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これもローリング共振脱線では?!
成田線コンテナー車コキ200型脱線転覆'11/03/10

 高速コンテナー貨車の不可解な脱線事故が2011年3月10日、成田線(久住駅−滑川駅間)で起きている。 翌日発生の3/11東日本大震災の激甚被害にマスクされてしまって、貨物列車の物損事故などほとんど注目されなかったが、脱線したコキ200型は空コンテナーを乗せて走ると走行不安定になることが判り、空コンテナーは他のコキに載せて返送する運用が同年から行われたそうで、それは翌2012年9月11日、北海道江差線で発生の高速コンテナー貨車コキ106、107型事故と状況が酷似している。 同じ原因=軽荷重でのローリング共振による輪重抜け現象が起きているのではないだろうか?

コキ106ローリング応答特性
コキ106型ローリング周波数応答 by 事故調報告書RA2015-9-2

高速化にコキ200型タンク・コンテナー搭載貨車開発

 濃硫酸・カセイソーダ液などの化成品関連品目は、それぞれ専用のタンク車によって輸送されてきたが、最高速度が 75 km/h にとどまり速度向上で、タンク・コンテナー化が進められた。しかし従前のコキ100では1基積みで非効率だった。

 コキ200形は、従前のコキ100系コンテナ車 と共通の床面高さ 1,000 mm で ISO 20 ft (24 t) コンテナ(タンクコンテナー含む)2個を積載可能として開発され、2001年から2005年まで量産され、車扱が主体であった化成品貨物輸送のコンテナ化が進展している。

コキ200型の運用制限

https://expechizen.exblog.jp/16560070/
3月10日に成田線久住〜滑川間で、返空の液化酸化エチレンコンテナを積んだコキ200が脱線横転した事故の関係で、返空運用の際に、全くの空車にして回送し、返空タンクコンテナはコキ200以外のコキに積んで戻すという運用が始まった。
・・・・・・・・・・
JR貨物労組本部業務部発行のこちらの文書によると、中期対策として軸ゴムの交換、恒久対策としてマクラバネの交換が必要ということのよう。

鉄道の枕木「コンクリ製に交換を」 運輸安全委が提言

   2018年6月28日10時03分 伊藤嘉孝
 全国の地域鉄道で8カ月に4件も脱線が相次ぎ、国の運輸安全委員会は28日、レールを支える「枕木」を木製からコンクリート製に換えるよう促す提言書を石井啓一国土交通相に提出した。国交省は全国の鉄道事業者に対応を求める方針だ。
 提言書などによると、和歌山県御坊市の紀州鉄道で2017年1月、1両編成の車両が左カーブを走行中に脱線した。調査の結果、木製の枕木が腐食したり割れていたりしていた。その結果くぎでレールを固定する力が低下し、外側にレールが傾いて2本の間隔が広がり、間に車輪が落ち込むように脱線したという。
 1カ月後には熊本市の熊本電気鉄道で右カーブを走行中の2両編成が脱線。木製の枕木にレールを固定するくぎが緩み、レールが傾いて間隔が広がったことが原因だった。
 17年5月には群馬県桐生市のわたらせ渓谷鉄道でも同様の事故が起きた。16年10月に岐阜県大垣市の西濃鉄道で同様の脱線が起きてから、約8カ月で4件も脱線が続いたことになる。
 運輸安全委は対策として、線路の枕木を木製から、より耐久性が高く固定する力が強いコンクリート製へ交換していくことを提言。コスト的に難しい場合は、数本に1本の割合で交換するだけでも事故防止に有効だという。他の対策としては、脱線防止ガードの設置などを挙げた。
 運輸安全委によると、都市部の鉄道では枕木のコンクリート化が進んでいるが、経営環境が厳しい地方の中小民間鉄道では、今も木製の枕木が高い割合で使われている。同委は、国や自治体の補助金や鉄道・運輸機構による技術支援制度などを活用できるよう、地方への情報提供を進めることも石井国交相に求めた。(伊藤嘉孝)
五能線秋田白神駅構内線路
「五能線」の線路@秋田白神駅:枕木の7本に1本を木製からコンクリート製に交換済
一部を交換するだけでも脱線防止に有効(2011/07/30撮影Olympus C720コンデジ)

木製の枕木が関係した脱線事故

2016年10月 岐阜県大垣市 西濃鉄道で25両編成の貨物列車が脱線
 17年1月 和歌山県御坊市 紀州鉄道で1両編成が脱線。乗客5人
  2月 熊本市 熊本電気鉄道で2両編成が脱線。乗客約50人
  5月 群馬県桐生市 わたらせ渓谷鉄道で作業車両が脱線
[補足]
◆ 8月 静岡県浜松市 JR東海浜松工場脱線(新幹線整備工場)
意見書原文: http://www.mlit.go.jp/jtsb/railkankoku/railway-iken4_20180628.pdf
 江差線脱線事故(2012/09/11)は高速コンテナー貨物の脱線事故としては、成田線事故(2011/03/10)から3件目で、発生防止に明確な対応法を指摘困難な事故であり、事故調査も2年経過後の2014年10月と翌2015年3月、事故調査委員会に新たな専門委員として、鉄道総研軌道力学研究室長と、茨城大学工学部機械工学科准教授を任命、運輸安全委員会として「数値解析を用いた軌道の分析」を前者に、「江差線高速コンテナー貨物列車脱線事故の数値シミュレーション」を後者茨城大学に「研究」を委託した。 連続して起きた脱線事故の2件目は積み荷(新聞ロール紙3本/コンテナー)の片積み、4件目はJR北海道の軌道整備不良という別の原因だったが、3件目(江差線としては2件目)の脱線事故原因は、空コンテナー搭載時に軽荷重モード時の強いローリング共振が現れて、たまたまの線路変位周波数に合致、輪重抜け脱線となったことを事故から3年後の2015/12/17事故調査報告書(RA2015-9-2)で明らかにした。
 コキ106型脱線(2012/09/11)が、この事故原因であれば、結論確定前の運用対処方法が「空コンテナーを載せない」と、全く同じである2011年3月のコキ200型脱線(報告書RA2012-5-3)の真の原因:主因も、軽荷重時のローリング共振を疑い、遡及して洗い直すべきではないだろうか?

共振現象、波動伝播(分布定数)、過渡現象の軽視がないか?鉄道業界 <1.2>

 基礎研究と違い、応用研究、製品開発は、ほとんどの場合、原理的には判っているものを巧みに組み合わせて製品構成するもので、出来てしまえば「コロンブスの卵」的要素を少なからず含むもの。 特許争いなどこの公表・登録時間との争いが間々見られる。 だから理論解析を根拠に、あとから振り返って「こんなものも長らく出来なかったのか」と切りつけるのは全く失当で、最初に製品化した人たちの功績を素直に賞賛すべきものである。 完成品の後追いコピーはオリジナルに比べて何倍もたやすいのだ。

 だが、そういう前提で開発史を見ても、基本業績・基本技術知識をなぜ鉄道界・会社全体に敷衍しなかったのか? 教育課程を作って後進指導に当たる十分な体制を作らないのか?という想いが消せないのだ。 新製品開発時期の遅速は結果論で仕方ないのだが、開発に必要な基礎的技術力の普及はマネージメントの問題ではないか。
 東海道線鶴見事故(1963/11/09)でのワラ1型貨車の軽荷重時のピッチング共振による不安定と、緩和曲線出口カント低減部による捩れの輪重抜けで脱線・161名が亡くなる大惨事の引き金事故としていながら、49年後の今回再び江差線事故2(2012/09/11)、コキ106型貨車の軽荷重時のローリング共振特性と、線路変位周波数の競合で脱線事故を繰り返してしまう!その前の成田線事故(2011/03/10)でのコキ200型貨車でも共振をなぞっていそうとは、動的な応答、過渡現象・共振の検討が(貨物車の)新車開発に定着せず抜けたままなのではないのか?

 終戦後の占領軍による航空機製造禁止措置で、約1000名の航空技術者たちが鉄道技研に流れ込んできて、その先端の解析的手法を鉄道界に持ち込んできて、高性能車両の開発から、世界初の大量輸送高速鉄道、新幹線を実現させるに至った。 軍用機の開発技術と性能とでは世界に冠たるものがあっても、産業としての製造能力が2桁大きかったアメリカには到底追いつかず、負けるべくして負けた植民地獲得戦争だったが、優れた開発設計だけでなく、零戦急降下時の空中分解墜落事故続発を解析してトリム・タブと機体の2次振動系のフラッタ−現象であることを突き止めた航空機設計者三木某氏など優秀な航空機開発設計技術者たちが、そのまま高速列車開発に従事、高速時の振動問題を解決して鉄道技研・国鉄技術陣挙げての高速電車開発、新幹線を実現させたのだが、高速走行関連2次振動系の解析説明としてはなぜか、一般的な制動定数 ζ、臨界制動、過制動、減衰振動は避けられて、「『バネ下荷重の軽減』による高速特性の改善」とされて、それが鉄道界に定着した。
 零戦空中分解事故の解析では当然、2次振動系として ζで解いて、超軽量化機体の剛性不足からくるトリムタブ機構との共振による空中分解事故として最大急降下速度を大幅に制限したはず。 もしかして航空業界からの流れ者たちが鉄道業界の水準を低く見過ぎたのでないかという気もする。
 2次振動系として線形微分方程式を一般解の形で解き、振動系や波動伝播を解析するのは一部工業高校、工業高専や、教養課程の一般力学でも教えていた工学系学校としては普通の内容だが、専門分野に従事しないと多くは定期試験を過ぎて忘れられているのが通例の内容ではある。

 振動現象が、そういう一般形の理論解析として鉄道設計現場に降ろされていたら何処でも応用できて、50m間隔の架線柱に、50m間隔のパンタグラフ8基を当てて、架線の振動伝播速度と同等の速度で走って、敢えて8点で同期励振して激しい分布定数共振を起こさせて、結果、集電不安定に長らく悩まされた事態の解決はもっとずっと速かったろうと思う。

 架線系の振動伝播速度に気付いて架線の張力を2倍近くに上げたのは東海道新幹線開業後暫く経ってからだし、高張力による波動速度高速化で単純なカテナリー架線を採用したのは新幹線開通からかなり後の長野新幹線(1997/10開通)以降用の「整備新幹線用架線」からだった。 騒音低減・集電改善策としての、特別高圧引き通しによるパンタグラフ2基化(/16両編成)でも、その設置間隔は、架線柱ピッチを避けて振動位相が重ならない≒2パンタの架線変異が相互に打ち消し合う・強め合わない位置にする配慮は今はしているのだろう。
 共振現象、波動伝播(分布定数)、過渡現象などの解析法は機械ものや電気回路など動的なものを扱う場合の基本中の基本だが、近鉄にしてやられた「網目架線」方式の昔から、静的な解析が常に中心だった。 開業後すぐ逆効果が判り撤去した架線の振動止め「ドロップ・ダンパー」も集中定数としての解析だが、現実の分布定数特性に反していたからの即時撤去だった。

 個々の研究者、開発技術者にはそれらの知識を持っている人たちが多数いるが、組織全体に共有されていない、知識・技術の共有化は図られずに遅れての重複エラー発生が感じられて、そういう意味で、鉄道業界参入者には、鉄道独自の基礎学問注入講座くらいは準備すべきだと思っている。 製造業なら、品質管理・統計的データ処理手法や、ラテン方格実験法(直交表実験計画解析:一種の手動AI(w)などは他業界転職組など新人たちの個々の専門分野に加えて詰め込むものだし、過渡現象、共振現象への留意を教え込むには、アナログ・コンピュータを操作させる、製作させる、解析させるなど、振動系と微分方程式の必要性を経験として叩き込むのに安価で優れた教材で、どんなに精密に近似演算させたところで、最終的には実物で確かめるべきものなのだから、教育用実習機材と割り切って微分方程式解析・振動解析に慣れさせることは必要だ。 そうした鉄道業界独自教育プログラムに是非加えて欲しい基礎的課題である。
   See→アナログコンピュータ

事故調査報告書RA2012-5-3
   (JRF成田線久住駅−滑川駅間列車脱線事故2011/03/10:1件目)
   http://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/rep-acci/RA2012-5-3.pdf
事故調査報告書RA2015-9-2
   (JRF江差線釜谷駅−泉沢駅間列車脱線事故:
   軽荷重時のローリング共振:3件目)2012/09/11江差線2件目
   http://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/rep-acci/RA2015-9-2.pdf
  ◆事故調査報告書「説明資料」RA2015-9-2-p
   (JRF江差線釜谷駅−泉沢駅間列車脱線事故:
   軽荷重時のローリング共振)2015/12/17公表
   http://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/p-pdf/RA2015-9-2-p.pdf

木製枕木のPC製枕木交換勧告  <2>

 近年の中小私鉄での木製枕木での脱線事故多発を承けて、運輸安全委員会が「PSコンクリート枕木(=PC枕木)換装」の勧告書を出したというニュース。 数本に1本のコンクリート化でも有効、として3本に1本をPC枕木化した写真を公表しているのですが、大昔は木製枕木に犬釘止めは線路構造の基本で、改軌工事(s.34/1959年〜)の京成電鉄は、標準軌の位置に予め犬釘穴を開けて置き、ガイドの犬釘を打ち込んでそこまでレールを移動して固定していました。 現在は軌道のメンテナンス要員が大幅に減らされて、緩みやすい木製枕木の点検整備が出来なくなっているのでしょう。 実務的な妥当な勧告。
◆See→意見書原文: http://www.mlit.go.jp/jtsb/railkankoku/railway-iken4_20180628.pdf
 右の写真は7本に1本をPS枕木化していた五能線の秋田白神駅線路の写真で、2011/07の観光旅行でナルホド!と思って撮影していたものです。  交通量の多い路線では古くから犬釘だけの止め構造を止めて、座金を噛ましたり、締結金具を採用したり、PC枕木化したりしていまして、写真は1977年夏の上越線土合駅上りホームの配線。白っぽく見える部分がPC枕木化されています。 待避線と微妙な調整の必要な分岐器部分が木製枕木で、暗い色に見えまています。谷川岳登山の帰路、清水トンネル直上の道路から土合駅を撮影しました。
上越線土合駅上り線構内線路
上越線土合駅上り線構内線路@1977
重要幹線として既にPSコンクリート枕木使用
1977/07/23 Olimpus M1-MD改(OM-1’)f35mm+MD’
木製枕木 vs PSコンクリート枕木 (房総東線西線安房鴨川 vs 上越線土合上りホーム)
清水トンネル周辺地図(上越線土合駅周辺)
1980年の尾瀬ヶ原・尾瀬沼@燧岳山頂 (cf.奥只見・尾瀬)


沖縄「慰霊の日」:6/23  <3>

 今日6月23日は、沖縄「慰霊の日」。73年前、沖縄守備隊司令官中将が自決して、本土決戦の捨て石、沖縄地上戦での軍としての組織的戦闘が終わった日であり、沖縄戦で県民の1/4、20万人が亡くなったとされている。 カラオケも、雨が激しく客が非常に少なく、排他的攻撃的な演歌マニアも居なかったので「慰霊の日」モードで選曲。 「排他的攻撃的なマニア」はカラオケ界の日大理事長・アメフト部&アマ・レスリング界の様なもの。 股旅ヤクザ礼賛と、露骨な不倫願望ソングばかりで、歌いやすく売れることを最優先に、相互に区別の付けがたい月次新曲連発じゃ食傷気味に飽きが来るところで、強烈な印象で差を付けたいポップス・フォーク界シンガーソングライターたちのシンコペーションだらけで外されてしまって歌えない曲々とは真逆の構造になっているが、全く毛色を変えてシラ〜〜ッと以下を歌って強行突破。 主流を自認する一部弩演歌唯一派カラオケ客から目の敵にされるのも無理からぬところなのか!
(1).サトウキビ畑、フルバージョン(11分間)は、さすがに体力不足・歌唱力不足で歌いかねて短縮バージョン(6分間?)に。沖縄地上戦。
(4).愛する人に歌わせないで、は、ベトナム侵略戦争反対運動の時期にリリースで、ターゲットは太平洋戦争ではないが、無事復員を待って斃れられた母子の思いは共通。
(6).「いちご白書」をもう一度、は、70年反安保闘争以降日和って体制側に順応して生きるプチブル・ソング(w。
(16).♪戦友♪は、どう聞いたって強烈な厭戦歌。 それが日露戦争中1904年から大ヒットしたまま歌い継がれ、太平洋戦争半ば1943年頃で禁止されるとは!
♪戦友♪=♪ここはお国を何百里/離れて遠い満州の/紅い夕日に照らされて/友は野末の雪の下♪・・・・・・・・・・

 これらの歌も折々には歌って集団的記憶のリフレッシュを図る必要があるのでしょうが、商業ベースで単純儲け主義の通信カラオケ網では極右派政権に忖度して次第にハジかれていくのでしょう。 当初はお呼びでなかった「君が代」は後から追加されていて、戦争賛美の好戦的軍歌は大量採用ながら、歌声系やメッセージソングはほとんど全部対象外で、右翼側の一方的な制圧勝利状況。 以下、カラオケ・サーバーに登録がないのは、歌える人のかなり多い 「雨を汚したのは誰」核実験・原発糾弾) 「勝利を我らに」米公民権運動転じて民主運動) 「しあわせの歌」歌声運動) 「がんばろう」三井三池争議転じて労働運動全般) 「インターナショナル」革命賛美歌) 「晴れた五月」メーデー祝賀) 「世界を繋げ花の輪に」平和賛美!戦争反対) 「たんぽぽ」 「この勝利響け轟け」板付基地拡張反対闘争転じて民主運動全般) 「沖縄を返せ」沖縄復帰運動転じて沖縄米軍基地拡大反対縮小要求) 「青い空は」核戦争反対、原水爆禁止運動) 「俺たちのシルクロード」国鉄分割民営化10万人合理化解雇反対闘争) 「自由なる大地へ」運動全般?)、 など、まるで不採用で駄目です。 君が代と軍歌の多くが採用なら、これらも採用されてしかるべき歌でしょう。

落ちたねぇ〜!日大ブランド!主役であるべき
学問側が脳みそ筋肉理事者・監督たちに制圧されてる!  <4>

 かって、東京六大学中の日本大学(日大)についての格下感は主に「株式会社」組織であって、他の大学とは違い、学問追求ではなく、利潤追求目的の組織だったことに集中していて、反撃として斯界の看板教授を並べて学問的に対抗するとか、教育実績、合格実績などでレッテル的不評を打ち消していたものだ。
 当時の「著名底辺大学」としては、柴田梵天総長まわりの暴力集団・暴力支配で学内外に伸していた国士舘大学とか、理事者側が刺客を放って労働組合書記長を銃撃、重傷を負わせた帝京大学とか別格の底辺大学があって、そんな酷いところを出るよりもブランド高卒の方がずっとマシだと思われていた。
 国士舘など集団で一般人に喧嘩を吹っかけるのを遊びにしていた連中も長らく居て地元からは嫌われ抜いていた。 たまたま乗り合わせた乗客を取り囲んで因縁を付け顔に唾を吐きかけて挑発、集団で威嚇などは良くあって、鉄道会社も被害者を保護し告訴を促すなど彼らの対応に難儀していた。 大企業同様に警察官僚の天下りポストが準備されているのに希望者が誰も居ないといわれる大学だった。 それは天下っても愚行犯罪を到底庇いきれないと思われていたからだろう。
 角帽・黒マントに高下駄姿の異様な風体の国士舘大生が某他大学の入試会場入口に来て、激しい降雪下に国士舘大への入学勧誘ビラを撒いていたが、あんな連中の威圧支配下には絶対にならないぞ!と思ったものである。 国士舘高校についてはその入学試験の高い偏差値から大学とは別格だとする向きも多いのだが、その運動部の暴力不祥事などにみられる様に体質は大学と同質だろう。(See→ctrl-F「国士舘」)。
 日大はそれら底辺大学よりは明らかに格上で、航空機技術界の重鎮、木村秀政教授の学科があったり、実績として司法試験合格者が増えていったり、芸術科などの大人気学科が生じて、学校としての実態で「株式会社」の負イメージを充分に埋めていた。
 今回のアメフト部事件の対応では、そんな日大が、監督コーチ陣、理事長などダーティーな勢力の支配下に陥って、総長制廃止・経営についての学長権限はなく、教授会など教学側からは何の解決策も決められない、非学問側の専制支配体制になっていることが暴露され、愚行:危険な反則攻撃の指示命令者である内田監督とそのコーチ体制、専制支配権を保障した理事長の暴走を誰も止められない、いわば国士舘大柴田梵天総長支配体制が日大で築かれていたことが明白になった。
 様々な学部に斯界の看板学者を教授陣に迎えての教育体制はまだある様で、学校の看板となる著名研究者・技術者が採用されているが、現状の専制支配体制が判った上では、新たな教育研究陣も、学生たちも得がたくなって、最底辺大学化が促進されるのだろうとおもう。 最近日大客員教授に就任した斯界の超著名開発設計者が事件以降、経歴紹介から「日大○○学部××科客員教授」という肩書きを外してしまったのも無理からぬところである。(ごく短期で辞任かも?)
 日大の教職員組合が全理事者の更迭・交代要求を行ったのも、そうしたギリギリの危機感からだろうと推察するが、あの理事長らのマスコミ対応を見る限り、現状の教職員たちの危機感は到底理解されないで、却って居座ってさらに報復・恐怖政治化するのではないだろうか。 これからの大学進学者数の激減と重なって、日本大学最底辺大学化のスタートが切られたということである。

 なお、国立大学も、独立行政法人化に前後して、教授会など教学側の自治は政府文部科学省方針で排除されて、研究教育とは直接関係しない役人たちの支配下に変えられており、研究者も有期契約の不安定雇用者が半数となり、腰を据えた研究ができない体制にされてしまったから、日大同様の自由度のない支配構造はできてしまっており、今後はかっての韓国、中国のように科学技術界でのノーベル賞研究は期待できない体制にされている。 有期雇用形態による短期間での当面の成果だけを求められて、学問研究、教育が外部天下り役人支配ではろくな成果は挙げられなくなってしまう。
 自然科学系の学者たちは湯川秀樹、朝永振一郎両氏をはじめ総じてリベラルで平和運動に取り組んでおり、益川敏英氏などノーベル賞対象の業績は京都大学教職員組合の書記長時代のものである。 科学啓蒙記事を共産党の中央理論機関誌「前衛」に寄稿していた。 自民党・極右青嵐会「石原慎太郎」の選挙カーに乗ってしまった文系大御所川端康成氏、右派クーデター煽りで突入占拠した防衛庁で割腹自殺の三島由紀夫らとは真逆だったのが自然科学系ノーベル賞受賞者たち。 それが役人、国家の要求・方針の下に研究が制限される状況を強化しているのは「金の卵を産む鶏の腹を割く」愚挙だが、歴代自民党政権と文部省はそれを強行したままだ。
 セクハラ擁護・被害者攻撃女性学長をそのまま戴く大学も、アマチュア・レスリング界幹部たちも、同様に困ったものだ。大相撲界同様、見ていて自浄作用がほとんど働かないのだから。

ワールドカップ・サッカー中継6/19深夜〜振動公害!
深夜のベッドで跳ねて応援!揺り起こされて眠れず散々の入院  <4>

 体も次第にポンコツ化して一泊とは云え入院する羽目に。 ところがその日、ワールドカップ・サッカー予選リーグの日本−コロンビア戦で、テレビ中継をイヤフォーンで聞いてるだけなら良いのだが、攻撃チャンスにベッド上で跳ねて応援する大振動が並んだ我がベッドに激しく伝わってきて、当方は休みたいのに揺り起こされて眠れたものじゃない。 とうとう深夜1時頃、ナースステーションに頼んで他の空きベッドに替えてもらい、睡眠導入剤をもらってようやく眠ることができたが、翌朝の血圧が常時より20mmHg前後も上がってしまっていた。 思わぬトホホ災難だった。 場所が場所だけに黙ってベッドを替わると眠ってる間に他人の点滴をされるなどのリスクを抱えてしまう。 大部屋での深夜TVの無音視聴を認めるくらいなら、1階玄関ロビーでも開放してパブリック・ビューイング状態にして病室と切り離して欲しかった。

2018/06/28 23:55

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