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エアコンが効かない猛暑!設置不適が顕在化

 連日35℃を超える嘗てない猛暑に見舞われてシンドイのだが、エアコンの能力不足や設置法不適切のトラブルがあちこちで顕在化している様だ。 行き付けの昼カラ店では猛暑中にエアコン止まってしまい、室外機の上に氷を置いて冷やすとか、あわててフィルター掃除するなど対応に追われていた。室内機は天井に2基付いている。 室外機設置状況
 室外機が止まってしまうのは過負荷での保護動作だろうか?! 店は最大15席前後のガラスビル3階(と2階)にあり、普段の冷房は効き過ぎなくらいで、陽が回ってガラス壁からの陽光が無くなると寒いほどだったから、3階店での過負荷による運転自動停止は意外だった。
 かっての店用大型エアコンはモーター出力で呼ばれ、動力の3相モーターの出力定格から3馬力型と5馬力型に集約されていたが、現在の日本では「インバーター型」の「回転数−電圧比例制御」(F-V比例制御)が主流になってモーター連続出力が大きく(≒小さめのモーターで足りる様に)なり、最適速度の連続運転がされて冷暖房効率も大きく改善されて、ヒートポンプの熱出力で語られている様である。(3馬力・5馬力時代は速度制御がないON-OFF運転である) ヒートポンプの熱倍率が嘗ては3.5倍前後だったのが、今では4.5倍前後に向上している。
 例えば
◎業務用の3馬力エアコンは、3×0.746≒2.24[kW]max 程度が今は目処。
◎家庭用の部屋毎のエアコンでは内線容量が1回線15A〜20Aなので、専用回線を引かなければ1〜1.5[kW]が普通である。
◎現行の通勤電車1両の冷房能力は「50000[kcal/h](E235型JR東日本)」などと定格が定められている。 ヒートポンプの熱倍率を仮に4倍として、E235エアコンの消費電力を推定すれば、
  58.125[kW]=50000[kcal/h]/3600[s/h]×4.185[kW/cal] がヒートポンプ排熱量
 乗客250人の自己発熱が概ね0.1[kW]×250[人]=25[kW]あって、冷房力58.125kWが吸収している。
 58.125[kW/cal]/ヒートポンプ倍率4[倍]=14.53[kW]:19.5[馬力]=かなりの大容量動力!
尚、暖房モード時はモーターでの発生熱も暖房に使うので見掛のヒートポンプ倍率が1.0大きくなり5.0〜5.5程度となる。 今回の冷房時には冷房機器損は廃熱側に捨てられていてベランダの猛烈な暑さに荷担している。

 エアコン室外機の設置状況を見せて貰うと、コンクリートの柵に囲われたベランダに、右図のように室外機(コンプレッサー+熱交換器)が設置されていて、雰囲気が焼ける様に暑い!熱排気が充満して吸気側に廻り、室外機に氷を載せて冷やした板が吸気側の上方を塞いで冷却を妨げており、正直、冷房動作しているのが驚きだった。 いわゆる「ダンピング」と呼ばれる状態である。ダンピングは設置状況により室内機(熱交換器)でも起こる。
 取り敢えずの対策として、熱排気側と吸気側の気流の分離が必要で、図示の「仕切板」設置を勧告。当面の緊急対策だから段ボール製で充分。熱排気は軽くなるので上方に抜けて、冷却吸気部には廻り難い。
 加えて、熱排気が外向きではなく、建物に向いているのは逆向きだ!風を通さないコンクリートの柵の回避には、架台を導入、熱排気を柵の上から外気方にするのが標準だ。そうすれば仕切板は無用になるはず。
 架台を無理矢理省略した結果が、逆向き設置だろうか?シロウト騙しの雑に過ぎる工事に見えてしまう! 丁寧な工事屋は絶対にこんな雑な工事はせず、標準で売られている室外機用の架台を置き、その上に室外機を置いて熱排気を建物外に飛ばしている。
 エアコン新設なら、熱交換器の接続パイプを適切な長さに切断して端処理するだけで組み立てて良いが、設営し直しの場合は、延長する銅パイプの熔接作業が必要になるから、そのスキルのある設置業者に頼む必要がある。

※ 応急工事9/16済! 自宅物置にプラダン1枚弱が眠っており、仮止め用の粘着テープとカッターとスケールと罫書きにマジックペンを持って、営業開始前に客室を冷却している所に押しかけて「これ、取り付けとくねぇ〜」と、さっさと工作してお終い。 ジリジリと燻されるように熱くて金属ドアノブもチリチリ熱せられていたベランダは劇的に温度が下がり、暑くない吸気が出来る様になったから、簡単にはダンピング現象を起こさないで済みそうだ。 どうせ直ぐテープが剥がれるだろうから、その都度貼り直してくれる様、残りのテープを置いてきたが、プラダンは直射日光の強い紫外線で劣化して2〜3年でボロボロになるだろう。老齢の私とどちらが先にくたばるか!だ。応急措置としては可。私が店に通ってる間だけは順調に働いて呉れれば良い。

余談:IOCら偽善ヨーロッパ貴族思考を嗤う!    <2>

 フランスなどEU各国が「エアコンはエネルギー浪費の環境破壊!」と声高に非難するのは、このエアコンの動作電力エネルギーを指していて、昨年2024年夏のパリ・オリンピック選手村に敢えて冷房を設置しない理由とされた。 が、しかし昨年夏の30℃越の猛烈な熱帯夜を選手たちが過ごせる訳はなく、フランス自国選手は冷房付きホテル宿泊だったとか、猛烈な反エアコン派の環境大臣が、自室ではエアコンを使っていたとか、いかにも自己中の仏蘭西貴族的・EU的傲慢さが垣間見えていた。 この点、生活保護世帯にエアコン設置補助金8万円とかの支給を決め高温落命を防ぐ日本の行政の方がマトモである。役所窓口での侮辱的扱いを嫌って餓死した例があるほど日本の窓口も冷酷であり、申請書類の凡例名に「大場茅朗」(=大馬鹿野郎と読める)と書いて居たのも記憶がある。 そんな日本でさえも熱中症死多発でエアコン補助を決めた!
 日本でのオリンピック熱が急速に覚めて札幌冬期オリンピック招致を蒸発させたのも、地位利用・利益誘導汚職に加えて2020東京オリンピック開催時のバッハ会長らIOC貴族の興行師マル出しの言い分=世界的なコロナ・パンデミック中の開催強行の横柄・横暴に嫌気が差したからだろう。 開催・不開催の決定権は日本側には全く無く、無観客・無収入開催強行の大幅赤字の尻拭いは総て開催国日本国民に押し付けられた。 これらの暴挙に少なくない国民が「オリンピックなど2度と御免だ!」と思ってしまい、他国でも会場立候補が住民投票で次々と否決されて、適切な開催都市が枯渇してしまった!残るはオリンピック憲章に禁じられた政治的プロパガンダを目指す韓国などだけになってしまった。
 未曾有のパンデミック対応に、1年延期の無観客開催ではなく、当初から言われていた様に2年延期・観客有り開催の方が適切だった様だ。
 バッテリーEV一択強制≒日本車排除を強行するために、廃ガス浄化の実現不可能を前提に定められたユーロ7規制を日本車が奇跡的にクリアーしてしまい、BEV自体の充電インフラ整備困難と寒冷特性激悪化と高価を解決できず、廃棄まで含めた環境負荷はBEVで却って増して政策的意義を失い、更に自縄自縛の苦境に陥って、ついには内燃機関回帰を決めた欧州車メーカーも出ている。
 ハイブリッド車締め出しで自らの首を締めたのと同様の無思慮我田引水の発想は共通しているが、日本の大マスコミは欧米権威に弱く、西欧プロパガンダの適否を適切に吟味する能力がない!
 かっての米国マスキー法は着目した廃ガス量という「結果」のみの規制で、方法は問わなかったから1973年発売HONDA CVCCがクリアできて、それを機に白金触媒式など他の浄化方式も追随してきたが、現状EUのBEV一択・内燃機関の全面禁止は、技術的方法論=BEV一択に法的縛りを掛ける無茶苦茶なもので、後日、言い訳的に実現不可能と思われた「結果規制=ユーロ7」を公示したが、それを日本メーカーにクリアされてしまい、他の方法に凌駕されて引っ込みが付かなくなりつつある。(以上余談)

2025/09/31 23:55

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