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加速度が軍用機水準は遊具ではない: ドドンパ

 山梨県富士吉田市にある遊園地、富士急ハイランドの人気アトラクション「ドドンパ」で乗客の骨折などの負傷事故が多発している様である。 激しい加速が売りになっている遊具で、最高速度180km/hに達するのに1.56秒と報じられている(右下枠内に計算)。 具体的な加速方法が分からないが、瞬間衝撃の最も少ない等加速度運動と仮定して算出すると、重力加速度の3倍を超えている。これは旅客機の最低保証強度より大きい。
☆ 1.56秒で180km/hに加速する:等加速度運動としたら
   加速度α=(180/3.6 [m/s])/1.56 [s]=32.05128・・・[m/s^2]
        ≒3.2705・・・[G]
[参考値]
☆ 60゚バンク水平旋回=2G:(K機長墜落事故前夜羽田出発東京湾上空)
   垂直G=1/cos 60度=1/0.5=2G
   水平G=1 tan 60゚=√3 G=1.7320508G
☆ 30゚バンク水平旋回=1.15470G:(旅客機の旋回制限)
   垂直G=1/cos 30度=1/(√3/2)=2/√3=1.15470G
   水平G=1 tan 30゚=1/√3 G=0.577350
☆ ジェット戦闘機耐力=7〜9G:(耐Gスーツで失神しない限界値)
☆ 輸送機耐力=2.5〜3G:(乱気流でも機体が壊れない限界値)

 ジェットコースターなどの遊具の記憶を辿ると、当初は自然落下基準で、どれだけの高度から急角度で落下させるか、最高速度は何km/hか、いくつ急降下があるか、宙返りはあるか、何回転か、後方落下有りか、といったパラメターで論じられていた。 宙返りは1Gを越えて2G前後の加速度が必要(上空では重力加速度分が引かれて1G弱ほど)だから、その値2G前後が加速度の最大値だろう。

 もっと昔の京成谷津遊園「びっくり箱」や鼠園「宇宙旅行」は、主に視覚の錯覚に頼って、小さな振動で大きな動きを感じさせ、床が斜めで鉛直目印の無いの部屋を歩かせていたから、転ぶ程度で物理的な危険は極少なかった。 最初に座席がグラッと揺れた後は、景色の方が動いて、部屋が丸ごと回転するとか、宇宙船が母艦内を滑走時異動する窓からの風景、宇宙飛行中に小天体に著しく接近する視覚的スリル中心に、そこそこの加速減速振動を与えてスリルある臨場感を醸し出していた。びっくり箱では1本だけ柱が見えていて、それが強く傾いているように見えたが、実際はそれが鉛直柱で、その錯覚に気付いて姿勢を柱に合わせると難なく歩けた。 運動の物理値は競わなかったので、特に危険な場面は先ず無かった。

 他の乗り物と比較対照すると、旅客機の許容最大バンク角30゚度で平衡の機内垂直Gは 1/cos 30゚=1.15470G、これは体感でほぼゼロ。 日航機羽田沖墜落事件前夜の羽田発東京湾上空K機長トライ大バンク角60゚度で平衡の垂直Gは、1/cos 60゚=2G。当時の乗客が気付いた話は伝わって無いが、かなりキツそうだ。 輸送機の機体強度は乱気流対応の上下加速で2.5〜3G、 ジェット戦闘機はGスーツに身を包んでの失神限界が7〜9G。撃墜回避動作や巴戦で敵機を引き放しバックを取る命懸けの究極値である。失神したら墜落か撃墜が待っている。

 ドドンパの加速Gは、進行方向だから、姿勢が少しでも座席から浮いていると急加速で叩きつけられて負傷してしまうのではないだろうか。 宙返りは垂直方向Gで緩和縦曲線もあって、突入が目に見えていて身構えられるからトラブルにまではならずに済んでいた。 ということは、スリルはなるべく錯覚を活用して、スタート時の突然急加速の制限をするとか、出発のカウントダウンで準備させる必要があるのではないだろうか。遊具なのだから軍用水準の強力な加速度設定は適さない。


未曾有の感染爆発中のオリ・パラ強行で自滅!
菅義偉首相不評に打つ手無くなり降ろされる!  <2>

 安倍晋三首相に輪を掛けて説明拒否、討論拒否、公安情報恐喝支配の菅義偉首相が本日(9/3)突然、自民党総裁選不出馬=首相引退を表明して大騒ぎとなっている。 前夜までは、自身を首相に据えた二階官房長官を降ろすだの、総裁選優先で総選挙時期を変えるだの、人事の小幅改造、二階幹事長交代だのと右往左往していたのだが、その総てをチャラにして突然の引退表明となった。
今年の国政選挙3連敗に加えて、閣僚を送って力を入れた地元横浜市長選挙に投票終了20時に敵当確の大敗北、選挙の顔には到底使えない極端な不人気に、小幅改造の官房長官など諸役職就任に応じる者が居なくなって詰んでしまっての二階幹事長解任撤回・総裁退任表明のようだ。
 1年半以上、必死にコロナ感染を抑えていて、その間、新型コロナ患者累計の増殖率が6ヶ月毎に10倍という指数函数で増えてきて、Δ株が卓越した7月以降は1.5ヶ月毎に10倍という感染力4倍化の大爆発中で患者累計150万人だから、対数的直線増加なら来年1月末前後には延べ1億人(全日本人感染)に達し兼ねないのだが、自身の人気回復を当て込んだオリ・パラ開催強行で自滅に到った。こうして、10年前の東日本大震災の死者数を上回る死者を出しながら尚オリ・パラ継続で、学校動員観戦までとは、あってはならないことだ。 国民の命を護るのが政治の役割ではないか。

 菅首相が、自ら強行した内政諸項目はことごとく失敗。官房長官時代からの陰湿な首切り人事で役人を腐らせ、繰り返しの公文書改竄・隠蔽まで招き、国会も虚偽答弁・答弁拒否・討論拒否で切り抜けて、国民の説得は一切せずに多数の横暴で強行突破してきたから、支持が減ると二進も三進もいかなくなるのは当然の帰結であった。 小泉進次郎らを改造内閣に欲しいという管首相に「沈んでく泥船に大事な人材は乗せられない!」とか麻生元首相。 麻生元首相の言は「(当時、世界で最も民主的な)ワイマール憲法をナチス憲法に変えたやりかたに学ぶべき」などと非常事態宣言による全権奪取=実質改憲論主張など意図が実に明け透けであり、直截に過ぎて不同意側・反対側が言っても「極端、歪曲」と退けられそうだったが、今回はその彼が管首相に引導を渡した形である。 総裁選は1転、多数の役者で「討論」に見せかけてマスメディアを占拠し、自民党政治の支持率回復を図るという茶番劇の開始となりそうだ。 国民は、見掛け、外形ではない、実質の判断をする必要があるが、それが秋の総選挙でどう現れるのだろうか? 2017年の前回総選挙は、民進党前原代表の裏切りで民進党が空中分解して、野党共闘が大きく破壊されて自民大勝となったが、4年後の今秋総選挙は、本気の野党共闘が実現するか、反共分裂主義が勝って自公を利するか、野党共闘勝利よりも、共産党排除が重要だと、自党を空中分解させてまで蜃気楼希望の党(自公系)に参加する前原前民進党代表の様な偽装野党勢力も依然として残っていて、当時そのまやかしに全員一致の賛意を示してしまって反省の無い現職議員たちと、目の離せない状況になっている。

2021/09/03 23:55

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