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予告現示無しATC制御だった!
ON-OFF型河野ワクチン情報
さらに情報統制法の失敗で不信を増す

 初期型のアナログATC(自動列車制御装置)で、運転台の信号現示に「進行」、「停止」の2状態しか示さないものがあって、進行現示でフル加速していると、突然停止現示に変わって運転がギクシャクして運転士に嫌われるモノがあった。 その欠点を埋める方式として、一区間先の現示を示す「予告現示」機能を加えたり、新幹線や山手・京浜東北などのJNR−ATCでは多段階の速度制限値現示を表示していて、低速現示ではフル加速しないスムーズな運転が出来ていた。

 今回勃発した新型コロナ「ワクチン不足」問題は、
(1).この単純初歩的な「進行/停止」型制御で「進行=GO」側一方へ全力加速の大号令を掛け続けて供給予定量を大きく超してしまったことに主たる原因があり、
(2).さらに公表禁止付きで通告されたモルデナ・ワクチン供給激減への緩和対応を実質行わなかったことで、
ワクチン供給量の突然の減少発表となり、混乱と不信を起こしてしまった。 供給量としては、1箱585回分〜5クール以降ではその(6/5)倍回で、6200万回分(2回接種3100万人)は供給していて、接種体制が供給速度を超えてしまった様だ。
ワクチン需要供給

新型コロナワクチンの供給の見通し@厚生労働省
住民への接種に向けた供給見通し(配送時期)
 希望する高齢者に、7月末を念頭に各自治体が2回の接種が終えることができるよう、政府を挙げて取り組んでまいります。

【第1クール】4/5の週  100箱(各都道府県2箱、東京・神奈川・大阪は4箱)585人/箱
【第2クール】4/12の週  500箱(各都道府県10箱、東京・神奈川・大阪は20箱)
【第3クール】4/19の週  500箱(各都道府県10箱、東京・神奈川・大阪は20箱)
【第4クール】4/26の週 1,741箱(全ての市区町村に1箱)5/9までに4,000箱
(6,841箱×585=4,001,985回)
 ※第5クール以降では、1バイアルから6回接種が可能な注射器を配布します。
【第5クール】5/10の週と5/17の週の合計 16,000箱:702人/箱
【第6クール】 5/24 の週・5/31の週 16,000 箱
【第7クール】 6/7の週・6/14の週  13,500 箱
【第8クール】 6/21の週・6/28の週  16,000 箱
【第9クール】 7/5の週・7/12の週  11,000 箱
【第10クール】7/19の週・7/26の週  10,600 箱
  合計 89,941箱分(89,941+83,100/5)×585=62,338,185回:3100万人2回分


 ワクチン開発や獲得の課題はあるのだが、いま、配分調整の実務を考えれば、時間軸での供給量見通しと、接種見通しが公開されて居ての接種促進呼びかけだったら、上限ネックを意識しながらの穴埋め接種計画で柔軟性を持たせることができた。
 さらに突然の供給減通告を長期に公表できないという一種理不尽な矛盾対応方法としては、ワクチン供給減少分を、発表までの間は具体化された接種予定と入手可能量の差をアナウンスし続けて、読み取る読者の少ないグラフは接種予定に減少通告分を上乗せした仮データで公表しておけば、需要・供給差は変わらないのだから結果として実需給のトラブルにはならず、外的要因によるやむを得ぬ「緩和発表」の釈明・謝罪だけで済んでいた。 鉄道事故報道をみる限り、物理的・数理的根拠に立ち入った報道記事は見られず、「識者の言」頼りのWikipedia型報道だったから、極秘裏のワクチン供給削減という外的要因緩和のためのやむを得ないグラフの加工に気付かれることはまずなかった。 「削減と引き替えに、ファイザー製供給の確約を取った」という弁明も生きる余地があったろう。
 「総供給量は概ね確保されている」のであれば、大ピンチとまでは言えず、そこそこの供給状況だろう。 報道指摘は必要だが、深堀せず煽るだけというのは害ばかり大きくするものである。
 その辺の実務は、有名政治家より、官僚に実権を持たせて横断的に動かすべきではなかったか?有名政治家名は、官僚同士の実務が詰まった場合の「水戸黄門の印籠」としてだけ使えば良く、方針が決まっての個々の事務処理能力は非常に優れているのが日本の官僚ではないのか。 かっての革新自治体では、革新首長が保守官僚組織に落下傘降下して、具体的政策を提示して官僚に実務をこなさせたものだ。 民主党政権時のマンガは、お世辞にも緻密とは言いがたい政治家がExcelを振り回して、実務に長けた官僚たちを寝かせていたことにある。 パフォーマンス型の河野ワクチン配布担当相任命はその愚をなぞっている感がしてならない。 批判も多かった村山トンちゃんだが、阪神淡路大震災緊急復興の場面では、実務型の小里某氏を専任に付けて役人に全力で動いて貰う体制だったように見える。 現状、不倫疑惑ゴシップの官僚が実務的には有能で、河野飛ばし直の運営になって摩擦となっているというゴシップネタが流れていて苦笑だが、ナマ実務は官僚直が良い。 ワクチン配送担当大臣は、日常実務は官僚に任せて、流通隘路の調整など大枠で関与し、接種の必要性の啓蒙で拒否者を減らすあの手この手の方針を工夫すべきだ。大臣が実務に直に首を突っ込んで手柄を求めては、良いことはない。

 台湾での新型コロナウイルスの初期水際作戦で、非常な功績のあったオードリー・タン氏は、子細に見れば「無任所大臣」であり、実務のプロジェクトチームを組んで、役所同士を繋いで転がし、既存のデータを繋いで動きを作っていたことが特徴で、マスコミ報道が高く評価するような簡易アプリ製作・配布はホンの部分的な業績に過ぎない。
 ところが日本ではアベコベに「デジタル庁」なるものを捏ち上げて、省庁間の壁をさらに増やしかねない愚行に走り、案の定、いまだに何の成果もない。目の付け所が誤っているのだ。


「二重盲検法」以外の効果判定法を排除するのは間違い!
  重病への偽薬割り付けは医療倫理に反する非行  <2>

 客観的な効果判定法として、恣意の入り込む余地の極めて少ない「2重盲検法」を使うのは科学判定として大変優れている。 だが命取りの重病への効果判定としては、比較対照群とされる偽薬(プラセボ)投与群の生命軽視、治療での非人道的措置を義務付けていることが問題だ。 国やWHOなどが他の効果判定法を事実上全面否定していることによって、治療現場では卓効が認められている療法・医薬でも、偽薬投与群を得られないことで不採用になってしまう。しかし命に関わりかねない疾病に偽薬投与など医療者として出来る訳が無い。
 さらに、実験法としては最も効率の悪い「一元配置実験」になって、実験速度と経済性を大きく落としている。

 治療法・医薬品開発が、一般科学研究と微妙に違う点は、治療効果優先で、理論化は後でも許容の余地があること。 未知の病気の治療は、対症療法で命を繋いで、多数の症例から様々の相違点、一致点を抽出して効果ある治療法・薬剤を捜していくもので、理屈は後から付いてくるもの。 新型コロナの「免疫反応過剰」が早く気付かれていたらバカ殿志村・岡江両氏など救命できたかも。そういう時間軸の問題に「2重盲検」唯一主義が邪魔をしてはならない。
 帝国海軍の医務局長高木兼寛が、日本兵にのみ頻発する脚気の原因について欧米各国軍との比較で「白米食」が大きな違いと気付いて、確認実験としてパン食・麦飯食での遠洋航海実験を行い、脚気患者が全く出なかったことから、帝国海軍では白米食を回避し麦飯・パン食化して脚気患者発生をほぼ抑えきった。高木兼寛が「日本の疫学の父」とされる所以である。
 その劇的効果の理由として高木兼寛は蛋白栄養説を唱えたが、実は未発見のビタミンB1(ad1910)不足だったから説明しきれず、医学界主流派&軍医監森鴎外(森林太郎)らの激しい反撃に遭い、帝国陸軍での白米食抑制策を阻止されて、兵站輸送の楽な白米に拘り、日清戦争ad1895・日露戦争ad1905で多数の脚気患者を出して3万人もの脚気による戦病死を出してしまった。戦病死者の3/4を占め、戦闘死者数の約6割の大量死である。
 これは事実立脚の英国流医学を汲む高木兼寛提案を、事実より理屈優先のドイツ医学の主流派が力尽くで潰して発生させた大量犠牲である。 高木兼寛は、一元配置実験である試験航海での患者発生抑止で効果の確認としており、海軍全体に拡げて海軍兵を救命したことになるが、2重盲検法は使っていない。2重盲検法は、他の証明法を否定する絶対条件であってはならないのだ。 See→日記#451.1.1
 私自身の入社直後の拙い体験ではあるが、社長直轄の品質管理運動で直交表実験による統計的結論を一律強要されて、結果は既に明白に分かっていたので渋々直交表実験で処理すると案の定、棄却率1千数百分の1以下となって、実務的には必要のない再確認実験となったことがある。 命には関わりの無い電子機構部品開発設計であり、新人の直交表使用訓練と考えれば全くの無駄作業ではないのだが、急がれた開発日程の中での実質一元配置実験で無用な10数日の遠回りに、大いにくさったモノだった。実験計画法推進係には社長直轄の特権が与えられての絶対命令だったが、具体的に何処に適用すべきかの技術的スキルを持たない人達の強権なので、適用に納得性が無くても強行された。 コンピュータ導入以前のこと、予め計算処理表を作って実験データ群を書き込み、計算の得意な試作係女性の手を借りて統計処理結果を出していたのであるが、後日、その技術資料データを組み上げたPCソフトの動作試験に引用すると1桁違っている結論項があることが判った! 棄却率が百分の1でも千分の1でも最終結論確度に差はない大差で助かったが、プログラム演算も、正確だが無機質のPCよりも、時折誤算の混じる粉黛かほる艶めかしい計算係の方が良かったか(w

 2重盲検の技術的工夫として、一定の効果が期待される多種の薬剤を効果実験に割り付けて、偽薬割り付けを無くして、その効果を競わせて、条件毎の卓効薬を見つけるといった改良が必要で、その確認実験の莫大な費用を公が補助する必要がある。 この場合、基準薬との相対効果を見る訳で、相対的に効きの悪い薬が偽薬(プラセボ)の代役になるのである。結果として準偽薬判定される比較対照薬のメーカーは堪ったものでは無いが、人命優先で受忍してもらうしかない。 新型コロナに卓効有りそうなイベルメクチンのメーカーが、高価・高収益なコロナ治療薬開発中で、安い薬:イベルメクチンで済まされることに消極的というのはかなり酷い例ではないか。 一般の産業界や農業の品種改良では「実験計画法」(直交表実験≒ラテン方格)として、収率向上、特性向上の統計的効果確認に多用されてきた。この優れた実験計画法、統計処理技術をパンデミック対応薬に応用しない手は無い。


給付金詐欺は昨春から頻発!「自首・弁済」に留めず
暴力団組織に取られた分を重点追及すべき  <3>

 昨年春に、旧暴走族恐喝ルート周辺から「休業給付金が貰えるうまい話がある。『名義貸し』だ。加われ。」という話が一斉に流れてきたが「美味い話には裏が有る」と断固拒否の層は問題なかったが、従前通りの恐喝ルートの威圧もあって請求手続きをして給付金を受領、大半を恐喝組織に取られてしまったが、後日の報道などで犯罪を確信して自首、現金はほとんど受け取って無くても『名義人』であるから自前で給付金返納をした層がかなりいる。

「簡単に稼げる」と大学生らに給付金詐欺を指南

[2021/07/02 11:44] テレ朝news
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000221181.html
 だまし取られた金と知りながら男子大学生(当時19)から現金を受け取ったとして、20歳の男が逮捕されました。男は「簡単に稼げる方法」といった勉強会を開き、大学生らに詐欺の手口を伝えていました。

 増田龍哉容疑者は去年9月、東京・豊島区の飲食店などで持続化給付金詐欺によって得られた金だと知りながら男子大学生から現金65万円を受け取った疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、増田容疑者は「簡単に稼ぐ方法」などといった勉強会を開き、集まった大学生らに給付金詐欺の手口を伝えていました。

 大学生らに嘘の申請で得た現金を渡すよう指示をしていたということです。

 取り調べに対して容疑を否認しています。

実質、裏社会の恐喝・詐欺なのだが、この恐喝カモ層は、「手数料10%」を渡されただけで残りを取られていて自首・全額返還など踏んだり蹴ったりだが、自分も詐欺の一端を担っていて、自分が刑事罰を受けても真の犯人を隠すに支配されていて、組織の報復も怖くて泣き寝入りになっている。 その倒錯した感覚を突破する金の流れを含めた緻密な捜査をしないと背後の組織暴力団を養うだけになってしまう。 その詐欺主犯である背後:組織暴力団を追った捜査結果が待たれていたところ、今度のニュースは唯のワルによる給付金詐欺事件でしかない。 知識層入口の筈の「大学生」がカモに動員されているのは少々呆れるが、正直、捜査取締機関は何をやっているのか!の感。 裏社会と町方・岡っ引きが持ちつ持たれつの江戸時代型のままでは困るのだ。

 かっては中学校、高校毎に「暴走族」を軸とする恐喝集金システムが出来上がっていて、警察の威圧で暴走族の看板は下ろさせ偽装解散状態にはしていて、「元暴走族」という触れ込みの実態のある「恐喝集金組織」として暴力団に繋がっていたのであるが、親のスネかじりを相手の恐喝ではお年玉など小遣い全部を巻き上げても数10万円が限界で、年に3回取り組んでの学校当たり総恐喝額が50万円〜100万円だった。
 手口としては、単純恐喝集金だけではなく劇場型で行われ、被害者カモ2人を取り囲んで「先輩へのカンパを出せ」と要求、手持ちが無いと断ると、「もう一人から借りて払え。あとで返せば良いだろう」と、恐喝金を借金に転換させて、さらに「借りた金を返してやれ」と迫って金を巻き上げ、その金も貸し主から「カンパ」させて往復で集金するのである。給付金名義貸し詐欺はこのパターンによく似ている。それでも生徒の小遣いには限界がある。
 それを大きく変えたのがヤミ金超高利貸し営業で、収入はあるが「借金」という弱みのある社会人からトイチを遙かに超える違法高利を取立て、暴走族恐喝時代のノーハウをフル活用で荒稼ぎを重ねて「成人式はセルシオに乗っていこう!」などと嘯いていた。 アジトだけで、店舗を持たない携帯電話金融では利息が週7割なども存在、体の良い強盗である。 ヤミ金が少年事件として司法手続きに掛かって担当官が驚愕していた時期には既に「合法営業」金融業(=高利貸し:違法金融)として旧暴走族型虞犯少年たちに蔓延していたのが実態である。 無収入生徒相手の恐喝「カンパ・カツアゲ」に比べて非常に効率の良い暴力団の資金源がヤミ金融だったから急激に切り替えた。
 続く裏社会の「しのぎ」が劇場型・演技型犯罪「おれおれ詐欺」で、カツアゲ・カンパ時代からの騙しのノーハウを配下に注ぎ込んで、今や一般のワルまで参入しての荒稼ぎで、深刻な詐欺被害を止められないでいる。
 そういう背景での「給付金詐欺、『名義貸し』」だから、知恵を絞った犯罪手口宣伝、情報収集、取り締まりが必要なのだが、事情聴取が極めて表面的だったり、他への敷衍努力が不足しているなど、ワル知恵にくらべて取り締まり側の対応が遅れているのである。

工程内検査と出荷検査の混同が背景か?
  三菱電機捏造検査データ添付  <4>

 三菱電機が空調機器などの出荷検査データを35年あまりの長期に渉って捏造添付していて社長が引責辞任のニュース。 新幹線車両の空調もというから、三菱電機の誇る熱交換換気扇ロスナイ構造も捏造データ添付の対象になっているらしい。 ウソと手抜きは非難されるべきで、社長辞任も当然なのだが、事態の背景に「厳重検査で品質向上」という世間常識ではあるが正しくない思い込みと、適切な入荷出荷検査法の合意の努力軽視が有って、順調製造では時には無用のコストにしかならない検査の省略が闇で行われやすい背景があるところ、さらに積極的な捏造データで検査省略を埋めていたのは特に悪質ではある。

 ところが、大量生産会社での「検査」の位置付けは「一般常識」とは微妙に違っていて、「製造法を工夫して一発良品作成、不良品発生を減らす・無くす」、「無調整化」と言うのが基本で、「いくら厳重な検査をしても、不良品見逃しは防げない」として日常の工程不良率の逓減を図っていた。 新卒採用直後の新人研修教育で特に強調されて、当初はかなり違和感を持ったのがこの「検査は品質を保証しない。品質は作り込むモノだ」という「一般常識」に逆らう注入だったが、現実の生産ではその通りで、検査は必ず漏れるモノ→検査が品質を保証するという一般常識が誤りだった。厳重な検査を重ねても不良品の山ではペイできないのだ。
 生産工程内では品質維持に必要の無い検査ポイントを捜して削減するのは常道で、生産方法の工夫で無検査で特性を保障できる範囲を増やしていく。 無用の検査を省ければ、その分コストダウンできる訳である。

 ところが、他社に手渡す際の出荷検査は、当然製品仕様の総てを満たしている前提で行われて、検査仕様が双方で合意されているもの。必須検査である製造境界での入(出)荷検査を全数検査から標本検査、無検査に変えられる品質の安定があり、双方の合意があればその検査工数低減分もコストダウン出来るのだ。 三菱電機はこの合意内容の出荷検査データを「嘘も方便!」と捏造してしまった訳だ。試作システムのお披露目展示用(デモ用)にそれらしい見栄えの架空データを作るのは私も時々行って「こんな感じで表示されます」などとユーザーに動作説明したが、製造流れのデータを作って欺いてはいけない。 これは常時追求される工程内での検査省略省力合理化とは全く性格の異なる詐欺的非行であった。 クレーム・データを隠して対策を遅らせ車軸折損で母子を殺してしまった「空飛ぶタイヤ」の三菱自動車工業と似通ったユーザー騙しの構造で、「三菱」の名で3重にユーザー騙しが繰り返されていた訳で、たとえ結果に問題は無かったとしても組織的・常習的な嘘つき会社として大幅な信用失墜は免れられない。社長の辞任だけでは到底収まらないのではないか?

2021/07/18 23:55

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