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本日6日17:35頃、京葉線海浜幕張駅南側マリンスタジアム球場直行バス乗り場先の大駐車場で駐車中の1ボックスカーから突然出火、大型花火の様な爆発音を繰り返し炎が時に10m近くも燃え上がりながら全焼、両隣のボックスカーと工事用レッカー車にも飛び火し全焼させ鎮火した。
火災車両が炎と煙で全く見えず |
爆発火災なのに、通行は危ない! |
ワンボックスカー内部は共に全焼 |
連接通勤車E331京葉区#11 |
爆発でどの程度のオーダーで飛散するのか試算しておこう。投棄速度と最大到達距離については別のページに投雪距離として試算済みだからその(6)式を引用する。
Lmax=V2/g が中心値であるが、飛沫は更に予想外の距離を飛ぶ。
圧力Pと噴出速度Vの関係は、液体密度をρ、比重をs、重力加速度をgとすると
P | ={1/2}ρ・V2 であるから、これを(6)式に代入して | |
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Lmax | =2P/ρ・g ………(圧力単位は[Pa≡N/m2]) | |
≒2{P気圧(10000・g)}/(比重s・1000・g) | ||
=20・P/s ……… (=20・気圧/比重) |
かなり昔の話だが、深夜に掛かる残業を終えて24時過ぎに会社の門を出て自転車で4分ほど走ると、木工作業場からチロチロ炎か見える。「夜遅くの焚き火は危ないなぁ」と思いながら、数100m行き過ぎた後、いくらなんでもこんな時間に焚き火はないだろう!おかしい!と思い直して引き返したところ、炎が木柱に沿ってメラメラ3mほど立ち上がる処!あわてて「火事だ!119に連絡して!」と廻りの民家、アパートを叩き起こして消防に連絡を取ってもらって、焼失面積0、木工作業場と加工木材だけの被害で留めたが、ふと思ったのが自身のアリバイだ。いにしえから「屁と火事は元から騒ぐ!」と相場が決まっており、原因不明の不審火は真っ先に第1発見者が激しく疑われる。例の疑似くまえり事件でもマンマである。あわてて会社の守衛所に連絡して出門時間を確認する。タイムカードが廃止されているんで公式の物証はなかったが、社長、重役のほか会社が何等かのマークをした人物の入出門記録を非公式に採っているのは分かっていたので、守衛からこれを聞き出した。平平平平(ひらだいらへいべい)のまま一貫して低空飛行の私をVIP扱いとはご苦労さんなことで。会社に公式に問えばそんな記録はないと言うが、職場持ち回りの御用団体役員として守衛業務の深夜勤割り増しを25%→50%に改訂した交渉結果の恩義は絶大で「出門を現認した記憶」として話してくれる。裏記録簿だって裁判所の提出命令さえあれば警備日誌原本を確保出来るからアリバイ物証としてはOKだ。その小火(ぼや)での消防隊の消火完了宣言が「鎮圧っ!」だったので大変ビックリしたのだ。
鎮火後の火災現場で警察のパトカーが第一発見者の事情聴取をしたいとマイクで呼び出すもので、出て行ったら、消火作業をした消防側が「第一発見者を勝手にさらう!」と怒ってしまい、警察側と大喧嘩を始めた。警察と消防はそんなに仲が悪いのか!と驚いたが、こちらも午前様の深夜のうえ翌朝早出なので早く帰宅したかったので「じゃ両方一緒にやってよ!見た通り話すだけだから。明日、7時の早出だし、同じことしゃべるの面倒だから………」と、ワンボックスのパトカー内で両方の係官同席で事情聴取を済ませてしまった。これが酷く警察側のご機嫌を損ねた様だった。後で会社の守衛所に出門時間について執拗な裏付け捜査が入っていてまるで放火犯被疑者扱いだったが、真の原因は作業場の簡易焼却炉の残り火の不始末で、木枯らしの乾燥した強風に煽られて近くの大鋸屑(おがくず)の山に飛び火したものとの推定だった(と警察・消防とはツーカーの会社総務部消息筋から聞いた)。
警察から23日にも及ぶ長期の拘束と拷問で自白を迫られたら普通は首も掛かってきて不安が倍加して根性なしの私は無実でも自白してしまったかもしれない。危ない、危ない。いま報道されている無実の強姦事件服役のように無実の人間に対し平気で犯罪と裏付け証拠をデッチ上げる警察は怖い。裁判で無実が確定した調布駅南口暴行事件については調布警察署幹部が教育関係幹部の集まりや地域経営者団体の集まりで「調布駅南口事件は立証の仕方を間違えて無罪にされたが絶対連中が真犯人だ」「警察学校で立証技術の失敗で犯人が無罪になった例として正しい手順を教えている」などと説明したそうで、それらの会議出席者の一人からも直接聞いて話の内容は複数ルートで一致しているが、無実の処罰を試み裁判所に否定された警察として無茶苦茶でトンでもない話だ。
今考えれば深夜火災を早期発見・通報して作業所だけの小火に留めたんだから消防総監か消防署長の感謝状でも出て不思議はないのだが、警察のパトカー内での共同事情聴取というのは消防側にとっても面白くなかったのかもしれない。まぁ、疑うことが商売とはいえ冤罪を繰り返し反省のないアブナイ現地警察側の善意の火災通報者に対するあらぬ疑いを晴らしてくれた消防側調査にまず感謝ということか。
ここで爆発火災の危険性について触れたら、すぐの19日午後に渋谷の温泉施設、渋谷松濤温泉シェスパで爆発火災の惨事発生!建物は骨組みを残して粉々に飛散し従業員3名が亡くなった。破片が飛び通行人も瀕死の重傷を負うなど被害範囲は半径200mにも及ぶ強烈な爆発だった。
原因は温泉中に溶融していたメタンガスがガス分離装置までの間に建屋内に漏れて滞留し、これに何等かの火花が引火して爆発に到ったものと見られている。
続報では、温泉掘削中にメタンガス含有が確認されてその対策が求められ、周辺住民にも可燃性ガス対策を約束しながら、温泉汲み上げ室には換気装置もガス検知器もなく、ビルメンテの契約にもガス監視は含まれて居らず、全く無管理であったことが報じられている。それでは必然の惨事であり対応をサボった経営側の刑事責任も追及されるだろう。
天然のメタンガスは無味無臭で体感では発見が難しく、滞留して酸素と混じると爆発するから大変危険だが、工事時の可燃ガス警告は何処で捨てられてしまったのだろう?実に無責任だ。
この渋谷温泉シェスパ爆発事故についてサンケイ24日朝刊が1面トップでデカデカと「予混合爆発が原因」とやっているがまるきり空振り(w。酸素と密閉された高熱がなければ「爆発」には到らない。常圧であれば可燃ガスの燃焼に必要な空気が供給された分だけ燃える。これをサンケイ記事は「拡散爆発」と定義しているが、一般用語では「燃焼」に当たるもの。
一般に「ガス爆発」といえば、サンケイの言う「予混合爆発」か、何等かの高圧容器が破裂することを指し、可燃ガスに酸素が混じって点火されると燃焼して高温で加圧されて大爆発に到る。加圧や高熱で燃焼速度が急激に高くなりと更に激しい爆発に到る。
各可燃性ガスが爆発する濃度範囲があるので何等かの漏れがある場合はそれ以前に換気が必要だから安全保障には室外設置が望ましい。スプレーの加圧ガスがオゾン層破壊の問題でフロンからLPGに切り換えられたが、これを換気のない室内で大量に使用すると爆発する危険がある。またガス吸引遊びで肺に入った可燃ガスに引火すると肺破裂や火傷でもう助けようがない。
火薬の場合は元々酸素を持っていて、点火すれば燃焼するが容器で密閉して初めて爆発になる。密閉せずオープンで火を点けても急激に燃えるだけだ。ピクリン酸も除草剤クサトール(極左暴力集団がかってビルに仕掛けた爆弾=主成分塩素酸カリウム)も丈夫な容器に詰められて初めて爆弾になるが、濾紙の上で点火すると急激に燃える。
「専門分野」はそこの都合で一般とは違う定義をすることもあるので、報道では特別の必要がない限りは一般語を使おう。極右プロパガンダ紙だけでは食えないからトリビアを追ったが、中学理科レベルで外したと云うことか?他紙記事を覗いたがこの「特ダネ」に引っ張られた後追いは見つからなかった。他紙は文系記者が主流とは言え中学理科レベルの知識は有った様だ。
一般向けで微妙なのが4サイクル機関の各行程で、吸入−圧縮−(爆発)燃焼−排気−、の2回転4行程であるが、昔は燃料を燃やす行程を「爆発」と言っていたのが近年は「燃焼」と呼ばせて、ノッキングなどの異常燃焼を「爆発」として区別させている。ノッキングでは燃焼の伝播速度が音速を超えて激しい衝撃を発してエンジン機構を傷めるとされている。
飛距離200mは、水換算で10気圧、比重比例で軽量コンクリートの比重2として20気圧前後で吹き飛ばされたということか。
当日記#57で「カーブを忘れて突っ込むと脱線転覆になる」と書いた直後にそれをなぞる尼崎大惨事発生で、続いて当ページで爆発火災の危険度に触れたとたんの爆発火災惨事となって、さらに国鉄型ATSの最大の欠陥が冒進速度フリーパスだと書き続けて、まんまの土佐くろしお鉄道宿毛事故というのもあった。欠陥警告が次々当たるのはあまり良い気持ちではないのだ。一般論警告記事は当たらない方が良いに決まってる。
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