Φ(θ)=
| Φmsinθ+A3sin3θ+A5sin5θ+A7sin7θ+…………+A2n+1sin(2n+1)θ+ | ……(1)
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コイルの誘起電圧V(t)は磁束変化率d/dt(Φ(t))×巻数N、 | ……(2)
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θ | =ωt だから | ……(3)
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V(t)
| =N・d/dθ{Φ(θ)}・dθ/dt
=Nω・d/dθ{Φ(θ)}
=Vab(θ)
=Nω{Φmcosθ+3A3cos3θ+5A5cos5θ+7A7cos7θ+
……+(2n+1)A2n+1cos(2n+1)θ+……}
| ……(4)
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位相が2π/3遅れたVbc(θ)=V(t−(2π/3)/ω)=
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=Nω{Φmcos(θ−2π/3)+3A3cos3(θ−2π/3)+5A5cos5(θ−2π/3)
+7A7cos7(θ−2π/3)+……+(2n+1)A2n+1cos(2n+1)(θ−2π/3)+……}
| ……(5)
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位相が4π/3遅れたVca(θ)=V(t−(4π/3)/ω)=
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=Nω{Φmcos(θ−4π/3)+3A3cos3(θ−4π/3)+5A5cos5(θ−4π/3)
+7A7cos7(θ−4π/3)+……+(2n+1)A2n+1cos(2n+1)(θ−4π/3)+……}
| ……(6)
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(2n+1)/3×2π に着目すると、(2n+1)が3の倍数だと全体として2πの整数倍になり、環状結線の3つの電圧が同位相で加算され、この電圧が環状結線で短絡され、短絡電流の作る磁束で元の磁束が打ち消される。
それ以外だと±2π/3が残り、ベクトルとしては総和がゼロとなり、循環電流は流れないからそのまま残る。だから、
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環状結線による電圧の総和は(4)+(5)+(6)=
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=3{3A3cos3θ+9A9cos9θ+15A15cos15θ+21A21cos21θ+27A27cos27θ+…
……+3(2m-1)A3(2m-1)cos3(2m-1)+…… }
| ……(7)
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すなわち基本周波数の3(2n−1)倍:奇数の3倍のみ同相で加算されて短絡電流が流れて磁束を打ち消す。