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Geo日記
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[69]. どひゃ〜〜!1面トップで私鉄ATS通達廃止問題!

  一昨日15日の赤旗新聞が「速度制限型ATS義務付け通達を廃止、JR発足時に政府、事故防げず」と5段抜き縦横見出しのトップ記事で報じている.同日の毎日新聞も同じネタを「JRに甘く旧型放置、ATS設置基準、国交省私鉄との差見直さず」と社会面の第2トップで大きく報道.読売もチラッと既報で朝日、日経は未報だが、ようやく運輸省の重大な旧悪が世論に晒されることとなった。ATS通達廃止が'87/03/31で、東中野駅事故'88/12/05、北殿駅事故'89/04だから、そのとき内部告発者が現れてそれを支える世論を興せて居れば今回の惨事を防げて居たかもしれない.速度照査機能強制の私鉄通達を廃止して国鉄型ATSを残したことが犯罪的なのだ。

  昨日16日午前の衆議院予算委員会で、菅直人議員が「速度照査義務を廃止!JRを甘やかした」と毎日型ではなく赤旗型で国交省を追及したところ「信号直前で停止させるのはどちらも同じで差はない」と開き直ったのには呆れた。赤信号を省令の20km/h制限で突進したところで10数mで停止するが、国鉄型は'05/03/02土佐くろしお鉄道宿毛事故の様に最高速度120km/hで突入可能で600mも冒進出来るから大惨事になる訳だ。その何処が同じというのか。こういう素人騙しの不真面目な役人に鉄道の監督を任してはいけない。(いい加減にあしらわれて引っ込むな!管!)
  昼食後に放映された穀田恵二議員の質問は、質問者で唯一人「ATS-Pを設置し『速度照査地上子を現場に設置して』」と本質的ポイントを突き、しかもATS-P換装への流れを妨げない的確な質問をして珍しく小泉首相から「基準が違ったのなら政府として反省しなければならない」との反省答弁を引き出していた。悪質役人も「判ってるやつは誤魔化せない」と観念したのだろうか。
  おかげで当方の作業予定が大幅に遅れてトホホ状態だが、これは当節流行の自己責任。
2005/05/17 04:00
  各ATSの安全度比較を事故破損度に直結する冒進エネルギー比≒停止距離比でいえば、速度2乗比例だからATS-Sx:私鉄通達:ATS-P=36〜42:1:0 という決定的な差になっている。'05/05/16国交省政府委員答弁,それをなぞった北側国交省答弁は虚偽である.(06/03/02追記)
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