かって傾向線分析とか、回帰直線分析で時系列データ中に函数関係を見つけ出して、この回帰直線函数を軸に将来予測を行って相場を張り、この回帰分析プログラムの付いたプログラム電卓が投資家に馬鹿売れしたのですが、何度かの暴落で多くが破綻。最小2乗法による回帰分析で得た1次函数に経済の法則性など全くないのに、投資家たちが裏付けのある科学的分析と勘違いしたことから起こった悲劇でした。米国テキサスインスツルメント社の工学用プログラム電卓には、例題(SR-52)やROMソフトとして回帰分析ソフト(TI-59)が添付されていまして、当時\23万〜\13万と大変高価な電卓だったのに投機用の回帰分析目当てに売れたの何のって!その科学的論理的根拠のない傾向線分析(Trend Line Analysis)を信じて相場を張った人は手痛い打撃を被って撤退したのでした。証券投資ではいまだに「Trend Line Analysis」で話をしているのですから、魑魅魍魎、詐欺師の世界に知識のない素人が不用意に近寄ったら魑魅魍魎達にたちまち喰われてしまいます。