京成「赤電」塗装=改軌色 旧3000系公式パンフ

 通称「赤電」塗装は1959年末の改軌と同時に登場した3050型に初めて採用された塗装で、改軌前の「青電」と呼ばれた濃緑と薄緑のツートーン・カラーから、オレンジとアイボリーの華やかなツートーンに変わりましたが、この塗色が改軌工事完了と共に走り出すので、大変印象に残りました。特に最初に改軌工事に着手した千葉−幕張間は改軌直後は総てこの2両編成の「赤電」に置き換わりましたから、強い印象を与えることになりました。

 その後の京成経費節減合理化で1980年に赤一色の「新赤電」塗装に替わり、さらにステンレス無塗装車が主になりましたが、京成電鉄100周年を機に2009年8月、鋼製車体車3300型に復刻塗装として「赤電」「新赤電」「青電」各1本を復活させて運転していましたが、老朽化で順次リタイヤさせて去る3月20日に最終運行として「赤電」復刻車としては最初で最後の特急運行成田行きで運転され営業運転を終えました。

 手許に、3000、3050、3100型が新車当時に京成電鉄が作成して関係者、取引先などに配布したパンフがあり、以下にその抜粋を掲載します。京浜急行、都営地下鉄浅草線、京成系各社の最大7社で共通に使われた1号型ATSの結線図と動作仕様も掲載しておきます。国電区間のB型ATSとほとんど同じ構造ながら、多段階の速度照査機能を実現して長期に大事故を防ぎきって最近まで使われた優れものです。

[京成電鉄3050パンフ]  京成電鉄1959年発行 <3050>




[京成電鉄赤電塗装]  京成電鉄3050パンフより <Red>



 最終復刻赤電記事



[京成電鉄3050パンフ]  京成電鉄1959年発行 <3050p>




[京成電鉄3100パンフ]  京成電鉄1960年発行 <3100p>




[京成電鉄3000パンフ]  京成電鉄1958年発行 <3000p>




[京成3050主要諸元]  1959年発行パンフ <s3050>




[京成3100冒頭解説]  1960年発行パンフ



[京成3000主要諸元]  1958年発行パンフ <Spec>




[京成ATS-1型解説、車上装置]  <ATS-1>



[京成ATS-1型 地上装置]  京成電鉄3100パンフより




2013/04/17 00:50

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