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[160]. なぜ子連れの爆発火災見物?!
     起こり得る事態の予測を誰もしないのか?!

 本日6日17:35頃、京葉線海浜幕張駅南側マリンスタジアム球場直行バス乗り場先の大駐車場で駐車中の1ボックスカーから突然出火、大型花火の様な爆発音を繰り返し炎が時に10m近くも燃え上がりながら全焼、両隣のボックスカーと工事用レッカー車にも飛び火し全焼させ鎮火した。

突然の車両火災!

火災
火災車両が炎と煙で全く見えず
爆発火災
爆発火災なのに、通行は危ない!
残骸
ワンボックスカー内部は共に全焼
E331 07/06/06
連接通勤車E331京葉区#11
 この火事で驚いたのが爆発火災というのに燃えさかる炎から20mそこそこの駐車場内で大爆発からの遮蔽物もなく幼児連れでの火事見物が多数居たこと。駐車場の管理人は口頭で「危ないですから離れて下さい」というだけで、自動車燃料の爆発火災の危険を訴えるでもなく通り一遍の指示であり、その管理権(所有権)に基づく緊急時事故時の退去命令を出す想定になっていないこと。駐車場警備員氏いわく、「お客様に注意はしましたけど、どいてくれないんです。しょうがないんです。後はもうお客さんの責任です。」って、軟弱な!そして消防が指示勧告用の大出力の拡声器を持っていなかった様なのだ。現場全体に一斉・総括的な指示を出せる指令車というのは必要だと思った。
→[周辺地図]

 今日は京葉線海浜幕張駅の陸側マリン通りのカルフールあたりを走っていると、大量のビニールの焼ける臭いがして見回すと300mほど離れた駅ホームのすぐ先から猛烈な黒煙が上がって押し寄せてくる。「火事だ!何かの危険物?!」と思い東京側歩道を球場方向に進むと海側ロッテリアのあるビルの先の駐車場の歩道橋下付近から大きな炎と黒煙が出ているのが見えているが消防車はサイレンさえ聞こえない。帰宅途中のサラリーマン達が写メールの放列で歩道はごった返している。ままよ重複通報でも!と119番を呼び出したとたんサイレンの音が聞こえたので電話を切る。そしたら一番乗りはパトカーだった。

 小爆発を繰り返しその都度炎が10mほど上がる。高熱でガソリンが噴き出してそれに引火しているようである。空気が混じった燃焼気だと大爆発になる。道路の反対側から歩道橋の橋脚に身を寄せて直撃を避けられるようにして現場を見たが、火災現場の5mほど先の植え込みを隔てた歩道はそんな状況なのに人通りがある。いくら生け垣に遮られ炎が直接は見えないからといって、爆発して燃料が飛び散ったら火ダルマだ!(2番目写真)。
 消防車は球場側から駆けつけたのは中央分離帯に阻まれ先の駅ロータリーで転向して現場到着。あちこちから4〜5台は来たろうか。火災現場のすぐ上の歩道橋は鈴なりの野次馬の群れ。夕方の買い物帰りと見られる家族が何組も幼児たちを連れて駐車場内直近から火事見物だ。そのうちドーンという大型花火のような爆発音がして炎が吹き上がる!幸い人には燃料は掛からず事なきを得たが、LPG/LNG車の様な高圧ボンベや爆発だったら、その飛散物の打撃で命に関わりかねない。出火車は運良く後側が生け垣、前側がエンジンルーム、両脇を他車に遮られていただけで、そうでなければ爆風&燃料直撃の危険性はあったと思う。
 やがて火元の車のクラクションが葬列の出発のように鳴りっぱなしになり、更にハロゲンの高輝度ヘッドランプがハイビームで点きっぱなしになった。制御ケーブルが熱で短絡して灯火リレーをオンにしたのだろう。そんな場に子連れで20m位置まで近づくなんて何を考えて居るんだろう!と思ったが、同時に現場で居合わせた人たちに単に「あぶないです、離れて下さい」と一般的危険を指摘するだけでなく、具体的危険度を伝える技術、誘導技術も具体化する必要があると思った。「当人が悪い!バカだ!」だけでは済まないだろう。「ボンベが破裂すると200mも飛ぶことがあります。50mは離れ、物陰に入って下さい」とか具体的防御行動も言ってれば、もうすこし危険度が具体的に認識されて避難がはじまったろうに。

 消防だって「鎮圧!」だなんて市民弾圧軍みたいな号令を火事たんびに掛けてないで、野次馬も含め安全側の行動に誘導する工夫ぐらい考えたらどうだと思う。消防の消火完了宣言は「鎮火!」ではなく「鎮圧!」なのだそうだ。残業拒否解雇で勇名を馳せた日立製作所の労務暴力集団が「消防隊」を名乗り、その争議団支援団体に放水したり実力行使をしたのは警察上がりを暴力集団に雇ったからだけではなく「消防」=治安維持部隊としての極端な例らしく、火災も「鎮圧!」なのだそうだ。駐車場警備員への消防の指示は火炎から約30mくらいに立ち入り限界のパイロンを置かせた。

 本来、消息をのぞきに行ったE331はいつも通り京葉区#11番線に留置中。ドア位置が他と違う関係で土日のみの運行になっているのだとか。そのうち乗りに行こうと思うだけで永らく実行が伴わない。もう鉄分不足なのか。すぐ実力行使に及ぶ野蛮なヲタに接近したくないからか。写真のタイムスタンプは自分で設定可能なんで第3者証人撮影なら良いが被疑者自身ではアリバイにはならないらしい。

爆発圧力と噴出速度、飛散距離は?

 爆発でどの程度のオーダーで飛散するのか試算しておこう。投棄速度と最大到達距離については別のページに投雪距離として試算済みだからその(6)式を引用する。
 Lmax=V2/g が中心値であるが、飛沫は更に予想外の距離を飛ぶ。
圧力Pと噴出速度Vの関係は、液体密度をρ、比重をs、重力加速度をgとすると
={1/2}ρ・V2 であるから、これを(6)式に代入して
Lmax =2P/ρ・g  ………(圧力単位は[Pa≡N/m2])
≒2{P気圧(10000・g)}/(比重s・1000・g)
=20・P/s ……… (=20・気圧/比重)


燃料の比重を0.95→≒1、噴出圧力を1、2、5、10気圧とすると、到達距離はそれぞれ
20m、40m、100m、200mとなって、わずか1気圧で20m以上飛散することが分かる。元々圧力の高いLNGやLPGボンベが200mも宙を飛ぶのは当然の事態なのだ!まして高熱で爆発し瞬間的に高圧になれば………燃料を全身に浴びて大惨事かもしれない!
 以上の算出数値で意外なのは、爆発飛距離が容器破損だけで発生すること。壊れたボンベの飛翔の後を追って飛散した燃料を火炎が追い掛けて火災が拡がる構造なのだ。これが燃料に酸素が加わっての急速燃焼(=爆発)だともっと桁違いに飛散するはず。加熱に拠るボンベ破裂前に必死に冷やせということらしい。また常温高圧のLNG/LPGはかなり怖い!

# 不審火の第1発見者はまず放火犯人と疑われる!  <PS>

 かなり昔の話だが、深夜に掛かる残業を終えて24時過ぎに会社の門を出て自転車で4分ほど走ると、木工作業場からチロチロ炎か見える。「夜遅くの焚き火は危ないなぁ」と思いながら、数100m行き過ぎた後、いくらなんでもこんな時間に焚き火はないだろう!おかしい!と思い直して引き返したところ、炎が木柱に沿ってメラメラ3mほど立ち上がる処!あわてて「火事だ!119に連絡して!」と廻りの民家、アパートを叩き起こして消防に連絡を取ってもらって、焼失面積0、木工作業場と加工木材だけの被害で留めたが、ふと思ったのが自身のアリバイだ。いにしえから「屁と火事は元から騒ぐ!」と相場が決まっており、原因不明の不審火は真っ先に第1発見者が激しく疑われる。例の疑似くまえり事件でもマンマである。あわてて会社の守衛所に連絡して出門時間を確認する。タイムカードが廃止されているんで公式の物証はなかったが、社長、重役のほか会社が何等かのマークをした人物の入出門記録を非公式に採っているのは分かっていたので、守衛からこれを聞き出した。平平平平(ひらだいらへいべい)のまま一貫して低空飛行の私をVIP扱いとはご苦労さんなことで。会社に公式に問えばそんな記録はないと言うが、職場持ち回りの御用団体役員として守衛業務の深夜勤割り増しを25%→50%に改訂した交渉結果の恩義は絶大で「出門を現認した記憶」として話してくれる。裏記録簿だって裁判所の提出命令さえあれば警備日誌原本を確保出来るからアリバイ物証としてはOKだ。その小火(ぼや)での消防隊の消火完了宣言が「鎮圧っ!」だったので大変ビックリしたのだ。

 鎮火後の火災現場で警察のパトカーが第一発見者の事情聴取をしたいとマイクで呼び出すもので、出て行ったら、消火作業をした消防側が「第一発見者を勝手にさらう!」と怒ってしまい、警察側と大喧嘩を始めた。警察と消防はそんなに仲が悪いのか!と驚いたが、こちらも午前様の深夜のうえ翌朝早出なので早く帰宅したかったので「じゃ両方一緒にやってよ!見た通り話すだけだから。明日、7時の早出だし、同じことしゃべるの面倒だから………」と、ワンボックスのパトカー内で両方の係官同席で事情聴取を済ませてしまった。これが酷く警察側のご機嫌を損ねた様だった。後で会社の守衛所に出門時間について執拗な裏付け捜査が入っていてまるで放火犯被疑者扱いだったが、真の原因は作業場の簡易焼却炉の残り火の不始末で、木枯らしの乾燥した強風に煽られて近くの大鋸屑(おがくず)の山に飛び火したものとの推定だった(と警察・消防とはツーカーの会社総務部消息筋から聞いた)。

 警察から23日にも及ぶ長期の拘束と拷問で自白を迫られたら普通は首も掛かってきて不安が倍加して根性なしの私は無実でも自白してしまったかもしれない。危ない、危ない。いま報道されている無実の強姦事件服役のように無実の人間に対し平気で犯罪と裏付け証拠をデッチ上げる警察は怖い。裁判で無実が確定した調布駅南口暴行事件については調布警察署幹部が教育関係幹部の集まりや地域経営者団体の集まりで「調布駅南口事件は立証の仕方を間違えて無罪にされたが絶対連中が真犯人だ」「警察学校で立証技術の失敗で犯人が無罪になった例として正しい手順を教えている」などと説明したそうで、それらの会議出席者の一人からも直接聞いて話の内容は複数ルートで一致しているが、無実の処罰を試み裁判所に否定された警察として無茶苦茶でトンでもない話だ。
 今考えれば深夜火災を早期発見・通報して作業所だけの小火に留めたんだから消防総監か消防署長の感謝状でも出て不思議はないのだが、警察のパトカー内での共同事情聴取というのは消防側にとっても面白くなかったのかもしれない。まぁ、疑うことが商売とはいえ冤罪を繰り返し反省のないアブナイ現地警察側の善意の火災通報者に対するあらぬ疑いを晴らしてくれた消防側調査にまず感謝ということか。

2007/06/06 23:55

都市温泉で爆発火災!    <Bomb>

 ここで爆発火災の危険性について触れたら、すぐの19日午後に渋谷の温泉施設、渋谷松濤温泉シェスパで爆発火災の惨事発生!建物は骨組みを残して粉々に飛散し従業員3名が亡くなった。破片が飛び通行人も瀕死の重傷を負うなど被害範囲は半径200mにも及ぶ強烈な爆発だった。
 原因は温泉中に溶融していたメタンガスがガス分離装置までの間に建屋内に漏れて滞留し、これに何等かの火花が引火して爆発に到ったものと見られている。
 続報では、温泉掘削中にメタンガス含有が確認されてその対策が求められ、周辺住民にも可燃性ガス対策を約束しながら、温泉汲み上げ室には換気装置もガス検知器もなく、ビルメンテの契約にもガス監視は含まれて居らず、全く無管理であったことが報じられている。それでは必然の惨事であり対応をサボった経営側の刑事責任も追及されるだろう。
 天然のメタンガスは無味無臭で体感では発見が難しく、滞留して酸素と混じると爆発するから大変危険だが、工事時の可燃ガス警告は何処で捨てられてしまったのだろう?実に無責任だ。

サンケイ1面トップ「特ダネ」?「予混合爆発」?

 この渋谷温泉シェスパ爆発事故についてサンケイ24日朝刊が1面トップでデカデカと「予混合爆発が原因」とやっているがまるきり空振り(w。酸素と密閉された高熱がなければ「爆発」には到らない。常圧であれば可燃ガスの燃焼に必要な空気が供給された分だけ燃える。これをサンケイ記事は「拡散爆発」と定義しているが、一般用語では「燃焼」に当たるもの。
 一般に「ガス爆発」といえば、サンケイの言う「予混合爆発」か、何等かの高圧容器が破裂することを指し、可燃ガスに酸素が混じって点火されると燃焼して高温で加圧されて大爆発に到る。加圧や高熱で燃焼速度が急激に高くなりと更に激しい爆発に到る。
 各可燃性ガスが爆発する濃度範囲があるので何等かの漏れがある場合はそれ以前に換気が必要だから安全保障には室外設置が望ましい。スプレーの加圧ガスがオゾン層破壊の問題でフロンからLPGに切り換えられたが、これを換気のない室内で大量に使用すると爆発する危険がある。またガス吸引遊びで肺に入った可燃ガスに引火すると肺破裂や火傷でもう助けようがない。

 火薬の場合は元々酸素を持っていて、点火すれば燃焼するが容器で密閉して初めて爆発になる。密閉せずオープンで火を点けても急激に燃えるだけだ。ピクリン酸も除草剤クサトール(極左暴力集団がかってビルに仕掛けた爆弾=主成分塩素酸カリウム)も丈夫な容器に詰められて初めて爆弾になるが、濾紙の上で点火すると急激に燃える。
 「専門分野」はそこの都合で一般とは違う定義をすることもあるので、報道では特別の必要がない限りは一般語を使おう。極右プロパガンダ紙だけでは食えないからトリビアを追ったが、中学理科レベルで外したと云うことか?他紙記事を覗いたがこの「特ダネ」に引っ張られた後追いは見つからなかった。他紙は文系記者が主流とは言え中学理科レベルの知識は有った様だ。
 一般向けで微妙なのが4サイクル機関の各行程で、吸入−圧縮−(爆発)燃焼−排気−、の2回転4行程であるが、昔は燃料を燃やす行程を「爆発」と言っていたのが近年は「燃焼」と呼ばせて、ノッキングなどの異常燃焼を「爆発」として区別させている。ノッキングでは燃焼の伝播速度が音速を超えて激しい衝撃を発してエンジン機構を傷めるとされている。

 飛距離200mは、水換算で10気圧、比重比例で軽量コンクリートの比重2として20気圧前後で吹き飛ばされたということか。

 当
日記#57で「カーブを忘れて突っ込むと脱線転覆になる」と書いた直後にそれをなぞる尼崎大惨事発生で、続いて当ページで爆発火災の危険度に触れたとたんの爆発火災惨事となって、さらに国鉄型ATSの最大の欠陥が冒進速度フリーパスだと書き続けて、まんまの土佐くろしお鉄道宿毛事故というのもあった。欠陥警告が次々当たるのはあまり良い気持ちではないのだ。一般論警告記事は当たらない方が良いに決まってる。

2007/06/26 23:55
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