[324]

BBS
BBS
mail to: adrs
旧
新
Diary INDEX
Geo日記
戻る
LIST
主目次

踏切に虜は「強行突破」が正解
  山陽電鉄踏切脱線事故

山陽電鉄の特急脱線、15人が重軽傷 兵庫・高砂
踏切でトラックと衝突 2013/2/12 23:26 (2013/2/13 2:09更新) 日本経済新聞
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1205T_S3A210C1CC1000/

 12日午後3時50分ごろ、兵庫県高砂市荒井町南栄町の山陽電鉄荒井駅近くの踏切で、山陽姫路発梅田行きの特急電車が自動車運搬用のトラックと衝突、脱線した。兵庫県警によると、特急の運転士(34)や乗客ら計15人が重軽傷を負った。県警はトラックを運転していた男(36)を自動車運転過失傷害容疑で逮捕する方針を固めた。

 県警などによると、脱線したのは6両編成の直通特急。荒井駅の約140メートル手前にある踏切でトラックの後部にぶつかり、先頭の2両が脱線した。特急はそのまま走行し、同駅の上り線ホームに乗り上げて止まった。踏切の警報機と遮断機は正常に作動していた。

 山陽電鉄によると、特急は荒井駅に停車しないため、現場付近の通過速度は時速95〜100キロに達していたとみられる。運転士が急ブレーキをかけたのは踏切から約50〜80メートル手前で、踏切の異常を伝える緊急ボタンは押されていたが、間に合わなかった。

 事故当時、特急の乗客は約70人で、うち13人が軽傷。運転士は足の骨を折る重傷を負った。トラックの運転手は軽傷。

 県警によると、トラックの運転手は、踏切の約10メートル先にある交差点で信号待ちをしていた車があったため、踏切を渡りきれなかったなどと説明。「交差点の信号は黄色の点滅信号だった」と話しているという。

 下りてきた遮断機に、トラックの荷台後部でL字型に上げていたスロープが引っ掛かったため、スロープを倒したところ特急と接触。踏切前で停車していた対向車線のタクシーにもぶつかった。

 トラックは乗用車などを上下2段に積む構造だが、事故当時は積載していなかった。

 国土交通省の運輸安全委員会も同日、鉄道事故調査官3人を事故現場に派遣し、調査を始めた。
 自動車運搬車の跳ね上げたスロープが降りてきた踏切の遮断竿に引っ掛かって虜(トリコ)になり、スロープを降ろして脱出を試みているうちに特急が突っ込んで脱線という事故が昨日2月12日に発生。(右記事参照)

 踏切で虜になってもトラックがそのままゆっくり進めば、遮断竿には上方に外れる機構があって、歩行者巻き込みにさえ注意すれば大事故化は免れたのに、なんでもっと周知しないのでしょうか。

 交差点で停止する前の車が邪魔で入れなかったという話もありますが、寸法的にはその車に接するまで前進すればスロープが列車を支障することはなかったようで、降りてきた遮断竿を強行突破せず、スロープを降ろして線路を支障したのが決定的な間違いです。

 トラックと前の乗用車の重量比から云えば、トラックがゆっくり押し出すことも可能でしょうから、運転手に緊急対応法を周知してないことで、「避けられない事故」になってしまった様です。

 踏切の遮断竿は強行突破すれば外れる機構が付いていることはPRしてはいけないのでしょうか?遮断竿取付機構をジッと見詰めれば、外れそうなことは予想できるのですから、周知徹底した方が良いと思うのですが・・・・・・。


クロマティック・チューナー AW-2G 快調
  「G」では、ボーカル用には苦しいか!?
   <2>

CORG AW-2G  ギター用チューナーCORG AW-2Gが今日、到着しました。動作態様から正式には「クロマティック・チューナー」と云い、基本周波数(基本ピッチ:440Hz±)を設定してその12平均律(対数律)の音名(CDEFGAB・#♭:英米日名)と、高低を示す針が画面表示され、調弦誤差が検出されないと針表示が中央に並んで3本になり、整数律の完全5度音程も表示します(右写真→)。12平均律なのにシャープ#もフラットも表示されて疑問だったのですがBとE以外は表示。♯黒鍵の存在しない音だけ選んで♭表示して、残るCFGに♯表示があります。機械的に統一してないのは吹奏楽器の「ベー管」=Bなどが関係するのでしょうか?半音の出せるハーモニカをクロマティック・ハーモニカと云いましたが、その「クロマティック」の意味で、半音差を自動判別して音名と比較音程を画面表示する「チューナー」です。絶対音程を取れないうちは音叉も併用した方が誤って弦を締めすぎて切ってしまうこともなく安全でしょう。自己励振で音を発する方式が調弦が楽ですが、反面様々の応用が効かなくなってしまいます。

 ギターやピアノのような対数減衰振動波形は純音ではなく微妙に他音程が混じって判別を妨げるのですが、表示を見ていると振動の減衰に従って針表示が途中3本になり1本に戻って検出限界外になったり、高調波が整数倍とは微妙に違う現象がみられました。弦密度が不均一なのでしょうか?
 それにも増して、弦の緩みで音程がどんどんずれていくことと、フレットの押さえ方で大きく音程が違い、平均律と整数律の相違など吸収してしまい開放弦だけ厳密に調整しても全く意味がなく、合奏・合唱では廻りの音程に併せていくべきことが判りました。一定の大きさの音の出せる楽器でないと、「減衰振動」という楽器自体の音の性質からも「厳密な調弦」は意味がない様です。
 基準音程(ピッチ)が演奏中に徐々に変わってしまうこともあるのに、音程の変わらないピアノがその演奏に混じっているという事実は、その減衰振動の周波数の曖昧さの為せるところかもしれません。
 実演奏で弦を押さえる左手を揺らしてビブラートを掛けるというのは、弦のテンションを変えて周波数変調を掛けている訳で、その周波数振幅は対数律と整数律の差2〜3Hzの何倍にもなるでしょう。

[減衰振動波形]

減衰振動

 電子回路である、水晶発振器でも「オーバートーン発振」といって基本振動周波数の奇数倍を発振させる方式(実用では3倍5倍と7倍周波)がありますが、そこでは基本周波数の奇数倍から微妙にずれる現象が現れるため、オーバートーン水晶振動子の製品としては基本周波数ではなくオーバートーンの動作状態で較正・出荷していましたが、楽器の弦調整で高調波次数の違いにより微妙な共振点のズレが見られるとは思いませんでした。原因は弦の線密度の不均一でもあるのでしょうか?現行製品は発振回路内蔵の水晶発振ユニットとなり、倍数からのズレは表に出なくなりました。

 AW-2Gのセンサー切り換えで表示される「piezo 」というのは元々水晶やロッシェル塩結晶などに現れる、機械的ストレスを与えると電圧を生じ、電圧を掛けると機械的歪みを生ずる「圧電効果=piezo効果」のことで、圧電素子、piezo素子とも呼ばれ、一般的な応用製品名としては水晶振動子の他、クリスタル・マイク、クリスタル・スピーカー、圧電ブザー、セラミック・フィルター、チタン酸バリウム振動子(チタバリ振動子)などがあります。「オーバートーン発振」が奇数次ばかりで偶数次がないのは、偶数次では発生電圧が相互に逆極性で打ち消しあって表に出てこないから働けないためです。

 チューニングの音程は、低音側の3弦〜6弦は高調波の方が分かりやすく、5フレット・ハーモニクスが4倍調波で2オクターブ上の同一音ですからチューナーでは同じ表示になり、基本音程同様の操作で調弦。1E弦、2B弦はそのままの調弦でも適切ですが、先に基本ピッチ440Hzの5A弦と、隣の3/4周波330Hzの6E弦を調弦してその高調波(6E弦の3倍=2B弦、4倍E=5A弦の3倍=1E弦)と合わせた方が差のウナリが聞こえて私には調弦しやすい様です。See→Guiter Tuning:日記#323-Tune

ボーカルにも有用か?チューナー  <3>

 マイクロフォンは振動マイク(piezo)に加え、空間マイク(Mic)も内蔵なので、切り換えてボーカルで動作するかどうか試しましたが、動作レベル設定が高いようで、テレビの歌番組のスピーカー前にチューナーを置いてもほとんど動作しませんから、かなり本気で声を張り上げないと拾ってくれません。ちゃんと演奏するつもりならそれで良いのでしょうが、気軽な鼻歌レベルではまるでダメですし、発声音程自体が安定しません。
 また、当初は音程がなかなか取れず、表示が飛び回っていますが、慣れるに従い時折、完全チューンの3本線がみられるようになりました。「音程訓練」と考えれば、その程度の音程精度は必要なのでしょう。そのためにボーカル兼用の機種を買っても良かったかなぁ!と思いました。ボーカル用はギター用とは別に持ったほうが良いかも知れません。
σ函数
正規化偏差=(DAM点数−75)/5、
正規化偏差×5+75がDAM点数、と考えると「1/出現率」がうまさか?
 「標準偏差=偏差2乗平均根」で、
「各偏差/標準偏差=正規化偏差」ですから上表の標題は「正規化偏差」が妥当ですね
VT-12 Roland
Vocal Trainer VT-12:Roland
=声楽用チューナー
 昨年〜一昨年試したDAMの採点カラオケでは86点〜94点余の上級判定で、偏差値順位判定では数万人中の一桁にも達しましたから音痴下手組ではなく、クロマティック・チューナー判定が超激辛です。 See→
日記#283-2.「ヨイショ!のカラオケ!」
クラシック系の声楽家はきっと安定した音程を出しているのでしょうねぇ(w。

「ヨイショ」の度合いを、中心値75、σs=5 程度と仮定しますと、86は2.2σ、94は3.8σですからそれぞれ出現率1/72〜1/13822ということでしょうかねぇ。ママが「85以上は優秀歌唱で、出せる人は少ない」と言ってましたから5段階評価の5の相当!泥酔者の55は−2σで1/44、評価1相当!DAM式ヨイショ評価式は75点を平均として標準偏差σ毎に5点という推定は正しそうです。(偏差値では中心値50、σs=10と定義)。酔っ払ってこういう暗算をしてるのもどうかとは思いますが、一方、演歌強要派のネタバレしたヨイショ評点の実値を換算して見てるのも面白そう。何を唄おうと無惨に犬吠埼だろうと各自勝手ですが、他人への強要はいけませんです。安倍晋三・石原慎太郎みたいな押しつけがましい野暮な客が居るときには商売の邪魔をしないよう曲目を自己規制せざるを得ません)   (2013/02/12夜)

偏差値演算式が違うDAMカラオケセットがある様です。前出は三多摩の店、今度は千葉の店で、正規のものかもしれません。得点が表示され、歌唱者全体の順位は同レベルなのですが、偏差値表示が74〜80でしたから+2.4σ〜+3.0σ・・・・・・。それでは高得点に過ぎます。まだまだヨイショ式ですねぇ。でも順位競争教育県千葉だけに総数対順位と偏差値の矛盾が大きすぎるヨイショは通らないのかもしれません。See→BBS16-281.10
 どうもナマ得点を記録するデータベースがあって、まず得点順位を定めて、偏差値換算するアルゴリズムで、順位の部分で政策的操作が目立ちにくい比率的な足駄を履かしているのかもしれません。   (2013/07/02)

「残響時間設定」次第で音程の揺らぎを隠すか、良い喉を聞かせるか  <Voice>

 カラオケでボーカル音程の揺らぎを目立たなくするには残響時間(いわゆるエコー)を延ばせば誤魔化せます。旧機種では「エコー」というツマミがあり、音程不安定の人にはこれを右に回して演歌ステージ風にして気持ちよく歌わせていたのですが、近年のカラオケ・マシンではこのツマミが無くなり、機器設定の隠しメニューに入ってサービスマン以外は操作できなくなりました。「"DAM-99" で隠しメニューを呼び出せる」という伝説もありますが、店の「こだわりの方針」と強く絡んでいたりしますので、勝手にいじると以降、出入り禁止になるかもしれないのは覚悟して触って下さい。(w

 行きつけの店はこの残響時間設定が非常に短いドライな設定で、安定した声の出せない人は音程の揺らぎや響きがないのがそのまま聞こえてしまいます。おそらく旧機種時代に常用のドライな設定をそのまま新機種に写したのでしょう。それに耐えられる客、音程の安定した客が常連で残り、狂いを自覚できて耐えられない人は「音の良い」他店へ河岸を変えるのですが、うなり演歌ファンですと歌ってみて「ここのカラオケは音が悪い!」と叫ぶ人もいました。物言いが若干威圧的でウマが合わない他店のド演歌派ママで、連れてきた客の前で歌ってもドライ設定のマシンでは全然響かないのです。原因は残響時間設定が非常に短く、当人の声の揺らぎが直に聞こえ響いてないのもナマに判ることが主。残響の助けで上手いと思って歌ってきたのが実は下手だったということです。自分の喉で響かせろ!ということですが、そういう厳しい設定でも上手い常連は多くいて利用曲数はそのサービスマンのメンテ担当店のトップだったとか。その辺のイヤな客対策でドライ設定が政策として固定化されたのかもしれません。(演歌系でもドライ設定で上手い人はいて一概に云えないのですが、他を攻撃的に否定するタイプがダメ。闘いの歌以外はダメってのも同類ですけどね。←善意の音楽好きを追いだして文化運動を崩壊させた重要要因)

 昨年夏の終わり頃、その店の近く、隣町のスナックに同様にドライな残響設定のDAMカラオケを見つけまして、音はいつも行く店と同じサービスマンの設定だと感じました。そこは隣の市で飲酒運転で検挙され辞任し復活当選した市議氏らが常連で時折羽根を伸ばしている選挙区外の店ですが、なかなかシックな店の雰囲気で、コルトレーンでも語らなきゃダメな店なのかと思ったら庶民的で助かったのですが、客層を選んでドライ設定にしているのかと思ってママに聞いてみました。ママは「(カラオケの)設定なんてサービスマン任せで知らない」といいます。街道沿いの別の2店では残響一杯の演歌ステージモードでして、ドライ設定の店の方がごく珍しい!「残響時間をそこそこに長くすると、自分の声に酔えて、常連になりやすいかも。ここの常連はドライでいける上手い人が多いから、残響を長くしすぎると支配型の「ド下手」が居着いて、他の上手い客を追い出しちゃう(w?その匙加減が難しそう」などと話していたのですが、1〜2週間ほどして再び行くと、明らかに残響時間設定が伸ばされています。「設定、変えましたね?」と聞くと、翌日すぐ担当のサービスマンに連絡して伸ばして貰ったといいます。従業員数を1000人単位でいうほど多かった日活・大映の映画製作も、JUKIミシンも東京航空計器もミツミ電機もなくなっての大不況下で、少しでも客を増やしたいのでしょうねぇ。いつもの店はママの「営業方針」として残響時間は絶対に伸ばしません(w。

 残響は今はDSPを使ってデジタル演算でそれらしく作っています(=エコー・ツマミ消滅きっかけ?)が、その昔は「エコー・ユニット」といって、ニクロム線状のコイルバネを2本並べてその一端から音響駆動し、バネを伝った他の一端に伝わった音響振動をMM式電磁ピックアップで取り出す、機械的振動を介して残響を作っていました。そんな構造ですから良い音のハズがないのですが、響きが好まれてHi−Fiステレオ電蓄とか、カラオケセットとか、楽器では「エレピアン」などに内蔵されていました。一時は「ママ」の元の職場で扱っていたこともあるハズで、あの臓物(w)を見た人たちはエコーマシンの使用は気がすすみませんでした。AV家電技術屋も多い常連の辺りからもドライ設定で使うことになったと思います。
単一指向性曲線
単一指向性マイクロフォンの比感度特性
Cardioid:   R(θ)=1+cosθ
(「車載拡声器用パワーアンプ メンテナンス手順」より)
http://mizushima00.moryou.com/_manu/amp_mnt.htm#F4
(IE9ではラベル「#F4」の手入力が必要。バグの模様)

カラオケ「AGC」はご勘弁

 超高域でジ〜〜〜〜っと鳴っている様なAGC(自動利得調整)は音質を極端に劣化させ、ハウリング気味にもなるので止めて欲しいのですが、蚊の鳴くような小さな声で歌うお客さんも居て、店としては無調整でいきたいという要求でしょう。でも、せめてマイクゲインくらいは店が各人毎に適切に調整して欲しいもの。今の機種ですと予めキー設定を含めて予約できますが、それに加えてゲイン設定・調整も可能にすれば、客が勝手に調整するので店側が戻す手間は省けます。最大ゲインをプリセットで押さえて不快なハウリングを防ぐことはできます。

 歌い手側からのハウリング回避操作としては、指向性マイクロフォンの不感方向を主音源スピーカーに向けるのが最良(右図→)。スピーカーが天井近くに設置の場合は天井への反射像音源の干渉もあって、実体と反射像との中間に向けた方が良い場合もあります。「マイクの尻尾をスピーカーに向ける!」と考えて下さい。マイクの頭を手で覆うのがハウリングには最悪!代表的な単一指向性のCardioid特性というのは内蔵する2種のマイクの差し引きで指向性にしていますから、それを手で覆うとバランスが崩れて無指向性になってハウリングは激しくなります。無指向性:G(θ)=1と双指向性G(θ)=cosθを加算するとG(θ)=1+cosθとなって、θ=π:180度方向でG(π:180゚)=0、すなわち不感方向となり単一指向性となります。双指向性cosθを示すには音が振動板の表裏に届いて相殺することが必要ですから、手で塞ぐと無指向性になってハウリングが激化します。
 これはスピーチでも一緒。街頭で使っていて前をバスやパネルバンが通るとハウリングする場合には、マイクの尻尾を妨害音源であるバスやパネルバンに向けるとハウリングが軽減されます。
 カラオケ・マイクは普通単一指向性ですが、そのことの表示としては「Uni-directional Microphone」,「Cardioid」などとなっています。
Cardioidとは数学曲線名で極座標表示の函数形でR(θ)=1+cosθ、右上図赤線のハート形の図形を言います。
 カラオケAGCでは、そのマイクの方向操作をしてもハウリングを止め切れないで、長い間奏時など肉声のないときにピ〜〜ン、ピ〜〜ンと気になる音がするのですが、操作側からは止めようがないのが困ります。あれはまだまだ実用段階ではありません。

2013/02/13 19:45

[Page Top↑] 旧
新
雑談
Geo雑談
戻る