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話題の
ATS-Sx改良システムとされる
ATS-Xの構成が鉄道総研ホームページに公開されている.一言で言えば、
ATS-P地上子を最外方1個だけにまとめて既存の
Sx地上子に内蔵させ、そのケーブルを
Sxと共用し、現示アップ情報を線路(軌道回路)から与える方式である.
最初の
ATS-Pの具体的構成をこの方式にするか、現在の全地上子方式にするかは比較検討されて甲乙付け難かったのだろうが、一方が普及した後で敢えて非互換のシステムを導入するメリットは何だろう?現行
ATS-Pが特許などの独占で耐え難くボラれているのだろうか?

[ ATS-X構成図 ]:鉄道総研rtri
http://www.rtri.or.jp/rd/openpublic/rd47/ctrl/ctrl_atsx.html
システム構成の核は,鉄道総研開発の
ATS-Sx地上子とデジタル地上子を一体として,従前の
ATS-Sxのケーブルをそのまま流用できるようにした
Sxヤドカリ地上子であり,信号機毎に
600mに及ぶケーブル敷設工事が無用なのはコスト上大変助かるが、軌道回路からも線路や現示情報を送るとなると車上設備は現行
ATS-P受信機と同じか高価になる.そのうえ
ATS-P区間との相互乗り入れには共用受信機が開発されなければ似たような受信機を2台積むことになる。そのコストを上回って簡素化できるかどうかとなると、現
ATS-P(-PN)の低コスト化改良との比較で二の足を踏んでしまうだろう。
仮にエンコーダでぼられるなら、
-Sxにあるデジタル伝送機能で車上情報を伝える迂回体系で現示アップすれば安価で済み,
ATS-Sx車まで恩恵に浴することになる。
参入障壁を越えた独占価格に胡座をかけば,劇的にシェアーを奪われるのは「奢る任天堂」や
PC-98が
PS1〜PS2や
DOS/Vに丸ごと食われた分野だけでは無いことに早く気付いて貰いたいものだ.
同様のバリエーションで、
ATS-Sx地上子は全くそのままいじらないで、車上から地点マーカーとして使い、コマンド+パラメターを軌道回路から送って、ロング地上子検出でパターン更新&走行距離更新を行うシステムだと地上側は軌道回路への送信装置を設置するだけで足りる。速度制限コマンドなどどの程度送れるかは軌道回路の伝送容量にも拠るがこちらのほうが
ATS−Xより単純ではないだろうか?
現示アップでは停止信号までの距離が更新され、地上子で走行距離がクリアされるだけ。Sx絶対停止はそのまま有効で、ロング地上子基準で速度制限コマンドを送れば速照地上子は遊ばして良い。
車上の受信機の値段は概ね現行
ATS-Pと変わらず、地上装置は安くなる。
ATS-PNの様にリレー条件で距離を送信する。
ATS-Sxでの現示アップ機能拡張も可能。

[ ATS-XS別案図 ] ロング地上子は位置基準,コマンドは軌道回路送信
現行
ATS-Sxの速度青天井冒進の危険性は
120km/hで突進した土佐くろしお鉄道宿毛事故に見られるように早急に対応を求められるので、最低限、
ロング警報時に橙現示(Y)速度で照査し、そこから一定秒数(20秒等)後に橙橙(YY)現示速度で照査する程度の簡易パッチは当てておいて貰いたい。(下図に略図)

[ ATS-Sロング地上子速度照査パッチ ]
2006/05/27 23:30
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