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エアコン効率激悪化!
排気が吸気側へ廻る設置不良

 近年「猛暑日」が目立って増えて35℃くらいでは何て事ない印象になりましたが、かっては「真夏日」30℃以上が基準で32℃台で猛暑扱いだったはずです。37℃越の猛暑の中、冬に更新したエアコンの初の冷房動作点検で見て回ったのですが、室外コンセントのアース線接地サボリを発見し、アース棒を打ち込んで、漏電ですぐに地洛継電器が働き遮断されるよう維持。機器を取り外しても地洛停電が復旧しないときは屋内配線の漏電ですから重大事態で、地洛回線を特定してすぐに復旧工事を頼むことになりますが、機器に接地があると故障箇所の切り分けが楽になります。
吸排気分離板
吸排気分離板
吸排気分離板設置状況
72cm幅は、室外機には狭い
吸排気分離板B面
分離板B面
室外機側面にもラジエータ
プラダン
  プラダン

 ポスター掲示の下地としてベニヤ板に代わり使われている。

プラダン=プラスティック段ボールか?

カッターのみで切断可能
エアコン室外機群
エアコン室外機群
ガスバーナー付寒冷地仕様(於津軽十三湖道の駅)
エアインテークダクトで気流分離し効率改善かも?
 横着な家電業者は「接地は無用」と言い手を抜きますが、それはせいぜい小型電気器具のTVや電気釜、トースター程度までで、人が倒れ込んで感電で動けなくなる危険性のある電気器具は必ず接地をして各家屋の配電盤の地洛継電器が働くようにして置くべきだと思います。特に水を使う洗濯機などの機器は経年劣化で漏水しますから接地をして使っています。大型家電でもアースを取らない手抜きが増えたのはトランスレス式TV・ラジオ普及の名残の悪影響でしょうか。

家屋の隙間72cmで熱排気戻り現象か?    <1>

 この初動点検でもう1点気付いたのが、ブロック塀173cm高と建物の間72cmに設置したエアコン室外機付近の空間が焼けるように熱くなっていて、家の外壁もブロック塀も体温以上にチリチリに熱せられています。どうも室外機で熱せられた排気が塀にあたって吸気側に回り込んでいる様です。私自身の経験では、室内機で、そのすぐ下に幅広の棚があって排気が吸気側に回り込んでまともな暖房性能が得られず、室内機前の棚を外して正常にしたことがありましたが、従前の1992年製100V15Aインバータ機では経験しなかった現象で、室外機では初めてです。今回更新した昨年末モデルの100V20A機で初めて経験しました。室内機の異常をエアコン設置業者はたしか「ブロッキング現象」と言ってました。
 室外機をじっと眺めると(右図下側上面図)、コンプレッサーの無い側の吸気と排気の距離がかなり短く、ここに仕切板を入れて熱循環を断てば改善されるかもと思い、段ボール板で室外機の約10cm上まで遮断するとハッキリ違います。が、周囲条件に左右されにくい安定的動作には塀の高さまで仕切るか、室外機を塀の高さまで持ち上げて戻り風を無くさないと熱排気循環は止められないかも知れません。

 そこで「プラダン」(=プラスチック・段ボール?\590.極薄手で\200.弱有り)という加工性の良い板をDIYで買ってきて、カッターで右図のように切断加工して現場に填め込み、ガムテープで固定したところ非常に快調で排気温度が大きく下がりました。上側が分離板の側面図、下側が室外機の上面図ですが、吸気と排気が非常に接近している角があることが分かります。(加工用のスケッチ図から直接GIF図を取ったので大き過ぎなのはお許しを。良く見たら上面図を上下ミラーで逆に書いてしまいました。分離板には影響しないので放置します。)

 建築基準法とやらで住宅地の建物は柱中心で土地の境界から900mmの離隔が求められ、モルタル外装をすると実離隔距離で700mm余となるそうで、その隙間にエアコン室外機を置くと排気が再び吸気側に回って異常動作する可能性があって、塀に見合った高い位置に設置するか、既に設置していて不具合が起こったら本例の様な吸気排気分離板を設置すれば劇的に改善されることになります。不具合に気付きましたらお試しを。加工はスケール代わりのベニヤ板とカッターのみで可能で、強風時を除き、ガムテープで止まります。

 なお、熱交換する空気の流れの問題は、最近放送のNHK生活番組で「室外機を斜めに置け」とあったそうで、吸気部を開いて取り入れやすくして、排気も吸気とは逆方向へ流して熱効率改善が期待されますが、排気が吸気に戻る問題が起こってしまったらやはり解決には吸気・排気遮断板設置は必要でしょう。 (See→設置効果

外断熱の工夫が有効    <2>

 熱中症多発の猛暑日には、小型のエアコンでは冷やしきれない場合があります。太陽光のエネルギーは1m2あたり1.0kW前後とされており、西日などで窓の開口面積が3m2もあると小型のエアコンでは太陽光の熱量を排出するだけで性能目一杯になってしまい室内温度を下げられなくなってしまいます。

 その解決策は、太陽熱を室外で遮ってしまうこと。スダレ、葦簀、ゴウヤやヘチマ棚、農業用遮光ネットというのは太陽熱を室外で受けて大気中に放散させて、建物内・室内には入れない良策で、猛暑に効かなくなったエアコンをも生き返らせてその電力消費を大きく抑えるでしょう。
 夜はスダレを巻き上げるのですが、ストッパー付きの紐式巻き上げ装置が売られていて、2条式ですと幅の広いスダレを巻き上げることができます。農業用遮光ネットはカーテンレール式でOK。
 ブラインドは光量の調整には適しますが、室内設置ですからかなりの熱量を吸収して室内に伝え、また光が往復で窓ガラスを暖めるので遮熱効力は劣ります。
 近年の電車で採用されている「熱線吸収ガラス」は、車内を直接加熱しない効果はありますが、ガラス自体が高温になって室内を暑くし放射熱を感じるようになるので遮熱効果としては不十分で、吸熱体と室内空気の間に空隙を置き熱抵抗を増やす二重ガラスにするか、窓を開けられる様にしないと満員時には冷房能力不足でしょう。

扇風機併用は有効    <3>

 暑い風を吹きかけられてもあまり気持ちの良いものではありませんが、エアコン冷房と扇風機の併用は大変良く効きますのでお勧め。エアコンでは上下の撹拌が弱く設定値と大きくずれることがあるのでその点でも扇風機は有用です。エアコンだけですと30℃設定で外気温34℃、室温27℃といった極端な動作も見かけます。空気の撹拌が足りません。
 特に、自動温度調整時に送風を止めてしまう型では、室温変化を捕らえにくくて制御が遅れて室温を上下させてしまうので、扇風機併用は有効です。

換気扇は外気吸入装置    <4>

 エアコンを止めての涼には換気扇も役立ちます。
 集合住宅は雨戸が無いものが多く、密閉して外出すると壁(や天井)が加熱されていて帰宅後の換気程度では冷えてくれず深夜まで激しく火照ります。しかし前述の外での遮熱は有効ですし、室内に照射された熱は、外気と換気していれば捨てられるので、留守中も換気扇を廻しておくと温度上昇が抑えられます。
 さらに夜は「熱帯夜」でも25℃以上ですから日中の冷房温度程度で思いの外涼しく、換気扇で排気した分の外気が何処からか室内に入ってきて室温を下げます。これは冷えすぎるくらい効くのでタイマーが必要になるくらいです。
 ベランダが涼しければ、そこに扇風機を置いて外気を網戸に吹き付けるというのも応用の一つ。昔は扇風機だけで心停止に至る事故がニュースを賑わしていました。
 尚、公団住宅型ですと、五階でも簡単に外から侵入できてしまいますのでベランダを開け放して出掛けるのはよした方が良いです。道具も使わずに上層階に侵入する「蜘蛛の陣十郎」を名乗る常習窃盗犯が居たくらいですから外出時にはベランダの鍵はきちんと掛けましょう。


原発撤退7.2明治公園集会
集会とパレードに2万人結集  <5>

 7月2日、明治公園で開かれた脱原発集会は久しぶりに2万人を越える参加者で盛り上がりましたが、右下写真の放射能防護服の怪人は福島第1原発北方、常磐線沿線の相馬から山を越えて東北新幹線に乗り継いで参加した熟練工さんで、たしか研削盤とフライス盤のベテラン。防護服はデュポン(DuPont)製で、実質は防塵服の模様。作業を終えて脱げば防護服でブロックされた放射性の塵埃が一緒に捨てられるだけみたいです。放射線を防ぐ能力はありません。(事故原発付近の常磐線40km余は長期に復旧できない様で、原発北側は東北新幹線沿線化です)
7.2明治公園集会
原発撤退7・2明治公園集会
常磐線側の相馬から山を越え東北新幹線に乗り継いで参加

 同氏が電力会社の連合体である電気事業連合会への原発撤退申し入れに参加して断固主張。
 「福島第1原発事故で何人死んだと思うか?大震災で瓦礫の下から助け出された人は2万人にも上るとされている。ところが原発周辺は翌日の爆発で10km圏20km圏の捜索ができなくなり、かなりの人が潰れた家の下で助けを待ちながら怪我や寒さで力尽きていった。それなのに『原発事故では誰も死んでない』だなんてあり得ないデタラメを言うなっ!」
 応対した電事連職員は誰一人反論できなかったそうです。言い分が軽薄な弱い者苛めできつい新進の女性評論家K氏が原発爆発直後の月末土曜未明テレ朝番組「朝までナマテレビ」で「原発では誰一人死んでない」論を振り蒔いて原発推進政策を擁護し、厳しく糾弾されて渋々撤回した様ですが、状況を普通に考えれば原発事故で救助できなくて亡くなった犠牲者が多数いたことは推察できそうなものなのに、産業界、東電擁護で真実が見えなくなってしまうのでしょうか?さらに疫学的には数十万人の死が発生するとされているのに、個々に立証できなければ責任を負わないという電力業界、産業界、東電の姿勢も酷いものです。

 パレードは新宿コースに参加して外苑西通りを北上、新宿通西進、伊勢丹前から明治通りを経て、新宿駅西口前を通って新宿中央公園までの長丁場。いつもなら明治公園南道路を西に出て共産党本部ビル前を回って明治通りを北進して文化センター通り解散で都電跡遊歩道を抜けて帰るのが定番だったのに、よく逆行して甲州街道に入り新宿駅西口前を通したものです。警察も国民の怒りの声を止められないと云うことでしょうか。
 しかし、久しぶりの大集会になったのに、TVニュースには流れませんでしたねぇ。大スポンサーの東電・電事連に気兼ねしているのでしょうか?

※パレードが流れ解散でお開きのあとに怪人熟練工氏と東京の元先生の3人で生ビールをたくさん飲んで給水してから解散。集会大量結集で、入れて貰った地域のパレード出発が1時間半以上も遅れて暑かった〜〜のなんのって。

2011/07/10 01:35

電気料金\2,000ダウン!
  気流分離板効果不明瞭?  <6>

 今月の電気料金が約\2,000.減ってます。理由は?
 検針日が8/24日と、前月7/24は日曜で翌々7/26日検針、気流分離板設置が7/8ですから、その前の検針日を6/24として、7月検針分のうち半月分は気流分離板未設置で動作、最高気温35℃以上の猛暑日続きは7月中で、7月末からは暫く集中豪雨で気温が下がり、8/24検針の方が、7/26検針より料金が下がりました。8月検針期間には低温期が2度ありましたから、これは気温の推移通りでもあり気流分離板に卓効とは言い切れないことになります。
 室外機排気のチリチリする程のあの熱さで影響小だったとは意外。検針日の中間付近で分離板設置だから効果が薄められたのでしょうか?しかし、ヒーターによる乾燥機能付きの全自動ドラム式洗濯機と冷蔵庫の電力消費がエアコンと拮抗逆転する状況では比較自体に無理があったようです。加熱乾燥に4時間余も掛かるのではそちらの電力消費が馬鹿になりません。ちゃんと比較するには独立計測しないとダメですねぇ。当然の結論ではあります。
c.f. 試算
ドラム式洗濯乾燥機:水2000g、気化熱539cal/g、1cal=4.185J、比熱1で60℃加熱、月25回使用、熱効率33%として使用電力量を算出
   乾燥熱量:(539+60)cal*2000g*25日/0.33η*4.185/3600/1000=105.5kWH
32インチTV:(0.2+0.1)kW*12H*30日=108kWH
 総使用量700kWH/月前後というのはかなりの使いすぎで、どこで発生している無駄かを詰める必要の方が大きそうです。深夜勤明けに斜光幕無しで直接太陽に熱せられた部屋で安物のエアコンを付けっ放しで寝ていたとかの特殊事情がまだあるのかもしれません。

2011/08/24 21:45

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