mail to:
adrs |
旧 |
新 |
Geo日記 |
主目次 | |
[63]. NEWS10も間違い!ATS-P解説(NHK) |
「旧型ATS(SW型)には速度制限がなく,新型ATS(P型)にはある」という停止信号と速度制限混同の誤謬解説を昨夜のNHKニュース10までが繰り返している.肩書きのない者の誤謬指摘を大NHKや大新聞が受け入れるとは考えがたく困ったものだ.誤謬が常識に刷り込まれてしまった.JR西日本が「高速直線後の曲線手前に宿毛で事故後に増設したのと同じATS-ST型時素速度照査地上子を設置していれば事故にならなかった」と率直に説明していればこんな誤解にならないし「ATS-P設置完了までは再開を認めない」などの的外れな指示にはならないで済んだはず. 一般向けの説明として,ATSには大別して停止信号で働くATSと,進行信号で働くATSがあり,進行信号向けATSのうちカーブ速度制限ATSの設置がサボられてきた結果の事故で,ATS-Pでも最近ようやく首都圏に設置が始まった程度.停止信号のATSをP型にしても,カーブの速度制限は進行信号のATSであり速度制限箇所に個々に設置することが必要だ,とすれば解って貰えるだろうか. 報道内容を注意深く見ていればATS-STのJR東海は「40km/h以上の速度差のある制限には速度制限ATSを設置してる」とか,JR西日本も「東海道山陽線では計17ヶ所にATS-ST型時素速度照査式の速度制限ATSを設置している」とか,「ATS-SSの土佐くろしお鉄道宿毛駅に事故後3対のATS-ST型速度制限ATS地上子を設置して再開させた」と報道されており,これらとの整合性を考えたら「ATS-P化で今回の事故は起こらなかった」とか「旧型ATS(SW型)では速度制限がない」とか軽々には言えないハズ.どこのレクチャーが間違ってこうなっているのだろうか?ST型速照地上子を設置してなかったJR西日本がその指摘を避けたくてか?2日付け朝日,4日Web日経でようやく雰囲気が変わり始めたか. |
2005/05/04 23:55
|
旧 |
新 |