ATC周波数割当一覧

新幹線ATC

ATC-1D/-1A 速度信号周波数(別資料)
主信号
±[Hz]
ATC-1A
[km/h]
ATC-1D 副信号周波数 備考
12Hz16.52127 3238.5
10210220270/275
240**
[245]
第1/
第2搬送
周波数
切換信号
[260]
230
210
255 3
15160170
160
22110120
110
297080/70
3630/
1
30030/
1
確認扱いで30km/h
点後1常用停止
41.5  2E  [1][11]
22在線,信号停電,誤コード
無変調
840/900
3 3添線軌道回路による絶対停止(60Hz区間周波)
 (開業時) 上段:東海道細字山陽,中:東北上越,[ ]:長野
**トランスポンダ読替で275
搬送波信号波電源同期式抑圧搬送波SSB(単側波)変調方式.
新幹線全国標準規格
1:先行列車が在線する閉塞の手前に停止させるために,軌道回路から30km/h信号を受けながら制動距離+余裕だけ手前の「P点」と呼ばれる地上子から停止信号を受けた状態.現示アップでクリアされる.P点は各閉塞毎にあるが30km/h現示にのみ有効.
2:先行列車在線閉塞区間突入の無信号状態.故障,停電,誤コードなど.
2:上記状態で雑音に依る誤動作防止に,駅などの軌道回路に送る停止信号.
3:絶対停止.←↓西南840Hz→↑東北900Hz添線軌道回路から直接の無変調信号:誤出発・過走防止装置.
資料出所: 電気鉄道,松本雅行著森北出版99/04刊\3,000.
  P254表11.3「ATC装置速度段と使用周波数」東工大講座テキスト
鉄道技術者のための電気概論,信号シリーズ:
  日本鉄道電気技術協会刊:〒111-0053 台東区浅草橋3-20-15
[1]  鉄道信号一般 93/05刊\2,400.
[7]ATS・ATC01/07改訂\3,000. [11]新幹線信号設備99/06改訂\3.400.
ATC-1D/-1A 搬送波周波数  [Hz]
運転方向→東北方向:上側波南西方向:下側波備考
搬送波主搬送波第2搬送波主搬送波第2搬送波
倍率周波数倍率周波数倍率周波数倍率周波数
電源周波数50Hz15倍75024倍120017倍85024倍1200 
18倍90020倍1000
60Hz12倍72020倍14倍84020倍
15倍90017倍1020
副搬送波周波数は一定.運転方向で上下を切換 
ATC-1A,-1Bには副信号波,第2搬送波がない(当初の東海道山陽).
ATC-1D,-1Wで2波方式(全国統一=東北,上越,東海道,山陽).
<ATC-1D>
<f010203>
[SSB復調]  <SSB>
   搬送波(キャリア)を作成して受信波に加えると包絡線に信号波が現れる.搬送波を送受で電源同期式とすれば走行電流の高調波成分が信号波とは重ならないので安定した通信ができる.(以下の波形図は表計算ソフトのグラフ作成機能で作成して画像化しているのでほぼ実態通り)



[DSB変調]  <DSB>    振幅変調から搬送波(キャリア)成分を除いたもの


[AM変調/PM(FM)変調]  <AM-FM>    周波数成分とそのベクトル合成

  周波数成分でみるとAM(振幅変調)とPM(位相変調)狭帯域FM(周波数変調)が同じになります.

  振幅変調というのは搬送波の包絡線を信号波とする方式なので,それを数式で表すと右図の右式ですが,これは「搬送波+上下側波」の形に展開されます(3角関数の加法/積の展開式に拠る)

  右図ベクトル図の見方としては,搬送波を基準位置に採って上下側波を観察すると,上側波が角周波数ωsで正方向に回転,下側波が角周波数ωsで逆方向に回転して,上下側波の合成は直線上を往復することが分かります

  この上下側波だけ送信する方式を(狭義の)DSB(両側波:上図末尾),片方の側波だけ送信する方式をSSB(単側波)と云います.

  上下側波の合成波と搬送波の位相関係に着目するとAMでは搬送波と同位相,PM/FMの場合は90度違います.

  FM変調は,信号波を(1/周波数)のフィルターを介してPM変調を行うことでも得られます=信号波が単一周波数だと波形からPMFMは見分けられません.
  新幹線の従来型ATC(交流区間ATC)では「電源同期SSB方式」が,直流区間のATCではDSB(AM)が用いられています.

在来線ATC

青函ATC

   
<ATC-1F>
青函(津軽海峡線)ATC-1F 速度信号周波数
ATC-1F
変調波Hz
上群下群備考
12Hz16.52127 3238.5
上群12 予備予備R0 [1][7]
16.5110R45切換
21Y110452
下群27 予備
32
38.5
2在線,信号停電,誤コード
搬送波信号波電源同期式抑圧搬送波SSB(単側波)変調方式
:同一周波数につき組合せにならない.:上半既出組合せ.)
搬送波方式で波の周波数差を段階取っている.

地上
ATC
車上側
現示
車上の解釈と制御
110110110km/h以下で走行
Y110110110km/h以下で走行.前方は45km/hなので込め時分確保のためブレーキ取扱を制限する.
454545km/h以下で走行
R4545R45km/h以下で走行.前方は0km/hなので込め時分確保のためブレーキ取扱を制限する.
常用停止
R00E常用停止.前方は×です.
2×絶対停止
無電流×
切換減灯ATC切り離し要請のボイス
※[1]テキストP93表7−3より
搬送波周波数は記載がないが,ATC-1Dが在来線を含む全国標準という考え方を採って,その後ATC-1Wへ拡張しているから青函ATC-1Fも第2搬送波周波数:1200Hzが順当だろう. 津軽海峡線(青函)独自の変調周波数は存在しない.しかしその信号自体に新幹線との共通性はない.敢えて言えば(共通搬送波だから)新在線路共用のため信号としては相互に排他的に「共用」される可能性がある.
自動ブレーキ車に「常用制動」が意外だが,予告表示を込め不足対策としてるだろう.最高110km/hは開通時(1988年3月)〜発行時(1993年)現在.

山手線等在来3線区ATC   <ATC-1E>

山手、京浜東北根岸、埼京
ATC速度信号周波数
信号
[Hz]
速度CODE備考
10110/120110/120常用制動
白文字信号
13100100
169090
195555
237575
286565
354545
422525
541515
64 001
72 002E 非常制動
赤文字信号
02
77切換
82予備
89予備
搬送波周波数
 
区分
方向
主搬送波 [Hz]備考
A線28503450
B線31503750
   周波数精度=±0.2%
   振幅変調方式(断続式)      <AF-AM>   AF-AM波形
 ATC-1C('72総武快速地下区間)、ATC-1J('71常磐−千代田線直通)のコードを継承拡張しATC-1Eとし'81年〜

常磐線ATC   <ATC-1Jn>

搬送波周波数(ATC-1J)
区分
方向
主搬送波 [Hz]副搬送波[Hz]
予告なし予告あり
A線上り345028505250
B線下り37503150

ATC-1J 速度信号周波数
主信号
[Hz]
副信号周波数 [Hz]備考
21547282
1690[km/h]
常用制動
23858075
2870656055
35504540
42353025
6420151001
72(入替コード:右記)
02非常制動
 車内信号は01のみ現示、他は現示
入替時 ATC-1J 速度信号周波数
副信号
[Hz]
主信号 [Hz]備考
72CODE
13切り換え[km/h]
常用制動
1645S45
2140S40
2835S35
3530S30
4225S25
5420S20
6415S15
7710S10
82 0S01
89S02E非常制動
02非常制動
 入替時車内信号滅
 入替切換信号時の常用制動はブレーキ弁ハンドル常用最大位置以上で緩解可能
搬送波信号波振幅変調方式(断続方式)
 2000/07使用開始.千代田線乗り入れ
  在来線ATC設置経過


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Last Upload:     Last Update: 2004/01/12    (/04)



※冒頭の表と微妙に違うので念のため併載.[1][11]と[7]でも微妙に違う.制定の時間経過もあり,直接これで作業する訳ではないが,真の値は??
ATC-1D/-1A 速度信号周波数
主信号
±[Hz]
ATC-1A
[km/h]
ATC-1D 副信号周波数 備考
12Hz16.52127 3238.5
10210(?)260/(?) 第1/
第2搬送
周波数
切換信号
210/  3
15160160/170
22110110/120
297070/80
3630/
1
30/
1
確認扱いで30km/h
点後1常用停止
41.5   2E  [1][11]
2[7]
2 2在線,信号停電,誤コード
無変調
840/900
3 3添線軌道回路による絶対停止(60Hz区間周波)
 (開業時)新幹線全国標準規格