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発煙・発火飛行安全試験必要!B787運行再開

787運行再開  主制御電源であるリチウム・イオン電池の発煙事故で全面運行停止となっていたボーイング787機が、トラブル原因は確定できなかったものの、排煙路設置などバッテリー構造の改良で運行が再開されると報じられました。続報ではさらに日本では電圧監視装置設置と定期交換を義務付けて運行再開を認めるそうです(右カコミ日経記事等)。

 詳細な原因はともあれ、リチウムイオン電池が発火のリスクがある以上、発火を前提に安全が保たれる対策が必要な訳で、ボーイング社自身の行った排煙ダクト設置や電池セル同士に間隔を置くなどの対策が有効かどうかの試験は正常状態での試験飛行を少々重ねても有効な結果は得られず、気休めのアリバイ作りにしかなりません。ここは電解液を過熱発火させての延焼テストをして、飛行がそれに耐えられることを示して初めて「発火原因不明のままの運行再開」が許可されるべきです。
 対策としては妥当な方向ですが、その試験方法は全く不足です。


絞り解放撮影「一眼レフ写真」の極意  <2>

 連れ合いが「一眼レフ写真」に嵌って花の写真を撮りまくっていまして、撮影に飽きて高級機材D800が転がり込む目論見と期待は残念ながら暫くはお預けであります(w。
 「一眼レフ写真」とはギャル&若者用語で、被写体以外の背景を暈かす写真を呼んで、ベタピンの携帯写真とは別格扱いの高ステータス写真。 かって、ライカ版カメラの焦点深度表で合焦範囲を見ながら撮影していたロートルと致しましては当初、何を以て「一眼レフ写真」と称するのか若干戸惑ったのですが、文脈からして「標的被写体だけに焦点を合わせ背景を暈かした写真」を言うらしく、それには(A).焦点深度を浅く、すなわち絞りを一杯に開けて、(B).標的被写体と背景の距離比を出来るだけ大きく採るだけの話。「どう撮るの?」というもので、以下を指示。
  1. 撮影モードをA「絞り優先」とする。他にS「シャッター優先」、M「手動」、P「全自動」が定番で、機種によりさらに夜景、夕景、スローシンクロとか様々ある。
     D800では、右上モードボタンを押しながら、右後側ダイヤルを廻して右上モニタに「A」モードを表示させる
  2. 絞りを一杯に開く。小さな数値を追う。D800では右前側ダイヤルで選択。
  3. ISO感度設定は手持ち撮影の日中で200〜800、室内で3200、露出警告の点滅を見て範囲外なら修正。
     D800の左上ISOボタンを押しながら右後側ダイヤルで設定。
  4. 画角を設定する。背景・前景と被写体の距離が大きく違う様注意。自動焦点AFを前景に取られない工夫としては、中央測光・合焦モードを選ぶ(左上ダイヤル)か、合焦動作後の焦点手動補正を行う。
  5. 合焦点を被写体に向けて半押しで自動焦点を動作させ、そのまま画角を戻してシャッタ−を切る(中央測光・合焦モードの場合)
 「作品」を見ますと、合焦位置が前後に微妙にずれていたり、被写体の部分的にしか合ってなかったり、画面一面の白いサクラが暗く写っているものが多数あります。被写体の奥行きに対して絞りを開きすぎで背景ばかりか被写体部まで暈けたのと、「平均光量」で自動露出設定されて白が暗くなったもの。「絞りを一杯に開け!」と云うばかりで焦点深度の話はしませんでしたから以下を追加。
  1. 被写体に奥行きがあり、その全体に焦点を合わせたい場合は必要なだけ絞りを絞ること。
     D800ではレンズ右脇上(向かって左脇上)にある「プレビュー・ボタン」で絞った画像が見える。
  2. 露出補正が必要なら、被写体が白は+0.3、黒は−0.7程度を補正。
     D800の右上「±」ボタンを押しながら右後側ダイヤルで±補正設定。

レンズ外筒に刻まれた焦点深度表
距離目盛りでF数の範囲で合焦
Olympus M1 + 55mm-F1.2レンズ

「回送」表示が切れているのは露光
時間が1フレーム分より短いため
(東京新聞13/4/19(27)KHK提供写真)

ダイナミック点灯を全表示
させるために1/60秒露出
ATOS「出発時機表示器」
 しかしこれらの項は、もう少しA絞り優先モードでの機材の扱いに良く慣れて体得してから指摘することにしてボチボチ行きましょう。失敗を含む物証画像はあるのですから次段階とします。大抵の一眼レフでは、モニター時は絞り解放で、絞りボタンを押せば設定値に絞られて合焦具合が直接見られる様になっていますから、試して貰います。デジカメ化で絞りが電動となり「焦点深度表」が無くなってしまったのはもう画像を見て貰うしかありません。コンデジ・カメラではこの絞った画像を確認できないし、焦点深度表もないので画面全体がフォーカス範囲になりがちで、それに比べて合焦範囲・暈け範囲を設定できる「一眼レフ写真」が特別なのです。

 取り敢えずは以上が「一眼レフ写真」の基本で、「シャッター優先」撮影は別の機会にします。その操作に慣れるまで撮ってくるように云ったところ3.項は無視して梅、桜、チューリップ、パンジー、ボケと手当たり次第に撮ってきて、「上手いでしょう!才能がある!あなたは下手!」といつも一言二言多く、私の解説を疑って掛かります・・・・・・・・。当人が乗ってるうちは機材を放り出してはくれません。残〜念〜。

 背景暈かし写真撮影用のレンズとしてf85mmF1.8口径67mmφを準備していましたが、28-300mmZOOM口径77φでも結構背景を暈かせるのと、4段の手振れ補正が無いことで光量の少ない領域での使い勝手がかなり違います。入手を後回しにして、操作に慣れてから手振れ補正付きレンズ機種を選んだ方が良かったかもしれません。

 電光表示などは現代では「ダイナミック点灯」といってXY平面に並んだLEDの1行ずつを順番に発光させる繰り返し表示なので、最低限、表示の1周期以上の露光が必要で、通常の表示が1/60秒〜眼の能力で1/25秒以下の周期であることを念頭にシャッター速度をそれより早くない1/50秒〜1/25秒に設定して撮影します。露光時間が不足すると上枠中央写真の様に表示が欠けます。京浜急行の提供写真ですが、停止している被写体なのですから表示1フレーム以上露出して欠けを無くして欲しかった。高速走行中の列車を止めて撮りたい場合には電光ヘッドマークの欠けはほぼ無くせませんが。ブラウン管写真も同様に1周期以上の露光が必要です。その範囲でシャッター優先です。(See→「シャッター速度の測定」は1/60秒以上の高速シャッターの測定、「出発時期表示器」(右上)は1/50秒〜1/60秒で撮影していて、それはシャッター速度制限を考慮しています。)

2013/04/19 19:55

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