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専門技術≠安全基準!JR西日本と同じ誤判断
設計か?メンテか?笹子トンネル天井板崩落事故「原因」

 日記#340で土木コンサル社長氏と「事故原因が設計か!メンテか!」の大論戦を交わしたカラオケスナック店に一月半振りに顔を出しますと、別口の話題で同コンサル社長氏と大論戦を闘わせた生臭坊主の某ドライブ開発者氏が久し振りに来ていまして、不具合のカラオケ・マシンは最新型に交換されていて、歌いやすい音場に変わっていまして、歌っていて良音質の場所範囲が大きく拡がっていました。やはり何等かの音場設定ノーハウがあるようで、うるさい店には設定能力の高い技術者を派遣する様です。

 ややあって件の土木コンサル社長氏ご当人が登場しまして、顔を見るなりお互いに「やぁ、この間はどうも!ww」。さらに続いてアカ嫌い組合潰し自慢のプラント責任者氏も現れオールキャスト状態に。この間、ずっと常連で客漸減中の店の営業を支えていてくれたようではあります(w。
 土木コンサル社長氏は立ったまま続けて「専門家からみると、『設計ミスだ』ってのは見過ごせなかったんで、ついムキになってしまって、すんません。」・・・・・・と、笑顔の裏に一歩も引かぬ闘志剥き出しで(w。当方は急いで「ご意見への同意はご勘弁(w。異業種からの別見解もありますので、そのうち、ゆっくり論議しましょう」と棚上を図っているところにママから「あんたたち!いい加減にしなさ〜〜いっ!」とカミナリでようやく棚上になり、カウンターの隣席に着席。隙あらば論戦の続きの構えです。どうも「専門外」の電気屋たちに反論されて二ヶ月近くも腹の虫が収まらない模様。別件論戦のメディア・ドライブ開発氏もやはり電気屋で、土木屋さんから見たら「素人」であります。

 論議内容は、狭義の専門技術に「安全原則」をどう採り入れていくかという話で、土建業界・造船・製造業界では45年も昔から大論争しながらも、続発する労災死亡事故に追われて渋々でも浸透していった安全思想ですが、JR西日本など鉄道業界には尼崎事故発生2005/04までは全く受け入れられませんで、尼崎事故調による最終意見聴取会でも副社長が最たる精神主義の「懲罰的日勤教育有用論」を言い募るほど頑迷でした。それまでは最高速度でノーブレーキのまま赤信号を突破できる「目覚まし時計仕様」ATS-Sxの放置とか、過速度ATS不設置の正当化が「専門的見解」として罷り通り、「エラー発生を前提に、致命的事故にはならない手立てを」という労災防止対策基準は、「経済性を無視した素人の謬論」として不当に切り捨てられていました。

 国交省は尼崎事故直後にJR西日本から出されかけた精神論のみのあまりに酷い内容の安全対策書を突き返して、参考に日本航空123便御巣鷹山墜落事故対策書を渡して提出受理前に書き直しを迫り、「安全性向上計画」などとして何とか形は整えたものの、現実の運営では内容が伴わずに丸尾副社長自らが事故調公聴会で懲罰有用論を繰り返してその場で事故調委員長から追及を受ける醜態を晒しましたが、それでも精神主義の誤りを理解できなかったようで、裏で事故調報告書の内容への介入を図り、その工作に失敗したまともな報告書が出されると、JR西日本山崎社長談話で「事故調はまだまだヒヨッ子」と攻撃して厳しい批判に晒され進退窮まってしまい、著名人による第三者委員会に諮ってここでも事故調報告の安全指針が支持されて、ようやく方針転換を図り「事故原因分類に『オペレータミス』を無くす。事故防止の手立てを問題にする」という「安全基本計画」を発表、表面的には「エラー発生を前提に、致命的事態を回避する」まっとうな安全対策推進に行き着きました。
 それを現場に徹底できるかどうかは暫く注目する必要があります。信楽高原鉄道事故責任分担裁判でのJR西日本の主張はこの「安全基本計画」の主旨を真っ向から否定する旧来のものですし、電子掲示板2ちゃんねる鉄道板に常駐するJR酉工作員氏らの主張も、現在は否定された旧来の精神主義的見解を述べてJR西日本無謬論を繰り返しており、責任追及世論が弱まればすぐ「専門的見解」と称する誤謬に戻りかねない状況にあります。

 安全対策では歴史的に真っ先に追及され徹底したはずの土建コンサル業の社長氏が、JR西日本より頑迷だったとは驚きですが、工事中の事故とは直接の関係が薄かった測量屋さんが元々で、しかも直接の批判には晒されない「社長」だから、長らく古典的安全思想の改造を迫られなかったのかも知れません。

風震動によるピン抜け防止に紐を中間に結ぶ
(単独ピンでは一晩の風で抜けてしまう)


 笹子トンネル整風板崩落事故で、基本的なミスは、抜けたら落ちる吊り構造の設計をして、劣化検査も困難な接着剤止めにし、しかもスッポリ抜ける方向に力が掛かる構造にしたこと。せめてキャンプのテントを止めるペグの様に、打ち込んだ方向とは直角に力が掛かるのなら接着剤が劣化してもトンネル壁に引っ掛かって、少なくとも300m以上が纏まって落ちることは無かったでしょう。また取付部を点検しやすい構造だったら、劣化を発見しやすかった。そういう条件で、投資額回収優先で安全点検が省略されて、劣化が累積して大惨事に至ったので、「点検さえあれば問題なかった構造」などではなく、少々の点検漏れがあっても危険な事態に至らない、異常が発生すればすぐ把握できる構造が求められている=設計ミスと言うべき構造に問題があるのでしょう。
 写真は、遮光ネットを地上側で止めるペグです。ペグを単独打ち込みにして遮光ネットの紐を繋ぐと一晩、風に吹かれると抜けてしまいますが、写真のようにほぼ直角方向の力にすると簡単には抜けません。笹子トンネルの吊り構造はこの程度の初歩的な工夫もなく、打ち込み方向に荷重を掛け続けて、接着剤の経年劣化で事故になりました。明らかに設計不良の人災!

 合成樹脂や接着剤の劣化は日記#244#INV日記#250に実情報告したとおり概ね10数年の寿命しかありません。婚礼用高級食器戸棚・洋服箪笥類も10年以上を経過してから引っ越しすると主要部の接着剤止め部分が剥がれてバラバラになるので、使い続けるには接着剤を充填して組み直す必要がありました。この接着剤・合成樹脂寿命の範囲内で点検・補修を明文で義務付けて「仕様」としていれば「固有の弱点を知った上での妥当な設計」という評価の余地はありますが、笹子トンネルの場合は全く無指示・放置で当然のトラブル発生では「設計ミス」というほか無いでしょう。吊り橋などは腐蝕寿命を考慮した計画メンテが行われているから妥当な設計なのです。

 かっての製造職場でも、具体的な実務に通じた人ほど、「エラー発生前提の安全対策」という観点に抵抗を示し、「エラーなんかしないのが当然!仕事を舐めとる!」という認識から抜け出すのに苦労したものです。酷いところでは労災事故の外注化、国外移転を図るような無茶苦茶なところもありまして、安全問題に自分で対応しなかった製造会社は長期的には衰退したのですが、労災発生頻度の高い職場には監督署からの査察・指導も繰り返されて、一種の思想闘争として安全基準の徹底が図られました。JR等鉄道業界はこの労災安全思想普及がスッポリ抜けている特異業界だったので尼崎事故の妥当な対応方針を長期に出せず妄言を吐き続けて顰蹙を買ったのですが、死亡労災に泣かされた土建業のコンサル社長氏までもが抜けていたとは、・・・・・・・黒部第四で190人余、小河内で70人弱、東京湾横断道で20人前後の殉職者を出して作業改善を強く迫られた業界だと云うのに、人の話は絶対聞かない押し付け型キャラなんでしょうねぇ(w。いずれ折を見て欠点を理解して貰いましょう。

    See→日記#340-0:設計の問題か?メンテナンスの問題か?中央道笹子トンネル天井板崩落事故
    See→日記#341-3:対立状況解説
    See→日記#300-2:解決した技術的問題

高能力新プラント建設で定年退職後の再々雇用!    <2>

 続いて現れた元プラント運転監督氏は、なぜか上機嫌で、いつもの人を瀬踏みして冷笑するかの質問はせず、ゴロニャ〜ンの感じです。何かあったな?と感じてあれこれ聞き出してみますと、定年再雇用期間を終えて解雇退職となった会社が、高能力の新プラントを建設することになり、そこに「再々雇用」で呼ばれたのでまたよろしく、という話です。
 かってのプラント更新時の不具合に、飲みながらの集団作戦会議で原因に辿り着いて解決できたことでの「再々雇用」ですから、早速の支援要請で、ルンルン気分も良く理解できます。 (See→日記#341-3:対立状況解説、  日記#300-2:解決した技術的問題

 ではその恩人達への強烈な敵意に満ちた陰口を振り蒔き続け、「あいつらアカ!」などと毒づいていた落とし前を付けさせる必要があります。そこで「相談なら今後も幾らでも乗るけど、立場の違いを承知で知恵を貸して助けてくれた人達を『へっ、あいつらアカじゃねぇか!』ってのはどんなもんかねぇ」と返しますと絶句。そこへ店のママが援護射撃で「言ってた、言ってた!聞いたわよ〜。言ってたじゃない〜」と追い打ちを掛けます。先のコンサル社長同様の常連さんで、ヒネクレ度では曲なりにも有名国立大工科出の社長氏よりもシンプルで扱いやすいプラント運転監督氏なのに、打って変わって対応が厳しいWスタンダードは好みの客ではないからですか!?(ww。

 現役社長氏の安全認識の修正を図った方が公益性があるというのに、ま、いっか!その追及の流れに乗って「仕事で一目置かれてないと、左翼の組合として活動できないんだよ。仕事が好い加減じゃ、いくらまともな話をしても、職場の誰も言うことを聞いてはくれないから。 それは技術系・技能系ほど極端だ。日本での労働組合結成の先駆だった活字拾いの文選工組合のオルグは、労働組合自体が非合法・違法とされる中での組織化に仕事の早さと腕を競ったもんだったそうだ。 知識や技術をストラディバリウスの職人みたく自分だけのものにするんじゃなく、仲間に教えて広める。先日の彼等の助言で外れたのはなかったでしょう? その左派大幹部達が、職場では組合潰しの仇敵だったのを知った上で助けてくれたのを、『へっ、あいつらアカじゃねぇか!』ってのは通ると思う??知恵を借りたのは皆××地域幹事、委員長、組合長、書記長、執行委員・・・・・・だよ」「自分だけ良ければという立場なら、組合も踏み台の一つ御用養殖組合で、他を出し抜いて出世してるだろうけど、みんなが良くなる方向を追求してるのが左派系のまともな組合活動。 彼等はこの地域の最左翼の人達。だから組合弾圧はその対極の、弱い者苛めでの個人利益追求だから自慢して言えば言う程軽く見られるんだよ」(流石に「蔑まれる」とまでは言わなかったですw)。

 ママが「コンサル社長氏は有名国立大工科出でその辺の人とは違う『専門家』なのよ〜」と強調するもので、尼崎事故を機に厳しく批判を浴びせて方針転換を迫ったJR西日本の技術系経営陣は東京大学工学部出の国鉄本社採用エリート達で、検討不足で安全対応に重大エラーを冒してるんで、真実追究に有名国立大出なんてレッテルは関係ないんだよ〜〜(w、と、これには廻りの常連も同意。生臭坊主氏も私もママが「その辺の人とは違う」と認識していて同格のハズなんですが、店の売り上げの格違いかな?(w。月一ご来店では「同格」は図々しいのかも。JRでATS−Pの率先導入など唯一安全対策が進んでいたJR東日本は、故山之内秀一郎副社長→社長/会長主導で社内の抵抗を押し切って実現したもので、氏は東京帝国大学卒。業績は出身大学レッテルではなく、そうした具体的実績でこそ評価すべきでしょう。

 定年を大きく過ぎてから、組合潰し自慢の歪んだ価値観が大きく逆転する可能性はごく少ないとは思いますが、 言うべきことは言って、御用養殖思想側が大きくのさばり場を支配する状態にはしない強力抑制は掛けて、居心地の良い店にしておこうと・・・・・・。

2013/09/01 16:30

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