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広島空港高地(瀬野−八本松)前後在来線に被害集中
物流動脈山陽線復旧に4ヶ月、西日本豪雨被害
「第2の鉄道国有化法」が必要か


山陽線復旧計画図byJR西日本サイト
 7月の西日本豪雨被害で多数の人命被害を出し、ダム緊急放水が激しすぎて大被害を深刻にした疑いも有りきちんと検討されるべきですが、鉄道など交通網維持対策、バックアップ体制でみるときには、広島、岡山等の交通網が寸断されて、超重要幹線である山陽本線でさえ復旧開通に数ヶ月、ローカル線では年単位の被害になり、迂回ルートも構成できない惨状となりましたが、子細に見ると、山陽線の被害は「西の箱根」と呼ばれる瀬野−八本松間の片峠を含む、山を均した標高330mの台地上に建設された広島空港の前後に集中しています。 八本松駅西側の換算25/1000急勾配と九十九折りの300Rが10km余も続き標高250mまで登る瀬野八本松区間は多数の土砂流入・浸水などの事故で不通となりましたが、八本松以東は沼田川沿いに緩やかに45kmかけて登る線路が敷かれているなどで、並行する道路とともに道床丸毎深くえぐり取られて線路が宙吊りになっており、これらの激しい侵食の復旧工事に数ヶ月かかり、10月復旧の模様です。 平行する新幹線はその区間がほとんどトンネルで通過のため被害無しです。
 周辺のローカル線も復旧に年単位掛かるような壊れかた。山陰線は非電化の単線で、重量貨物輸送の実績も、輸送量に見合った機材もなくて、しかも多数の交換設備を廃止済みで、迂回ルートのローカル線には急勾配もあり、ごく僅かな量しか迂回輸送できないといいます。
 普段から物流のバイパスルートとして準備しておくには費用負担が発生して「私企業」としての独立採算経営では非常に困難で、西欧のように公共インフラとして公が負担するほかない状況です。
距離程 区間長 備考
岡山 732.9 89.9
三原 822.8 不通
白市 853.4 30.6
八本松 868.4 15.0 不通
瀬野 879.0 25.8
広島 894.2
日露戦争後に「鉄道国有化法」で国有鉄道を作って政府主管の公共インフラとしたように、第2の鉄道国有化法で3島問題を含む鉄道輸送の公共インフラ化を、少なくとも線路設備については行わざるを得ないでしょう。 高速道路建設の公共負担率が40%前後有るのに対して、鉄道にはそれがない状況で、3島などローカル線と鉄道貨物輸送問題を抱えている訳で、道路、港湾、空港など他の公共交通インフラ並みに鉄道を扱えば、「国土強靱化」を含めて解決していくのですが、・・・・・・・・・・、そういう長期政策のないまま、分割民営化時に設定の基金金利が極端に低金利化して顕在化した矛盾で、3島切り捨て、儲かりすぎを自前資金でのリニア新幹線建設といういびつな方向に走ってしまっています。当初の金利設定とはまるで違うのですから、実金利に合わせた組立に戻しませんと解決はなく、貨物と3島の鉄道経営が成り立たなくなるでしょう。


良音受信に
FM放送にも受信アンテナを!
 <2>

 インターネットの時代にアナログのFM放送受信でもない!というのはハード側からの感覚であり、ユーザー側から見ればあくまでコンテンツ次第でハードには拘らないもの。 比較的に音の良いLPレコード、EPレコードはしぶとく一定の需要が復活しています。 ましてあれこれの起動設定・選択操作が必要なものより、スイッチ投入一発で動作するPLL電子同調チューナーのラジオ放送の方が手軽で、作業中のBGMに適するところがあります。


=80MHz
(1820mm
12巻


12巻


12巻

50Ω〜
75Ω


1:1バラン


(定尺)


12巻
×3コイル

入出力=24巻
コイル径=25Φ
コイル長=40mm
K(24/40)=0.782




(1/2)λ=1,700〜1,820mm:83〜78.3MHz:半波長アンテナ
1:1バラン結線図
長岡係数表 d/WKd/WK
0.001.0000.950.700
1.000.688
0.600.789
0.6250.7821.100.667
0.650.775
 
K(25/40)=0.782 は直線補間に依る
← ← ← 1:1バラン結線図
 
FM放送用バラン
FM放送受信軒下アンテナ78.3MHz+空芯式1:1バラン

【 部品表 】↑写真参照

品目 数量 価格 備考
アンテナ 角材 1820×24×12 1 400 アンテナ添え
ビニール線30芯 1.8m 200 アンテナ線(1.7m〜)
ステップル(小)* 9 108 同軸&アンテナ線固定
針金 1m 2 108 軒下吊り下げ
丸カン 4 100
バラン 塩ビ パイプ25Φ×60* 1 100 (ジョイント)コイル・ボビン
ビニール線8芯1,400mm 3種 300 バラン巻線
ボンド 1 100 巻線固定ほか
ナイロン糸 1 ボビン固定用
糸ハンダ 1
同軸ケーブル(両端プラグ付き) 1 1200 給電線
(小計) (2,708) \200
延長 サッシ通過器具* 1 2,030 給電線サッシ窓分割
同軸ケーブル 1 100
同軸プラグ 1 180
(総計) (4,788) 実支出\2,230.+在庫
サッシ・ケーブル
サッシ窓を通すサッシ・ケーブル
試作VHF波用1:1バラン(平衡−不平衡変換器)
 サッシ・ケーブルの売価にはかなり幅があり、
@4,000.弱(イオン)〜@3,000.弱(建デポ)、
@1,880.(ロイヤル・ホームセンター)、(+税)

【 中波AMループ・アンテナ部品表 】

品目 数量 価格 備考
アンテナ 角材 910×15×15 2 216 アンテナ枠
ビニール線24芯 5m 400 アンテナ線(平行コード2巻)
Lフック 4 108
アンテナ枠組立金具 1 缶詰缶伸ばし
M3×35L 1 108 ビス、ナット、ワッシャー
木ネジ8mm長 8 108
結束糸 1m 2 108
ビニール線8芯 5m 300 フィーダー線(平行コード)
針金 1m 2 108 軒下吊り下げ
丸カン 2 108
総額 1,556 手持ち在庫使用のため実支出ゼロ

放送の聞き流し聴取はBGM同様、余計な周辺雑音をマスクして、そこそこの集中を図る作用が有るとされて、工場事務所勤務時代は長らく習慣化していたのですが、自宅作業でのTV番組垂れ流しではドラマに気を取られて邪魔になることも多く、折角有るオーディオ・アンプのチューナーをちゃんと働かせようというのが、今回、FMアンテナ+1:1バランの試作です。TV音声がかなりチープで、オーディオ・アンプを介する必要があるのだから、オーディオ・アンプ側も整備しておきたいのです。
 FMアンテナ試作結果は右図の通りで、受信レベルが大きく上がりノイズが減って概ね満足できる水準。 「Hi-Fi」を言う限りはFMアンテナは必須だと改めて思います。 定尺1820mm角材にビニールコードを貼り付け、中央部にFM放送用1:1バランを設置、同軸ケーブルで取り出し、サッシ引き込み用ケーブルで室内へ。角材は丸カンと吊り針金で軒下に取付(右写真参照)という構造です。

 ポータブル・ラジオではホイップ・アンテナ1本でFM放送を受信しますが、室内受信では雑音障害が目立ち、固定セットではFM専用アンテナが欲しいところです。 団地住まいの頃はベランダに角材を十字に組んだキューピカル・クォッド(枠型)3素子アンテナを突き出して伝送線型バランで受信していたことがありますが、1/4波長角エレメントですから図体が大きすぎ、伝送線型バランの同調もシビアで軒下を使いたい今回はパス。(後日、団地のTV共聴線にFM放送波が乗っているのに気付いて、そこからの受信に切換)。 3素子のFM放送用八木アンテナを買って取り付けるのもやや大げさで、購入・設置費用ももったいないし、家の外観が花魁カンザシ化しかねないのでパス。 かってのHi-Fi指向時代はFM受信用に3素子程度の既製品アンテナ使用が常識だったのですが・・・・・・・・。

そこで、手作りの試作方針としては
★ 1素子の1/2波長ダブレット・アンテナを戸外軒先に吊して、金網入りサッシ窓の減衰を避ければ受信状態は大きく改善されるはず。
★ 1:1バラン(平衡・不平衡変換器)は非同調のコイル型でFM周波数帯で再設計。See→日記#418#3
★ アンテナ給電線の引き出し孔が簡単には得られそうもないので、サッシ窓引き通し器具(\1,880.〜\4,000.弱)を利用。
★ アンテナの中心周波数faは78MHz〜83MHz
(78MHz〜93MHz(中波代替FM):東京、千葉)。

 バランの空芯コイル・ボビンは、先にUHF受信用として試作の、スティック糊の外筒ではやや小さめで、建材屋に探しに行きますと、パイプとパイプを繋ぐ「継ぎ手」パイプが手頃そう。 塩化ビニールは高周波損失が少なくなくて製品化なら避けたい材質ですが、入手できるもので構成するしかありません。 18Φパイプ同士を繋ぐ「TSソケット」の外径が24.5Φほど、長さが60mm、(量産するなら定尺パイプを買ってきますが、試作の1個2個分なので「パイプ接続パイプ=TSソケット」を利用。 刻印のデコボコは巻線に邪魔なのでヤスリで削除して使用)。
巻線は最も細い8芯撚り線ビニールコード。ボビンには巻線引き留め&端子用の穴として1.4Φドリルとリード引出用穴3.2Φ、固定用穴を開ける。
これにコイル3本並列で巻けた巻数が12回。結線は入出力それぞれ2個直列なので1次2次コイルとしてはそれぞれ24回巻き。
真空中の透磁率μ0=4π×10−7、 銅線中の電波伝播速度=3×108×0.95 [m/S]、
コイルの長岡係数K(d/W)=0.6〜0.7:(d:コイル直径、W:巻幅 →長岡係数表参照
 以上より定数計算しますと、
a=v/(L×2)=(3×108×0.95)/(1.82×2) =78.3 MHz
a2(3×108×0.95)/(1.70×2) =83.8 MHz  (AMより移行局考慮)
L=K(d/W)×4π×10−7×S×N2/W
 =K(d/W)×4π×10−7×(πd2/4)×N2/W

 =K(25/40)×4π×10−7×{π(25/1000)2/4}×242 /(40/1000)
 =0.782×π2×252×242/40 ×10−7−6+3 [H]
 =6.946 [μH]
L2=K(30/50)×4π×10−7×{π(30/1000)2/4} ×262/(50/1000)
 =0.789×π2×302×262/50 ×10−7−6+3 [H]
 =9.475 [μH] (予備品)


 下限周波数は、通信関係の場合、1/√2(=半値:−3dB)として定義されるのが標準的。 しかし電力伝達(=送電)としては損失限界は1/10〜できれば1/20程度としたいところ。
アンテナの給電点インピーダンスは、半波長ダイポールで〜75Ω前後、多素子で〜50Ω前後、
コイル(バラン)の励磁インピーダンス Z=ωL=2πfa L
半値定義だと 遮断周波数 c=R/2πL、
19/20通過定義だと、 遮断周波数 f’c=R×20/(2πL)、として
  fc=75/2π(6.946×10−6=1.72 [MHz]
  f'c=20×fc=20×1.72=34.4 [MHz]
or f'c=20×50/2π(6.946×10−6=22.9[MHz]
 FM放送の周波数帯は76MHz〜90MHzなので使用に耐える値です。
(以上の計算は、特に桁を間違えやすい計算で、すぐにいい加減になりやすく、計算力維持には慣れておきたい計算です(ww) 2018/08/06 01:05記

VHF-FM移行が始まっていた中波AM放送  <2.2>

 中波AM放送を、旧VHF−TV帯に移行する計画でVHFアナログTVのUHF地上デジタル化を図りましたが、東京圏では現状、3放送局がFM放送開局済みで、TBS、日本放送、文化放送がAM/FM両波で放送していることに気付きました。 これも前述、FM放送受信アンテナ試作のおかげですが、2015年末ころに放送開始の模様ですから、3年近く気付かなかったことになります。 Radikoなどインターネット・ラジオの受信でも良いのですが、現行オーディオ装置でそのまま聞けるので活用します。

 住まいが外壁モルタルに金網埋め込みなどで電波を減衰させていて室内でのAM放送受信が非常に困難になってしまい、激しいノイズに埋もれかけているため、

チューナー添付AMループ・アンテナ

【 ラジオ放送周波数 】

周波数 kHz 放送局名 呼出符号 FM放送 備考
594NHK東京1 JOAK
693NHK東京2 JOBK
810× AFN/FEN 治外法権 米軍極東放送
954Δ TBS JOKR 90.5
1,134Δ 日本放送 JOQR 91.6
1,242文化放送 JOLF 93.0
1,422ラジオ日本 JORF 旧ラジオ関東
1).AMチューナー添付のループ・アンテナをサッシ窓の外の軒下に吊る(10cm×12cm、5回巻き)
2).大型ループ・アンテナを試作して、軒下アンテナとする(62cm角、6回巻き)
という2種類の実験をしてみました。
2).は、波長が合えば共振型のキュービカル・クワッド・アンテナですが、それより周波数が2桁低いので非同調のループアンテナとして動作しているはずです。

 本来なら、中波放送7局が受信できる地域のはずですが、ジャージャーという激しいノイズに邪魔されて全放送局が受信不能です。木造家屋だった時代には、特別高圧線のコロナ放電ノイズと標準電波JJCの混信が邪魔でしたがフツーに受信可能でした。 AM放送受信の一般的な悪化原因としては都市の鉄筋コンクリート化が云われていて、FM移行促進の理由ともなっているそうです。出力50kWのAM局が受信困難になったのに、その代替FM局が浅草のスカイツリーから7kW出力送信で高品質で良く入るというのですから今後FM移行は急速に進むでしょう。
{=受信周波数594kHz(NHK東京1)、693kHz(NHK東京2)、810kHz(AFN/FEN)、954kHz(TBS:90.5MHz)、1,134kHz(日本放送:91.6MHz)、1,242kHz(文化放送:93.0MHz)、1,422kHz(ラジオ日本/旧ラジオ関東)の7放送局が東京ローカル}
 1).のAMチューナー添付ループ・アンテナ室外化で594kHzと1,242kHzの2放送局が受信できるようになり、
 2).の910/√2角試作大型ループ・アンテナ(=62cm角:上記部品表参照)ではさらに693kHz、1,422kHzの2局が加わり4放送局受信可能となりましたが、
雑音が邪魔してどうしても受信できないのが954kHz、1,134kHz、810kHzの3放送局で、さらに午前11時頃を過ぎるとノイズが極端に強まって放送自体を探すことが出来ません。 時間依存性のある特定の雑音源が近所にあるのだと思いますが、ずっと発見できないでいます。
 雑音源を探していて、シーズ線ヒーターがジージー云う雑音源の一つであることが判りました。 サーモスタットのある980Wシーズ線ヒーター式のオーブン・トースター付近で雑音が強まり、サーモスタットが動作してOFFになると停まります。 単純な受動素子であるシーズ線ヒーターが強烈なノイズを発するとは思いもよりませんでした。

並行FM放送=3放送局@東京  <2.3>

 一方、FM帯で並行放送しているのは90.5MHz(TBS:954kHz)、91.6MHz(日本:1,134kHz)、93.0MHz(文化:1,242kHz)の3波で、試作した軒下吊りFMアンテナでマルチパス障害もなしに十分な強度で受信できました。
 その結果、AFN/FEN:810kHz以外はFM代行放送で受信できるようになりましたが、なぜ中波の中央部分が雑音で受信できないのかは原因究明できませんでした。
 TBSを聴いていると、周波数割り当ての9kHz単位化で950kHzから954kHzに変えられて以降、時折「TBS954」とアナウンスしていた記憶はあるのですが、これが今は「954TBS905」と替わっていて、放送周波数954kHzと90.5MHzを言っているのですが、「905」には気付きませんでした。 改めてラジオ・テレビ欄を見ますとどの新聞でも2つの放送周波数が掲載されています。 注意力散漫!というか、放送を漫然と聞き流していて、良く見ていないものです。
 PLLチューナーの自動選局&登録機能が働かなくなっており、総て新聞のラジオ番組欄を見ながら手動登録したのですが、栃木や富士など遠方局は受信感度がなく、また何局かのFM放送局は中心周波数を50kHz(=0.05MHz)ほど低くしないと受信できません。PLLチューナーの動作からして考えがたい異常動作で「故障」ですが、一応受信できているからマ、良いか!(w   2018/08/14 23:55記

超マイナー商品?!サッシ・ケーブル  <2.4>

 同軸ケーブルで室内外を結びアンテナを接続するのに、壁に穴を開けるのは大ごとだし、エアコン孔や換気扇孔が近くにないと、サッシの窓から配線を出すことになりますが、そうすると配線が邪魔して窓にロックが掛からなくなるのが重大欠点です。
 このサッシ窓部分を扁平配線で擦り抜ける「サッシ・ケーブル」という部品が昔から売られていましたが、近年の住宅ではアンテナ・コンセントが設備されていて、ほとんど出番はなくなっていました。
 ところが、地デジTV化(=UHF化)以降、VHF波であるFM放送受信機能はアナログVHF−TVとともに捨てられてしまい、FM放送を低雑音で受信するには個々にFM専用アンテナの設置が必要となり、再びサッシ・ケーブルの出番となりました。
 日曜大工センターや、家電量販店を探し歩いたのですが、担当の店員さんたちに尋ねても商品自体を知りません。 アンテナ関係のコネクター・ケーブル類に混じっていると見当を付けて、サッシ・ケーブル現物を(SDF-25-P)探し出しましすと 「そうやって使うんですか〜!勉強になりました〜っ!」。 おいおい、そりゃないよ(w。店に置いていたのが奇跡的な商品になっていました。 今後、FM放送を良い音で聴きたい人が増えれば復活するでしょうが、インターネット聴取に流れるとお終いです。
 売価にはかなり幅があり、@4,000.弱(イオン)〜@3,000.弱(建デポ)、@1,880.(ロイヤル・ホームセンター)+税。 足で探すか、値段には鷹揚で行くか、・・・・・・・・現状、売れてない隙間商品ですから売ってるだけでも有り難いことは確かです。なお、AM用ループアンテナのリード線は8芯平行ビニール・コードでサッシは隙間を通せますのでサッシ・ケーブルは無用です。
 私の一眼レフカメラでの接写がファインダーよりかなり前ピン(=近眼ピント)であることに気付かされました。光線不足の手振れもありますが、ここまでズレると、これは「故障/不良」の領域です。応急措置としては、敢えて遠方ピントにしてたまたまピントの合った絵を採用するか、被写体距離の限られる接写レンズの利用しかありません。   2018/08/07 23:05記

良音受像
TV放送受信に、外部スピーカー必要!  <3>

 大画面の地デジ・インターネットTVの設置調整を引き受けました。 納入業者に頼むと数千円とか。無線ルーターとインターネットTVの接続にIDを打ち込む操作が一般ユーザーでは必ずしも出来ないということのようです。LANコードならルーターに繋ぐだけでOK。それにより詳細の気象レーダー画面や動画予報が見られ、インターネットTVなら閲覧用のブラウザーが使えます。 LEDバックライト式の画面は非常に解像度高く鮮明で良好でしたが、TVの音は相変わらず酷いもの! 売価\12万の2画面&インターネットTVなので、製品品質の悪い安物製品を購入設置した訳ではありませんで、元々の音質が悪いのです。 大昔から各社のTVセットは音響関係は酷い手抜きです。

TV外部スピーカー化図  言葉の了解度が悪いのは、TVのスピーカーが画面の後ろ側に付いていて、広い画面を回り込んで音が聞こえているためと、一般のオーディオ用スピーカーが人の声を聴くのには合わないためと思われます。 TV画面の背面から音を出して前に回り込ませる現行方式では、正弦波音(単音)を用いた計測特性では良くても、自然音を聞いた場合の聴感での不自然さが強く出るのではないでしょうか。 2基のステレオ・スピーカーの幅一杯にソロ歌唱者の大きな口がある様に聞こえるのは、高級ステレオに有りがちな現象で、これはTV音声をステレオ・アンプからに切り替えても治りません。 音楽専用と割り切って使うしかありません。

 地デジTVに音声の外部出力としてイヤフォーン端子が出ていて、内蔵スピーカーと並行出力出来るようになっていたので、これをAUDIO AMPのLINE入力に繋いで、スピーカーはTV画面の両側に置き、その音をTVの音に足す形にすると音質が劇的に改善されることが分かりました。 最新型で普及型大画面TVのためか、アナログ出力はこのイヤフォーン・ジャックだけで、他は光デジタルとHDMIと外付きHDD用USBで、初期の地デジTVには有った旧型のRCA端子やD2〜D4端子、アナログ画像端子、S端子はありません。

 音量設定法は、TV番組を受像して丁度良い音量を決めてから、AUDIO Ampを起動してLINE入力(=TV入力)とし、TVの音量に見合う同レベルの音量に調整すると、TVセットの音声の不足分が丁度埋められて、大きく音質が改善されます。
 出力が2倍=+3dBは、人間の耳の音量分解能ギリギリでほとんど分かりませんから、TV音声に欠けている成分だけが外部のステレオスピーカーから加算されて劇的な音質向上になるのでしょう。 より明確に違いが分かるには、TV音声を外部アンプ併用で聞いていて、外部アンプ音声をOFFに切り替えてみると、昔のポケット・ラジオの様なチープな音に聞こえてTV内蔵音質の酷さが際立ちます。
 どのTVセットでも、TV画面下限と床面までの間は必ず空くのですから、ここの左右=TV台の両脇に外部スピーカーを置けば音の悪さはかなり解消されるはず。(略図参照→)

 もう一点、人の声の了解度は、AUDIOスピーカー・システム自体の特性の模様で、いくら周波数カーブを補正しても改めることは出来きません。 この改善は特殊な2-wayスピーカーが製品化されており、高音用コーン・スピーカー(ツイーター)箱の位置が、中低音用コーン・スピーカー(スコーカー)箱の前面より数cm後にズラして設置している構造のもの。
 松下電器(テクニクス:パナソニック)が高級オーディオ・スピーカーを出していた時代の同社製品の構造ですが、なぜか人の声の了解度が特別に良くなるのです。明確な理由はまだ分かってないのか?それとも、後述の超高級「同軸平板2ウェイ・スピーカー」\158.000.に集約されているのでしょうか?
スピーカー銘板  私の常用のスピーカーがこの発音位置調整型で、聞いたこともない零細メーカー製です(右写真→)が、秋葉原のラジオ会館(ラジ館)内4階の店頭で何度聞いてもクリアーないい音がしているので、何度目かで数万円(?4〜7万円?記憶もおぼろ)で衝動買いして、従前のONKYO製高級スピーカーをお払い箱にして、過入力故障も修理依頼してズ〜〜ッと使っているものです。 お払い箱にしたONKYO製スピーカーは、かなり良い音の物です。 某オーディオ誌がオーディオ・マニア集団の試聴テストで最高点を付けて発表したスピーカーを買いに行って、その音を聴いてみたら特有の悪い癖を感じて気に入らず、それより上位機種で気に入った音として購入して使っていたものですから、相対比較としては優れた音質で、低水準のものではありません。それだけラジ館の得体の知れない零細メーカーのスピーカーの音が良かったのです。
 とはいえ現在は製造会社が店仕舞いしている様ですし、「ラジ館ビル」はとうに建て替えられていて転居先も分からず、入手先が判りませんが、銘板には「ニューテクノkk製 PM-206TM型 Double Baffled 2-Way Speaker System 販社有限会社インパルス」となっています。
 長いこと床に直置きしていた右スコーカーのコーンの下半分に綿埃が厚く積もっていて、これを前カバーを外して柔らかい塗装用刷毛で根気よく掃除して総て取り去ると澄んだ高音部が良く出るようになりました。 床上20cmほどの高さの台に置いていた左スコーカーには綿埃はほとんど積もっていませんでした。
 大手ではこのスピーカー方式の先駆だった松下電機(テクニクス)が同方式をやめてしまったのはなぜでしょう? 同社のスピーカー・カタログから推定すれば「SB-C700では、新開発同軸平板2ウェイユニット(ウーハー、ツィーター)により点音源化を実現」(\158,000.)ということなのでしょうか? それとも世間にあまり評価されなかったからなのでしょうか? もし「同軸平板2ウェイユニット(ウーハー、ツィーター)による点音源化」の効果なら、松下のTV(ビエラ:パナソニック)には、同社内の事業部の相違を超えて、そのスピーカーを外部スピーカーとして接続する端子を設けて、音響機器オプションとしてSB-C700(\158,000.)のTV用普及品を準備すべきでしょう (スピーカーの値段が高級TVセット並みではあまりにアンバランス。大量普及のTV付属品なら大量生産効果で超高級オーディオより一桁余値段を下げられるかも)。 どこかショールームに現物を聴きに行く必要があります。
 人の声に着目すると、一般的な発音部同一平面設置や同軸設置に比べて、ツイーター箱をスコーカー箱前面より数cm後にオフセット設置する方式が大変優れているのだと思いますが、その方式が最初に紹介されてから何十年間も経つのに、世の中にはなかなか広がりません。パナソニックとしては高級TV並みの値段も普及の障害です。 受け容れられるネーミングがなく、従って宣伝もされないので「世の評判」は立たず、自分の耳を信じてン万円の買い物をする物好き(wなど極々少数派で、しかも多くの人は善し悪しを具体的に指摘されないと気付かない場合も多いのですから、自分ではよく分からなくても多数に流れる=ブームになっての大量普及などできなかったのかもしれません。

 しかしTVセットの外部スピーカー化だけでも劇的な音質改善になります。 現に液晶TV用補助アクティブ・スピーカー・ユニットが何社からか¥1万前後〜¥数万で発売され家電量販店に陳列されています。 家庭用TVセットの音声が悪いのは世の共通認識ということです。 24インチ程度の小型地デジTVであれば、イヤフォーン出力で小さなアクティブ・スピーカー(=アンプ内蔵スピーカー:SONY製SRS-PCP1型70Φスピーカーでテスト)を鳴らすだけでも結構な改善になります。 我がニューテクノ製スピーカーは間違いなく良い音です。   2018/08/04 24:05記

【別解】大型液晶TVでも良音機種発見   <3.1>

 家電量販店のTV売り場を歩いていて、そのくぐもった音に「ダメ」を確認していまして、棒状にセットされた超小型スピーカー(=サウンド・バー)を画面前に追加して置く方式では、まだ悪音が改善しきれず、もっと大口径のものが必要だと感じていたのですが、突然、実に美しい音が聞こえてきて、そのTVセットを特定。 一緒に店内をぶらついていた我がカミさんも一発で「このテレビの音は良い!絵も格段にきれいで鮮やかな色彩!カシオのデジカメみたい!」とノタマいます。
 「何故だろう?どうなっているのか?」とTVセットの裏表を見回しても、補助スピーカーなど存在せず、背面側のスピーカー開口部さえ見つけられません。 時折、TV置き台にスピーカーをセットしているものも有るので、置き台の蓋を開けて確かめましたが、中高音のスピーカー開口部が見つからないのです。中央部の穴が放熱だけでなく低音部:ウーファー開口部の可能性は高いかとは思いましたが、音のクリアーさは中高域特性のものでウーファーのものではありません。
 売り場に表示の型名からカタログを探し出して当該機種ページを見ますと、画面の鮮やかさは有機ELパネルに依るモノで、カタログの説明もここに重点を置いています。
「カシオ・デジカメ云々」は、NIKONやCANONの高級デジカメの発色がかなり控えめで、安いExilimコンデジの際だって華やかな発色が目立つことを指しています。 撮影者の色彩感覚ではカシオのコンデジで充分ということですが、毎月のカメラ教室合評会作品としては高級カメラの自動バカチョン・モードが大いに能力を発揮し、焦点も色調も褒められっぱなしなのです。流行る教室は褒め上手ということでしょう。 しかし、ご当人はカシオ・コンデジの発色の華やかさがお気に入りで、もう少し色鮮やかに撮りたいってことです。 現デジカメ方式の発明者であるカシオのコンデジの良さは、実はそこではなく、電源スイッチ投入直後から撮影可能で撮りこぼしが少ないってことが断トツでしょう。 起動に10秒余もかかって撮りこぼしを重ねて残念な思いをしたOlympusコンデジ:我がC720との対比で特にそう思います。
 で、音の方はどうなっているか!「液晶画面そのものから音を出している」「Acoustic Surface/DSEE」、一種の平板スピーカーであることが分かりました。 映画館では現在スクリーンから音を出して臨場感を高めていますが、その方式をTVに導入して、高音質を作り込んだため、際だって良い音が出せるようになったもの。 しかしながら、専用の振動板ではないパネル画面から音を出すには、様々の余分な要素が重なってきて、なかなかまともな音は出しにくいはずのもの、あれこれ苦心の開発なのでしょう。 但し、お値段が、55インチ有機ELパネル画面で¥30.万円。 一般的な高級機の約2倍余、TV受像のみの普及型の約5倍の値段です。 高級オーディオ・システム込みの値段と考えられれば有力な選択肢ではありますが、際だった音の良さで、思い切れますかどうか。
 前項に述べた通り、外付きスピーカー方式でも音質が劇的に改善されますので、スーパー店仕様の安いTVに外部アクティブ・スピーカーを付けるのも有りで、「サウンドバー」でも満足な音の得られる大型のものを選べばかなり改善されるってことです。 TV画面下端とTV台までの短い距離を前提に設計するから超小型スピーカーしか使えず音がほとんど良くならないのでしょう。画面位置を上に上げるか、TV台の両脇にスピーカーボックスを置くようにして(略図参照↑)、その分大きなスピーカーを使えば良いことです。 逆に、TV画面直から満足な音を出すには現状55型以上の大きさが必要の模様で、一般家庭では40インチ台が限界とすると、ミニ・コンポ流用などの外部スピーカー方式が適切ということです。
  (SONY BRAVIA AF8 55v型を聴取。AF8 65v型、A1 77v/65v/55v型も同方式@2018.夏号、テレビ ブラビア総合カタログ)   2018/08/21 24:55記

【追伸】同TVセットSONY BRAVIA AF8には音声の店頭デモファイルがあり、高機能・卓効に驚き。 男性4重唱プレーヤーが画面に4等分に並んでハモると、その顔の位置から声が聞こえてくるのだ!まるで超多チャンネル・サウンドの映画館のような凝った機能を内蔵しています。 今は「有機EL画面の漆黒」を売りにしていますが、そんなモノはカラーオフセット印刷職人とか画像調整技術者など特別のプロ職人しか認識しておらず、一般人は大抵見過ごしてしまう良さ。 音色の良さと音像定位の良さは驚異の水準で、こちらの支持の方が大きくならないでしょうか? 津田沼駅南口のこの店は、他の大型機種もバースピーカーとセットで展示していてTVセット単体の音質の弱点が分からない展示になっていましたが、バースピーカと一体の価格表示ではなく、買って帰って音の酷さに気付くもの。 具体的な解説付きで外部スピーカーとのセット販売を表示する方が親切。
 弱点は、シャープな音像とは裏腹の関係で、最小サイズが55インチで、我が国のウサギ小屋住宅には設置スペースがなかなか得られない。55〜77インチを置けるリビングがどれほどあるか?!という問題。
 それでも、昨年夏のTVセット買い換え前にこのTVセットAF8を知っていたら、大いに迷ったでしょう。 狭い設置場所における最大値として49インチを選んだのだけれど、生活の不便化を承知で55インチBRAVIA AF8を選んでいたかも知れません。   2019/01/12 22:55記

【別解2】前面大型スピーカーのTVは良音!  <3.1.2>

 中古販売店にかなり古い「前面大型スピーカーの薄型テレビ」があって受像展示していましたが、それは良い音でした。 薄型テレビとしては珍しい設計で、以降は前面大型スピーカーのデザインは絶えています。 前面の大口径スピーカーで音が普通に戻り良くなるのは物理的には当然の話ではありますが、現在、ほとんどのTVセットが大きな画面のみを競ってスピーカーに小型のものを選び裏側に追いやって音質を落としています。 音声の了解度と、低音域を酷く劣化させていますから、バランスを欠いた無理な設計と云うべきでしょう。 10万円前後もするテレビにこの現状はそぐわず、前々項の通り少なくともブックシェルフ型の外部スピーカーを付けられるオプションとその旨の注記は必要でしょう。     2018/09/21 20:55記

外部スピーカー増設テレビ=音楽、ドラマ、映画用良音システム
店頭での比較実験で売ったら大需要に!?  <3.2>

 TVの普及品クラス6〜7万とそのTV台両脇に外部スピーカーを置いて、音の出口をスイッチ一つで「本体」と、万円台の「外部スピーカー」とを切換試聴できるデモ機を売り場に設置して、有名番組をながせば、その違いは誰にも一目瞭然。 音楽、ドラマ好きユーザー向けとして売り出せば、きっと売れます。 TV本体は値段競争が激しくて利幅が取れないものの、値段がさほど注目されてないテレビ台と、補助外部スピーカーとに大きな利幅が設けられて、ユーザーが喜んで、店は儲かり息をつける状態になるでしょう。 かっては¥5,000程度からあったタダのTV置き台が今や¥20,000.〜¥30,000.というのはそうした事情の反映です。
 現行ですとTV置き台と外部スピーカーはバラバラ販売で、自分では確認実験ができないお客自身が見繕う形。 TV用の外部スピーカー(¥1万前後〜)を添えてデモ動作させて、内部スピーカのみとの違いを感じさせれば、衝動買いでもかなり売れるはず。 従前、薄型液晶TV用の補助アクティブ・スピーカーが売られていましたが、客自身が効果比較できる形では店頭陳列されて居らず、その良さも、性能不足も分からないまま、あまり売れていませんでした。 実演型展示では超小型スピーカー3個のサウンドバーなどは性能不足で淘汰されて、そこそこの性能のものが支持されることになると思います。
 それに際して外部への音源出力は、ボリューム設定に従う可変出力が望ましい。音量調整の余分な手間が要らなくなります。

B−CASカードの継承使用阻止かも  <3.3>

 設置調整を引き受けた新受像器添付のB-CASカード説明書を読みますと、「古いセットのカ−ドを使うと受像できなくなるかも知れないから添付の新しいカードを使って、連絡手続きせよ」といいます。
 B-CASカードというのは、TV受像画面にNHKへの設置連絡を要求して受像妨害するものです。 有料放送受信には必須ですが、TVセットを新しく買い換えた場合は、元のTVセットのB-CASカードを買い換えたTV受像機の所定ソケットに差し込めば継続して受像できるものです。 カードが壊れてもいないのに、わざわざ新カードでの再申請を要求するなんて何を考えているのか!と思いました。
 デジタルTV放送開始に当たっての個々セットの特定法としては、ソケットとカードなどの「ハード」を必要とするB-CASカードではなく、個々のセットにIDデータを割り当てる、現行の無線ルーターIDのような方式の方が低コストで作りやすいという声を敢えて無視して現状のカード・システムとなりましたが、接触不良などの無用なトラブルも高頻度で起きて、一般の人では修理対応困難にしています。 NHKに受信申請しないとNHKは視聴できなく出来るのですから、登録要求文書の表示で画面の一部を見えなくするが受信料だけはその間も丸ごと(強制)徴収する、なんて姑息なやり方ではなく、有料放送WOWWOWのように全く見えなくすればスッキリするものを、おまけでワンセグ放送受信機能が組み込まれている携帯電話からまで受信料を毟り取るような阿漕なまねは「安部チャンネルNHK」として特に止めてもらいたいもの。 B-CASカード管理組織が一種、天下り組織化していて、その仕事量を保障するための作為のような臭いがします。
 かって、省エネに託けて薄型の液晶テレビ購入に政府から補助金を出させて地デジ化と需要拡大で業界支援を図った訳ですが、地デジ化強要需要が一巡した後の反動で、日本の電機業界はメロメロ。 一時は「亀山モデル」を謳歌のシャープなど外資に身売りして、「4原色」など同社独自技術のTVセットは撤退してしまい、フツーの地デジTVセット化したのだとか。 あこぎな仕掛けはろくな結果を招かないようですが、目先の欲に目が眩んで一般消費者を翻弄するのはいい加減にやめて欲しいものです。

TV置台の合成板、接着剤の経年劣化でグズグズ
板補強でキャスター4脚を全交換  <4>

破損TV台
TV台の底。黒キャスターが元々。黒スリーブを基板に打ち込むだけの構造で基盤崩壊。
白キャスターと取付補強板を取付。強度保持材料のケチり過ぎもある。木材が細すぎる。
 TV台のキャスターが突然抜けて台が傾いたので調べてみると、材質が木材チップを接着剤と固めた「ホモゲンホルツ」様の材質が経年でもろくなって、圧入していたキャスター・ホルダーが抜けただけでなく、板材にヒビが入っていてそのままでは強度的に使えそうもないことが分かりました。 合成木材がボロボロで、到底大きな負荷が掛けられないほど経年劣化しています。来歴を考えると購入25年ほどになりそう。木材チップの合成材は経年の歪みを生じにくいのでスピーカーボックスなどに普通に使われているものですが、キャスターの取付部が経年劣化による強度低下を考慮してないことで強度不足になり崩れてしまった模様。
 そこでTV台の底に板材を張って補強し、板材に木ネジ止めのキャスターを固定して修理するることにしました。 木材をネジ止めし、キャスターは補強木材を貫いて基の部材にまで達して止めましたが、木材同士の接着面にボンドを塗って補強しました。 ナマ木材はほとんど経年劣化せず、逆に経年で硬化するだけなのでこんなトラブルにはならないでしょう。

接着剤経年劣化=中央道笹子トンネル天井板落下事故   <4.2>

 接着剤の経年劣化による事故と云えば、中央高速道路笹子トンネル天井板落下事故(2012年12月)が思い出されます。 トンネルの換気送風ダクトを構成する整風版を接着剤止めのピンで天井から釣る構造だったことで、接着剤の経年劣化で緩んでしまい130mに渉って一斉に落下、通行中の自動車を押しつぶして9名がなくなりました。 そこは接着状態についての有効な内部点検法がない、接着剤強度にのみ頼る構造だったのですから、接着剤の経年劣化でモロ、脱落事故になるのは見えていたわけです。 あの事故原因は、元々が点検困難な構造で崩壊の兆候を見逃したミスと言うよりも、接着剤劣化でそのまま落ちてしまう構造の設計の方が間違いです。 風洞をトンネル貫通後に付加する方式であっても、東京湾横断道トンネルのように上路式だったら、ピン留めには力が掛からず、路面の下の換気送風ダクトの中央隔壁が路面を支えて落ちることはない構造です。 笹子トンネルの様に接着剤強度にのみ頼ってバックアップのない設計は厳禁という訳です。(現在は、多くの事業者で、劣化の虞のある接着剤止め自体が厳禁とされました)。 同じ中央高速道路でも景信山−城山間稜線(小仏峠?付近)を貫く小仏峠トンネルでは早い時期にその吊りコンクリート板を撤去していたのですから、同じ中央高速道の笹子トンネルでの撤去が道路公団分割民営化を挟んで長期にサボられたことが真の事故発生原因ということでしょう。 自動車の排気ガス規制の強化で、トンネルの換気量が少なくて済むようになり、換気風洞を設けず、天井のジェット・ファンの換気で済むので小仏トンネルは隔壁撤去改造されました。
    See→笹子トンネル事故:日記#312    2018/07/29 24:55記

太陽系オールスター総出演
全部一緒に見えるのは珍しい!
火、←(上弦の月:8/18)、木、金、土、が夕空に  <5>

 良く晴れた日の日没直後の南半分の空に、東側から順に大接近中の火星、(上弦の月8/18:月齢6.7付近)、木星、宵の明星=金星が並んで見え、木星から天頂方向を辿ると土星が見えています。 太陽に非常に近い水星は元々ほとんど見られませんから、それ以外の弱視の肉眼でも充分見える惑星総出演の久方ぶりの天体現象で、照明の少ない広場などで特によく見えますので、黄昏時に一瞬の暇の取れる方は眺めてみてください。
 相対位置で云えば、月が一番高速移動で1日で12.3度東に移動、大接近の火星は急速に離れ始め、金星は太陽を追い抜いて現在の宵の明星から開けの明星に転換して夜明け前に見えるように変わりますので、太陽系オールスター総出演はもう長くは見られません。
 ●「火星大接近」特集記事に7月31日21時の夜空のイラストが有りましたが、最も目立つ金星が地平線下で太陽系オールスターからは外れていました。 2時間早い19時過ぎのイラストなら東空の火星とともに、西空にサーチライトのように輝く宵の明星も、月齢18日の月も入った残照のオールスター図だったのに、野次馬的工夫が得意でジャーナリズムの王道を追う東京新聞に一捻り足らなかったのが残念!@7/22(日曜)東京新聞ラジオテレビ付録(1+8)両開き頁。8月の満月は26日で、23日以降の夕刻の並び順は月、火、木、土、金、(日没)になっていて好天なら良く見えるでしょう。

「株主資本主義」:事実や理性が否定
大塚家具紛争 & 西武鉄道  <6>

 株主総会での株式数の多数決で総てが決まり、目先の配当要求のみに流れた衆愚決定になりやすいことから「株主資本主義」などと揶揄されてきましたが、近年次第に資本主義の基本原理であるかに扱われて反社会的行動まで当然視されるような「アメリカ型」になりました。

 その株式多数決の衆愚決定の現れとも言えるのが大塚家具親娘戦争での娘側勝利の結果、大きな連続赤字となり身売り・倒産の危機となっていることが、同社決算書の監査法人意見表明で明らかになりました。 株式多数決に敗れた父親側が独自に立ち上げた匠大塚の方は概ね堅調ということで、高級志向需要が父親側に流れたようで、父親娘どちらの判断に妥当性があったのか、株主総会が衆愚多数決化した誤りが劇的な形で証明されました。

 大塚家具とは逆に、守銭奴「アメリカ型」株式資本主義を、株式の多数決がひっくり返してしまったのが西武鉄道(西武HD)の株主総会。アメリカの投資会社が最大配当を求めて、赤字路線の切り捨て廃止などの合理化案と役員送り込みを求めた株主総会議案を株式数で否決して鉄道会社の長期方針・公共性を守った事案で、投資会社の守銭奴たちには敗北理由が全く理解出来なかった様です。

 しかし事業は金儲けが絶対的中心ではなく、社会に必要とされる事業目的遂行が第一で、その資金調達のために株式を発行する本来の姿が西武鉄道(HD)株主総会で堅持されたということでしょう。株式配当率だけで事業が規定されて、儲けが減れば企業閉鎖撤退では社会的責任・公共性が果たせません。
 自分たちが欲しいもの、作りたい物を次々に開発して世に出して急成長を遂げていたSONYが、儲け中心主義の音楽ソフト擁護で自社開発の卓越コンセプトである「ウォークマン」の線上である「メモリー・ウォークマン」発売を止めてしまい、iPodなど他社に席巻されて大凋落に陥った経過も、一般企業並みの儲け優先主義に陥ってSONY固有の魅力を失った結果もあるでしょう。 あとはユーザーに欲しがらせる新製品ネタ切れで、買い換え需要中心に移行してきたことが電機業界盛衰・著しい衰退の根本原因。 ウォークマンとしては、テープ、CD、MDの時代は圧倒的支持があって、次は当然メモリーだったのに、CBSなどソフトの儲け優先で供給を止めて、つまづいてしまいました。

 近江商人など日本古来の商道徳として「三方よし経営」の理念がありまして、店側の利益だけを図るのではなく、顧客も、従業員もそれぞれ納得できる経営をすることが追求されました。そこが事業配当第一で社会の必要性など全く関係のない守銭奴型欧米型資本主義と、日本古来の経営理念の決定的な相違です。
 昨今強行されて非正規・派遣などワーキングプアだらけにしている竹中・小泉・中曽根・安倍路線は野蛮なアメリカ型の生のママの資本主義で、個々の企業の経営分析から強行される「低賃金政策」や「首切り合理化」は、経済全体で見ると消費市場を縮小破壊して深刻な不況をもたらす「集積の誤謬」化して、起業家側からは対策・修正できない矛盾となります。株主資本主義は目先の利益追求だけで、集積の誤謬には全く目がいきません。

 国家財政立て直しのIMF勧告に逆らって救貧対策して経済危機を脱したマレーシア、リー・クワン・ユー政策とか、ブラジルの救貧対応で経済維持とかに反IMF型政策とか、逆にIMFの指導で財政規模縮小策を採って大企業優先策を進めて貧富格差を極端に拡大させ、財界人による横暴な労働者支配の続発する韓国、その後を追うアベノミクス日本などが集積の誤謬を明らかにする典型例になっています。 アメリカ型資本主義経営では常道の「首切り合理化解雇」など邪道ということです。
株主利益最優先で事業の社会的必要性など全く顧みないアメリカ型株主資本主義など撲滅対象であります。

2018/08/25 20:55

【追伸2】うっかり「差別語」  <7>

 高級カメラの自動バカチョン・モードという記載を前項§3.1で発見! うっかり使ったスラング表現だが、もちろん侮蔑や差別意識は全くなく使ってしまっている。 我が製造系、工学系では大昔から「バカ穴」とか「ネジがバカになる」とか一般表現として使われていて「チョン」も単なる符丁と気にもとめずに使っていたのだが、広島出身の同僚(執行委員)から「重大な差別語」と咎められて、「バカでも朝鮮人でも写せるカメラという意味だ」と説明された。 「チャン」「チャンコロ」が中国人に対する蔑称であることは知っていて自分で使ったことはなかったが、「チョン」が朝鮮人に対する蔑称であることはそのときまで全く知らなかったのである。 「ジャップ」、「ヤンキー」もそうした蔑称。しかし「ヤンキースタジアム」は違う。
 バカ穴というのは締め付けのネジに対して余裕のある穴、長穴を指し、「ネジがバカになる」とはねじ山が壊れて締められなくなることを言い、「バカ」とは寸法的余裕のあって締め付け可能な範囲の寸法のものを指し、全く差別意識・攻撃意識など無い慣用表現のだから、言葉狩りには遭ってないようだ。 ヴェトナムの民族解放戦線の蔑称「ベトコン」を長らく一般名称と思い込んで使っていたのはマスコミ、ニュースのセイでも有り、未だにマスコミで見掛けるのだが、これは外国の武力侵略に断固抵抗する独立勢力を敢えて蔑称で呼ぶ側には立ちたくないモノ。   2019/01/14 17:55記

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