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Geo日記
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休む場所のないプラットホーム

 普段は気にも留めなかったのだが、駅にも列車内にも体調不良時に休める場所が見つからない。しばらく横になれば回復できるものを、必死に姿勢を保って済めばいいが、限界を超えて崩れ落ちれば、ホームには駅員が居ないからまず乗務員が対応して5分10分の遅延になってしまう。せめてホームにベンチでもあれば良いのだが、これが1席ずつ独立の合成樹脂製で横にはなれないし、設置数が少なくて満席が少なくなくて座ること自体ままならないのだ。ホームの「駅長事務室」は無人で施錠されているか、信号系を扱う重要施設として乗客は絶対入れない設定だ。だから多少具合が悪くなっても目的地を目指して頑張ることになり、中には倒れて緊急扱いとなってしまう。
 不調で休む場所があれば、乗務員が病人対応して5分10分遅れる事態は減らせるのではないだろうか。無論、無思慮極横暴な撮り鉄などにベンチ占拠厳禁、空席確保の明示の表示をした上で。

 先日、調布−千葉を乗ったのだが、橋上駅調布の階段を上るときから酷く体が重くて、手摺り伝いに改札口に登り、新宿駅ではいつもの快速東京行きをやめて、中央総武線各停千葉行きで座って帰ることにしたのだが、座って暫くして気が付くと烈しい目眩がして肩で荒い息をしていて、視界全体に赤紫の光が明滅し、座位を保つのが苦しい状況だ。乗り物内での不調は修学旅行で春の嵐の瀬戸内海7時間の船旅で烈しい船酔いとして経験しただけだ。うっかり倒れたら、ホームに駅員など居ないから、乗務員がその対応でラッシュの電車を5分〜10分停めてしまう。
 あわてて病状の緊急度チェック。胸や頭の激痛はなく20指順次屈伸テストはOK!四肢も諸関節、首もOK!運動系はどうやらOKだから梗塞や出血など脳血管系の緊急を要する異常ではなさそう。動悸は120/分を超えて激しいが180/分には若干届かないし不規則な乱れは感じられない。荒い息からもしかして過呼吸?と30秒ほど呼吸を止めても変化無く、乗車直前にそれほど心理的に追い込まれるような場面はなかった。かっては酷く緊迫した場面を何度も踏んでいて異常は起こさなかったからその可能性は少ない。下着とカッターシャツをグッショリ濡らすほどの大量の冷や汗と、脳貧血の感じだが、ボタンを緩め、頭の位置を膝上に下げても全く改善しない。突然のゲップは1時間ほど前に飲んだ清涼飲料水の味のままだ。アルコール味は全くなくて吸収済みの模様。ということは胃液分泌が完全に停まっている!どうやら自動制御系の変調だ。暫く休めば回復しそうだ。ベンチに横になって頭を下げられるホームは無かったか!?そこまで倒れずに行き着くか?立ち上がって起立性脳貧血が加わっても移動しきれるか?と考えると、そのまま様子を見て下車予定駅まで座席で頑張った方が良さそうだ。

 この日、昼過ぎまでは冷房の効いた部屋でPC入力作業を続け、その後、蒸し暑い炎天下を4時間半ほど歩き詰めで繰り返し2〜7階建ての階段を昇ったりして、実質人体のヒートショック試験状態だったから、熱中症は充分予想されたので途中水分は補給しながら歩いたし、終了後はシャワーを浴びて体と頭を充分冷やし、中瓶1本を空け、更に清涼飲料水1本を空けて落ち着いてからバスと電車に乗ったのだが、調布駅跨線橋を昇るのが辛い状況ということで、不調が始まっていた。若干の睡眠不足状態で、限界を超えての休養不足、体力不足なのだろう。

 下車駅1駅手前の出発加速を終えたときに、つり革に捕まりながら、起立性脳貧血にならないようゆっくり時間を掛けて立ち上がり、眼振が起こらないことを確認して目を開け、ドアの手摺り目掛けて移動(意識していない眼振では景色が大きく揺れて自覚症状増悪化)。開扉を待ってホーム・エレベータに行き、改札からエレベータで地上に降り、駅前スーパーのトイレで全部吐いて、一段落。その夜は帰宅してそのまま寝てしまった。
 広義の熱中症で、自律神経失調だ。激疲労感から概ね回復するのに10日間余掛かり、ネタ資料が有るというのに記事に出来ずに過ごしてしまった。締切で尻を叩くのが居ないというのもあるが、猛暑中の蓄積疲労もあるだろう。以前から自分で引き受けていた作業分は日の出の5時過ぎ頃から作業して9時前までのまだ涼しいうちに片付けていたから猛暑中の作業にはならなかったが、穴埋め応援ではそういう過負荷回避策を採れなかったのだ。

2009/09/05 21:55

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