162-参-国土交通委員会-15号 平成17年05月10日
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平成十七年五月十日(火曜日)午前十時二分開会
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委員長 田名部匡省君
理 事
田村 公平君
脇 雅史君
大江 康弘君
佐藤 雄平君
山本 香苗君
委 員
岩井 國臣君
岩城 光英君
太田 豊秋君
岡田 広君
北川イッセイ君
小池 正勝君
末松 信介君
鈴木 政二君
伊達 忠一君
藤野 公孝君
池口 修次君
岩本 司君
前田 武志君
山下八洲夫君
魚住裕一郎君
仁比 聡平君
渕上 貞雄君
国務大臣
国土交通大臣 北側 一雄君
副大臣
国土交通副大臣 岩井 國臣君
大臣政務官
国土交通大臣政務官
伊達 忠一君
事務局側
常任委員会専門員
伊原江太郎君
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本日の会議に付した案件
○国土の整備、交通政策の推進等に関する調査
(航空機の運航における安全確保に関する件)
(西日本旅客鉄道株式会社福知山線における列車脱線事故に関する件)
○港湾の活性化のための港湾法等の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
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○委員長(田名部匡省君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
○委員長(田名部匡省君) 国土の整備、交通政策の推進等に関する調査のうち、
航空機の運航における安全確保に関する件及び
西日本旅客鉄道株式会社福知山線における列車脱線事故に関する件を議題といたします。
政府から報告を聴取いたします。北側国土交通大臣。
○国務大臣(北側一雄君)
次に、四月二十五日に発生しました西日本旅客鉄道株式会社福知山線における事故について御報告をいたします。
同日午前九時十八分ころ、西日本旅客鉄道株式会社福知山線の尼崎駅―塚口駅間において発生した列車脱線事故では、百七名の方が亡くなり、四百六十名の方が負傷されました。改めて、事故に遭いお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げる次第でございます。また、事故で負傷された方々の一刻も早い御回復をお祈り申し上げます。
政府といたしましては、この重大な事故に対しまして、官邸対策室を中心に、国土交通省、消防庁、警察庁、防衛庁、厚生労働省等の関係省庁が昼夜を問わず一丸となって事故への対応を行ってきたところでございます。引き続き、被害者の方々への対応など、所要の対策に最大限の努力を払ってまいります。
国土交通省といたしましては、事故発生直後より事故原因の究明や再発防止策の検討に取り組んでまいりました。事故原因につきましては、現在、航空・鉄道事故調査委員会が調査を行っているところでございますが、最終報告までには相当の時間を要すると考えられます。このため、私を本部長とする福知山線事故対策本部において、原因究明をまつまでもなく、再発防止策の検討に早急に着手したところでございます。
四月二十八日には鉄道局内に福知山線事故再発防止対策検討チームを設置し、曲線に進入する際の速度の制限に関する具体的方策及び鉄道の運転士の資格要件等の在り方について検討を行っているところでございます。
具体的には、急曲線区間の手前において速度超過を防止するためのATSシステムの改良を鉄道事業者に義務付けることとし、対象線区及び整備期間などにつきまして今月末までに決定し公表することとしております。また、鉄道の運転士の資格要件等の在り方につきましては、運転士の適性、教育訓練方法、健康管理などについて検討を進め、できるだけ早いうちに議論の中間的な取りまとめを行うこととしております。さらに、西日本旅客鉄道株式会社に対して安全性向上計画を早急に策定するよう指示したところでございます。
一方、利用者の信頼回復が早期に図られるよう、私自身が五月二日に東京地下鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東武鉄道株式会社を、五月六日に南海電鉄株式会社、阪急電鉄株式会社を査察し、安全確保の徹底状況につき直接確認し、今回の事故を他人事とせず、経営者自らが陣頭に立って安全対策に取り組むよう指導をいたしました。
国土交通省といたしましては、公共交通に対する国民の信頼を一日も早く取り戻すよう、私が先頭に立って再発防止策を確立し、安全確保に万全を尽くす所存でございます。
○委員長(田名部匡省君) 以上で報告の聴取は終わりました。
・・・・・・ (略) ・・・・・・
○委員長(田名部匡省君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十時十一分散会
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