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「マルタイ」運転予告発見!

 終電後の深夜に線路の砕石道床を突き固める保線機械「マルチプル・タイタンパー」などが運行されますが、その騒音振動予告掲示を発見!

[Ph.1]マルタイ稼働警報@線路脇マンション掲示板

[Ph.2]マルチプル・タイタンパー@京成2013/07

[Ph.3]マルチプル・タイタンパー@新幹線浜松工場2017

[Ph.4]Si-プレーナ型. NECマイクロディスクTr.
低雑音高利得2SC-475:hfe≒400
、C540も同等
最初の発売は 2SC182〜2SC185
C182のみエピタキシャル・プレーナ型
=結晶気相成長型:現在のプレーナー型の標準
12月4日と9日未明の1時から3時の間に検見川−稲毛間を毎分4mの速度で作業するとの掲示です。

 2時間=120分での移動距離は480mですから、検見川-京成稲毛間2.8kmの17%余となります。 全線一様の突き固め作業ではなく、狂いを生じた場所だけ補修するのでしょうか?
 写真2は京成の2013年のマルタイ作業ですが、一刺しずつ停まって突き固める京成型で作業速度が限られてしまっています。しかし実際の作業速度は掲示の毎分4mよりはかなり早そうで、2時間もあれば駅間全部を処理できそうです。See #301.1
 JRのマルタイ(写真3)はずっと高速の一定速度で走りながら、突き固めピンだけは停まって作業していましたから、作業能率がかなり違うのでしょう。
 京成は、線路近くの掲示板に注意していると、今後の作業日程が分かり、見学できそうです。JRはどうでしょうか?時折覗いて見る必要がありそうです。


温水洗浄トイレへ交換工事DIY  <2>

 温水洗浄トイレへ交換工事DIYの奮闘記だなんて、何か臭いそうな気もして複雑に付き、興味があって見たい人だけ以下をクリックして読んでください。 See→シブシブ温水洗浄便座DIY交換工事 Diary INDEX

??像が転倒!IEで↑??

(4/6/2021(火曜日)現在、正常動作に戻っています。 以下は3/31深夜〜4/5まで見られた異常現象!4/6補足)

 HTML上の画像のDotサイズを簡易に確かめるのにIE(インターネット・イクスプローラ)を使っていますが、何故か上の記事の写真1〜写真2が転倒してしまいます。
さらに、画像枠のY幅を指定すると、転倒したまま伸ばされてY方向が約2倍(=1.5×1.5)に引き伸ばされて歪みます。
Y幅無指定なら縮尺は保たれるが、転倒したままです!「形」を示したいのならY無指定が良いです。
どうも写真画像データの縦横指定フラグの読み取り方が違う様です。
実害がなく放置ですが、Edgeやイクスプローラの表示とIEの表示が違うのは何故でしょうか??


「石の音」は硬くなかった!  <3>

 飛躍的に高性能の、シリコン(Si)・プレーナー型トランシスター(Tr.)が日本ではNECで開発・商品化された時期の話です。 世に最初に普及したゲルマニウム・トランシスタ(Ge−Tr.)に較べてノイズが桁違いに少なく、周波数特性が良く、温度特性も安定で、しかも安価という良いこと尽くめで競合他社にも大量に売られたという画期的製品で、基盤結晶表面にSi酸化膜を作って保護膜として選択的に取り除いてP/N型不純物拡散を行う「プレーナー技術」は後日のIC/LSI製造の基本技術です。

 「石の音は硬い」などの経験則、風評が席巻する時代に「初段Tr.のノイズが音質劣化の主因」と考え、真っ先にプレーナー・トランシスターを初段に使うLPレコード再生用のRIAAイコライザー・アンプを段間直結型で設計製作して、AUDIO誌の比較試聴試験で最高得点を得たLUX SQ-38真空管プリ・メイン・アンプのメイン部(モニター)に繋いで、SQ-38内蔵プリ・アンプ部と比較試聴をしました。
 すると試作Tr.直結式RIAAイコライザ・アンプの音の方が、本体内蔵の真空管アンプよりヒス・ノイズが激減!遙かにクリアーな音質だったので、Siトランシスター(Tr.)がHi-Fi Audioに適することが確かめられました。
 合金型の低周波用Ge−Tr.のβ遮断周波数は数kHzでしたから、可聴周波数領域での負帰還量も少なく音質改善効果も大きくなかったモノが、Si−プレーナーによる低雑音化とβ遮断周波数の2桁向上は大きく影響したようです。
 この試作品聴取を機に電気工学科の同級生であるSQ-38のオーナー氏は「AUDIO誌で評判の高級品を追う音楽(機器)マニア」を止め自分の耳を頼る実証的設計指向に変わりました。 SQ-38オーナー氏は再生音を聞いた途端「やっぱり石の音は硬いな」と宣うもので、「内蔵プリアンプと比較試験をしてみよう」と誘って、すぐに前言撤回、真空管式プリ・アンプ部のヒス・ノイズの酷さと、音質低下感に気付いたのでした。 そもそも「良いアンプ」とは、何も加えず、何も奪わない、存在を主張しない地味なものが基本であるべきで、アンプ改良の究極は製品差が無くなるべきものです。(残響時間や遅延・左右交錯など聴取環境模擬処理はアンプの良さとは別の課題です)

 後で思えば、雑誌記事のアンプの比較試験は被試験各機の出力部:メイン・アンプだけの比較として、プリ・アンプとトーン・コントロール(TC)をパスさせて、外付きの高級プリ・アンプを比較試験共通音源に行っていた可能性はあります。 高級プリ・アンプなら、フラット設定の場合には雑音源でしか無いTCをパスさせRIAAイコライザーだけ働かせる機能があり、それはSQ-38には無かった機能なので、比較結果があまりに鮮やかな差異にすぎた原因の一つかと思っています。 比較試験結果だけが伝わり、実際は重要な試験条件が省みられない「伝説」の怖さがあります。

 試作試験をした1964〜1965年当時から、一般のAUDIOファンには「『石』(=トランシスター・アンプ)の音は硬い!」という悪評サクサクがあって、そんな風評を作ったのは、1962年頃、遮断周波数の低いゲルマニウム合金型Tr.のB級SEPP(単端プッシュプル)アンプをオーディオ用として最初に発売したトリオ/ケンウッドの責任が最大であり、後日、周波数特性・ノイズ特性の良い石(=シリコン・プレーナー・トランシスター)を選んで、小音量域での音質低下の主因であるノッチング歪みや少数キャリア消滅ノイズなどの発生を抑えて多数キャリア素子の電界効果トランシスタ(FET)採用や動作点を良く選んだりして欠陥としては解消されたのですが、広く信じ込まれた「石」の持つ語感の「硬い音」伝説の風評被害には長らく勝てませんでした。

 しかし、マイクロディスク・シリーズ(写真4)と名付けられたNEC製のSi-プレーナー型Tr. & Siエピタキシャル・プレーナー型Tr.は、それまでの企業系列を越えて松下電器など他社に大量に供給されるほど優れたもので、後のIC、LSI製造の基礎技術となりました。 (現在の製品はこれ:エピタキシャル・プレーナ型ばかり)。

「直結」「超直結」「直流アンプ」は過渡特性改善に卓効  <3.2>

 試作したSi-Tr.イコライザーのアンプ回路を直結にしたのは、余計な雑音成分・歪み成分・周波数遮断回路を加えないことで、なるべくピュアな音声信号を求めたからです。 工高の部活で、真空管式パワーアンプの試作実験をしていて、出力管の過励振で一瞬「ボソッ」という感じの歪みノイズが発生しました。 原因として考えたのは、グリッドが一瞬正側に振られてグリッド電流が流れ、コンデンサー結合ですから直流中心電位がグリッド駆動回路の時定数分ズレるからではないか?と思い、プレート動作電圧の低い5極管を駆動管にしてグリッド直結回路を製作して聴感試験を行い、明らかな差違が確認されたため増幅段間の直結が設計標準となりました。 部品を減らして音をよくする、この段間直結方式は後日、トランシスタ化されたメーカー製品イコライザーでも標準形になりました。

 市販製品はまだ米英製品のデッドコピーが幅を効かしている、現状の中国のような時代で、商品としては新しい試みは不活発でした。 (しかし日本にはコピーなのに独自開発特許を主張する現中国のような酷い厚かましさはありませんでした)。 スーパー方式ラジオ受信機からしてアマチュア主導で日本に導入されましたし、「ラジオ技術」誌などに集うプロ、セミ・プロ、ハイ・アマチュアが負帰還アンプ(NFBアンプ)、高周波バイアス式録音、OTLアンプ(出力トランス無しSEPP:単端PP)、MFB(モーショナル・フィードバック)などの新開発・試作を行っていました。 松下電器(ナショナル)がメーカーとして「ブリッジ式MFB」でラジオ技術誌の記事に参入してきましたが、最適動作範囲が狭く、ユーザーでの管理調整が難しい方式なので短時日で撤退。 松下記事の動作解説が定数計算困難なもので理論計算に乗せにくかったことでアマチュアの製作発表は見掛けませんでした。 松下の公表説明「ブリッジ回路で出力をキャンセルして可動コイルの動電圧を検出する」では定量計算出来ないのです。 現在はYAMAHAのアクティヴ・スピーカーに採用されています。 アンプとスピーカーが一体なので適合調整の心配が無い訳です。 (恐らく知的財産保全の巧妙な誤誘導罠。基本原理がブリッジ式電子ガバナーに転用されて、一般向け汎用品で製品化で追従したのはアイワなど数社でした。2端子式電子ガバナは低精度で高級品には不適で不採用もあり)。 スピーカー可動巻線の直流抵抗を、アンプ出力に設定した負荷電流帰還による負性抵抗によりキャンセルしてスピーカ可動コイルの動きを強く制御するする動作が「ブリッジ式MFB」の実質なので、そこに気付けば定量計算出来ますが、どんなスピーカーを使われるか判らない一般向けアンプとしてはトラブルになり易い不安定さがありました。

 丁度その時代にTr.式SEPP回路が広く紹介されてトリオAUDIO AMPに採用され、部品入手可能となり工高部活として試作しました。 1作目は直結ではありませんで、公表された標準的なコンデンサー結合回路で試作したのですが、小音量では確かに音が硬い!ここが「石の音」の原点です。
 後日、直結方式のメインアンプを初段マイクロディスクTr.=Si.プレーナー型Tr.:NEC 2SC183で設計試作、東京都の「開放試作室」を訪ねて計測をしながら様々の動作条件を変えて最適設計を追究してみました。 大出力段を含めて全シリコンTr.で作りたかったのですが、シリコンのパワー・トランシスターは非常に高価で学生の身には入手困難。 しばらくしてトランシスタ式テレビが売れまくっていたSONYだけが自社生産のTV水平出力用大電力スイッチング・パワー・トランシスターからAUDIO用に適したものをペアで選別して全Si−Tr.のAUDIO AMPを製品化して好評を得ている状況でした。実際は更にコンプリメンタリーのドライブ段も逆極性で上下揃った特性選別が大変!

小音量域で歪み率が大きくなるB級PPアンプ
 そんな訳で、初期の合金型からは若干改良されたゲルマニュームの出力トランシスターを選んでの設計試作でしたが、広帯域のオシロスコープに見える出力波形は、小信号で鋭いヒゲだらけ!音声信号の振幅を遙かに超えるインパルスのノイズが上下トランシスターの切換時に重畳されていることが判りました。 それがトランシスター式B級プッシュプル回路の小出力での音の硬さ・カサツキ感の正体です。

 対策としては、ゼロ信号時の出力段動作電流を大幅に増やすAB級動作、A級動作で出力トランシスタ遮断時のヒゲ電圧を、音声信号よりずっと小さくするか、無くすか、多数キャリア素子であるFETのように少数キャリア消滅雑音の発生しない素子を使うかで、・・・・・・Pioneerでは出力トランシスターを遮断させない特殊な出力段ドライブ回路を開発、と言う訳で「音の硬さ」問題は技術的には1970年前後にHi-Fi Audio用としては、ほぼ解決していたモノです。無論、普及品・安物や拡声装置ではそのままでした。

 しかし風評被害は全く去らずに、ラジオ雑誌の不適切な煽りもあって真空管信仰などとして残っていきました。技術誌なら「Tr.アンプの音質劣化原因を探る」「聴感に合う計測特性は?」などとするなら製品性能向上の積極的試みですが、それを「測定vs聴感どちらを選ぶ?!Tr. vs 真空管」と煽って売らんかなで真空管に肩入れした訳です。 近年は真空管自体を隙間的商売にしてヒーターの紅い火にホノボノ感に浸ったりしている様ですが、それは感覚的嗜好であり物理的に良い訳ではありません。「経年の接触不良を防ぐ金メッキ端子」というのは経年不良発生は抑止しても、設営時の性能を良くする訳ではありません。
 超直結とか直流増幅とかいうのは、超低域の過渡特性を良くするモノですが、過ぎたるは・・・・・・・でどこまで実質的に有効かとなると、主に売り込み性能でしょう。 アンプに時素リレーを内蔵して起動時はスピーカーを短絡しておくのは、起動雑音回避にトランシスター式AUDIO AMPでは必須のものとなっています。

 世は既に1ビットアンプ、PWMデジタルの時代になってしまって、アナログの良さを追究した古き良き日のはなしではあります。・・・・・・・・・・・・が、電気−音響変換素子であるスピーカーとマイクロフォンだけはアナログ時代のままです。

2021/03/31 23:55

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