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JR東日本が開発したハイブリッド車E200の解説がFAN誌7月号にあったが、その構造は一言で言って「バッテリー付電気式ディーゼル動車」で、自動車でのハイブリッド車とは違い電気モーターとエンジン両方のトルクで加速する場面はなく、従前の電気式ディーゼルとの違いは、バッテリーの存在で●回生制動が可能、●エンジン最高効率点での動作可能、●バッテリーによる静音発車が可能ということの様だ。自動車式のハイブリッド方式を敢えて「パラレル・ハイブリッド方式」として分けている。
バッテリー容量としては5km走行程度の目処。ということは落差の大きい勾配の回生制動はすぐにバッテリー満タンで使えず、その間、機関ブレーキに切り替わる。機構的には今ある技術の組合せと単純化という点で、E217やE231の構成流用で済み手堅いのはたしかだし、エンジンの常時高効率動作の実現とVVVFインバータ採用で従前低効率のトルクコンバータ分のエネルギー損失をどの程度回収できるか(特急など長距離列車は直結段で高効率で走れば逆転する場面もあり)その実用実験ではあるが、ヲタ的にはチト詰まらななかった。(w(RP誌7月号にも同趣旨発表記事)
先日、中央快速線で初めて女性運転士に気づいた。その少し前の総武緩行線では女性の見習い運転士に女性の師匠が付いて運行している姿を発見!信号の位置など諸々の資料束を見たりと、当然男性見習いと同じことをしている。総武緩行線には踏切が幕張電車区幕張側出口の人道1箇所だけだから、直接マグロ処理に当たる機会は少ないのかも知れないが、大変だなぁと思った。(実際は女性の方が平気だという話も聞くが)。乗務員が線路に降りてハンマーの打撃検査をする時代ではなく、軽いレバー操作で走る時代だから女性の進出は当然だろう。男を戦争に取られて女性乗務員というのもあるにはあったようだが復員で解消された。私自身は自社製の自動機メンテ作業に普通の高卒女子が配属される職場に永らく居たもので抵抗感はないが、男の職場・運転の師匠に進出というのは画期だろう。
総武線で最初に女性運転士養成に気付いたのはもう5年くらい前だったろうか。それに気づいた乗客のオッちゃんたちが「あっ、女だ!大丈夫かい!?」とざわめいて。無論運転に不安は感じられなかった。その時養成の世代が師匠になった訳だ。先輩達が若干チヤホヤ鼻の下を伸ばし過ぎかなぁという雰囲気も見えない訳ではないが→旧千ツヌ(w、国鉄以来の刺々しさが消えて和らぐのはイイ。
290-291 名前: ATSヲタ /1012/10120/1012021790.html#290 |
鉄ヲタ誌3誌中で最も信頼されている鉄道ピクトリアル誌(RP誌)7月号が編集部による各社事業計画紹介記事中でATS-Swによる速度照査設置状況について「新型ATSについては,2005年度中に曲線1234箇所に整備を終え,2006年度はポイント約1100箇所に設置した。………(p162C1L-1〜)」と一般マスコミ並みの曖昧で好い加減な表現をしている。「新型」ではPだかPsだかSxだか区別できないではないか。ここはせめて「ATS-S改良型」とかの表現で灯台の役割をして欲しかった。同誌同号p57C1L31の「鉄道の話題」「2007年3月末のATS整備状況」にはきちんと「改良型ATSの緊急整備を指示していた」と記述している。どちらも編集部による記事なのに最終的な点検漏れは惜しい。
また、尼崎事故の衝撃で速度制限基準は私鉄ATS通達と比べても過剰品質と思えるほどガチガチに固められたが、衝突防止ATSは最高速度での冒進が可能なまま放置されていることは触れて貰いたい。記事としては最近もその欠陥を浮き彫りにするものを掲載(日記#127)しているのだから、もう一押し頑張って欲しかった。
国労から未加入労働者になった現役運転士と思われる手記を8ページに渡り掲載。口調は穏やかだが不当な労働者攻撃としての分割民営化の実態を暴いている。国鉄JR系の労務管理担当は馬鹿が多いので、この記事を口実に今後のRP誌取材に不利益扱いだの不当な圧力を掛けないよう監視していく必要があるだろう。JR東日本は安全政策の基本で西や東海より進んでいて、ATS-Pの大規模採用やJR他社に率先した無閉塞運転の廃止など安全対策についての肯定的評価を、横浜人活でっち上げ刑事弾圧事件に見られる様な陰湿労務屋の狂人たちがぶちこわしにしないよう、会社上層も注意していくべきだ。あの事件は検察が提出した国鉄JR側テープをオウム真理教により一家毎惨殺された坂本弁護士が検証して、その裏面に国鉄と公安警察が挑発により意図的に刑事事件化させる謀議が録音されていることに気付き、無罪の決定打になったものだが、国鉄JRは未だにこの無法なフレームアップについての謝罪と責任者・実行行為者の処罰など当然必要な措置を採っていない。同時期には国労武蔵小杉駅分会長の暴行事件なるものをデッチ上げて、証人の多勢に無勢(デッチ上げられた本人のみ)で裁判を押し切っている。この事件も審理時に横浜人活弾圧謀議テープがあれば違った結論になった可能性はある。こうした謀略的姿勢はJR東の体質にそのまま残されている。過走距離を報告する交信に耳をそばだてブレーキポイントを見過ごすほど運転士を動揺させた侮蔑的懲罰的日勤教育を正当で有効だと強弁するJR西の「丸尾副社長」は東海にも東にも居るのがJR各社だ。JR東でも1988年12月の東中野事故までは国労潰しに同じような陰湿なあら探しをしていた。
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