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「第1種過誤」 vs 「第2種過誤」
冤罪過誤 vs 取り逃し過誤:
 扱い間違い!スガ政府自民
Go To死守に「エビデンス」=科学論理無知の言葉遊び!

 「推定」には「過誤」が付きもので、その方向により「冤罪型過誤」と、逆方向の「取り逃がし型過誤」がある。刑事事件の処罰判断では冤罪型過誤回避が絶対条件だが、公衆衛生などの危険性回避判断では取り逃がし過誤を避けることが重点になる。 結果、空振りであっても安全が証明されなければ敢えて推進しないという判断が求められる。
 だから「GoToが危険だというエビデンスはないから実施」は根本的間違いで「GoToが安全だというエビデンスがないから不実施」が正当な判断である。スガ首相等政府与党の判断が決定的に間違っているのだ。

 統計数値の扱いでは必ず誤差が出て、逆結論になる部分が残るもので、良く使われる判断基準である「棄却率5%」とは、「『たまたま現れた差違であり、実は差が無い』という確率が5%」、すなわち「『相違あり』と判断して正しい確率が95%」という意味である。 逆に、差違があるのに「有意差無し」(=棄却率5%以下にならない。差違有りが正しい確率が95%に達しない)として、実際には因果関係がある内容を捨ててしまう過誤も生じているものである。統計処理上はそれぞれ「第1種過誤」「第2種過誤」と呼んでいる基礎的な指摘である。
 ロートル世代では高校数学にこの統計判断の分野が欠けていて、実業高校の「応用数学」で標準偏差(=偏差2乗平均根)と相関係数が掲載されている程度で、統計的過誤の話は学部に進んでからの一般教養の課題だった。 これがスガ首相等旧人類が判断を間違える背景ではあるが、首相など政府要人として優れた専門家に囲まれている立場で、きちんと相談しないのが間違いの元だ。

 待ったなしで対応を求められる医療など実運営の現場では、実態が判らないものでも現実を眺めて好ましい方向性を捜して、仮説による試行錯誤を重ねて結果を導き、その統計的処理で実証していくもので、100%確実な「エビデンス」など存在しない状態で、走りながら次第に固めていくものである。
 爆発的に広がる未知の病気の対応=少しでも良いものを捜し重ね合わせる試行錯誤過程に、「エビデンスのないものは不採用」として、安全のエビデンスの無いGo To施策を強行する政府スガ首相&自民党の言い分は、病気流行収束に悪質な妨害になっている。
 しかも、政府自身が実施する積極的感染抑止策が見られない中での、感染拡大策=Go To固執だから非難が集中し、内閣支持率激減となっているのだ。

 念のために申し添えると「統計処理上99%の確率で確かな(=棄却率1%の)結論だが、その効果は僅かで0.5%未満」の事象と、「統計的な棄却率は50%だが、効果は20%ある」事象があったら、生産工程としては後者の怪しげな要素の多く残る対応を「固有技術に基づく判断」として先に採用するのは有りなのだ! 当面は効果さえ有れば採用で、真の原因が別にあって、着目要因にたまたま関連付いていて効果が現れることも良くあり、理論は常に後付けで語られて、未来予測がよく当たることで仮説から法則に出世するもの。 Go To停止に付随した他の効果が効いて感染が収まることは有りうるが、目的が真理探究か、感染収束かを考えれば、真の原因としては間違っていても、取り敢えずの卓効が有って命を救えるのならば正しい良いアクションなのだ。
 科学的な判断として他に一律適用する場合に「エビデンス」と副作用、経済性が問題になる訳で、転用治療薬「アビガン」など「効果有り」の情報多数で、エビデンスがまだ無いまま多用されているが、これは可だ。 感染拡大抑制のGo To中断論を撃破する「無根の印籠」に、半可通理解のエビデンスを振りかざしてはならない。

軍医(森 林太郎=) 森鴎外らの誤説で
 脚気戦病死2万8千〜3万2千人
以上  <1.1>

 日清・日露戦争での最大の戦病死(戦闘員の病気死亡)原因が脚気で、日露戦争では戦闘による死者総数約46.400人に対して、戦病死者数37,000.人中、脚気による死者が約28,000.人もあり、日清戦争でも戦闘による戦死者が977名に対して脚気による戦病死者が4064名もあったのだが、子細に見ると、ほとんどが陸軍。 海軍は医務局長高木兼寛が英国留学中に欧米軍には無い脚気発症原因として白米食を疑って食事を麦飯、パン食に切り替えたことで、海軍の発症は一旦収まっており、日清・日露戦争で兵站輸送の困難などから扱いやすい白米食に拘った陸軍で発症・死亡が続いたことが判っている。
   軍医森林太郎と脚気
・・・・・・・・・・戦病死者3万7千人中、脚気による死者が約2万8千名に登った。 日清・日露戦役での大惨事を起こした陸軍脚気対策に、森林太郎の誤りが深く関っていた事実は、東京大学医学部衛生学教授山本俊一が、1981年初めて、学会誌「公衆衛生」において指摘した。
   日本の脚気史−海軍@Wikipedia
    近代日本の戦争と軍隊 日清・日露戦争と脚気(pdf)

【日清戦争】
   陸軍省医務局公式記録
   『明治27〜28年役陸軍衛生事蹟』(1907)
●参戦総兵員数・・・・・・・・約20万人(約2割が脚気患者)
●戦闘による死者総数・・・・・・・・977人
●全傷病者数・・・・・・・・・・「銃砲創1ニ付キ11.23」倍
  ○脚気患者数・・・・・・・・4万1431人(入院者の1/4)
              →(入院者16万6千)
    ○戦病死者数・・・・・・・・・
      ○脚気死亡者・・約4064人(致死率約10%)

【日露戦争】
   史料(『医海時報』1908年10月)
●参戦総兵員数・・・・・・・・約108万8000人
●戦闘による死者総数・・・・・約4万6400人
●全傷病者数・・・・・・・・・・・・・・35万2700人
  ○脚気患者数・・・・・・・・・・21万1600人
              (推定25万〜30万人)
    ○戦病死者数・・・・・・・3万7200人余
      ○脚気死亡者数・2万7800人(戦病死者の75%)
             →致死率逆算で患者30万人超

水栓 ./DOC/fig/knob.jpg
接触感染抑制策:ノブはダメ!レバー化\300〜500要
レバーを洗ってから手甲側で閉に!
行きつけカラオケ店は部品持込で交換済み
 軍医総監にまでなった森林太郎(文豪森鴎外)は、脚気の栄養原因説に対して、実証研究無しの継ぎ接ぎ論文などで激しい反対論陣を張って、海軍では卓効の有った胚芽米・麦飯食を無視して、陸軍の食餌改善を妨害して、脚気による多数の犠牲者発生を放置した。
 森鴎外説は当時の医学界の主流。 ドイツ医学の流れだった日本の医学界全体から、事象の理論化が無いことをもって卓効有った客観事実(=脚気患者激減)が総て否定されてしまい、実証優先の英国医学の流れの海軍内の実践にのみ留まってしまった。
 ドイツ医学型の理屈では、壮大な経験則の集積である漢方医学:漢方薬、鍼灸は「理論無し」「エビデンス無し」として全面否定・排除されてしまう。現に長期に渉って排除された。
 これは後年のエサキ・ダイオードの否定に酷似しているが、後者江崎玲於奈氏はトンネル効果現象発見者としてノーベル物理学賞となって日本の学会を見返している。

 ビタミンが未発見だった時代に、白米原因のエビデンスはまだ無かったが、西欧の軍隊では発生していない脚気が、日本軍でだけ発生し、遠洋航海で特に発症著しい事実から、西欧軍との顕著な違いである白米食に着目、麦飯化の実験航海で卓効を得て全軍に普及したのが帝国海軍だった。
 それを間違いだと攻撃して採用拒否する先頭に森林太郎軍医が居て、陸軍の脚気死者を増やしたのだ。
 さらに高木兼寛が海軍医務局長から転任すると、海軍にも脚気が復活!兵に不評の麦をこっそり海洋投棄して純白米食として脚気を増やしてしまうこともあり、後には胚芽米導入で切り抜けた。 その麦海上投棄判断にも当時の医学界主流論:軍医森 林太郎(鴎外)の否定は効いているだろう。
 高木氏たちの「脚気防止に麦飯、胚芽米有効」は海軍の試験結果通りで正しいが、推定原因として「蛋白不足説」は誤りで、後に確定する「ビタミンB1不足」が原因だったが、理論が確定しないからと、現実に卓効有る発病防止の手立てを排除した医学界主流の犯罪的大ミスである。 日清+日露戦争での脚気による戦病死者4.000+28,000人余は、日露戦争戦病死者の実に75%にも及ぶ多数だった。 戦闘戦死者47,000人余、他の戦病死者数10,000前後、総戦死者数89,000余の36%が脚気による戦病死者だったのだ。 しかも戦病死を嫌って突撃戦死を図った兵も居て、満足に動けず幽鬼のように突撃する姿がロシア側にも現認されているとか。 高木兼寛氏が兵に向けても発病抑止効果データを示して白米に麦添加を説明していたら、麦飯・パン食は維持されて、現場データを無視する頑迷な医学界の否定的見解を越えて陸軍にも広がった可能性は残るのだが、高木兼寛氏の孤立無援は痛かった。 日本医学界の頑迷固陋体質は、つい近年の医学界を二分しての勢力争いとなったガン原因ウイルス説vs刺激説論争まで続いていた。 我々工学者=医学界の部外者から見たら、「(第三者による追試成功が鍵で、)あんなもの両方が原因・誘因として差し支えないだろうが!いずれは、もっと共通する原因が見つかりそうなもんだ!」というのが大方の見方だった。 医学界の勢力争いとは無縁の一般の医師や学生たちもそうだった。 現状、DNA損傷・突然変異説に収斂して、外野の予測通りとなった。 医学界ではその頃まで科学的判断を越える陋習が支配的だった様だ。 権力争いである「白い巨塔」(山崎豊子小説)が、科学的判断を凌駕していたのである。

 「エビデンスが未だ無くても、害がない試行」など様子見で放置すれば足りることを、力尽くで止めて死者を増やした森林太郎軍医等の愚行は再発防止のためにも公に糾弾されるべきである。

 同様に、現在、新型コロナ・ウイルスの無症状感染者による著しい感染蔓延に、交通遮断策を採らずに、あべこべに旅行移動促進の「Go To トラベル」策を強行して「Go To原因説にエビデンスがない」と居直っているのも重大な間違い。 「Go To安全説にこそ、全くエビデンスが無い」のが実態だ。
 「Go Toが感染に関係したというエビデンスがない」=「無症状感染者を捉える手立てを全く採っていないから判らない」のだから、感染拡大要因になっていても数値的には捉えられないのだ。 それをGo To継続の理由にする自公政府はとんでもないことをしている。スガ首相の引用データは、患者を発見できなかったというだけの、方針決定には意味の無いデータだ。

 そもそも「Go Toは感染が落ち着いた後の経済回復対策」として提起されたものだ。 それが何故、感染第二波収束前に見切り発車し、第三波として激しい感染拡大が見られる中で無理矢理維持しているのか!? 引き戻せない「片崖特性」、制御困難の「時間遅れ=長い潜伏期と発症前感染」の感染抑制には、単なる無策を越えた逆アクションは即時停止すべきだろう。

片崖特性の制御は特に安全側で  <1.2>

 様々な管理指標に働き掛けて、結果を変える制御は、一般常識的には1対1の比例対応と思われがちだが、実際の現象では閾値を超えると態様が変化して元には戻せないものの方が多い。片崖特性である。 元に戻せれば良いが、破損しては終わり!発火しては終わり!対応能力を超えると元には戻せない=崩壊!制御特性が少なくないのだ。
 感染者が少ないウチは、濃厚接触者を追っての「クラスター対策」で抑えられるが、処理能力を超えると事実上野放しになっていく。 サーズ、マーズでは前者で、水際対策が効いて早期に収束できたが、今回流行の発症前の無症状が強い感染力を持ち潜伏期が最大2週間もある新型コロナ・ウイルスでは既に感染源を追い切れなくなって収束の目途は全く立っていない。 欧米などと比べて罹患率は1/100に留まってはいるが、日本やアジアに「感染に抵抗する要素X」が存在しなかった場合には現在の100倍の西欧水準を追いかねない危機的状況となっている。

帰還制御困難な「時間遅れ要素」  <1.3>

 結果を観察して目標値制御する「帰還制御=フィードバック制御」が、一般化されてPDCAループとして各分野・各所に適用されている。Pプラン、D実行、C点検、A対策の改善作業ループである。 制御特性が精密に判明していれば、その特性通りに作り込めば最も動作応答が早く、それを「フィード・フォワード制御」と呼んで「帰還制御」と区別している。

 工学分野では帰還制御=フィードバック制御を狭義の「自動制御」と呼んで、順序制御:シーケンス制御を「ニセの自動制御」と書く教科書さえ存在したが、構成要素で信号伝達が遅れて位相が遅れ、高利得で限界を超えると不安定な発振状態となって制御不能となる。
 特に、流下現象の様な「時間遅れ要素」が制御系の途中にあると、著しく発振しやすくなり、制御系の設計が大変難しくなって、フィード・フォワードの一種であるシーケンス制御と組み合わせて結果を目標値に調整するものである。 新型コロナの感染制御は、潜伏期間が最大2週間もある長大な時間遅れ要素のある制御だから、適正値制御=With Coronaなど不可能で、遮断して感染沈静化を待つ撲滅制御しか出来ないはずなのだ。 これは感染症対応の「危機管理要諦」として、言われる「最初は大きく網を掛けて、状況を見て可能なところから緩める」方策と概ね一致する。特性が分からないものの制御だから、先ずは制御しやすいゼロ・リセット目指す、ハード・ディスク・ドライブ制御でのゼロ・シーク方式と共通である。
 世界各国の経験でも、感染遮断を優先せず、経済対策と2兎を追って成功している国は何処にも無いのは当然の結果と言える。 中国、武漢のコロナ対応は問答無用の強制交通遮断で手段は乱暴だが、制御不能状態を早期に収束させる確実な方法ではあった。 対外交通即時遮断の台湾やニュージーランドも初期対応の成功例だ。 中国からの春節休暇客受け入れとオリンピック開催に拘って入国遮断時期を1週間以上遅らせ、邦人家族フリーパス帰国でヨーロッパ型ウイルスを蔓延させて感染ピークを大きくしてしまった日本は、その点で大失敗! 明白な感染流入口を閉じる専門家会議の入国遮断提言を10日間も無視し続けた安倍政府と東京都知事の失敗である。 その直前の全国一律休校も、感染者無しの県が多数あって、東京など感染県の地域中心の即時抑止措置を考えていた専門家の意見とは異なる政治的パフォーマンスで首相提起として強行してしまった。 感染収束前に強引にGo Toキャンペーンに突入したのも、感染増なのに長期に停止しなかったのも続けての大失敗で激しい第三波を止められる目途をなくした!
 よく判らない難敵ウイルス対応の試行錯誤に判断エラー(=錯誤)発生は原理的にやむを得ないが、大向こう受けだけ見た勘に頼った独断決定ではダメ!で、試行撤回の豹変が必要だ! 経済回復には感染収束が前提で、その間を繋いで経済を生き残らせる政策が必要なのだ。
さらに、感染の変化率を見て早期に手を打つべき処を、安倍・スガは総数で考えたから潜伏期間2週間も大きく効いて総て後手後手のアクションになってしまった! 一手先行の北海道知事の発想は変化重視型、政府安倍・スガが量で判断だから、変化注視よりも対応が遅れてしまい、悪化に勢いが付いてしまう。
 工高の自動制御の授業で「帰還制御に最も適切なPID動作」などと言われて混乱したが、絶対量「P」や累積量「I」ではなく、微分・変化率「D」重視が系の早い応答実現に求められている。 相対的傾向ではあるが変化率重視で国より先に動いた北海道知事のアクションが妥当だ。
 後期高齢者の新型コロナ致死率が若い層の30倍以上という驚くべき値を示しているが、厚生労働省&スガ安倍政府の感染防止無策& Go to固執は実は年金・医療の重負荷となっている高齢者層の淘汰促進(年寄りは死んでくれ)政策だという疑いを生じてしまう。 TVでエキセントリックな解説を繰り返していた女性厚生技官の言い分には、その感染症淘汰放置が透けて見えていた。

知性を感じられない!陰湿、反知性の政権か?  <1.4>

 安倍晋三首相+スガ官房長官に典型的に見られたが、菅首相もそれに輪を掛けての討論不能の実質回答拒否ばかり。 まともに討論しない、出来ない答弁拒否は、小泉純一郎首相辺りから始まって、安倍、麻生、スガと顕著になって、国会論議に知性が感じられなくなってしまった。
 かっては答弁の背景に学問の深い見識が感じられるモノもあって、優れた論客質問者との丁々発止の遣り取りは大変興味深いものも少なくなかった。 大臣就任時の「ご進講」で、官僚たちを集めて講義をしてしまいそうな(=そんな風刺漫画を書かれた)宮沢喜一首相とか、福田赳夫首相(父首相)などと、近年の首相達と較べると、かっては主張には不同意でも、深い教養・知性が感じられることもあった。 それが、異論を述べる官僚のあからさまな左遷と行動の公安情報で恐怖支配して、虚偽答弁、公文書改竄圧力を掛けて、実質答弁拒否で悪法を通す醜悪安倍・スガ政権になってしまった。

 当記事冒頭に述べた、データ理解の誤りや、党利党略?からくる誤判断も、基礎的な教養不足が感じられて実に情けない思いがする。漢字がまともに読めないのは教養不足に直結していたのか? 少なくとも「エビデンス」の論理的組立を自分で理解していたら、積極調査もなく元々発見できない無症状患者のGo To利用に発症が把握されないことをもって安全・継続の理由とはしなかったろう。 科学の判断に詳しい役人・学者たちに論理構成を確かめていたら、スガ首相も擁護論陣の自民党公明党議員も、素人騙しの意図見え見えの非常にミットもない「エビデンス」謬論など持ち出さないで済んだはず。
 小学校・専門学校卒だった田中角栄は、金権政治といった毀誉褒貶を越えた人望から多数の役人達が支えていて、スガ・安倍のような無知によるミットもない暴走は無かった。 対応が陽性で、官僚の私生活上の難儀を把握して労りの言葉を掛けたり便宜を図ったとかで心を掴み、真冬に行われた自身の衆議院選挙で田中金権批判に対抗立候補し遊説した敵側タレント作家野坂昭如に「慣れない雪国選挙で大変だろう」と防寒の裏毛付き下着一式を贈ったとか。 スタイルを特に気にする都会人型の野坂昭如は、裏毛の股引など穿いて無くて遊説中、新潟の雪の寒さに難渋していた様なのだ。 見せしめ左遷で脅して組み伏せていく陰湿スガ首相とは真逆である。 役人達は菅スガ−リン独裁の左遷の恐怖で、科学的な当否の説明も出来なくなっているのだろうか? 学術会議議員候補の任命拒否問題など、反知性の暴君スガ首相が学問界を不法に踏みつけて支配下に置こうとする圧政に見える。 中共の習近平独裁を追う様な暴挙である。学術会議の法的地位変更など、違法な任命拒否を撤回してからの話だろう。

2020/12/10 23:55

迂回線大カーブの曲率半径は 300R〜350R?
鉄道連隊演習線迂回線=こてはし台中通り  <2>

 帝国陸軍工兵隊に属する鉄道連隊の演習線跡が千葉公園−津田沼駅−松戸とあって、所々で往時を偲ばせる遺構が残っているが、千葉公園−津田沼演習線の迂回線跡と思われる遺構が「こてはし台中央通り」の大カーブ。その曲線半径を推定してみたい。 参照→千葉公園−津田沼演習線

こてはし中通り:鉄道連隊演習線迂回線跡R350か?


↑橋脚:対岸、下水道弁傍:鷹野台カンツリークラブ東端

橋脚@花見川右岸

トーチカ:右岸橋脚北脇

こてはし台中通り(縮尺1/10,000.昭文社地図:弦42mm、
正矢7mm、Google写真画面:東経線より縮尺を算出
縮尺1/1913、弦185mm,正矢21mm = 350R)

鉄道連隊津田沼-千葉連絡線跡      
↓ハミングロード(並木:習志野市内4曲線)

総武線津田沼先〜分岐(4曲

京成大久保駅西(3曲線)

京成大久保駅東(2曲線)

実籾街道交差点先(1曲線)

迂回線分岐=広尾十字路
←↑拡大図はそれぞれの
  画像をClick!する



 演習線迂回線の遺構と推定する根拠は、こてはし中央通り終点の花見川対岸に、コンクリートの橋脚と、トーチカが残っていること。加えて、同中通りはこてはし(犢橋)団地の北縁境界道だが、団地開発で独立に仕切ったのなら鉄道路線を彷彿させる大カーブにはしないで、直線境界か、羽毛下などの地形に沿った境界になるのが普通だからだ。

 念のため、橋脚跡を見に行ったら、左岸サイクリングロードからは藪に覆われてしまい、目印の下水制御弁すら見えなくて判別不能!上流の弁天橋から右岸にまわり下水道制御弁のゲート脇を抜けて500m余を歩く。サイクリングロード内の市の案内看板に野鳥観察地として明示されているが、それを「立入禁止」看板とは戴けない! と思ったら、ゲート脇に通り抜けられる野鳥観察の人達の獣道(wアリ。400mm〜600mmレンズを下げて野鳥を追っている。 下水制御弁の廻りは綺麗に草刈りされていて、保護フェンス内には屋根付きの制御盤が新設されているが、その外は密集した藪で近づけないのだ。朝のラジオ体操参加後の追加運動で崖から落ちてはつまらないので確認を断念、右枠旧写真を再掲。 元々が光線の関係で午前中しか鮮明な写真には撮れない状況だった。

↑3点を通る円の半径を求む



 曲率半径の推定法は、取り敢えず2方法考えられて、
(1).曲線上の3点の座標から、中心点座標と曲率半径を求める。すなわち、
  2点間の垂直2等分線を2組求めて、その垂直2等分線同士の交点を求め、
  そこは3点と等距離=円の中心だから、半径が解る。
(2).弦長と正矢dから円弧の半径Rを逆算する。
すなわち、ピタゴラスの定理(3平方の定理)を適用、
  R2=(R−d)2+(L/2)2
 ∴ R 2 R 2−2Rd+d2+L2/4
  2R d=d2+L2/4
  R=d/2+L2/8d
  
 簡易計算では(2)式が楽そう。しかし(1)式での算出ツールをストックしていれば、計測値を布数するだけなので実は簡単。
  →地図やGoogle Earthから各点の座標を得るのだが、Google Earthのカーソルの緯度・経度表示が、従前の1/100秒単位から秒単位に変わっている!表示単位が緯度35゚で25.075402mEW×30.864969mNSと従前の100×100倍になってしまったから、鉄道の曲線半径のオーダーでは必要精度が得られない。 だが、航空写真の経度・緯線は未だに1/100秒表示である。 どこか基準を決めた相対位置と参照長さで計算して、精度を保つ必要がありそうだ。 一旦、画像ファイルに落としてドット座標から経度・緯度換算しても良い。地図からの読み取りでも良いが、地形を判りやすくするデフォルメがあるので、その分は精度が落ちやすい。
 新Google Earthの設定パラメターを捜すと、「3D表示」はだめで「2D表示」として、「グリッド表示」とすれば、拡大率設定で1秒グリッド画像が得られ、画面上の寸法比例から1/10〜1/100秒読み取りができることが判った。

こてはし中通り曲線部参照点緯度・経度

 新Google Earthより緯度・経度を読み取って、(1).方式の計算ツール>「3点を通る円の半径を求む」を通したものが、下表で、半径298m〜344m(カーソル座標or(2)正矢−弦350m)を示している。(3点座標方式では、慣れないと読み取り誤差大)

↑半径(正矢,弦)
、弧
 JR都心部や、幹線山間部の標準的曲線半径が300Rで、総武線でも千葉駅総武ホームや西船橋−船橋間のSカーブの曲率半径が500Rだから、鉄道連隊演習線600mmゲージの軽便鉄道として300〜350R[m]は中々の大カーブである。(総武線前身の総武鉄道は高速指向だったらしく、両国以東の他地点は800R)

 (2).方式では地図から半径を求めて、縮尺換算する。
半径 R=(d/2)+(L2/(8×d)) に、
地図の縮尺換算して、縮尺1/10,000、
弦 L=42mm、正矢 d=7mmから、
   R=10,000.×[(7/2)+(422)/7/8]/1,000
    =350 [m](誤差1/7以上!)

[別解]航空写真より
弦 L=171mm、正矢 d=21mm より、半径 R=184.6mm
東経140゚06'46.20"線−東経140゚06'56.16"線@35゚41'04.32" で、350.03mが画面上185mmだから、縮尺は1/1892。
従って道路半径 R=349.3[m](=184.6×1892/1000m:誤差1/21以上)

 推定半径298m〜350m≒350m で、オーダーとしては概ね一致と考えられる。
この値は、まず鉄道のカーブだ!鉄道連隊千葉−津田沼演習線迂回線跡であることは間違いなさそうだ。
 曲率半径の求め方としては、一旦、画像ファイルに落としてカーソルのDot座標で弦−正矢法で求めれば精度高く計測出来るようである。
 写真の経線を良く見ると、上側が狭いが、経度・緯度10分差程度(約250m×300m@緯度35゚)では長方形に見える筈だから、上側が狭いのは航空写真の歪みが主因だろう。 計測前に台形歪み補正を行った方が正確かも知れない。表下段R499はかなりプラス目の様だ。 (新Googlr Earthは3D表示がデフォルト。2D表示に切り替えての計測要)


新Google Earthより緯度・経度を読み取り2方法:1.カーソル直読1秒、2.経緯線Dot座標より1/100秒読み取り

緯度・経度を読み取り方法:2Dモード→グリッド1秒、画面比例1/100秒読み取り

カーソル座標直読1/100秒(最も正確:Google Earthの再初期化で分解能1/100秒に戻る!)307R


カーソル座標1/100秒(Google EarthをResetして直上表示(2D)にて3点読み取り)


緯度・経度を読み取り方法:グリッド1秒、1/10秒読み取り

緯度・経度を読み取り方法:カーソル座標 1/100秒読み取り
地点番号17:こてはし台中通り&花見川橋脚:鉄道連隊千葉−津田沼演習線略図


2020/11/28 23:55

尖閣強盗通告!
訪日王毅中国外相  <3>

 中国の王毅国務委員兼外相が訪日を求めてきて、何を言うのかと思えば、「(尖閣で)中国領海を侵すな!」「中国側は釣魚島周辺でやむを得ない措置(=追尾・排除など)を採っている」「漁船を尖閣に入れないようにしろ」という。 これは直前の中国の決定「停戦命令に応じない船舶には武力行使可」と一体で、歴史的に日本領として実効支配されてきた尖閣諸島領域を、中国が軍事力で征圧・実効支配するという「強盗宣言」になっている。尖閣諸島強奪の最終段階に入った様に見える。 日本の領海で漁をしているのに中国公船の銃撃で命を奪われるかも知れない漁民達にとっては「・・・・・・かもしれない」では済まないのである。
 尖閣諸島が日本領であることは明らかだが、そこへ中国が武力で割り込んで国境紛争として実効支配を図ってナチス流の虚偽宣伝を繰り返して世界の認識をねじ曲げようとしているときに、当の日本政府方針が「真実の普及宣伝」ではなく「領土問題は存在しない」という主観的虚構に基づく「黙殺」では中共に領土を奪われるだろう。
 南シナ海、東シナ海の実力制覇、軍事基地建設と同様、中国国内で勝手に「法律」を作り「歴史」を捏造して、それを威力・武力で他国に強要する「帝国主義政策・覇権主義政策」そのものを、自分では社会主義を標榜する「中華人民共和国」が臆面も無く推し進めている酷い状況だ。 かっては理性的で世界の尊敬を集めた第二次世界大戦後の中共は何処へ行ってしまったのか!

 尖閣諸島の実効支配については、戦前には日本の漁業者による一種漁業基地が置かれて、住民も居て、戦後は米軍に接収されて射爆場に使われていたものを、1972年の沖縄施政権返還で日本に返還された経緯があって日本の領土は明らかで、中共や台湾が領有を主張する国際法上の根拠は無い。
 無人島である尖閣を、返還前と同様に射爆場として資材や模擬弾投下などの日米合同演習を行っても、日本の実効支配を示しはするが、中国が武力介入できる根拠にはならないと思うが・・・・・・暴虐中共としては屁理屈侵攻の可能性は残る。
 大正時代に中国福建省の漁民が遭難し尖閣に流れ着いて、島に住んでいた日本の漁民に救助されたことに、中国=たしか建国直後の中華民国として感謝状を出しているが、その宛名地名は日本帝国沖縄県八重山郡尖閣とあったはずで、中国として尖閣が日本領であることに何の疑問も表していないし、救助に当たった「住民」宛て感謝状だから居住の事実は中国として認識していた。
 日清戦争終戦処理での下関条約でも台湾と周辺諸島は日本への割譲が明記されているが、尖閣と沖縄は日本領を前提に全く触れられてないし、くり返しの米軍射爆場使用に旧中国=清国の後継である中国・台湾共に全く異議を唱えていない。
 ところが1971年に海底資源埋蔵の可能性が判って、1972年の日中国交正常化時に、田中角栄首相がケ小平主席と「尖閣諸島の扱いについては将来の知恵に委ねる」というスジとは異なる曖昧な合意をしたことで、中国側が領土問題として威力介入する口実になってしまっている様だ。
 日本が明治維新直後の版籍奉還・廃藩置県で沖縄処分(琉球王国の併合)を決めたときに、清国は、琉球王朝の朝貢外交を理由に清国の属国であると主張して異議を申し立てたが、琉球は日本の島津藩にも朝貢していて理由にならず、その理屈だと、同じく朝貢外交を続けていた朝鮮も清の属国だし、古代、朝廷からの遣唐使・遣隋使も朝貢外交で、国宝「漢委奴國王」印も「漢の委奴の國王に封ずる」とされている訳で、沖縄はおろか日本丸ごとが中国の支配地になってしまう。琉球王朝は日本にも朝貢しており、朝貢は必ずしも属国の地位を証明していないのだ。
 領土問題は下関条約の時点でクリアされて、台湾・膨コ島、遼東半島等の割譲が決まり、三国干渉で大陸部割譲は撤回して、ポツダム宣言で力=戦争による併合部分が取り消されたのだから、下関条約には触れられていない尖閣・沖縄は日本領だろう。
 サンフランシスコ講和条約起草時の韓国の要求「独島(竹島)韓国領明記」は、連合国から「歴史的に竹島は韓国支配の事実無し」として退けられている。これを後述、李承晩ラインで漁民を射殺して武力占領、現在にに至っている。

都市国家、領域国家、領土慣行

 各国の国境・領土には様々な歴史的背景がアリ、実効支配優先で、力による現状変更の禁止・非軍事的解決が求められるが、先に実効支配宣言して他国から異議が無ければ領土確定だった。尖閣諸島と竹島はこれに当たる。 明治維新で本格的な中央集権国家となった日本は、樺太など国境画定に力を入れて、無人の島嶼・岩礁を調べて領有宣言して行った。これは内政中心だった近隣の朝鮮・中国などより目端の利く行動だった。
 それ以前はスペイン、ポルトガル、オランダ、英仏など強者の切り取り勝手で来ていた。 交通が未発達のウチは何処の国にも属さない領域が多数あって、大航海時代に、キリスト教会の権威を借りて現地の軍事制圧による切り取り勝手とされたものだ。 キリスト教会が派遣した十字軍からして6次にわたる他国侵略であった。

竹島武力占領(韓国)長期放置で尖閣武力占領(中国)誘導

 竹島は、韓国側の武力による不法占拠で、韓国支配下にあり、軍事基地が作られいるが、無人島としての日本の領有宣言は1905年に行われて確定していたものである。 第二次大戦終結で日本の独立を回復するサンフランシスコ講和条約(1951年)では、連合国に対して新興韓国が領有主張した独島=竹島は「歴史的に韓国が領有した事実は認められず、日本が韓国に返還すべき領土ではない」とされた。 戦争当時に存在しなかった韓国は日本との戦争状態はないので、戦争終結条約:サンフランシスコ講和条約には参加できなかった。
 それを韓国李承晩大統領が1952年「李承晩ライン」を宣言して、日本の漁船排除を図り、乗組員の何人かを射殺、拿捕して入域できなくして竹島の不法占領を続けているが、その重大事態を放置したまま、日韓条約を結んで事実上の賠償金を支払い正式に国交を結んだことで、残された竹島占領の解決が非常に困難になっている。
 これは、日本からは力尽くで奪えば、それきりで、必要な経済援助、経済交流は得られるというとんでもないメッセージになっている。
 この状態を長年見ている覇権国中国・中共習近平が、竹島と同じ手法で、力尽くで尖閣を奪おうとするのは当然の帰結ではないか!? 香港だけでなく、東シナ海、南シナ海、インド国境、チベット・ウイグル族等少数民族、台湾武力解放威嚇、と力尽くの覇権主義政策ばかり採っている中国が、尖閣も武力制圧策を特に強めてきたとみるべきだろう。 現在の、大陸型中国:習近平型中国に対しては、目先の商売に流されること無く、強盗対峙の強い警戒感を以て望むべきだろう。

前川文部次官出会い系リーク=菅-杉田-読売ライン
を思わせる「さくら前夜祭」 検察聴取リーク!
煙幕か?安倍再復権阻止か?情報公安系スガ陰湿路線  <4>

 安倍晋三首相の行ったさくらを見る会とその前夜祭ホテルパーティーで、適格性のない招待と費用負担について刑事告発が行われて、東京地検特捜部による捜査が行われて、案の定、首相側の多額の費用負担があったことが暴露され、政府側の一年間にわたる虚偽答弁が明白となった。 外形事実からは当然の結果でアリ、責任者たる安倍晋三前首相と問題隠蔽の菅官房長官の責任追及は厳しくやって貰いたいものだが、またもや「秘書が!秘書が!」になりそうな雰囲気に、やってられない思いである。

 さらに政府中枢の立件となると、その判断は上部に上がり、内閣に上がってからゴーが出るはず。 それは無様な「指揮権発動」を繰り返さないための「水面下の摺り合わせ(学術会議任命拒否問題での菅首相答弁)」なのだろう。

 有権者に対して、供応や、利益供与は明確な選挙違反であるから、さくらを見る会への招待適格のない後援会員を招待するのは、便宜供与・供応で公職選挙法違反の筈だし、前夜祭パーティーの不足分費用910万円の支出も同質の違反に加えて、収支不記載の政治資金規正法違反でもあるはず。 秘書の首だけに留めるシナリオが「政治資金規正法違反=収支不記載」か?

 同時に、激しい異臭がするのは、公安畑の杉田官房副長官−菅官房長官−読売新聞で意図的にリークされたと思われる、前川前文部事務次官の出会い系利用情報で、森友・加計学園疑惑証言の信用性を崩そうとした薄汚い謀略と、非常に似ている構図であること。 すなわち、学術会議任命拒否問題で完膚なく違法性を追及された菅首相−杉田官房副長官のラインが、その風除けとして、安倍晋三秘書をトカゲの尻尾として目眩ましを図るため、安倍さくら前夜祭についての検察事情聴取の事実をリークしたのでは無かろうか!?と見えてしまう。
 KGB出身で政敵暗殺を繰り返すロシアのプーチン大統領同様、公安諜報畑に頼る陰湿さをそのまま身にまとった印象で、実質答弁断固拒否ばかりの菅首相なのは勘弁して欲しい。
森加計さくら広島買収の真相究明、再発防止措置は、選挙で政権交代させるなど、厳しい世論で実行させる必要がある。


それがどうした?!@仏大統領ミッテラン氏いわく
トシちゃんマッチに一体誰が厳格倫理を求めるか?  <5>

 著名タレントの極々私的なトラブルを、盗撮するなどして、大仰に採り上げて叩きまくる覗き見マスコミの餌食になる御仁が絶えないが、そういう下らないゴシップを好む読者・視聴者が居て商売が成り立つ訳で、哀れな犠牲者を力一杯・最大限にぶっ叩いて飯の種にするコメンテータ達も多く居て、ハムラビ法典的過剰懲罰状態になっている。
 不倫が良いことの訳はないが、刑法犯ではない、民事の不法行為で、何処にも在りがちの事象には、それに見合った相応しいペナルティーがあるだろうが!馬鹿者ども!という感じがして仕方ない。 TV朝日の朝ワイドショーでコメンテータ玉川氏が「私的なこと」と言って周囲と若干浮いてしまっていたが、私には玉川氏の感覚の方が大変まともに思えるのだ。 トシちゃんマッチに厳格倫理を求めていた人など、どれほど居るというのだろうか?「ありゃ、やっぱりか!」と思った人は居なかったとでも言うのだろうか?

 いにしえは河原乞食・白拍子・旅芸人の末裔として、「浮気は芸の肥やし」だとか、♪女房の小春♪を泣かせたとか、白拍子の宿宿での夜伽はフツー、源義経の静御前も木曽義仲の巴御前も白拍子を見初めたものだし、「伊豆の踊子」の一高生≒青年川端康成も、街道の茶店で「今夜泊まるところも決まらない旅芸人一座の幼さの残る踊り子は絶対俺が宿に呼んで泊めてやる」と思った(w)様だし、最近亡くなったが、関西歌舞伎役者の重鎮が若い舞妓さんと著名ホテル宿泊を盗撮されたときに、連れ合いたる扇千景参議院議長(?)は「歌舞伎役者が若い芸妓さんにモテるのは結構なこと」と受け流してそれきりになった。
 フランス大統領ミッテラン氏は、記者に愛人問題を質されると「それがどうした?」と答えてお終いだったのは有名な話。
 田中角栄首相も、国有地払い下げ転売の過程で愛人母子の住宅を捻出して、松本善明議員(共産)などから地位利用疑惑は追及されたが、それにより愛人の存在がバラされただけで、不倫自体は私的行為として問題にはされていない。 三遊亭円楽(現)師匠もお笑い記者会見でお終い。
 初代総理大臣伊藤博文からして当代きっての人気芸妓を事実上のファーストレディーにしていたお国柄だったはず。
 カラオケ友達の高齢オジサンは「最近配布される演歌はどれも同工異曲で区別が付かない上、半分以上が不倫願望・賛歌で、やってられない!」と、そうではない歌を選んで歌っていたもののレパートリーが尽きてしまい、最近はとうとう不倫演歌解禁となってしまった(w。昔の♪湯の町エレジー♪などなら♪晴れて語れぬこの思い♪などと大変抑制的だったものが、今のは言うに憚られる歌詞ばかり!目立つのだ。女性歌手が露骨(w。

そうしたお国柄での、近年の極端な追及振りには非常な違和感を感じる。
特殊な立場の人は別として、フツーなら「でへっ。見てたの?それ誤解!済みません」。 その程度で曖昧に終わらして良いことではないか。 内部ではミミズ腫れだらけに引っ掛かれるとか、箒で叩かれてタンこぶを作っていても、それは「私」領域の問題であり、外部が関与することではない。
 無期限活動停止など、覗き見趣味に寄生する職業的「世論」勢力に迎合の、明らかな遣り過ぎだろう。 薬物事犯など刑法犯の場合も、出演停止は妥当でも、過去の関連作品まで全面否定は行き過ぎ。ボーカロイド機能や演劇ロボット機能の出力=作品を排除して何の意味があるのか?とおもう。
 元々の印象通りの、到底倫理厳守型には見えない人物が、印象通りのことをしでかしたからといって、適切さを欠いた過剰な糾弾と、ペナルティーを科す、毎度毎度の集団リンチには鼻白む思いがある。


2020/11/28 23:55

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