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熱気球爆発に不完全燃焼ガスは関係しないか?

試算

【報道内容】

*地上5mで引火、上昇開始→JNN
*上空300mで破損落下、→Asahi You Tube
*×15mまで落ちて再爆発×上動画と違う→JNN
*係留ロープ投下時にガス管を噛んで外す。隣の気球船長目撃談。地上は有り得ないことと否定。
*操縦士証言:ガス管が外れているのに気付いて、対処を取ろうとしたら爆発してしまった。

空気組成 N2:O2=4:1
1 mol の気体=分子量gで22.4[l](1 atm=1,013 hPa、0℃)

物質化学式分子量
単位構造
水素112 2
炭素61212
窒素7142 28
酸素8162 32
空気 0.8*N2+0.2*O2 =28×0.8+32×0.2= 28.8
水蒸気H2O 2+16=18 18
炭酸ガスCO2 12+16×2=44  (空気よりやや重い) 44
メタンCH4    12+4  (LNG) 16
エタン26 =CH3-CH3:12×2+6 30
プロパン38  =CH3-CH2-CH3:12×3+8 44
ブタン410 =CH3-CH2-CH2-CH3
  12×4+10 GASライター等

58
ペンタン512 =CH3-(CH23-CH3
  12×5+12 揮発性液体

72
ヘキサン614 =CH3-(CH24-CH3
  12×6+14 液体

86
※空気28.8に対し、メタン16は上に飛散、プロパン44・ブタン58は下に貯まる。
【質量数計算概算法】
 同位体の存在を無視すれば、原子番号2〜16までの質量数は概ね原子番号の2倍:陽子と中性子が同数と考えて良い。例外が原子番号1陽子だけの水素の質量数1で、原子番号17塩素cl以上からは中性子数が陽子数より増えだし、10番ネオンNeを除く希ガス類(Ar、Kr、Xe、Rn)が例外領域となる。扱う率の低い例外は表やWebサイトに拠るとして、2原子分子など分子態様が分かれば高精度で概算できる。
 エジプト・エクソール観光の熱気球墜落事故で乗客乗員21名中19名もの多数の方が亡くなりましたが、You Tube画像でバーナー燃焼を見ていて気になったのが、激しく炎を出す不完全燃焼状態で熱気球を立ち上げ、離陸していること。
 あれでは燃料に対して酸素不足になって、熱気球内にCOなどの可燃性ガスが送られるのではないか?すなわち後から空気と熱が送られると発火する火薬庫状態で飛んでいる懸念があります。
 今回の事故で、熱気球内のガスが燃料になってないでしょうか?下でガスが燃えただけなら気球の上方部で爆発することは無いと思うのですが、You Tubeの画像では気球上部が一瞬で飛散して墜落していますから、内部の可燃ガス爆発も疑われるのです。

 熱気球というのは、バーナーなどで加熱された排気空気を気球内に送り、熱せられて外気より軽くなることで周囲の空気との重量差から浮力を得るものですから、本来であれば、熱効率の良い完全燃焼状態で飛ぶべきもので、完全燃焼時のバーナー炎は微かにしか見えません。見えなくて心細くても完全燃焼の炎で飛行すべきで、それなら浮力を生ずる加熱ガスは水蒸気と炭酸ガスですから発火しないし長時間飛べるのですが、不完全燃焼で発生するCOなどのガスは可燃性で、火災時にドアや窓が開くと酸素を得て発火する「フラッシュオーバー」現象を(ガス濃度次第で)起こします。

 燃料としては、重いブタン・プロパンを使っていると、床に貯まって燃えるから、外に流れ出しやすい構造が求められ、ガスの貯まりやすい大型ゴンドラは具合が悪いでしょう。メタンの方が軽くて上方に飛散してしまうので、今回のように乗客乗員が長時間、直接火に焼かれる事態は起こりにくいでしょう。

 また、列車で云う非常弁に相当するような、気球のガス抜き栓は有るのではないかとおもうのですが、その存在を乗客に周知するとか、着陸時にはその紐をまず船外に落とすとか、暴走抑止の対策は考えられるべきだったでしょう。着陸寸前の何等かの失敗で制御不能となり300mも持ち上げられて焼損・墜落になるような乗り物を商業利用してはいけません。

 どうも、数人乗りで収めるべき乗り物のような気がします。そうすると商業的にはペイしなくなるなるのかも。

熱気球浮上試算    <2>

 熱気球が空中に浮く理科実験は、最も簡易には晴れの日の日中に、黒い大ポリエチレン製ゴミ袋を膨らませて、口を下にして軽く結ぶと、黒袋の中の空気が太陽光に暖められて空中に浮かんで次第に空高く飛んでいくことで確かめられるでしょう。
 それではあまりに感覚的と思うややシツコイ方むけには(w、大型熱気球の飛翔の様子を例によって推算してみます。

[浮揚条件の仮定]

60kg×20人=1200kg、気球重量=2400kg→総重量3600kg
単位体積当たりの空気重量: 1 [mol]につき、1013[hPa] 0℃ 22.4[l]で28.8g.
 動作条件:外気温T1=20℃、 内側温度T2=60℃ ←(バーナーの熱で実現)
  PV=(W/M)RT 、(W/M)=1 mol、
    Tはケルビン温度ですから絶対温度換算
    TO=273.16゚K、 T1=293.16゚K、 T2=333.16゚K

[空気密度差と浮力]

D0=28.8[g]/22.4[l]
D1=28.8[g]/(22.4[l]×(293.16/273.16))
D2=28.8[g]/(22.4[l]×(333.16/273.16))
密度差D1−D2=(28.8[g]/22.4[l])×273.16((1/293.16)−(1/333.16))
      =0.1438[g/l=kg/m3]=単位体積当たり差浮力
∴気球の必要有効容量=3,600[kg]/0.144[kg/m3]=25,000.[m3]
球体でV=(4/3)πR3
  → D=2R=2((3/4π)V)1/3
    =2((3/4π)25,000.)1/3=36.3[m]

 結局、直径36m、高さ60m以上の壮大な熱気球が飛ぶってことですねぇ〜。


Roland VT-12 声楽用チューナー
VOCAL TRAINER 試用記  <3>

 近年、他の人とのハモリ音程が次第に取れなくなり、不安定になってきまして、音を伸ばすとまるで演歌屋さんの様に勝手にビブラートして止められなくなり、発声可能音域も次第に狭くなって、気分良く歌える歌が減ってきてました。日常業務などに追われて中卒20年余も唄わなかった時季があれば音痴にもなろうってもので、復活後は「トレーニング」は現状の月1回ペースでは足らず、出来れば中学校音楽授業並に週2回、最低でも週1回は必要みたいです(・・・・・・と支配者に強くアピール!)。次第に衰える感覚のみには頼れず、客観計測で歌唱力を回復・維持する必要が有りそう。趣味の人々は毎日トレーニングですからねぇ。このまま放置すると劣化が進んでトンでもないことになりそうな予感。
VT-12 Roland
音声用クロマティック・チューナー
Roland Vocal Trainer VT-12

 先にギター用チューナーKORG AW-2Gを入手しましたら、これがなかなか具合が良いモンで、音声用クロマティック・チュ−ナーを捜して近くの楽器店店頭掲示でこの製品「VOCAL TRAINER」に辿り着きましたが、大変な売れ筋商品らしく、全種品切れで次の入荷予定不明となっています。

 そこでインターネット通販を捜しますと、意外に結構在庫があり、本体@14,800.+ACアダプター@3,000.弱+送料・手数料が相場で、即納・送料無料も見掛けます。電池寿命が単3(AA/LR6/HR6)2本で約6時間とあり、ワイヤレス・マウスとは違い消耗は激しい様ですから、ACアダプターも必要な場面が有るかも知れない、と考えて Roland Vocal Trainer VT-12-BU、\14,100.の電源アダプター付きを送料無料 \17,040.via @amazonJP に発注しました。
 実際の使用場面では、ACアダプターの紐付きでは使えませんから、本体だけ入手してアルカリ電池のスペアを持って使い捨てが適切でした。自室内では有って困るものでは有りませんが。型名末尾の「-BU」はブルーのケースで\700.安です.黒色や焦げ茶色に比べて高級感に欠けるからかもしれません。

 ボーカル・トレーナーの要求する音程はかなりシビヤです!トレーナーの機能としては、マイクで拾った音声を音名表示とピッチ一致表示の他、415Hz〜465Hzの基本ピッチ設定機能があり、小スピーカーでガイド音程を発し、録音機能で内蔵の練習曲に対する採点ができて、「Warm-up」モード、「Exercize」モード、「メトロノーム」モードがありまして、機能としては初心使用者に関係なく至れり尽くせりです。どうも声楽専門家用の機器ですねぇ。

 画面中央左右の緑の三角形▲▼が同時発光すれば正しい音程、右はやや高め、左はやや低め、緑▲▼がどちらも点灯しなければ若干の調子外れです。

 声出ししてみますと、自分で思っていた以上の音程のブレに愕然! アカペラですと周波数が特に不安定になって、音域に入れるのがやっとで、緑三角は片側が点灯すれば良い方!なかなか両方は点灯しません。
 特に前々から声が出にくくなっていた低音領域と小音量は不安定になり、ハミングはもっとダメ。高域側も出せる限度が落ちてきていました。

 1オクターブ上に飛びますと、本来の音より1/2半音前後高めになって、華やか型音程です。カラオケ異常高得点の要素かもしれません。しかし、元に戻そうとしますと、1/2半音余分に下側に飛んでしまい、「絶対音程がない」どころか、相対音程基準が狂っています。

 音を伸ばしますと、意図せず勝手にビブラートが掛かって、2音分赤く光ります。(ビブラート自体は表現方法で、カラオケ評価得点を稼ぐのですが、「ビブラートのない美しさ」も有るのにカラオケ採点法が適切ではありませんし、意志で止められないのは困ります。複数で唄うと音の濁りになってしまいます。)

 次第にハモれなくなったと思っていましたら、声の音程を微妙に下げることが意に反してできず、それでハモらなくなった様です。

 基本ピッチを+6Hzにしますと、三角形2個が同時に光りやすくなります。A1標準440Hzに対して、自分が華やか狙いの446Hzピッチになっていたとは驚き!

 ボーカルとしてはこれじゃメロメロ!急なダイエットの悪影響も少しはあるのかもしれませんが、結局は、喉の音程の調整能力が極端に落ちていて、それが自覚症状としての劣化・違和感の原因だったということの様です。昔は無伴奏はなく、録音を取って客観化して聞いてましたから、長期にそういうチェックの機会が無くなり、歌唱力が劣化したんですねぇ。確かに自分の声は評価し辛いものです。ほっとくと歌える曲が無くなる所でした。
 無論、お互い楽しめれば良いというのは外せない基本線で、まして他に求めたりはしませんが、DAMカラオケが評点86、=+2.2σ、5線譜状のカラオケ画面で歌唱音程表示では非常に良く合っているのですが、それでもえらく甘い採点で、超ヨイショに過ぎてます。他のお客さんはもっと低い得点ですから相対的には良いのでしょう。
 このVT-12は声楽専門家向けだけでなく、基準の緩いカラオケモードも搭載してゲーム機感覚で広く使えるようにするとか、パソコン/スマートフォン搭載ソフト化してしまえばヒットしそうだと思いました。カラオケ採点も偏差値の総合評点方式なんか採用するから受験競争の学校並みになって嫌われる。遊び半分が必須で、もっと具体的評価が欲しい。今後はあせらず気長に正確な音程練習でもしますかね。

P.S.

 最近のカラオケ設定関係の記事(#324#Voiceなど)を読み返しますと、「アンチ演歌」と誤解されそうなことに気付きました。そうではなく「他への強制・強要へのアンチ」です。

 私のアンチの始まりは、クラシック演奏家崩れの音楽教師の「クラシック以外は音楽じゃない」という価値観の押し付け強要。「芸大出の俺は本来ならこんなとこでお前ら相手に教師なんかやってる人材じゃないっ!」とマジで公言、その「お前ら」のお陰で食べているというのに、何たる言いぐさ!その教師のピアノはあまり上手くなかったので、発言に反発した生徒の一人が名曲を必死に練習して上手になって皆に披露、すると教師は意地になって同じ曲を弾きましたが仕掛けた生徒より下手な上にトチりにトチって爆笑を浴びて自滅です。たしか「乙女の祈り」の変奏曲で、あれはタメや崩しでの表現があり、メトロノーム演奏じゃ受けないので演奏家崩れ氏では曲に乗れず、挑発する悪ガキ生徒の演奏の方が生き生きとしていました。ここでは「庶民の気持ちを切々と唄って大ヒットした歌謡曲が悪い音楽であるハズがない。家にレコード盤があるけど、○○や××が何で悪い曲なの?」などと抵抗してクラシック音楽家にはなれなかった誇り高きセンセを困らせていました。
 教える内容もお粗末で、物理法則なのか、音楽規約なのか(=自然発生の整数倍コードか、対数律か)の繋がりも全く説明せずにボ〜〜ンとピアノコードを鳴らして「なっ、完全音程は響きが良いんだ。4度、5度、8度だ〜っ」などと「音」知識を詰め込むもので、お陰で音楽家崩れ氏の面影ちらつくクラシックには長らく近付く気もなくなりました。「先生」が無条件で偉い土地柄でしたがチト酷すぎました。(中学音楽の教科書には確かに基本原理の説明がありませんね。授業内容については、その先生だけの責任ではないのかもしれません。生徒皆を敵視した個人的な自爆でしょう)

 クラシック至上論の逆の立場からの排他的押し付けが、演歌至上主義と、闘いの歌至上主義で、後者は全く滅びてしまい、前者、演歌至上主義が時折カラオケ・スナックを占拠していることがあります。

♪俺たちのシルクロード♪

 それぞれ、文化圏が違ったりして、好みや得意な方面が違ってくるもので、それを否定する理屈はありません。国鉄労働運動解体の分割民営化攻撃と闘う人達に、廻りから闘いの歌「♪ 俺たちのシルクロード♪」が持ち込まれましたが、これが良い歌ながら部分3部合唱のハモリを含んでいたりと、当事者達には難しくてなかなか歌えない!「♪ヨサホイのホイ♪ばかり歌ってた報いだから、ちゃんと練習して歌えるようになりなさ〜い!」などと散々冷やかしていたのですが、結局は合唱団など歌に慣れた人以外はものにならず、他の皆で歌える曲に代わっていきました。これは慣れの問題で、善し悪しや上下の問題ではないでしょう。
 排他的な強制・強要は迷惑なものですが、気に入らない曲はボリュームを大幅に下げてしまう酷い店もありまして(w、・・・・・・・分野の異なる客に競わせて1曲200円〜をゲットした方が飲み物の追加注文も増えて売上が上がると思うのですが、営業優先の判断基準を店を仕切るママが間違えたのでしょう。(by被害者(w)
         See→日記#239#PS 不良の音楽 Jazz エレキ、ビートルズ公演で補導

2013/03/02 00:55

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