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前線移動速度と風速
3段目図中央、12/25 18:00〜21:00での寒冷前線の移動距離に着目.
低気圧・高気圧・雲や降雨なら媒体である空気を置き去りにして状態だけ移動することはあり得るが、寒暖の不連続面である前線は大気の実体が移動していないと前線としては消滅するから大気自体も移動したと考えざるを得ない.前線は大気の温度勾配だけで発生するのではなく異温度に吹き込む物理力が必要だ。
すなわち日本海上の寒冷前線から3時間で事故現場付近を通って400km〜500km移動し北海道南部を南東に伸びる閉塞前線になったと.
それは平均すると37m/s〜46m/sの烈風に相当し、突風率(1.5〜2.0)や吹きさらしの築堤による増速率(〜1.3)を考慮すれば通常状態で転覆事故が発生しても不思議ではない.一定速度での移動なら寒冷前線の現場付近=庄内地方通過時刻は19:00過ぎと推定され、雷鳴・強風観測と一致する.
また「低気圧背面に吹く強風」+「高層低気圧」ということでは12/22 08:10頃新潟県で4件同時に起こった特別高圧送電線短絡事故の気象状況でもあるが、こちらは強風の立ち上がり時間で抑止が掛けられたのだろうか?
[注]:高層天気図付きは総て赤旗新聞天気欄より転載
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