[216]

BBS
BBS
mail to: adrs
旧
新
Diary INDEX
Geo日記
戻る
LIST
主目次

旧OSの再組込保証は義務化させては?!
Windows 98 までしか無かったテポドン軌道直下自治体

 テポドン騒動でその領土内落下情報を伝えるとしたEm-Net(エムネット)に接続している自治体は全国で約7割、テポドン弾道軌道直下である秋田・岩手県下の市町村では秋田市だけ加入で他市町村は未接続のためあわてて加入申請させたものの、エムネットに接続できるパソコンがWindows XPとVistaなのに現場にあったのは既にサポート中止のWindows98パソコンしか無くて接続不能のため政府にクレームが上がり、役所を挙げてXPパソコンの宝探しをして調達したとか。(週間ポスト'09/4/24号p24〜)。

 Windows 98使用ぐらいで驚くにはあたらない。'98年以降の製品ではないか。NEC-PC98で工場設備を制御していたり、IT機器自分持ちの職場も多かったからいまだにワープロ専用機で作業してるところすら珍しくない。極端にはTRS-80(=Tandy Radio Shack 8bitパソコン)制御の特性測定器だって20年余も使われた。壊れれば中古をNETなどで新品並みの値段で買い漁って繋ぎ、親指シフトとかで日常実務を頑張っている。
 ルーチンワークではネットに繋ぐ作業はほとんど無いから「外部記憶装置付き日本語電子タイプライター」の基本プログラムOSは永年育てた変換辞書のある昔のままで全く差し支えないのだ。
 元々出回りの少なかったPC-9801用拡張ボックスがいまピンチなんだとか。このため億円単位の設備の更新を迫られているところも珍しくはない。特に研究開発関係では騙し騙し使い続けてきて年貢の納め時に追い込まれている。量産直結なら生産コストと割り切れてまだ更新しやすいのだが。

 なぜ専用ワープロよりもパソコンを選んだかを思い起こせば理由は2つ。第1は文書ファイルの汎用性で、パソコンのハードが新型に変わって行ってもずっと使い回して利用できること、第2は開発中のソフトと同じマシンで作業が完結でき、客先からの仕様書も、技術資料も、マニュアルも同一メディアに記録して持ち歩けたことである。その点で専用ワープロでは2世代離れるとかなり互換性を喪ってデータの使い回しがじきに出来なくなることと、専用ワープロは開発とは別マシンだから利用がかち合うこともあってパソコンの方が渋滞しなかったし、結構早い時期に若干高価だが解像度の良いレーザープリンタが使えたからだ。
 この経過からすると、一太郎・花子はビューアーがネットで無償配布されていて、三太郎以降と花子3以降のファイルなら閲覧・印刷可能だが、かなり長期に使われてユーザーデータファイルの多い花子2は閲覧不能で、その閲覧・使い回しにはWindows Me上に花子組込のための補助ソフトと花子3とを組み込んで花子2のファイルを読み込み、花子3のファイルとして一旦記録する必要があるから、最低限Me機と花子3と補助ソフトを持っている必要がある。三太郎時代に文書に組み込んだ花子2の図は直変換出来ず、花子3を介して現状形式に変換して組込みなおすことでデータの継続性を保っているが、そのためのハードとしてMe機〜win98機を持っている必要がある。蓄積のあるところは加えてDOS版N88BASICの中間コードで記録されたファイルを表示できるコンバータと、1.25MBフロッピを読み取れるFDドライブは欲しい。(サードパーティー製外付きドライブの多くは読み取り可能)。Vistaではかなり使えなくなった表計算ソフトL123や、全くダメで組み込めないVisual BASIC4のユーザファイルはアウトで、パソコン化による所期のユーザデータの汎用性を喪ってしまっている。これでは衰退した汎用ワープロの轍を踏みつつある。多くの職場ではそうしたデータ利用のためwindoes98機、Me機は大事に残しているし、XPのままで、様々な周辺機器やソフトが使用不能となるVista機には手を出さないところが多い。(私もRolandのオルゴール作成ソフトの使用のためにMeノート機を大切に取ってあるW。切実なのはJOBを手がけたPC98ではあるが、かっての技術資料とアスキーセーブで何とか凌いでいる)

 そういう状況でマイクロソフトと製造各社がつるんで旧OSのサポートを中止して、新型機新型ソフトへの買い換えを迫っている。Visual BASIC 4やロータス123はXPまでは何とか使えたが、Vistaじゃまるきりダメだったり、グラフが書けなかったりと不都合だが、XP機はもう普通の量販店の店頭からは一掃されたし、企業の大量発注ではないから取り寄せ特注では高すぎる。データやり取りのしがらみの多い企業現場では未だXPの天下なのに、なぜ個人にだけ互換に問題のあるVistaを押しつけるのだろうか。金儲け主義も大概にして貰いたい。

 そんな状況だから、サポートを打ち切ったOSでも最低限、改良部分(アプデート)の組込が可能な環境を義務付けるべきじゃないだろうか。(原OSは元々添付されている)。年を取るに従い、新しいOSに慣れるのは困難を増して、従前の高度の利用からパソコンを採り上げてしまう問題も起こる。老齢化社会で問題になっているんだろうが、ワープロを使えないと苦情も持ち込めないのか?一旦肉筆を捨てキーボード派にいると老化でPCからオン出されたらもう肉筆派には戻れないだろう。


2009/04/24 23:55
[Page Top↑] 旧
新
戻る