[335]

BBS
BBS
mail to: adrs
旧
新
Diary INDEX
Geo日記
戻る
LIST
主目次

鉄道書では初めてみた!20kV採用理由
=「一般電力系統の標準電圧であること」

 日本の交流電化で最初になぜ20,000Vが選ばれたかを解説している書籍が見あたらず、中には「国際標準である25,000Vを採用すべき」だったかの作文まで現れて、苦々しく思っていたのですが、鉄道ピクトリアル誌6月号(No.876)【特集】交直接続「交流・直流切換セクションを歩く」執筆渋井甲斐氏記事で初めて妥当な理由が解説されまして「交流電化調査委員会では・・・・・・日本の一般電力系統の標準電圧であること,また狭軌線に於けるトンネル壁面との絶縁離隔距離を考慮して,単相交流20kV50Hz方式により仙山線の仙台−作並間を電化し,試験を行うことになった」(p80右段下から15行〜9行)と記されています。この辺の選定事情は「電気鉄道ハンドブック」(コロナ社刊)に述べられていて当然と思ったのですが、残念ながら全く触れていませんでした。(鉄道ジャーナル#493号'97/11特集「交流電化50年」にも記載なし。「電車線路の話」鈴木安男ほか2名著2009/05/29日刊工業新聞社刊\1,800+税、1章04p010「日本では20kVが一般の電力会社において標準とされていること,」とあり記事のソースかも知れませんが部品の新規開発を要する25kVも同格で検討対象だったかの同書の記述には疑問。直流電化変電所の主な受電電圧だったことも抜けていて)
日活・大映撮影所22kV送電鉄塔
多摩川左岸堤日活・大映撮影所向け22kV送電鉄塔
交流整流子モータ解説部
鉄道ピクトリアル誌2013年6月号
「交流電化と交流・直流接続の歴史」
交流整流子モータ特性解説部(p20左〜21右)

 電力関係者からすれば20kV選定理由は特に説明されなくても当然に予測される内容ではありますが、これまでは鉄道関係者からの説明はほとんど無く、フランスが方式開発とほぼ同時に提唱した国際規格25kVが基準であって、日本の在来線の20kVは異端の低い電圧であるかの表現さえ現れていました。 (故久保田博氏が20kV採用理由について「改修を要する既設トンネルなどの支障物が多く,また電化予定線の一般電力網も20kVが多いためであった」と述べています。鉄道工学ハンドブックp113L7グランプリ出版1995/9/19刊、九州交流電化にタッチ、国鉄小倉工場長など歴任)

 しかし当時、現実の交流電化は11kV〜15kVで16・2/3Hz三相〜商用周波数単相まで様々使われていて、単相商用周波数方式ではフランス案も、続く日本案も当時は同格のもので、一般汎用電力回線の厳しい上下電圧規格を準用したフランス規格=提唱国際標準規格より、電圧許容範囲の広い日本規格の方が、鉄道の現場実態に即したものと言えました。 (架線電圧600Vのハズの銚子電鉄が時折300Vを切っても走っていますし)。その点で開発後直ちに「国際規格」提唱宣伝を始めて他国メーカーに突き付けて参入障壁とするフランスに産業政策としての先見の明があったことになり、古くからの帝国主義政策で植民地宗主国となっていた国の感覚なのだと思います。 国際規格としてはフランス方式が通り、新幹線規格は輸送量としては圧倒的なのに付記扱いなのは典型的な言い出しっぺ勝ち、システムとしての総合規格提唱という戦略の勝利ということでしょう。力尽くの支配ばかりが目立って恨まれ嫌われた新興帝国主義国、大日本帝国とは違う産業基盤毎支配する支配経験の差とでも言いましょうか。

 在来線20kV交流電化成功を承けた新幹線が25kVになった理由については、山之内秀一郎氏などが著書で「大電力を遠くまで送りたく高電圧にしたいが、絶縁離隔の問題もあることから、実体はなかったが「国際標準」ということで在来線20kVより高めの25kVを採用」という事情を述べています。 絶縁離隔の問題もありますが、√2倍の電圧の掛かる異相セクション、特に切換セクションを考えても無闇の高電圧採用には限界があり、上位規格の60kVでは無理があるでしょうから、開発成功で普及している20kVを捨てて敢えて規格的には中途半端な25kVを採用するにはかなり迷いもあったでしょう。 実質倍電圧給電のAT饋電方式を最初から採用していたら新幹線も在来線と同じ20kVで行ったかも知れませんが、新在直通など夢にも思わず、AT饋電法の負荷解析にイマイチ確信が持てなかったようで、まずBT饋電で開発し、BTセクションのトラブルにも悩まされて、後発線からはAT饋電とし、重負荷の新幹線だけAT饋電改造を行った現状があるようです。 当時の鉄道通信線はまだ単線を並べた「はえ叩き」方式(右下&他サイト写真参照→) でシールドケーブルではないため誘導障害を受けやすかったから尚更、吸い上げによるバランスが厳密なBT饋電に注目したのでしょうが、スパークによるTV受信障害やBTセクションでのトラブルに重点を置いたらBTセクション(エアーギャップ)を総て無くせるAT饋電にもっと注目したのではないでしょうか。

 鉄道ピクトリアル誌交直接続特集記事で、もう一歩踏み込んで書いて欲しかったのは、日本では20kVが 第3次変電所 への標準的送電電圧で、鉄道向けも直流鉄道変電所への送電線の多くが送電端22kV−受電端20kV規格だったことで、その後の新規建設の京葉線などの自社給電の変電所も20kV受電であること。そのため交流電化に使う特別高圧試験機材の多くが新規開発の必要のない汎用品で済んだことです。もちろん狭い車上構造の規則などは通産省令(電気工作物規定:現電気設備技術基準)に鉄道用の特別規定を設けましたが、地上設備での構造まで含む新規設計はスコットT結線トランスなど限られたもので済みます。

 最近建設の変電所では66kV以上受電が主流になりましたが、第3次変電所の標準的受電電圧20kVをそのまま架線に供給したのが日本の交流電化試験だったことに触れていれば、日本での20kV制定の必然性が明確になって「異常な例外電圧」であるかの誤解は広まらなかったでしょう。
 そもそも日本での特別高圧規格としては22kV、66kV〜77kV、154kV・・・・・・250kV/500kV等ですから、汎用で一番低い電圧で一般供給端の3次変電所への標準的供給電圧である送電端22kV−受電端20kV規格をそのまま流用した電圧であることは明白でした。

 電圧呼称区分は「電気事業法」に基づいて発せられた旧通産省令の電気工作物規定:現電気設備技術基準、通称「電気法規」に定められていて、7000V以上を「特別高圧」、それ未満600Vac以上、750Vdc以上を「高圧」、それ未満を「低圧」(30V未満は電気事業法の適用対象外で省令対象から除外)としています。
 時代による電圧区分の変遷もありますが、鉄道趣味誌にはそれとは無関係の「誤用」が散見されます。
   See→電気設備技術基準における「電圧の区分と施設規制」
 交流電化開発時には「電気工作物規定」でした。

 主に関西方面で見られる77kV送電線というのは50Hz66kVのトランスを60Hz地区に使い廻したとすれば磁気的には周波数比例で79.2kVですから、有り得るかもしれません。

※東京電力が特別高圧11kV配電線網の運用実験をしていますが、現在は名古屋など大都市部で在来線交流電化と同じ22kV配電が行われていて東京池袋のサンシャインビルが22kV配電となるなど、配電回線に11kVは採用の必要が無くなり高圧配電線6000V昇圧(3300V→6600V)完了直後の試験運用単発で終えています。交流電化開発で実現された水準が一般配電方式に反映した例でしょうか。高圧の昇圧s24.前は3500V以上が特別高圧でした。また300Vac超600Vdc超を高圧としていた時代(s40.以前'電気工作物規定')もあります。

増備151系つばめ
左端の電柱が(撮り鉄界の)通称「はえ叩き」通信線電柱
151系増備特急電車つばめ・こだま
「TMSスタイルブック1961年版」p2,
山崎喜陽編集1961/1/1機芸出版社刊

日本の独自開発経過も要    <1.2>

 交流電気機関車をフランスから輸入するか、自主開発するかの選択は、「少量輸入をフランスから断られた」と書いていますが、その裏の詳しい事情は間違い探し材料として変な人気のあった「鉄道DATA FILE」148号がスクープ的に述べていまして、そちらを採用すべきではないでしょうか。

 すなわち、メーカー側、通産省側は輸入ではなく国産開発派で、電気機関車用交流整流子モータ・車載整流装置など諸システム・パーツの開発を急いでいて、国鉄がフランスへ派遣していた買い付け交渉団に整流子モータが廻り自主開発の見通しが立った連絡をして、発注台数を当初の引き合いの10台輸入から急遽1〜3台に落として、デッドコピーされるのを嫌うフランス側の拒否を誘い交渉を決裂させて帰ってきた経過が述べられていました。曽根氏の記事の「・・・・・・見本機関車の輸入に失敗した国鉄はドイツの資料に基づいて自主開発する方針に切り換えた」(p11右L2)とか「2形式4両を購入しようとした。しかし・・・・・・買いたければ100両単位で買え,として交渉は決裂した」(p11L−14行)というのはどうも当たらず、交流電化システムの調査・開発自体は進めていて、整流子モータ開発を機に機関車の輸入方針が撤回され国産自主開発に固まったのが正確な経過の様です。
 碓氷峠用にED41を輸入して、そのデッドコピーでED42を開発運用した日本の実績からも、少量輸入が拒否されるのは無理からぬことで、今の中国の新幹線輸入が丁度これをなぞっていて、3編成の完成品輸入6編成のノックダウン生産を足場に日本の技術提供を受けて中国国産化に成功したところでしょうが、日本人はデッドコピーを自主開発技術と強弁して他国に輸出を図り国外特許申請するほど厚かましくはなかったと。

磁極飽和のない2乗特性なのでは?ED44整流子モータ    <1.3>

 交流直巻整流子モータを使った試作交流電気機関車ED44の解説で、どうも違和感のある解説がありまして、既に使われていない歴史的機関の解説など突っ込んでも仕方ないし、一定の技術的知識があれば表現上のミスに気付けて実害は生じないというのはありますが、その解説文字列を金科玉条にして具体的内容は見ない「ヲタ」が現れかねないので触れておきます。先の20kV異端電圧説や東西ATS-P別物説などと同根のもので、根拠がないのに徘徊し出すとちょっとやソッとでは止まらない強烈なものになります。

 右カコミ記事で、まず整流子モータのブラシが短絡するのは「電機子電流」ではなく、誘起電圧がゼロになって電流方向を転換する「電機子巻線」です。「補極」が切換対象の電機子巻線起電力を強制的にゼロにして整流を良くします。またブラシの接触抵抗の助けを借りて電流を抑えて方向転換します。また交流の場合、磁極と電機子が同相で方向転換する必要があり、自己誘導による影響や火花を嫌ってか14極〜16極という多極、低圧構造になっています。直流直巻電動機のほとんどが4極で、多くても6極に対して非常な多極構造であることが分かります。そういう特殊なものだったので輸入路線を潰す当て馬にはなっても試作に留まり、現実の量産は直流モータに整流して給電する方式になったのでしょう。「交流整流子モータのブラシの火花で新聞が読めた」というのはTDF掲載のエピソードでした。

 また、交流直巻整流子モータの際だった特性としては、直流直巻モータの起動時特性が界磁の飽和領域を使っていてトルクが電流比例なのに対して、交流直巻整流子モータでは磁気飽和領域までは使えず、特性領域と同じ電流の2乗比例の起動トルクになって、「速度が上昇すると急速に力が出る」のではなくて「電流が上昇すると急激に力が出る」と感じられる扱いにくい特性だったのではないでしょうか。

「交流変電所間の逆潮流」なんて元が同一電源では起こさない    <1.4>

 交流電化の場合に、電力回生制動で発生した電力を電源給電側に返せる「逆潮流」は起こり得て、その電力は電力会社に只取りされますが、複数の変電所間で「逆潮流」が発生するかの解説(p13右「交流電化と直流電化の基礎知識」曽根悟執筆)は大御所曽根悟氏の筆を滑らせすぎの不注意エラーでしょう。別系統の電源は必要性のない常時並行運転は避けた方が賢明なのは確かですが。
 無負荷電圧が両変電所で同じなら電力の遣り取りは発生せず、力行時や回生制動時にはパンタ点から見た電圧降下が等しくなる電流分担で走行するだけで、送電系統が同じ両変電所の並行運転は不可能ではありませんが、交流電化では電圧降下率が小さいので、操作が独立にできる単独饋電で足りるのでそうしているのでしょう。

 新幹線では変電所から架線への給電のM座T座の順を交互にしていてMT-TM-MT-TM・・・・・と、両変電所間の切換セクションでは相互に同相になるよう(M同士、T同士が突き合わされる様に)設置していたので、近年、そこでの0.3秒間の瞬時停電をやめて、一瞬並列饋電にして切換セクションでの瞬時停電回数を半減させているそうです(鉄道総研一般公開での展示発表)。変電所直近の「異相セクション」では電圧位相が90度違うため√2倍の電圧差があり、そこでは従前通り一瞬の停電で切り換えていて瞬時停電を無くせません。

 大口の電力料金は力率(=電圧−電流間の位相差角の余弦cos)の改善ランクを2段階ほど定めて安くなるよう設定していますが、近年はIGBTインバータ/コンバータ方式の採用で位相差が無くなって100%力率で最も安価となっており、更なる改良は列車による単相負荷の三相不均衡を直流電力を介してT座M座相互間に融通是正して平衡三相負荷とすることで電源設備能力を最大限引き出すことが試みられています。(持永芳文編著「電気鉄道技術入門」p154図7-54オーム社2008/09/20刊\2,500+税)これは力率改善同様に電気料金(基本料金)に反映されているのでしょうか?
(一般家庭はアンペア契約なので、力率が低い機器はその分大電流契約が必要で、消費電力に対してはそこそこ高めの基本料金契約になります)

取手-藤代間交直セクション
当初は★位置ではなかったか?取手-藤代間交直セクション
 曽根悟先生は「電気鉄道ハンドブック」(電気学会同編集委員会編2007年2月コロナ社刊\30k+税)を監修するなど文句なしの大御所ですが、意外に粗忽で時折筆を滑らせている模様で、例えば6000kW電気機関車EF200をフルパワーでは使わず減力する方針決定を批判したときに「東北線485系特急の使用電力はEF200より大きいのに問題なく走っている」と書き滑らしたそうです。実際はEF200の2/3余でしょう。大出力機関車の採用で貨物列車を高速化せよとの論旨は待たされる旅客としては同感ですが、誤った引用例では主張全体の説得力を大きく下げ、贔屓の引き倒しとなってしまうもので、その曽根先生の勘違いの原因には心当たりがあります。鉄道ピクトリアル誌が485系特集記事を掲載したときに基本性能一覧表を書き間違えて、モハ484とモハ485の出力欄にそれぞれ960kWと2両ユニットでの出力を書いてしまって、実際の倍出力になっていました。 しかし485系のMT54モータは120kW出力ですから、電動車1両で4基480kW、2両1ユニット8基で960kW出力なので1両960kWが表の誤記であることに気付いたのですが、氏は誤数値を鵜呑みにしてしまい、損失と制御電力、冷房等サービス電力が加わって4ユニット8M4Tの12両編成で960kW×8両=8000kW余と見積もってEF200以上の出力と書いてしまった!正しくは980kW×4ユニット≒4000kW余だというのに。先生も鉄道ピクトリアル特集の読者だったんだ!と思ったものです。大御所も弘法も筆の誤り、結構粗忽なようで、私も勘違いでは人のことを言えた義理では無いのですが何となく安心(w。

常磐線の交直セクションは、当初、取手寄りのカーブ上になかったか?    <1.5>

 常磐線の交流−直流切換セクションが取手−藤代間にありますが、当初の設置位置は今より取手寄りのカーブ上にあったのではないでしょうか(同誌p62図17)。1970年頃は451系急行やボンネット特急ひたちが交直車上切換の同セクションを通過して、夜は走行中に自動切換のされたユニットから室内照明が再点灯していくのが車窓から見えたという記事を記憶しており、その切換が乗車中に見えるためには切換セクションは今より取手寄りのカーブ区間に設置されていたはず。当時の常磐線急行の一部は上野駅ではなく東京駅出発でしたが、当時、出張で繰り返し常磐線急行に乗って藤代−取手セクション通過していた人の記憶も同様でした。そのうち上野−東京間の直通が無くなり留置線化されて、東北新幹線の東京駅乗り入れ線に振り替えられ、今再び「東北・常磐−東海道縦貫線」として東北新幹線上空も利用して復活工事中。「縦貫」なら都心ターミナル駅近くの車両待機スペースは要らなくなり、列車本数も増やせて大きな利点となります。


オランダ国王戴冠式出席は激妥当!
皇太子のカミさん、病状回復に  <2>

 皇太子夫妻のオランダ国王代替わりセレモニー出席がなんとか実現できて、適応障害病状回復のあれこれの措置の重要な1イヴェントとして結構なことだと思います。原因者と思われる人達が更なる証明を怖れて必死に国外脱出を妨害しようとするなかで、出席方針をギリギリまで伏せて国外訪問つぶしの蠢動を抑えたのは、具体的行動を司る事務局に味方が就いたのでしょうか?

 適応障害の激しい不定愁訴の病状回復・完治には、健康側の「陣取りゲーム」として元気な領域を一歩一歩拡げていくのが唯一確実な方法であり、かって2006年のオランダ静養で訪問の絶好調を顧みれば、ストレス源からの隔離が症状改善にどれほど劇的に有効なのかは論議の余地もありません。病状から見て軽快する・少なくとも悪化しない取り組みをするのであって、それが病状快復とは無関係の他の要因で制限してはなりません。曰く「海外はダメ」「乗馬はダメ」「買い物はダメ」「順序・軽重違反」・・・・・・・「完治宣言が実施条件」と、折角具体的に現れた回復条件をことごとく潰して治れなくするあれこれの妨害キャンペーンを底意地悪くぶつけてどうするつもりなのでしょうか?あの'06年08月オランダ訪問から6年余を経て、本来身内であるはずの宮内庁長官にまで公開の形で攻撃する敵対的姿勢を明らかにされたり、適切な回復過程を辿るのを妨害される状況では、病状はこじれるばかりでしょう。

 今回の長官記者会見で自ら「外部」敵対側であることを証明した「宮内庁」役人達からの隔離となる外遊は、非常に有効な回復措置となるでしょう。その成功体験を基礎に、患者自身が興味あって出来そうに感じるものから活動範囲を拡げ、体力も付けることを積み重ねて回復させれば、新たな妨害が生じないかぎり抜け出せるものなのは 日記#0323-3'13/2/08 「治療優先を通せるか?皇太子妃スペイン外遊実施!」
でも述べたとおりです。

 これは、廻りの役人側にしてみれば、これまでの自分たちのあしらいに対して適応障害を起こしたことが次々証明されていく訳で、その保身のためには何が何でも潰してしまいたくて、有ること無いこと攻撃材料をマスコミに向けてリークしている様にみえますが、もっと大枠みれば、弱者「合理化」解雇など当然の職場状況があり、蓄積疲労性の職業病の治療に5年10年掛けさせる好例にはさせないという資本・産業界からの強い要求があるのだと思います。

 過労とパワハラなどで引き起こされる過労性労災職業病は、資本側の支配が強力な職場では労災申請前に私傷病として解雇されてほとんど問題化しませんし、職場の労働組合がしっかりしている処では長期休業に至る程の病状悪化をせずに健康を取り戻して収まって大問題にはならずに済みますので、会社が酷い労務政策を採りながら、それに抗して闘う組合が存在する職場で多数の患者として表面化するのだと思います。御用組合支配下で一人で対応せざるを得ない患者は大変だろうと思います。

惨状!宮内庁長官まで敵側だった!
皇太子のカミさん、病状回復に    <3>

 宮内庁長官が記者会見を開いて公に東宮:皇太子妃の対応をなじる「大事件」が発生。宮内庁というのは皇室側の役所で、皇室との関係は「内部」だという理解をしていたのですが、それが内部チャンネルではなく、外部を通じて叩くとなると、英国議会・政府のような支配権衝突構造の王室監視役だったのか?と、驚きました。ではバッキンガム宮殿のような王室側の利益代表の役所は何処にあるのか?日本の皇室関係の意外な構造は驚きです。
 オランダ王室からの戴冠式招待に対する回答を期限を過ぎてもしていないという事務手続き遅滞非難なので本来であれば、どんなに激しい内容でも部内同士の連絡調整で行われるものを、無関係の外部一般に公表して直接批判を加えるというのは、本来有り得ないことです。想定外・非公式ルートでの内部情報の漏洩なら仕方ないのですが、記者会見という公式ルートでの批判というのはどういうことでしょうか?これは皇太子:東宮関係は宮内庁の外部だと宣言したもので、組織としての体を為していません。これでは病状回復優先を貫くためにも皇室側を代表する「バッキンガム宮殿」相当の組織「元赤坂/東宮宮殿」を置いて、外部組織「宮内庁」と折衝させるか、宮内庁のアホ長官を含む関連役人総取っ替えで「内部」改質を図るしかありません。こんな重大な組織原則逸脱をどのマスコミも指摘しないというのは、記者クラブ取材者達の頭が完全に情報源の役所に取り込まれているか、あるいは天皇制の廃止が腹の底にあって宮内庁長官ら役人達の愚行で内部崩壊を促進させる成り行きに任せているのか(w。仮に革新側が政権を取って憲法上の要請から皇室を維持して居た場合に組織原則無視のこんな馬鹿なことが起こったら先ず長官&官房の首のすげ替えは当然でしょう。今度の宮内庁の愚行で次の皇太子のカミさん探しはさらに困難を極めて、天皇候補が自然消滅に至る。

民医連に預けてはどう?   <4>

 ふと思うのが、患者中心の病気治療に徹して、左右を問わず救済している民医連関係のうち、ストレス障害治療に経験深い医療者たちに治療を委ねたらどうか?医師でもある小池晃議員でも通じて周囲に動じない得意な医療者に繋いで回復を図ると。政治的な将来像としては共和制志向の人達が主導する医療機関でも、君主郎党個々人に敵意があるわけではなく、まして現行憲法は守る方針で、医療主流派が扱いたがらない訳の分からないヤヤこしい病気には医療実績のあるところですから、少なくとも治療環境を保障する保護壁役としては有効に機能するのではないでしょうか。

 一口に「民医連」と言っても個々には様々あり、例えば、過労疾患が職場環境的にも見た目にも明かな患者を紹介したところ、新米の女性医師に「ノイローゼ」と診断書を書かれて、それを直ちに会社に提出してしまい「労災」主張が困難になり「私傷病」として長期治療しました。実際は、組立工としての作業速度が同僚の2倍〜3倍の超高速で、疲労困憊しては突然の休業に至っていましたから、過労を避けたそこそこの作業速度にするよう勧めていたところを、生活状況を良く見ない不用意な診断で困難を作ってしまいました。
 作業速度については入社時の幹部社員要員新人研修でベルト作業を経験しましたが、ベテラン組立工が5〜6部品を担当して組み上げていくうちの1部品を担当させて貰い、ベルトが自分の前を移動する時間内に所定位置に嵌め込むのです。時間経過と共に次第にベルトに追い付かなくなり、時折ミスするのですが、工程1部品を分けてくれたベテランは自分の作業はこなした上で、その私の作った不良を取り去って良品を正しく取付直してベルトは何事もなく順調に流れたのでした。若い女性ばかりのベルトに新人研修生を入れると作業能率が上がる!と、以降、納期に追われたベルトに何度放り込まれたことか!「無段変速ベルト」というのは実に酷いモダンタイムスです。作業速度の早い工員に「能力を発揮して貰う」方式としてベルトではない個人単位の作業方式が採用されたことで潰れるまで疾走してしまう状況が起こりました。
 2倍もの作業速度差は、世界記録が100m走10秒弱、マラソン2時間と数分に対して、一般人が20秒とか5時間とかいうのと同様の当然起こる属人格差で、その代わり十分な回復を保障する休養が必要があるのを無視して時間だけ管理で働かせたら壊れて当然という訳です。
 当時、労働組合として主に相談していた病院と、その患者の肌合いが合わずに避けて選んだ別の病院であり、以後の治療に患者と医師との信頼関係を壊すわけにはいかず、病状回復に苦労したことがあります。また「自職場での過労性労災による休業は、回復条件も良い職場なので3年までとする」などと厳しく定めていた処もありまして、現実に3年5年療養の患者さんを扱っていた当方としてはそういう処への紹介は避けていました。その基準では10年余療養の皇太子のカミさんは自主退職扱いになってしまうわけで、実際の運営はどうだったか、事前対応が効いて3年を超える長期療養の必要な重症者は出ないで済んでいたのかも知れませんが、患者に通院先として紹介する気にはなりませんでした。
 しかしながら、治せない患者を抱え込んでしまわず、病状好転の可能性の最もある処に廻してくれる対応は実際に実効も上がっていて安心で、私の職場でも元自衛隊員の労務担当者が思想は右派のくせに(w「俺たち貧乏人が命取りの病気に罹患ったらアーメンかアカの病院にかぎるぞ。看護婦はガラッパチだけど、時たま小銭をカンパするくらいで一生懸命面倒見てくれるんだから。そこで治療を間違われたら運が悪いと諦めるしかないよ」などと言っていましたが、その人の病気休職後に知ったのですが、既に命取りの業病に取り憑かれていて、亡くなるまでの10数年の療養を「テキ側アカ」である地元の民医連の病院に頼っていました。

 「適応障害」というのは個々の臓器の「器質疾患」ではなく心身の総合制御の乱れである「機能障害」ですから、本質的ではない病名のレッテルには全く意味が無く、患者自身が納得できて具体的な治療・回復訓練の方向が出せる様であれば、その試行を保障する、外部からの失当な攻撃の雑音をブロックして撃破する体制を作ることが重要でしょう。具体的内容ではない、病名の違いを言い立てての現行治療者攻撃は売名行為を疑った方が良いでしょう。(判断基準をより単純化できる病状管理法が優れていて、現場作業者の患者にややこしすぎる「理論」は、私の処ではパスでしたが、患者当人が混乱せず使えるのなら当人に合った良い方法です。)
 「皇太子なんてや〜めた!」あるいは「皇太子妃なんてや〜めた!」と言えれば簡単なのでしょうが、そうではないとすると、民医連ショックでも起こして激しく揺さぶり、治療優先環境を作り出す、敵宮内庁に対抗できる「元赤坂宮殿/東宮宮殿」を作って対等対抗出来るようにするか、宮内庁役人群を敵側監視団から味方・少なくとも中立者に入れ替える、身内であるべき立場に著しく反する記者会見攻撃をした長官を断固更迭要求する措置は必要でしょう。たとえば攻撃側が「国内行事に参加できないのに負荷の重い海外公務とは何事か!」と来たら防波堤役に配したタヌキ爺婆が「絶不調を押して負荷の重い重要な海外活動にひたむきに取り組む姿に感激!」などと吹いて、実際は病状快復促進の妥当な行動に順風を当てて攻撃の余地をなくするなどの知恵が必要。多くの職場では今、治療の機会さえ与えられずに追放されてしまう過労疾患、鬱症状の労災患者は多数居て、時間と手間を掛ければ快復できる実績が示されることで歯止めを掛けることになります。だからこその激しい風当たりなのでしょう。
 厚生省からのメタボ検診指針にTV番組で「ちょいメタボくらいの方が丈夫で長生きできるんだ!」と党見解ではない「私的異論見解」を述べていた小池議員あたりの余裕ある人物がコーディネートするのが適切だと思うのですが(w。
     ◎日記#0323-3 '13/2/08:治療優先を通せるか?皇太子妃スペイン外遊実施!

2013/04/30 23:55

羽ばたける空が必要!
磁気ディスクの読み出し動作と同じ   <5>

 フロッピーディスクやハードディスクの読み書き動作中に読み出し位置が狂うと、一旦、一番端の0トラックに戻ってリセット状態にしてから目的のトラックを最初から探し始めます。適応障害とか、過労症候群、頸肩腕症候群背腰痛症、反応性鬱病など辛い鬱症状をもつ病気の回復治療時には特にですが、不調による混乱をリセットし、鬱症状を吹き飛ばして治癒の展望を実感させる瞬間の導き方を探して、繰り返し「しばしの好調」を体験させて、そのことで不調時の落ち込みを次第に浅くしていく息の長い取り組みが必要です。
 皇太子のカミさんのオランダ訪問は案の定この卓効あるリセット手順に該当し快調。外遊計画を潰されないために訪問決定をギリギリまで伏せて役人達などの妨害策動を避けて、断固実行したのは極々妥当な判断でした。今後も不調を繰り返すでしょうが、その都度、休養と共に様々試みる回復措置のうち卓効ある一つとして確信を持って外遊を実施したら良いことです。
 「外国での『公務』という重い負荷を、ギリギリのサポート体制で乗り越えた」というのは快復否定側・ストレス源側の外遊妨害・都合の良い言い訳作文で、現実は「発病の原因であり快復を妨げているストレス環境から離れたことで、当面の症状が大きく快復した」というのが真相でしょう。病気療養中に両親にも自由に会うことが出来ない、外国訪問もままならない、底意地悪い攻撃的な監視の目に囲まれた生活というのは、生まれながらの籠の鳥生活の人ならストレスをあまり感じず耐えられても一度自由な世界に暮らした人にはかなり辛いものがあるでしょう。

 また、政党、政治勢力、運動体というのは、宗教のように信じ切って総てを委ねるものではなく、それぞれの利害・思惑の一致する部分でお互い活用するもので、方向や利害が合わなくなれば離れれば済むものです。仮に到底受け容れられない「宗教的部分」があっても、得るものが多ければ、不一致点を避けて摘み食いで充分です。独立以来フランス・アメリカの帝国主義侵略と30年近くも闘って勝利したヴェトナムでさえ官吏や党員の腐敗に悩まされて自浄的な摘発を続けている訳で、決定権・権力のあるところに腐敗発生はあり得ることとして不運なとばっちりを避けながら支援の力を借りる逞しさ、図々しさが必要でしょう。
 社会問題化する大きな解雇争議も幾つか経験しましたが、支援要請先をこちらからは選別せず、総当たりで訪問すると、不熱心だったり全く対応しない政党もあって、様々の傾向の混じる組合員に要請先選択理由を説明する必要がなくなり、時には思わぬ議会決議がされて市の行政までが噛んで会社に『合理化』解雇見直しの申し入れをして解決促進となることもありました。民社党は解雇撤回争議など端にも引っかけず、被解雇者に熱心な学会員も居て公明党各級に組合役員と一緒に支援要請に行きましたが、見事に全く動かなかったことからその学会員は争議解決職場復帰後も会社内での学会(選挙)活動を一切しなくなることもありました。

 頸肩腕障害の労災認定原職復帰問題は流石に社共両党だけの支援となり、「衆参院選挙組織内候補の票を持ってこい」だの露骨な交換条件など一切出さずに取り組み毎に長期に支援して貰ったのは共産党市会議員団でしたが、それでも当初は「頸肩腕闘争というのは『極左』の連中が労働者に浸透するために党略的にやっているから注意しろと言われてる」とかの雑音も入りまして、そうした「自分こそ共産党だ。正しい判断だ」と確信してる人達と真っ向から対立・論破しても却って有効な支援は得られないので、支援要請した議員とも相談して「うちの患者は特別な活動家ではない全く普通の組立工」「活動家○○氏の身内」「松下電器での患者多発を国会質問で不破哲三書記局長が大きく取り上げて労災認定され易くした過労性労災」といった線で支援を取り付けました。
 患者個々にみれば中には政治的無色だけでなく心情極左系も居ましたし、他県工場の頸肩腕労災患者達をまとめて面倒をみていたのは確かに極左系活動家でしたが、基本は患者個々の治療・職場復帰問題で、運動としては相互に地域毎独立ですし、落ち込みきっている患者を党略的に動員する余地などありません。また他県工場には非常に横暴・悪質な労務担当者が居て、患者たちに対してまるで戸塚ヨットスクール主宰者のような聞く耳持たない乱暴な対応をするので、会社側からも浮いていて、その頑固・横暴ヨットマン氏を標的に出社訓練中の患者集団で連日徹底的なつるし上げを繰り返して療養に不適な理不尽な強要を阻止、テキさんをかなり参らせて、結果、患者達のストレスが軽減されてか多くが病状快復しているのも見えており、相互に手を出しようもない他県は他県、こちらは労災認定で患者達の治療と職場復帰を果たすことがまずは重要だと。
 絶対的な極左系絶縁を言う人が主観的には「党決定・俺が党だ!」と思っていたとしても、全国の患者一般全員が極左支配下など有り得ないことで、極左の介入を怖れて一律取り上げない党決定など有り得ず、客観的には「党決定」であるハズのないことです。極めて根拠の薄い誤解、現場実態を見ない「個人的確信派」とは無駄に争わずにハイハイそうですか、と対立にはならない様、論破の敵にしないで取り上げてもらえる様に気を付けました。

 どこでも多数の構成員が一枚岩のハズが無く、理性的な部分も宗教的な部分もあって、かっての不破、上田、小林論文が「教祖の言」や古典など引用せず中味だけのスッキリしたものになったのを非常に好感する人達と、逆に戸惑う人達が居て、しばらくすると「レーニンも曰く」「マルクスも曰く」と取って付けた様な引用するようになったのは一種宗教的支持層に対する運動構築上の妥当な配慮だと思います。「宮本も曰く」「不破も曰く」は存命中に言いますと非常に迎合的に聞こえることが多く避けて欲しいと思いますが、。
 運営カンパ拠出や、社党候補の支持署名を組合員から集めることが支援決定の条件だと追い返された処もありますが、その辺は要請先に対する「リトマス試験紙」で、背後でそれを見ている多数の人達が居るわけですから無惨に断られても損になることはありません。
 これは丁度、イヤな取材記者に対する対応で、伊良部型ですと直接不快感を記者にぶつけて背後の観衆に敵意を感じさせて人気を落としましたが、松井型の丁寧な対応ですと、それが背後の観衆に伝わって敵を作らず、人気を博するのと同じ原理です。メディアスクラムで昼夜の別なく自宅に押し掛けて張り込んだ取材陣にホースで水を掛けて追い払おうとした姿を全国放映されて「稀代の悪女」とされてしまい、有効な直接証拠もないのに死刑判決となった和歌山砒素毒カレー事件の林真須美死刑囚など、刑事裁判の原則である「疑わしきは被告人の利益に」を吹き飛ばす悪印象形成に、この腹立ち紛れの対応が効いているように思えます。まともな人が法務大臣ならいくら死刑の確定判決だからといって、実際には林死刑囚を処刑するのは困難でしょう。飯塚事件のように科学捜査研究所のDNA鑑定に疑問が出され冤罪の可能性が出た途端に死刑執行してしまった取り返しのつかない酷い例を法務省は再び繰り返せるのかどうかです。

 客観根拠を超越した「個人的確信派」が主導権を握った分野では、主観的には善意でも衰退も当然でしょう。たとえば「闘いの歌至上主義」が個人嗜好に留まらず「方針」などとして他を征したら歌好きの人達は2度と近寄らなくなりますし、訳の分からない主導権争いなど見せられても同様で、目立った良い活動をしていた人達がいつの間にか解任されていて変だなぁ?と思っていたら、いつの間にか私自身も除籍になっていて、どうも顔の広い勢力が、好みの合わない勢力を追放する私闘に巻き込まれていた模様です。付き合い以上に特別積極的に参加したい分野ではなかったので、除籍はそのまま放置で、機関紙など必要な資料は他の地域組織からも得られ時折は公刊雑誌記事もあって実害はなかったのですが、長年熱心に活動していた人達は大変怒り、腐ったことでしょう。私自身は、その熱心な人達に呼ばれて私の持つ資料を添えて1時間半ほど海外進出経営実態報告して以来の付き合いで、実質は機関紙代会費を払って名前だけ置いていた友好学習団体でしたが、革新連合政権を云々する、いずれ権力も手にしようという人達がこういう創価学会まがいの底意地悪い運営をしてはいけません。
 排除の理由とされたと伝え聞く内容は、その昔、かなり早い時期に私が気付いて言付けた資料が回り回ってきっかけとなっている模様ですが、明らかに過剰反応か、解任のための言い掛かりで、組織的な決定ではなく、あくまで友好学習団体内部の軋轢らしく、そこから排除されても暫くは同系のハズの民主○○系団体の助力で活動が続いていましたが、もうお年でしたから最近は消息が分かりません。こういうことが頻繁に起こり自浄作用が働かないようならもう先の展望のない組織です。有力組織の解任決定に恐れ入らずに、理不尽に排除された人達を支えた健全な理性もあったことは救いですが。
 どこにもそういう下らない足の引っ張り合いは起こるんだなぁと改めて思い、泥水を除けて上手く泳いで目的実現の力にしていくしかないのだ!と思ったものです。言い換えれば、実務的具体的要求前進のためにしたたかに基本的善意を活用すべきで、主目的と直接関係ない欠陥をあからさまに指摘して喧嘩別れする愚は犯さないというのが適切な「外部」のスタンスです。ありもしない理想像を元に烈しく叩いたところで、現実の問題解決には繋がらず、本質は裏返しの過大・失当な期待表明かと、筆坂秀世元議員の新潮社刊共産党批判本古本屋店頭カートの\100.を眺めながら思いました。現役パイロットが日航機ニアミス事故をも扱った「機長からのアナウンス」内田幹樹著原書房2001/3/21刊\1,500.(\200.)も一緒に入手で。(どうしようもなくなれば尻をまくる道も残っていることですしw、民医連の医療機関は概ね大変頼りになりますぞ。それはホント)

2013/05/06 23:55

臨床医療者ではない評論家か!
文春・香山リカ医師   <6>

 週刊文春5/16号に皇太子妃オランダ訪問成功の何となく忌々しそうな記事が載りました。病人を口から出任せに根拠なく叩くだけでは共感を呼ばないことに気付いたのでしょうか、今度は親タタキの切り口で。その記事に精神科の香山リカ医師が談話を寄せています。「快復治療上有効な成功体験で、身内からすればリハビリだが、外部からみたら皇太子妃としての活動に見えて、内容や重要性序列の批判対象になって軋轢が深刻な問題となる」との主旨ですが、医療者なのに何たる「評論家」振りで、若干ラジカルでもまともなことを言う人かと思っていたのに何のこっちゃ!
 専門の臨床医なら見通しの立たないこじれた病状快復に、治療最優先のリハビリと位置付けて事態を単純明瞭に整理し、治療に有害な外からの雑音を遮断して快復を保障する体制を取れ。快復がみられてからその段階に応じてリハビリの一環と位置付けた耐えうる負荷を加えればいいこと。どう見えるかを優先させる攻撃を放置して逆に迎合するのは有害だ!と言うべきです。東宮を部外扱いして公開批判攻撃を試みる宮内庁に対抗して深刻な病人側の利益に立つ東宮宮殿当局から治療中心方針を宣言させて快復妨害から防御するべきとか言えば〜〜(w
 チーム医療を旨として相互に討論する医療機関でそんな医療者の立場を忘れた評論家的な発言をしたら、チームの看護師やケースワーカーなどから手厳しく批判を浴びて、快復できる条件をどう作るかに留意してコメントすべきだと追及されるでしょう。ま、ベテラン引退の近年は、民医連といえども医師を手厳しく批判できる空気というのは弱まって、老齢患者のボケ症状に苛立ってきつく当たったり、切れたり、先出<4項>の不用意なノイローゼ診断書とかはあるようで、戦争直後の焼け野原に立って戦災被災者救援に立ち向かう「共産党医療部」だとか、国民医療を担う使命感に燃えていた時代とは少し雰囲気が違うのかも知れませんが、綱領もあり、少なくとも「白い巨塔」の対極解の一つとして患者主体方針の片鱗はまだまだ根強く残っているでしょう。

2013/05/11 21:30

「治療優先」を外す訪スペイン断念
「健康領域」固め=自信回復策が先   <7>

 オランダ新国王戴冠式出席訪問成功を承けた続報で、「スペイン訪問は早速と断念して、怠慢と非難されていた被災地訪問する」と報じられています。
 病状快復優先であれば、一挙一動を悪意に攻撃する中に曝すのは得策ではなく、あくまで「治療最優先での組立」で押し切って、オランダに続きスペイン訪問の成功体験を重ねさせて、安定領域を固めるほうが快復も確実となり、その後の総活動量を大きくできる妥当な闘病法なのに、目先の底意地悪い攻撃に負けて、新たな攻撃の材料を捜し続ける敵前に無防備で曝すのは、快復を遅らせるだけの愚行です。
 確実に快調に動けるイヴェントを繰り返して成功体験を重ね、患者自身が「他にも手を出せるはず」と感じだして自ら激しい不安感に抗して必死の思いで苦手領域に手を出して乗り越えて自信に転換する、充電・助走・成功体感のステップが必要なのに、それ抜きに次々要求課題を突き付けては再び墜落に至ります。悪意の非難に迎合するのは病状再悪化促進でしかありません。
 憲法上は定められた国事行為が天皇にあるだけで、他の皇族に法的な公務は存在せず、ましてその配偶者に義務的な公務など有っては困りますから、「療養専念」で非難される謂われは全くありません。
 有能な参謀を置いて「こじれた病状を押して、大変な負荷の掛かる海外公式訪問に続けて出掛ける悲壮なばかりの決意!」とか、攻撃側の内容を逆手にとって意図的な逆風キャンペーンを順風に化けさせてしまう策士が味方に必要なのでは?

 外遊先としてスペインとオランダを並べ、執拗な攻撃をかわして最低限条件の良いオランダ訪問だけは実現させて、攻撃に妥協して国内被災地訪問をするというのは、厳しい攻撃の中での善意の選択ではあっても治療を後回しにしての悪意への迎合で、些細なことであげつらう新たな攻撃を生むだけで、決して良い結果にはならないでしょう。悪意の逆風を治療の順風に性格転換させてしまう戦略的知恵も必要です。無知や悪意に真っ向対抗ばかりでは孤立し、不本意で意味のない譲歩にさらに落ち込んでしまいます。これはショック療法で民医連の看板を引きずり込んで、直接の治療者が「治療最優先」を貫ける環境を作ることが現実味を帯びてきます。

 職場では多数の「合理化病」患者が必要な治療を受けられず使い捨てされて、「最後は生活保護で対応するのが日本の制度」(労災打ちきり反対交渉での厚生省の言い分:労災休業療養者2400人を補償打ち切りとして、ほとんど全員を解雇させた)とされ、その生活保護も水際作戦などでほとんど受給できない、さらに現政府での水際作戦法定化の動きがあって、財界・極右側がその目の上のタンコブ化しつつある皇太子妃長期療養に敵意剥き出しに叩いている構図があり、チャンと健康を取り戻させなければ働く皆が困ります。

2013/05/17 19:30

案の定、踏み出せずドタキャンで非難集中!
悪意に妥協せず「療養最優先」で一貫すべき   <8>

 前項での懸念が不幸にして的中して、地方で開催のイヴェントに参加できなくなり、治療生活に失敗、「不当なドタキャン」として待ちかまえていた悪意のマスコミの餌食になりました。
 失敗の基本原因は「療養最優先」の方針を貫徹せず、悪意の攻撃に妥協してしまったことで、病状の揺らぎがさらに攻撃を強めてしまいました。
 適応障害・鬱症状の激しい不安定はフツーに見られる状況で、例えば梅雨前半の低温期とか、関東でいえば「北高型気圧配置」になって底冷え感のある曇天になると患者達はみな不快感に見舞われて少なくとも昼過ぎまでは動きが取れなくなりましたから、午前中の日程はほぼドタキャンとなったものです。その日が定期的な治療日に当たっても電車の冷房を避けて、各駅停車で随時降りて休み、脂汗を流して通院したりしていました。そんな症状は体力回復と成功体験で確実に吹き飛ぶものです。それを攻撃材料にするなんてバカも休み休み言いなさい!
 今後は「治療優先」を盾に、ストレスから解放され治療に資する「国外公務」だけ参加を宣言してしまい、悪意の系統的攻撃には「負担の多い外国との親善に必死に頑張っている」と受け流す体制にすると、若干オーバーペースになってドタキャンした程度では「国外活動なんて無理を重ねていたから一時休養だ」と押し切れるようになるわけで、外国での行動の成功体験を重ねるうちに患者自身が義務感ではなく国内イヴェントにも出たいという強い要求が生じて段取りを採れるまでは国内勤務要求攻撃を断固はね除けて待ってあげるのが、最も早い病状快復手順でしょう。

 その治療優先環境を確保するために、攻撃側宮内庁に対抗する宮殿事務局を確立して、患者と治療者を護り、「認知行動療法」といっても患者を責めて負荷の大きいNHK番組型の個人の特性論であれば、環境依存発症を正当に認める方向へ切り替えさせ、一貫して患者中心の医療を標榜して医療活動をしている民医連系を後見に配して著しく拗れた病状を解きほぐす試みが必要でしょう。環境省役人いうところの「どらえもん」医療者議員も今度の参院選で復活当選してくるでしょう。過労性労災、頸肩腕症候群背腰痛症患者を取材しながら労働災害:業務起因性の言い分はすべて切り捨てて個人責任論の番組とし、その「カバーガール」としてだけ使った偏向NHK番組型理解では、快復可能なものも叩きつぶしてしまいます。
   [参考リンク]
      日記#162-PS:適応障害とは    日記#314-B :頸肩腕障害背腰痛症とは
      日記#290-2 :適応障害患者皇太子妃つぶしが深刻!
      日記#290-3 :個人責任論NHKスタンス =過労性労災取材に個人責任説番組)
      日記#323-3 :皇太子妃スペイン外遊実施 (後半NHK個人責任論指摘)

2013/07/01 22:30

[Page Top↑] 旧
新
雑談
Geo雑談
戻る