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Geo日記
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[145]. 自ら酷くする事故誘引体制!
    全然理解してない!JR西日本

        07/02/01 尼崎事故意見聴取会JR西日本丸尾副社長発言

 本日2/1は事故調による意見聴取会だが、昼のTVニュース報道ではJR西日本丸尾副社長がそこで「日勤教育は有用なもの」と述べて早速事故調委員長から「(尼崎電車区運転士自殺事件裁判判決を引き合いに出すのは)筋違いで奇異に感じる。取り消してはどうか」と厳しく指摘されている。日記#122「総括(現状認識部)のない作文!JR西日本安全性向上計画」でも述べたが、案の定、JR西日本幹部は安全確保の基本原則を何も理解していないことを再度あからさまにした。エラー前提の対策は絶対認めないつもりのようだ。事故調勧告はJR西の対策方針「安全性向上計画」に改めてエラー前提の対応追求を書き込ませる必要があると思う。同計画ではエラー前提を「報告」に限定して対応と切り離すトリックで実質除外している。
 経営者である彼らには根拠のないドグマを唱えるのではなく、正確な事実把握と、その評価をして貰いたいものだ。

 基本的な安全対策の狂いは#122で触れた通りで参照されたいが、具体的対応として先ず、一昨年11月2日にスクープ報道されたATS-P曲線速度制限誤設定問題[#90]をどう理解したのだろうか。
 設定ミス発生の主な原因は、意見聴取会用事実報告書では「大阪支社信通がJR西独自のコード拡張部を知らなかった」となっているが、その原因を更に辿ると、何と全社の基本記録・基本図面たる「施工基準」などの文書が作られて居らず、納入メーカーの文書でしか見られない状況がある様だ。また他線区の速度制限設定エラーは本社担当者にさえも速度制限設定基準が徹底していないということだ。これは一元的な技術文書・図面管理体制が確立されてないというマネージメント側の問題で、どうも福知山線ATS-P誤設定は支社設計担当の責任ではなさそうだ。
信号・標識・保安設備について語るスレ8
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/train/1167318386/117n

117 :名無しでGO!:2007/01/31(水) 06:49:52 ID:RVWdf7cgO
>>115
曲線制限電文の許容カント不足補正は施工基準とかで見たことないな。
メーカ(信号メーカではなくてH・M・T)の設計書で見ただけだ。
前スレで書いた内容の引用元の資料)
JRではまだ文書を起こしてないんじゃないか?
東でも今のところ篠ノ井線の電文にしか反映していないみたいだし。
(長野支社ローカルルールとして実施。新規導入線区に対しては本社が指揮。)


垂水運転所9番線
テクニカルセンター
(click here↓)
 また設置以来15年間も誤設定のまま放置となった理由も追求するする必要がある。特にJR西日本の車両にはモニターにATS-P状態表示(右写真)があり、制限速度など設定値が表示されるから、運転士には誤設定箇所に気付いた人たちがいて、webBBSの2CHには時折「大阪環状線に155km/h制限設定箇所がある」などと指摘されていて会社としてBBS書き込み内容や社員のホームページを監視・介入していたのに、なぜ事故調に指摘されるまで担当部局に連絡されなかったのか?!という問題だ。(JRはその監視でホームページ作成職員を特定して次々閉鎖させているとされている)。職掌上の報告義務はないのかも知れないが、重要な安全装置の設定狂いの疑いのある表示をみて、納得できるまで問い合わせした乗務員が一人も居なかったのか?ATSはそれほど乗務員から疎まれ信頼されてなかったのか?という疑問を生ずる。誤設定情報が何処で滞ったのだろう?と。

 その疑問に解答を与えたのが尼崎電車区服部運転士日勤教育自殺事件だ。服部氏が「業務知識不足」とされて無期限の懲罰的日勤教育に晒されたきっかけの事件は、JR西日本仕様のモハ201系のエンド交換時のATS-P前後自動切替タイミングを知らず、P表示灯点灯についての車掌の問いに答えられず検修係を呼んで出発が一分遅れたことに拠るもの。転換した逆側で何らかの運転操作(この場合、逆転レバーを前進に投入)して初めて切替が行われる仕様は転動などからの列車保護を考えたもので妥当だが、形式毎のATS-P自動切替タイミングについて研修センターでは教えない講師もおり、詳しく知らない運転士もかなり居たと日記#126紹介の本には述べられている。だからこれは周知徹底の問題で、懲罰的な日勤教育を課すべきものではない。こういうデタラメなことをされたら、何をされるか怖くて疑問など出せなくなってしまう。この懲罰ありきの不当な日勤教育が安全確保の情報集中を妨げているのは明白ではないか。

 冒頭の意見聴取会でのJR西日本丸尾副社長の懲罰的日勤教育擁護発言は馬鹿丸出しというほかなく、JR西日本の体制を端的に示すものとなった。自分たち自身が事故誘引体制を作ってきたことを全く分かろうとしていない。(「丸尾」というと兵庫県養父郡で起こった八鹿高校事件で教師たちほぼ全員70名弱を路上から拉致監禁して長時間の暴行を加え瀕死の重傷を含む入院加療重傷者29名負傷48名、一括起訴事件の被害者200名を出した凶暴な主犯の名が「丸尾」某という部落解放同盟地域幹部だった。兵庫県地域では多い名前なのだろうか?)
 誤設定の責任を支社信通に押しつけて逃げるのではなくマネージメント側の責任として技術基準の一元化を図る図庫管理体制の改善・徹底に着手するなど本来やるべきことは多いだろう。

2007/02/01 21:00
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