修遅れ放置!
小仏トンネルなどは撤去済み
→設計不適
道路公団時代には打音検査実施!検査手抜き
<B>
昨6日付報道では、「道路公団時代の2000年の検査では打音検査をしていたが、それ以降は山陽新幹線トンネル剥離事故後の点検で改修済として省略」とされ、さらに赤旗新聞が「関係者証言」として、「小仏トンネルなど数ヶ所は2001年〜2003年にかけて天井板を撤去済みだが、現場関係者が『笹子のほうが危ない』と言っていたのに、改修に着手されず放置」と独自調査によるスクープ報道がされていました。
[
笹子トンネル崩落、改修を先延ばし/費用懸念し安全対策軽視
関係者証言
] 2012/12/06赤旗新聞1面第2Top
設計的には吊り天井方式の安定性を懸念して、排ガス規制強化で要求換気量が減ったことを機会に、新トンネルに採用されたジェットファン換気方式に切り替えて天井板落下のリスク回避を図っていたことをしめします。道路下に換気風洞があり落下の心配のない方式は、そのままであることからも改造改修の理由が浮き彫りになります。
福知山線尼崎事故でもATS-P換装に伴う適用基準切替で過速度ATS設置が設置されていたら起こらなかったものを、安全投資への予算削減で設置計画が数年間遅延してしまい2005年6月供用開始予定だったのが4月25日に惨事を起こしてしまったのと非常によく似た発生状況で、既に設置工事に取り掛かっていた福知山線より工事計画が全くない分、笹子トンネル崩落事故の方が怠慢の度合いが酷いというべき事態です。
1枚1.3トン×2の天井版と、仕切板を吊り下げるボルトが、鉄筋との溶接なしに荷重の方向に埋め込まれて接着剤で補強固定されていたという、抜けやすく考え難い構造に驚きを禁じえません。せめてボルトのせん断方向の荷重なら接着剤やコンクリートの接着劣化があっても引っかかろうというものを、ボルトの方向そのものへの荷重というのは、設計段階のミスです。
そういうミスに気付いて小仏トンネルなどの改造改修に至ったのなら、全該当箇所の改修完了まで重点検査項目として点検・補修すべきところを、あべこべに打音検査を廃止してしまうとは・・・・・・2重に考え難い事態です。組織として機能していないのでは・・・・・・?
※
工事費のコストダウンで、トンネルの地山がしっかりしている場所でローカル道などでは地山のままとか、セメントの吹付けだけで済ませる工法も採用されましたが、中央道は幹線道路で一般的な鉄筋コンクリートで巻きたてた模様。
※
こういう実質「内部告発」ものには赤旗新聞は強いですねぇ!内部の党員・通信員・支持者からの公益情報を党議員団の調査、赤旗の調査などの形にして情報源を不当な報復から護り、公益情報を報道ずる。営団地下鉄中目黒事故では職場からの輪重計設置要求を拒否して惨事発生とか、宗男ハウスの件は、政敵排除の謀略の一環として、権力犯罪を庇わない政党に犯罪情報がリークされて来たとか、・・・・・より大きな悪を隠す目晦ましに使われてしまった点は良し悪しでもあり、鈴木宗男氏らが構造的な腐敗の一部であったことは間違いないのですが。
またまた
人違い殺人
関東連合
東洋ボール襲撃殺人も、山梨の大学生も、
殺人2件のセレブ馬鹿息子も
<C>
どんなに酷いことをしても処罰が軽い犯罪集団「関東連合」のOB15名が、六本木のクラブでの金属バット撲殺事件に絡み「凶器準備集合罪」での逮捕状を請求したというニュースに、「人違い殺人」との記載があり、またまた「人違い」か!という呆れる思いがあります。
太田東洋ボールも、山梨大学生も「人違い殺人」とされ、軽い処罰で済まされていますが、歌舞伎役者襲撃の関東連合暴力機構Rらなどにより繰り返された無差別襲撃事件は地域によく知られており、「人違い」が処罰を軽くする口実に利用されてないか、「人違い殺人」の軽い処罰に味をしめて捏造された理由ではないかとの疑いが消せません。
関東連合「解散済み」も、「OB」も単なる形式の問題で、犯罪実行の指揮命令がはっきりしていて良く通る状態では偽装解散に過ぎず、「OB」という区分も実行行為者と指揮命令者とを区分して刑事犯追及を阻止する防波堤に過ぎないから暴力団の取り締まりではそうした偽装を認めていませんが、なぜかセレブ馬鹿息子の多い関東連合関係の事件については特別扱いで軽い処罰にとどまっています。現に歌舞伎役者襲撃事件では、「OB」が暴力装置Rを呼び出して犯行に及んでいますが、Rを呼び出したOBは全くお咎めなし!朝青龍が暴行事件で角界追放になりましたが、それを挑発した関東連合中心幹部は「被害者」扱いで「困った、こんなはずじゃなかった」とぼやいている様で、事件後しばらく身を隠した不可解な行動もあって、「朝青龍を挑発して事件材料として恐喝するシナリオだったのが、阿吽の呼吸の理解できない朝青龍の行動もあってエスカレートし公になってしまって太い金蔓を逃がした!」というのが裏の真相だという解説も流れてくる状態です。警察も各課協力して関東連合の全体像を把握して悪の巣窟関東連合の実体をきちんと粉砕してもらいたいもの。2件の殺人事件を起こしてそれぞれ短期で出所したセレブ馬鹿息子が「実業家」としてテリトリー内の六本木有名ビルに事務所を構えて、彼らが警察からはほとんど取り締まられないという威圧材料の一つとなっているとか聞くとホントいい加減にしろ!警察も真面目に働け!と思います。
日記#261 犯罪集団が不当に英雄視されない事実暴露を!
日記#293-4 関東連合の悪業、やっと具体的報道
日記#242-3 若い層ほど厳しく批判!/腰パンボーダーの傍若無人キャラ
2012/12/07 23:55
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